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【就活の業界研究】:農業・縫製・食品・印刷機械メーカー、主要各社の現況を把握しておこう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

「就活の答え」では機械業界を、以下の項目に沿って解説していきます。

機械業界の6つのポイントを押さえよう

  • 機械業界の構造とビジネスモデルを理解しよう
  • 機械業界の現状と課題・未来
  • 機械メーカーにはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 機械メーカーに働く人のモチベ―ションは何か
  • 機械メーカーに向く人、向かない人はどんな人か
  • 機械メーカーの上位企業の特徴と業績

この記事では機械製造業界の中でも農業・縫製・食品・印刷機械メーカーのトップ企業に絞って、各メーカーの特徴や現況を、直近の有価証券報告書や中期経営計画を基に解説します。

就活生が、どんなカテゴリーの機械メーカーに託したいと思うか、志望の意思を固める上での参考にして下さい。

機械製造業は工作機械・ロボット、建設機械・プラント、重機械・農業・縫製・食品・印刷産業機械など、様々な分野を専門的に扱っている企業や複数の分野を扱っている企業、更に部品と機械の両方を製造している企業等、あるいは総合電機メーカーの一事業として機械を製造している等、様々なパターンがあります。

従って厳密にカテゴライズするのは難しい部分もありますが、就活生の専門分野や興味のある分野もあるため大枠で分類しています。

それでは、農業・縫製・食品・印刷機械カテゴリーの特徴から解説していきます。

農業機械の特徴

農業機械は農産物の生産から流通に至るまでの過程で使用される機械をすべて含むためその範囲は広く、多種多様な機械群となります。代表的な農業機械はトラクタ、田植機、コンバインを挙げることが出来ます。

農業機械メーカーは日本標準産業分類の中では農業用機械製造業に分類されます。農業機械業界の大手企業は、国内トップのクボタ、未上場企業ですがツメイドの高いヤンマー、井関農機、やまびこ、三菱マヒンドラ農機(未上場)、タカキタなどの企業があります。

以下では業界トップのクボタのみの現況を紹介しますが、それぞれユニークな農業機械を製造している企業なので、農業機械に興味を持っている方はまず各社のWebdサイトを検索してみましょう。

株式会社 クボタ

2018年12月期連結決算

売上高 (百万円)1,850,316
税引前利益(百万円)197,230
当期純利益(百万円)138,595
包括利益(百万円)87,544
従業員数 (人)40,202
連結子会社数/持分法適用会社172社/13社

クボタ及びそのグループ企業は機械、水・環境、その他の3事業セグメント区分にわたって多種多様な製品・サービスの提供を事業としています。具体的な主要品目は以下の通りです。

機械:

  • 農業機械及び農業関連商品:トラクタ、耕うん機、コンバイン、田植機、芝刈機、ユーティリティビークル、その他農業機械、インプルメント、アタッチメント、ポストハーベスト機器野菜機械、中間管理機、その他関連機器、ミニライスセンター、育苗・精米・園芸施設、各種計量・計測・制御機器及びシステム、空調機器、空気清浄機
  • エンジン:農業機械用・建設機械用・産業機械用・発電機用等各種エンジン
  • 建設機械:ミニバックホー、ホイールローダ、コンパクトトラックローダ、スキッドステアローダ、その他各種建設機械関連商品

 

水・環境:

  • パイプ関連:ダクタイル鉄管、合成管、ポンプ及びポンププラントバルブ、排水集合管、各種建設工事等の設計・施工
  • 環境関連:上下水処理装置及びプラント、水処理用膜ユニット、各種用排水プラント、し尿処理プラント、廃棄物焼却・溶融プラント、廃棄物破砕・選別プラント、排煙脱硫装置、膜型発酵メタンプラント、浄化槽、浴槽
  • 社会インフラ関連:反応管、ハースロール、圧延用ロール、セラミックス、TXAX[ブレーキ用材料]、スパイラル鋼管(鋼管杭、鋼管矢板)

クボタは上記事業を展開していますが、主力は機械事業であり、機械事業の売り上げ構成比は82.6%を占めています。農業機械では誰もが知っているトップブランドです。また一般の方には国内の農機具ブランドのイメージが強いかもしれませんが、既に海外売上高比率は68.8%に達しているグローバル企業です。

経営方針でも「グローバル・メジャー・ブランド」=「最も多くのお客様から信頼されることにより、最も多くの社会貢献をなしうるブランド」となることを長期目標としてはっきり掲げており、研究開発体制、生産調達体制、情報システムの早期拡充に注力をしています。

