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【例文あり】面接や自己PRで、努力家であることをアピールする秘訣

面接の自己PRでは、何が見られているのか

学生にとっての面接の目的は、自分を志望企業に売り込むことです。従って全ての回答は自己PRにつながります。

狭義では、エントリーシートに記載した、強み、能力、長所を、面接であらためて「あなたの自己PRをお願いします」、「あなたの長所は何ですか?」という質問で聞かれます。

努力家であることを自己PR、長所としてアピールしたい場合、どう話せば面接官に響くのでしょうか?自己PR質問の意図からおさらいしておきましょう。

面接官が自己PRや長所の質問で知りたいのは次の5点に集約できます。

質問の意図:

  1. どんな人柄で、どんな特長(強み、長所)を持っているのか
  2. 物事に対する考え方、価値観、興味、取り組み方、態度・姿勢、行動特性
  3. 人柄や特長(学生の主張)の裏付けや経験、事実
  4. 人柄や特長を、どのように活かしているのか、活かそうとしているのか
  5. 魅力的で、印象に残る説明ができるか

つまり特長(強み、長所)を通じて、あなたの人柄、考え方、行動特性、物事に取り組む熱意をアピールするべきなのです。どんな特長でもこの趣旨を理解して、それが伝わるような回答ができれば良いのです。努力家であることをアピールする場合の大切なポイントを解説していきます。

自己PRで、努力家であることを取り上げる場合の注意点

努力することはビジネスパーソンになるためには、必要不可欠な資質です。

努力できない人が企業に入ると、全く使い物にならないため、入社して欲しくないのです。努力できることはそれくらい、「あって当然の資質」であることを初めに認識してください。

全く努力しない人はこの世の中に、ほとんどいないでしょう。特に就活生であれば、レベルの差こそあれ全員が持っている資質のため、長所としての差別化が難しい資質でもあります。

しかし就活生が、自分が行ってきた活動と、そこでしてきた努力をアピールしたいと思うのは、とても自然なことです。多くの学生がその具体的な努力のエピソードを使って、自分は「努力家」であるというアピールをします。

ストレートに言えば、「努力家」単独では、自己PRとしてのアピール力は非常に弱いです。その反面、「努力することを惜しまない、努力家と呼べるような人材」は企業としも好ましく、欲しい人材であることも確かです。

企業活動に必要不可欠な資質だけに、アピールの仕方によっては、あなたが物事に取り組む真摯な姿勢、熱意、主体性、継続力、忍耐力など、企業活動に重要な資質をアピールすることができます。

重要だが差別化が難しい、努力家であることを自己PRのポイントにするには工夫が必要です。努力家アピールに説得力をつけるポイントを解説していきます。

 努力家とはどんな人か

あなたは努力家というと、どういう人をイメージしますか?

  • 物事に黙々と取り組み、着実に前に進めることが出来る人
  • 自分で決めた事や、目標に対し、諦めないで最後までやり続けることができる人
  • 負けず嫌いな人、ハングリー精神がある人、何かを達成するまで徹底して取り組める人
  • 困難に直面しても、ポジティブに捉えて物事に継続して取り組める人
  • 小さなことでも、積み上げ、継続することで新しい価値を見つけらる人
このようにフォーカスするポイントによって、長所の内容が変わってきます。継続力、高い目標意識、主体性、負けず嫌い、ハングリー精神、忍耐力などに言い換えても全く違和感はないでしょう。

「努力家」と「努力すること」は違います。

努力家とは努力することが習慣化して、性格のレベルになっているということを意味しています。当たり前ですが、自分自身に向いた言葉です。

問題は、あなたが努力家であることだけを語ってしまうと、あなた自身の良さは伝わるのですが、それ以外へのメリットが伝わり難いのです。チーム、集団、他人への貢献が説明できず、企業にとってのメリットが表現できないリスクがあることを認識しておいてください。

努力する」という言葉自体は非常に主観的であり、抽象的です。

あなたが「努力」と感じてアピールしても、面接官にとっては「普通の事」の場合もあるでしょう。また、どんな努力なのか、具体的な説明がないと何も言っていないのと同じくらい抽象的な言葉なのです。

就活の文脈でいう、努力家とは何か

多くの学生が部活やサークル、習い事、特技や資格の習得、アルバイト、ゼミ・研究、等をテーマに、それを頑張った自分は努力家であることをアピールします。このように具体的な経験を話すことは、努力家アピールをする際、絶対に必要なことです。

