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【例文あり】選考を勝ち抜く、ANAへの志望動機の書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では全日本空輸株式会社(ANA)への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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ANAへの志望動機(例文):グローバルスタッフ事務

ANAを志望する理由と、ANAでどのような業務をしてみたいか記載してください。(400文字以下)

私はどの世代の日本人も「日本」という枠からもっと飛び出し、リアルな体験を通じてグローバル化することと、外国人の方にもっと日本に来ていただいて日本の文化や魅力を知っていただくことに貢献したいという二点から航空業界を志望しています。貴社を志望する理由は、国際旅客ビジネスが首位という事実と、不断のチャレンジによってそれを達成されてきた点が、同じく「最後までチャレンジし続けること」に拘って生きてきた自分と強く共鳴したからです。グローバルスタッフ職を志望した理由は二点です。一点目はアウトバウンド、インバウンド両軸の活性化のために、異業種や外国の航空会社とのコードシェアを含む提携等で新しい企画や事業開発を実現したいと考えたこと、二点目は私のビジョンである「航空事業を通じての日本のグローバル化」のためには、ジョブローテーションを通じて多様な経験を積める貴社の人材育成方針に大きな魅力を感じた点です。(397文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視質問、例えば「あなたらしさとは何か」や「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「人生の中で最もチャレンジしたと思うエピソード」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「人生で、最も影響をあたえたこと」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。でもそれは皆さんが望んでいることではないはずです。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

また航空会社は人の生命を預かり、安全・安心を最重要とした事業を行っているため、「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。

ANAへの志望動機(例文)の解説

それでは上記のロジックで積み上げた、全日空(ANA)への志望動機を再度例示しておきます。この年のANAのESでは志望動機部分が400文字以内となっており、しっかり書き込むことが必要です。

ANAの場合、新卒の募集はグローバルスタッフ職(事務)、グローバルスタッフ職(技術)、客室乗務職、運行乗務職(パイロット)、エキスパートスタッフ職(障がい者採用)の5つの職種に分かれています。

志望動機の設問はANAへの志望動機と、具体的にどのような業務をしたいかという、選択した職種コース別の動機を答えるフォーマットになっています。

従ってその設問の趣旨に沿って、結論ファーストで、できるだけ具体的に、読んだ時にロジックが腑に落ちる構成にすることを心掛けましょう。

ANAのグローバルスタッフ職(事務)の場合、多様な部門があり、入社後ジョブローテーションを通じてキャリアを形成し、リーダーとなって各部門を引っ張っていける人材を育成する方針です。

従って、事務職の各部門の業務はしっかりその内容を把握して、「自分が実現したいこと」をしっかり見つけ、何故そうなのかのロジックに一貫性をもたせるように書きましょう。

また他の設問の回答とも、一貫性が感じらえるように何度ES全体を推敲しましょう。

再掲:ANAを志望する理由と、ANAでどのような業務をしてみたいか記載してください。(400文字以下)

私はどの世代の日本人も「日本」という枠からもっと飛び出し、リアルな体験を通じてグローバル化することと、外国人の方にもっと日本に来ていただいて日本の文化や魅力を知っていただくことに貢献したいという二点から航空業界を志望しています。貴社を志望する理由は、国際旅客ビジネスが首位という事実と、不断のチャレンジによってそれを達成されてきた点が、同じく「最後までチャレンジし続けること」に拘って生きてきた自分と強く共鳴したからです。グローバルスタッフ職を志望した理由は二点です。一点目はアウトバウンド、インバウンド両軸の活性化のために、異業種や外国の航空会社とのコードシェアを含む提携等で新しい企画や事業開発を実現したいと考えたこと、二点目は私のビジョンである「航空事業を通じての日本のグローバル化」のためには、ジョブローテーションを通じて多様な経験を積める貴社の人材育成方針に大きな魅力を感じた点です。(397文字)

要素の分解:

ANAを志望した理由 結論1-2:

  • 私はどの世代の日本人も「日本」という枠からもっと飛び出し、リアルな体験を通じてグローバル化することと、外国人の方にもっと日本に来ていただいて日本の文化や魅力を知っていただくことに貢献したい
    • →航空業界の志望理由、この理由でANAかJALへの志望動機が絞られる

 

ANAを志望した理由 結論 1-2:

  • 貴社を志望する理由は、国際旅客ビジネスが首位という事実と、不断のチャレンジによってそれを達成されてきた点
    • →ANAならではの特長

結論1-2のRTB (Reason to Believe):

  • 不断のチャレンジによってそれを達成されてきた点が、同じく「最後までチャレンジし続けること」に拘って生きてきた自分と強く共鳴
    • →自分独自の価値観とANAの企業文化との結びつき。「最後までチャレンジし続けること」の事実と成果は「あなたがこれまでの人生の中で最もチャレンジをしたと思うエピソードを、それに取り組んだ理由」の回答でフォロー

 

ANAでどのような業務をしてみたいか 結論2:

  • アウトバウンド、インバウンド両軸の活性化のために、異業種や外国の航空会社とのコードシェアを含む提携等で新しい企画や事業開発を実現したい
    • →前半の航空業界・ANA志望理由の具体的記述

 

結論2のRTB (Reason to Believe):

  • 私のビジョンである「航空事業を通じての日本のグローバル化」のためには、ジョブローテーションを通じて多様な経験を積める貴社の人材育成方針に大きな魅力を感じた点
    • →ANAグローバル事務職の人材育成方針と就活の軸の一致

まとめ:

日本を代表するFSCのANAとJALではどちらも「日本のおもてなし」や「日本品質」、「安全・安心の追求」などで大きな差がある訳ではありませんが、企業文化や歴史には独自性が出ています。

またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、ANA社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「ANAならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

毎年のESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そしてできればANAに就職されたOBやOGをはじめ信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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