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これで解決!OB・OG訪問でするべき質問【15選】

就活本や就活支援サイトによくある「OB・OG訪問*でするべき○○(個数)の質問」の記事を参考にしても良いですが、マニュアルに拘り過ぎると、質問が一般的になってしまい、せっかくの機会が「もったいない結果」に終わってしまうリスクがあります。一般的になり過ぎないように注意しましょう。

折角の機会です。またOB訪問は目的や実施する時期によって、聞くことが違うのは当然です。それをわきまえずにマニュアルに出ている質問をコピーすると、かえって的外れな質問をしてしまいがちです。

いったん立ち止まって「本当に自分は何を聞くべきなのか」を考えることから、「役に立つ質問」、「差別化できる質問」を抽出していきましょう。

OB・OG訪問を、訪問目的別に整理しよう

OB・OG訪問の主目的は以下のように分類できます。(*以下OB訪問はOG訪問も含むものとします)

目的:志望業界・業種・会社を絞りたい

  • この場合3年の夏から翌年1月くらいまで比較的早い段階で訪問が必要となります。業界を代表するコネのある会社を訪問して比較・検討することが主目的となります。

目的:会社・職種のリアリティを知り、志望意欲を高めたい

  • 3年の2月~3月の解禁日前またはエントリーシート締め切り前に行い、その企業もしくは同業種・会社への志望意欲をより具体的に固めることが主目的になります。

目的:面接対策

  • 3年の2月から4年の5月、志望企業の面接の前に実施する訪問となります。既にエントリーシート選考を通過して面接に向かう学生は、その前に志望企業のOB・OGに会って、職種や希望職種へのキャリアプランの実情を聞きましょう。訪問して取材した内容を、面接での差別化ポイントとして活かすことが主目的となります。
今現在の自分が就活において、どの段階にあるのかを自覚して目的に沿った質問をまず自分で考えることです。

避けるべき質問

折角の機会なので面会時間を有効に使い、相手に気持ちよく答えてもらうため、避けるべき質問を知っておきましょう。

すでに公開されている企業情報:

  • OB・OG訪問をするにあたって、志望業界・業種・会社を絞りたいという就活初期の目的であったとしても、一通りは業界・業種・会社研究を終えてから行ってください。
  • 業界地図や就活書籍、企業サイトで取れる情報は既に知っていることが前提です。その上で、そこからでは得られない、本当に知りたいことを抽出しましょう。たとえば事業の本質に関する質問、ビジネスモデルに関する質問です。大企業の場合は異なる事業を複合して行っている場合がほとんどです。それなりの概況は一般情報で得られますが、現実にどの事業がどれだけその会社の利益に貢献しているか、それぞれの事業に携わる社員の士気や働きぶり、課題、将来性などのリアリティは一般情報では中々手に入りません。
  • IR資料を細かくみていけば事業部別損益などは分かりますが、就活初期の皆さんにそこまで求めるのも難しいですよね。「儲けの源泉は何か」、「その会社の、何が、どんな人たちに、どのように価値を提供して評価されているのか」などの本質を、生の声で説明してもらいましょう。生で質問ができるのは得難い機会です。くれぐれも一般情報でとれるレベルの質問はやめて、得難い機会を有効活用してください。

個人的な給与・年収・初任給・役職:

  • 初任給は就職四季報で調べられます。また面会者の個人的な給与や年収、役職の有無などプライバシーに関わる質問をするのは失礼ですので避けてください。どうしても知りたい場合は、「30歳時点の平均年収はどのくらいですか」「一般的に管理職になる年齢は」という聞き方にしましょう。

抽象的で個人の主観で答えが変わる質問:

  • 「先輩にとって仕事とは何ですか」のように、個人の主観を聞くような質問は意味がありません。抽象的な質問は答え方もバラバラになってしまい参考になりません。聞きたいのであれば「この仕事のやりがいは、どんなところにあると思いますか」と具体的に聞きましょう。

誰もが答えられない質問:

  • 「1年目はどういう部門に配属されるのか」「地方配属はあるのか。勤務地はどこになりますか」など、1年目の配属先に関する質問は、ほとんどの会社の場合誰も答えられません。一部の外食産業やアパレル小売業などでは「1年目はかならず全員店舗に配属」というように全員のキャリアパスを決定している会社は別です。どうしても知りたい場合は転職者向け口コミサイトに登録すれば、かなりの本音情報にアクセスできますので利用してみてください。「転職 口コミ」で検索してみてください。

OB・OG訪問時に、聞いておいて役に立つ質問とは?

 OB・OG訪問の目的をもう一度自覚して、聞きたい質問をまず自分でリストアップしましょう。その上で以下に示すOB訪問時に聞いておいて役に立つ質問のリストと照合し、自分の質問リスト(最終版)を完成させましょう。

参考用 OB・OG訪問で聞くこと ベスト15選:

 業界・会社研究が目的の場合

  1. 業界と会社の今後の方向性(今後どこの、何に力をいれていくのか、大企業の場合は具体的に聞きたい事業まで絞って)を教えてください。(事業戦略、新たに参入した分野など・・)
  2. 御社を同業他社と比較した場合どこに特徴がありますか?御社の強み・弱みを教えてください。
  3. 業界を取り巻く問題はどういうところにありますか?外部要因・内部要因で、もし知っておくべきことがあれば教えてください。
  4. 御社の抱えている課題を重要な順に3つ教えてください。
  5. この業界の面白さはどんなところにあるとお考えですか?

会社への志望意欲を高めることが目的の場合

  1. 御社の社風は「○○」であると聞いていますが、実際に社内の雰囲気はどうでしょうか?
  2. どんなところに仕事のやりがいを感じますか?
  3. 端的に○○社のどんなところが一番好きですか?
  4. 御社への就職を学生にすすめるとしたら、どんな点を挙げますか?
  5. 入社して一番良かった思い出、出来事と一番ご苦労された点をお聞かせください。

面接対策が目的の場合

上記会社への志望意欲を高める質問と合わせて、以下の質問を参考にしてください。 

  1. 職種としては○○職を第一志望にしているのですが、どう思われますか?キャリアプランの視点で率直に教えてください。
  2. 御社の○○職種にとって、重要な資質や能力を3つ上げるとしたらどんなチカラだと思いますか?
  3. 御社の面接はどうでしたか?どんな質問があって、どうお答えになったのでしょうか?印象に残っている点を教えてください。
  4. こういう態度や姿勢はマイナス、こういう質問への答えはマイナスになるという点がありましたら参考にさせてください。
 面会の最後に聞くべきこと:
  1. 率直に私の第一印象を教えてください。悪い点も率直に教えてください。また御社に合う、合わないで言うとどちらでしょう。
繰り返しになりますが、就活マニュアルや就活支援サイトの質問集をコピペして使用するのは止めましょう。まず自分の頭で、自分の問題意識で考え、質問リストをつくりましょう。質問例を参照するのはそれからです。

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