しかし企業が本当に知りたいのは、あなたがその活動をどう考え、どう取り組み、何を得ることができたのかという点です。

単に「コツコツ取り組みました」、「色んな努力をしました」と抽象的に述べるだけでは、何のアピールにもなりません。その活動を通じて、あなたが行った努力や、それによって得られた成果、学んだこと、成長できたことを具体的に語り、あなたの人柄を伝えることが大切です。

就活文脈の努力家に必要な要素

就活文脈で、努力家である意味をもう少し深く考えてみましょう。企業のニーズにマッチする要素は以下のようになります。

  • 仕事の成果を出すために、他人からの命令や指示は当然として、それ以上に主体的な努力ができる
  • 明確な目的意識と、目標に対する責任感が強い
  • 辛いことや厳しい環境の中でも、粘り強く続けることのできる意志の強さ、忍耐力、継続力、自律性、ストレス耐性
  • より良いアウトプットを出すために、計画を立て、工夫ができ、実行、分析、改善、ができる能力
  • 負けず嫌いな性格で、成果が得られるまで諦めない執着心・胆力
  • ハングリー精神、高い学習意欲、熱い探求心

このように、ビジネスで努力家であることを評価されるためには、努力する資質やプロセスで頑張ることは当然のこととして、更に目標や成果に対する明確な貢献が必要なのです

企業が努力家としてあなたを評価するには、学生のあなたが思っている以上にハードルが高いのです。もちろん、学生のあなたに、全てを求めている訳ではありません。ポテンシャルを説得できれば良いのです。

しかし、あなたが努力家であることを自己PRのポイントにするならば、あなたが語るエピソードにこれらの要素が一部でも感じられないと、非常に弱い自己PRになってしまいます。選ぶエピソードは、他人から設定されたものではなく、自発的に行った努力の方がアピールできます。

ESであれば、提出する前に自己PR文をもう一度読んであなたのアピール、あなた自身が「志望する企業の仕事に活きる、ポテンシャルがある」という印象が残るかどうかをチェックポイントとして下さい。

もし残らなければ、あなたの自己PR文は「就活」という括りの中ではうまく機能していません。もう一度、就活文脈の「努力家」の要素が際立つようにリライトして下さい。

 努力家より具体的な長所として、別の言葉で語ったほうが分かり易い場合は、同じエピソードでも躊躇せず変更しましょう。エントリーシートに努力家と書いてあっても、同じエピソードで、たとえば自主性や忍耐力を強調して説明することは十分可能なのです。

努力家をアピールする場合に、注意して欲しいのは、一つのエピソードでは足りないという点です。

努力家を証明するには、少なくとも努力することが身についていることを証明する必要があります。そのためには複数のエピソードで補強する必要があります。

面接官も、「あなたが努力家であることを説明する、他の例はありますか?」と掘り下げる場合が多いのです。

エピソードはESに取り上げるメインを含めて、少なくとも3つエピソードを用意しておきましょう。

1つのエピソードだけでは根拠と言えず、仕事での再現性をアピールできません。2つの場合でも、どちらかのエピソードの評価がイマイチの場合、不安定であり、根拠が薄いという判断を受ける可能性があります。3つの場合、「自己分析をしっかりした上での強み」としての印象が強まり、面接官は根拠と再現性を評価しやすくなります。

深堀質問がこなくても、簡潔にに複数のエピソードを紹介できるようにしておきましょう。

その際、チームや集団で成果を上げることに、あなたが貢献した例を話せると、自己目的化以上の努力が説明でき、企業のニーズ沿うアピールになりますので、是非トライしてください。

「自分で努力して上手くいったことを、チームにも紹介して、チーム全体が努力した結果パフォーマンスを上げた」という文脈のエピソードがあればベストです

努力家であることを具体的に語ろう

努力の持つ意味が抽象的で、主観的であることから、努力家であることをアピールする際には、具体的にどんな強みなのかを定義して語ってください。自分がアピールしたい努力家とは何を意味するのかをはっきり定義するべきなのです。

 「努力家」という言葉を使わなくても、あなたが努力家であることは十分表現できます。一般的に、本当の努力家は自分のことを努力家と言わないので、違和感をなくすという意味でも、使わないで話す方が好印象を与えます。

