「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では文系の学生に人気の高い、ニトリへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
ニトリへの志望動機(例文):総合職
ニトリを志望する理由を教えてください。(250文字)
私は貴社の「自社ですべてを担うビジネスモデル」と「配転教育」を通じて成長し、より多くの人々の「暮らしの豊かさ」に貢献したいと考えています。そのビジョンの実現のために、自分で限界を超える、仲間と切磋琢磨する、スピードを重視する点は私の性格や強みと貴社の共通点と考えます。インターンシップに参加した際のジョブローテーション体験や社員の方の熱意、姿勢に感銘を受けた事も志望理由です。将来成し遂げたいことは、英語力を活かして商品開発や海外事業をリードする人材になり、世界に「ニトリ」を拡げていくことです。(248文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「あなたがこれまで挫折や困難を乗り越えた経験」、「どのような事業に携わりたいか」、「何を成し遂げたいか」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
またニトリの場合、生活者が本当に必要としている製品やその品質を、安価に且つスピーディに実現することを重視しているため、「嘘」や「ごまかし」はその障害にもなります。
更に「嘘」や「ごまかし」は製品の不具合の原因にも繋がり、企業やブランドの価値を大きく棄損することになります。そのため選考過程で志望者の「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。
ニトリの新卒の採用方針や採用活動は、就活生にとって非常に魅力的なものなので、人気も高く優秀な学生が集まります。
企業研究をしっかり行うことは基本中の基本です。ニトリのビジョン、ビジネスモデルやキャリア形成に対する方針、中長期の経営計画を踏まえ、自分起点の志望動機を作成していきましょう。
ニトリへの志望動機(例文)の解説:(総合職)
それでは上記のロジックで積み上げた、ニトリへの志望動機を再度例示しておきます。
ニトリの志望動機は、「ニトリを志望する理由」や「仕事を通して成し遂げたいこと」を問うシンプルな設問になる傾向です。
再掲:ニトリを志望する理由を教えてください。(250文字)
私は貴社の「自社ですべてを担うビジネスモデル」と「配転教育」を通じて成長し、より多くの人々の「暮らしの豊かさ」に貢献したいと考えています。そのビジョンの実現のために、自分で限界を超える、仲間と切磋琢磨する、スピードを重視する点は私の性格や強みと貴社の共通点と考えます。インターンシップに参加した際のジョブローテーション体験や社員の方の熱意、姿勢に感銘を受けた事も志望理由です。将来成し遂げたいことは、英語力を活かして商品開発や海外事業をリードする人材になり、世界に「ニトリ」を拡げていくことです。(248文字)
要素の分解:
結論 (ニトリを志望する理由):
- 私は貴社の「自社ですべてを担うビジネスモデル」と「配転教育」を通じて成長し、より多くの人々の「暮らしの豊かさ」に貢献したいと考えています
- →結論ファーストで、志望理由を「~したい」というビジョン・意欲と共に表現
結論のRTB (Reason to believe)
- そのビジョンの実現のために、自分で限界を超える、仲間と切磋琢磨する、スピードを重視する点は私の性格や強みと貴社の共通点と考えます
- →志望者ならではの情報(性格や強み)とニトリの4C主義との連結
- 4C主義:
- Change(変化):現状に満足せず、常により良いものを求め続ける人
- Challenge(挑戦):どんなことも前向きに考え、前人未到なことに挑戦していく人
- Competition(競争):常に自分を成長させることを考えている人。
- Communication(対話):お客様、従業員同士の対話を大切にできる人。
- インターンシップに参加した際のジョブローテーション体験や社員の方の熱意、姿勢に感銘を受けた事も志望理由です
- →ニトリならではの情報と、志望者のリアルな体験を連結
まとめ:
- 将来成し遂げたいことは、英語力を活かして商品開発や海外事業をリードする人材になり、世界に「ニトリ」を拡げていくことです
- →志望理由を「ニトリで成し遂げたいこと」の文脈を使い、冒頭の結論を補強
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。分解した要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。
ニトリの場合、志望動機関連の記述ボリュームが少ないため、志望者の強みや長所、それが発揮できた具体的な事実は、ガクチカや他の設問でフォーローする必要があるので注意しましょう。
またこの例文のようにインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、ニトリの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「ニトリならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。
稀にESで志望動機の記述を求めない企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。
ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。
そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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