縫製機械の特徴

縫製機械は日本標準産業分類では縫製機械製造業に分類され、工業用ミシン、家庭用ミシン、同部品及び縫製準備工程機械が含まれます。

輸入から始まったミシン業界も戦後海外メーカーの技術を研究・解明したうえで独自の発想や新しい技術を開発、搭載することによって世界的にも高い評価を受けてきました。

現在でもその技術力の高さは世界で確固たる地位を築いてはいますが、家庭でのミシンの需要が減退したことと、縫製産業の海外移転が急速に進んだ結果、現状は工業用ミシンと海外需要がメインの業界になっています。

工業用ミシンの生産は1991年の年間180万台をピークに一貫して縮小し、2005年、2006年にはいったん上昇(46万台)に転じましたが、2007年から再び減少し、2017年は89,529台というレベルです。家庭用ミシンここ10年は年間5万~6万台で推移しています。

なかでも工業用ミシンで世界のトップをはしるJUKIの現況をチェックしておきましょう。

JUKI 株式会社

2018年12月期連結決算

売上高 (百万円)112,064
経常利益(百万円)8,385
当期純利益(百万円)6,640
包括利益(百万円)4,945
従業員数 (人)5,891
連結子会社数/関連会社数32社/4社

JUKI及びそのグループ企業は、縫製機器&システム事業及び産業機器&システム事業として主に、工業用ミシン、家庭用ミシン、マウンタ及び受託加工製品・部品の製造販売を事業として展開しています。工業用ミシンでは世界首位のシェアを持っています。家庭用ミシンは国内3位という状況です。

産業機器分野では電子部品を基板に取り付ける表面実測機(チップマウンタ)や検査機、印刷機を製造販売しています。現状の事業別売り上げシェアは縫製機器&システム事業が66%、産業機器&システム事業が34%という状況です。

2019年3月期の、売上高は1,120億6千4百万円(対前連結会計年度比8.1%増)、営業利益は91億4千8百万円(対前連結会計年度比12.2%増)と増収増益を達成しています。

JUKIでは当社は、長期ビジョンとしての「21世紀を生き抜くグローバルでイノベーティブ(革新的)なものづくり企業」のもと、2017年にJUKIグループが将来に亘って継続的に成長していくための中期計画「Value up 2022」を策定しています。

今後3年間の成長戦略として、以下の5点を掲げています。

  1.  ソリューション営業による価値創造力の強化:自動化、システム化の提案力強化や、AI、リモートコントロール等先端技術の活用
  2. 市場開拓による将来の顧客基盤構築:・先端技術の開発やコストダウンなどにより製品の競争力を向上させるとともに、新規顧客の開拓、既存顧客との関係強化等、ミドルマーケットや車載関連市場など成長分野を含め、将来に亘る磐石な顧客基盤の構築
  3. 将来を見据えたビジネスカテゴリーの創出と強化:グループ事業を通じた新規事業の開拓、パーツビジネスの推進、アライアンスの強化による事業領域のさらなる拡大
  4. ビジョンを実現するグローバルでイノベーティブ(革新的)な人材の育成と活用:・ナショナルスタッフ、女性、ベテラン、若手の活用等、ダイバーシティを推進するとともに、グループ全体の人材育成とローテーションンの推進、及び健康経営推進により、イノベーティブで活気のある人材と組織を構築
  5. スマートな事業基盤の構築:サプライチェーンマネジメントの改革、生産・開発プロセスの見直しによる原価低減、働き方改革推進による間接業務の効率化、グループ全体での環境経営の推進

食品機械の特徴

食品機械は農産物や畜産物、水産物を原材料として加工処理し、多種多様な食品や飲料、調味料等を製造する機械です。

日本食品機械工業会では、食品機械を精米麦・製粉機械、製麺機械、製パン・製菓機械、牛乳・飲料・肉類・水産・野菜加工機械、食糧調理・加工機械、豆腐用機械、鮮度管理・品質保持機械、乾燥機械などに分類しています。

食品機械業界は数多くの中小企業群で支えられており、国内需要を中心に比較的安定している業界ともいえます。

栃木県宇都宮市に本社を置く食品加工機械メーカートップのレオン自動機は輸出にも注力しており、海外売上比率は6割に達するユニークな存在です。

レオン自動機株式会社

2019年3月期連結決算

売上高 (百万円)28,432.8
経常利益(百万円)3,506.6
当期純利益(百万円)2,472.0
包括利益(百万円)2,376.3
従業員数 (人)1,065
連結子会社数5社

レオン自動機及びグループ企業は、主として食品加工機械の開発・製造・販売を行っており、そのほか食品の製造販売の事業活動を展開しております。

食品加工機械製造販売事業はグローバルに展開されており、北米・南米、ヨーロッパ、アジアのきめ細かい食品加工ニーズに対するソリューションを提供しています。

レオン自動機及びそのグループ企業では、レオロジー(流動学)の応用工学に基づく独自の開発技術により、常に進歩的な新技術の開発を行い、食文化の継承と発展を通じて、「存在理由のある企業たらん」を社是として、人類繁栄に貢献することを経営の基本理念としています。