努力家であることのアピールポイントを語っただけでは誰も信じてくれません。なぜそう主張できるのかを事実・経験に基づいたエピソードで証明しましょう。努力家であることのアピールには、特に以下の3つの点を強調してください。

  • 活動の目的や目標を立てた動機
  • 具体的な目標(数値化されたもの、分かり易いもの、客観的な評価ができるもの)
  • 目標に対する高い達成意識と熱意
努力家であるというアピールは、あなたの好きなことや、興味を持ったこと以外でも、与えられた仕事に対し努力をしてくれることを約束するということでもあります。努力の再現性をアピールするためには、あなたの動機や熱意を具体的にアピールする必要があります。

努力の度合いは非常に主観的なものです。従ってあなたの努力が客観的に評価できるように、目標を数値化するなど、より具体的に説明する必要があります。

自己PRをエントリーシートに書くために、あなたの強み・長所は事実・経験から抽出していますね。その過程で使用したエピソードの展開フレームを面接にも応用しましょう。

努力家であることを上手くアピールするために、次の強み・長所を上手に伝えるパターンを応用してください。

強み・長所を上手に伝えるパターン

結論パート:

  1. 結論を先に述べる:「私の強み・長所は○○○を○○○する○○力です」(強み・長所の努力家であることを具体的に表現する)

経験・エピソードパート:

  1. 強み・長所の根拠である経験、力を発揮できたエピソードの概要を簡潔に語る
  2. そこにあった問題点と課題。課題に対して考えたこと、解決への動機
  3. 問題・課題に対してとった行動(努力や工夫)とその結果

まとめパート:

  1. あなたが努力家であることのまとめと、学んだ事、成長した点を仕事へ活かす決意

あくまであなたが最も主体的に新しいことに取り組んだ事例を選びましょう。あなたが達成した結果、成果そのものより、あなたの具体的な取り組み、プロセスを簡潔に語ってください。

最後の仕事に活かす決意ですが、具体的な職種まで落とし込めると、面接官もあなたの努力の活かしどころの具体的なイメージが湧いてきます。差別化が難しい長所のため、志望動機に強く結びつけるのは有効です。

これらの要素を一気に話すのではなく、できるだけ面接官との会話の中で伝えてください。面接に慣れてくれば、順番を敢えて崩して印象を深めるなどの余裕も出てくると思います。

暗記した文の棒読みはだめです。キーワードをしっかり頭に入れて、会話で伝えることを心がけましょう。

自己PR作成ツールで、「努力家」をアピールしよう

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努力家であることを、自己PRする場合の回答例

私は大学入学時に三つの目標を立て、地道な努力で三つとも達成しました。

 

商学部に入ったのは、高校時代に思った「将来は国際的なビジネスをしてみたい」という漠然とした動機からでした。

 

大学時代入った当初は受験が終わった解放感もあり、充実はしていたのですが具体的な目標がなく、何となく時間が過ぎてしまいました。

 

1年の後期に父親が入院するという時期があり、その際、このまま何となく時間が過ぎていくことへの危機感を覚え、大学時代に達成する目標を3つ立てました。

 

一つは日商簿記検定2級に合格する

二つ目はTOEIC最低800点をクリアする

三つめは大学3年の夏に短期海外研修に参加する

 

という目標です。商学部に入った際の、国際的なビジネスマンになるというビジョンをもう一度明確にして、それに向けての三つの目標でした。

 

目標達成へのステップを細かく決めて、スケジュールを組み、ひとつひとつクリアしていくという方法で取り組みました。海外研修のための資金を稼ぐためにアルバイトも並行しておこなっていたため、受験以上に過酷なスケジュールになりました。途中何度も投げ出しそうになりましたが、投げ出したら今まで続けてきた努力の意味がなくなるため、とにかく続けることだけは守り抜きました。

 

自分で立てた3つの目標を投げ出さずに、クリアできたことは自分自身の大きな自信になりました。特に3つのことを同時に行っていくために、朝の時間の有効活用や、細かいタスク管理を見える化し、モチベーションを保つ方法など、努力を継続するノウハウも身につきました。

 

御社に入社できたら、ぜひ国際事業部でこの経験で培ったものを活かして、貢献したいと考えております。

上記の回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に自分のオリジナルを作って、練習と場数で磨いていきましょう。

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