食品工業界におけるパイオニア的役割を果たすとともに、研究開発メーカーとしての使命を遂行している企業です。

提案型企業を標榜しており、レオン自動機の機械でどのような食品が生産できるか、顧客企業(食品生産者)の売上を伸ばすためにはどのような食品が必要か、などのプロアクティブな研究と営業に注力し、レオン・ソリューションセンターを設立して、来客テスト、食品開発等の研究にも注力しています。

印刷機械の特徴

日本の印刷機器工業は多様な印刷ニーズにきめ細かく応えることで成長してきました。印刷機械産業は情報加工・製版機械、印刷機械、製本機械、そしてこれらの周辺機器で構成され、印刷機械としてはその用途によって新聞輪転印刷機、書籍・雑誌などの商業輪転印刷機、カタログ用などの枚葉印刷機、グラビア印刷機、フォーム印刷機、スクリーン印刷機、フレキソ印刷機、シール印刷機、オンデマンド印刷機(デジタル印刷機)等に分かれています。

印刷機械メーカーを調べるには一般社団法人 日本印刷産業機械工業会のWebサイトを検索することをおすすめします。現状正会員105社が加入しています。

その中でも国内トップの小森コーポレーションの現況をチェックしておきましょう。

株式会社 小森コーポレーション

2019年3月期連結決算

売上高 (百万円)90,242
経常利益(百万円)2,502
当期純利益(百万円)1,427
包括利益(百万円)6
従業員数 (人)2,335
連結子会社数19社

小森コーポレーション及びそのグループ会社は、印刷機械の製造販売を主な内容とし、更に事業に関連する資材・機材の供給、ファイナンスの提供並びに不動産管理等の事業を展開しています。

小森コーポレーションは印刷機の専業メーカーで国内トップであり、オフセット枚葉印刷機や輪転印刷機、紙幣用特殊印刷機、紙器用輪転印刷機なども手掛けています。

印刷機の開発力、技術力に優れ、多様な印刷ニーズに対応した幅広い製品ラインナップを充実させています。また国内唯一の紙幣印刷機メーカーとしてユニークな存在です。

生産体制は一部の製品を除き一括して日本で行う体制になっておりますが、販売体制は、海外の重要販売拠点に子会社を展開してグローバルな体制をとっており、海外の重要販売拠点となっている海外子会社はそれぞれ独立した経営単位で、各地域での包括的な販売戦略を立案し、事業活動を展開しております。

印刷産業は、先進国では電子媒体普及の影響を受け、出版関係を中心に減少傾向にありますが、商業印刷分野は近年横ばいで推移していますが、中国を中心としたアジア地域では成長が期待されております。

パッケージ印刷の需要は総じて高く、その成長エンジンは中国を中心とするアジア地域ですが、日本や欧米の先進国においても、環境問題によりプラスチックから紙器への見直し気運が高まっていることから、世界の印刷市場は中期的には比較的緩やかに成長して行くことが予想されています。

小森コーポレーションでは第5次中期経営計画を2016年4月からスタートさせており、「収益構造変革」を目標に「事業構造変革」を推進し「営業の業態変革」と「モノづくり革新」等を実行しています。

具体的な成果として証券印刷機事業では、英国中央銀行およびCrane社への紙幣印刷機械の一括納入の完了とアジア各国からの大型受注に成功したこと、DPS事業では新型デジタル印刷機「Impremia(インプレミア)IS29」の量産販売を国内外で開始し販売成果が出たこと等があげられます。

更に将来の印刷会社でのIoTを目指した「KP-Connect(KP-コネクト)」(KOMORIソリューションクラウド)の国内販売を開始し、顧客の生産性と収益性の向上に資する総合的なソリューション提案にも注力しています。

なお、第6次中期経営計画は、2023年に迎える創業100周年を見据え、実効性ある5ヵ年計画とすべく2019年度下期に公表される予定です。

まとめ

以上、農業・縫製・食品・印刷の分野別で機械メーカーの上位企業の現状をみてきました。凝縮したサマリーですが、各分野の機械メーカーの事業内容と規模感、各社の海外展開度合いや世界でのポジショニングが感覚的にも理解できたと思います。

機械業界の上位企業は理工系の学生に非常に人気の高い企業であり、難関です。機械業界に興味や志望意欲を繋ぐことができた方は、志望企業候補のあたりをつけて、詳細な企業研究を進めて下さい。

上位企業の多くはインターンシップに積極的です。OB・OG訪問も含めぜひトライして門戸を開いていってください。

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