就活に正解はない。あるのは自分の「答え」だけ。自分にベストな答えを見つける就活情報サイト

【例文あり】日本郵政グループ、ゆうちょ銀行への志望動機を的確に書く方法

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。

この記事では、特に文系の学生に人気の高い日本郵政グループとその傘下の、ゆうちょ銀行への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

下の目次の項目をクリックすれば読みたい箇所に遷移します。

では早速、例文をみてみましょう。

日本郵政グループ、ゆうちょ銀行への志望動機(例文):総合職

日本郵政グループの総合職は、グループとして新卒採用を実施していますが、選考は応募者が希望する会社毎に進める採用方法をとっています。この記事では日本郵政グループ、ゆうちょ銀行への志望動機を例文として解説します。

日本郵政グループを志望する理由を教えてください(300文字以内)

私は人々の暮らしを支え、幸せに貢献する仕事がしたいという思いがあります。貴グループを志望する最大の理由は、国民の全てが顧客であり、日本全土が商圏といえる影響力の大きさです。全国の郵便局というインフラを活用し、郵便・銀行・保険という事業を通じて人々の暮らしを支える責任感、やりがいを感じると同時に、新たなサービスの創出による大きな可能性を感じました。私は大学で学園祭の運営に関わり、新しい企画やイベントを実現する喜びを知りました。「トータル生活サポート企業」として新しい価値の創出する貴グループの一員として、多くの人々と協力しながら新しい価値を生み出し、人々の幸せに貢献したいと考えています。(295文字)

ゆうちょ銀行を志望する理由を教えてください (400文字以内)

私が貴行を志望する理由は二点あります。一点目は、全国津々浦々に窓口とATMがあり、人々の金融ニーズに応えている金融インフラとしての存在感です。特に高齢者からは、最も身近で頼れる金融機関として信頼されている点は他行にない特徴であり、そこに大きな責任感とやりがいを感じます。二点目は、人生100年時代と言われ、定年後への資産形成の必要性が顕著になる中、あらゆる層の顧客に密着した金融資産形成や運用のコンサルティングに大きな可能性を感じたからです。特に安定銘柄のみに限定した分散投資を、小口から始められる投資信託等へのニーズは高いと考えます。金融知識があまりない顧客層にも最適な金融商品をすすめることは、将来の年金不安を和らげる社会的な意義も大きく、貴行こそがその役割を担うべきだと考えます。私は貴行の一員として、顧客からの信頼に応えメリットを提供することで、貴行の成長と発展に貢献していきたいと考えています。(398文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い,志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学生時代に最も苦労したあるいは努力した経験、そしてそこから学んだこと」、「セールスポイント(強みや長所)」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

また日本郵政グループという公的な役割を担っている企業の場合、コンプライアンスの遵守はとても重視されます。特にゆうちょ銀行は金融機関であるため、「不正」に関しては特に厳しいと考えて下さい。

2019年に社会的に大きな問題となった「かんぽ生命による不適切な保険販売」は保険の新規販売、勧誘活動の停止という事態になったことからも、「不正」や「ごまかし」、「話を盛る」などには厳しい目が向けられています。

日本郵政グループは、ソーシャル・カンパニーであるが故に、「誠実さ」は顧客や取引先との信頼関係を構築する上で必要不可欠なものとされ、非常に重視しています。そのため、選考過程で「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。

日本郵政グループ、ゆうちょ銀行への志望動機(例文)を解説:総合職

それでは上記のロジックで積み上げた、日本郵政グループ、ゆうちょ銀行への志望動機を再度例示しておきます。

日本郵政グループのESでは、日本郵政グループへの志望動機と、希望する会社(日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命)毎の志望動機を問う設問になっています。

再掲:日本郵政グループを志望する理由を教えてください(300文字以内)

私は人々の暮らしを支え、幸せに貢献する仕事がしたいという思いがあります。貴グループを志望する最大の理由は、国民の全てが顧客であり、日本全土が商圏といえる影響力の大きさです。全国の郵便局というインフラを活用し、郵便・銀行・保険という事業を通じて人々の暮らしを支える責任感、やりがいを感じると同時に、新たなサービスの創出による大きな可能性を感じました。私は大学で学園祭の運営に関わり、新しい企画やイベントを実現する喜びを知りました。「トータル生活サポート企業」として新しい価値の創出する貴グループの一員として、多くの人々と協力しながら新しい価値を生み出し、人々の幸せに貢献したいと考えています。(295文字)

要素の分解

結論:日本郵政グループを志望する理由

  • 私は人々の暮らしを支え、幸せに貢献する仕事がしたいという思いがあります
    • →この設問では、「理由」を聞いていますが、日本郵政グループの特徴を羅列するのではなく、志望者の「こういう強い思いがあるから、日本郵政グループを志望するのだ」という意思を最初に述べています

 

  • 貴グループを志望する最大の理由は、国民の全てが顧客であり、日本全土が商圏といえる影響力の大きさです
    • →日本郵政グループならではの特徴をあげ、冒頭のビジョンと連結

 

  • 全国の郵便局というインフラを活用し、郵便・銀行・保険という事業を通じて人々の暮らしを支える責任感、やりがいを感じると同時に、新たなサービスの創出による大きな可能性を感じました
    • →日本郵政グループの唯一無二の事業に対する魅力を志望者の価値観としてポジティブに記述

 

  • 私は大学で学園祭の運営に関わり、新しい企画やイベントを実現する喜びを知りました
    • →何故、上記の志望理由に至ったのかの根拠、RTB(Reason to believe)を志望者ならでの情報で記述(起承転結の「転」の効果)

まとめ:

  • 「トータル生活サポート企業」として新しい価値の創出する貴グループの一員として、多くの人々と協力しながら新しい価値を生み出し、人々の幸せに貢献したいと考えています
    • →「トータル生活サポート企業」=日本郵政グループが標榜する企業像と冒頭のビジョンで連結し、志望意欲として文を結ぶ

再掲:ゆうちょ銀行を志望する理由を教えてください (400文字以内)

私が貴行を志望する理由は二点あります。一点目は、全国津々浦々に窓口とATMがあり、人々の金融ニーズに応えている金融インフラとしての存在感です。特に高齢者からは、最も身近で頼れる金融機関として信頼されている点は他行にない特徴であり、そこに大きな責任感とやりがいを感じます。二点目は、人生100年時代と言われ、定年後への資産形成の必要性が顕著になる中、あらゆる層の顧客に密着した金融資産形成や運用のコンサルティングに大きな可能性を感じたからです。特に安定銘柄のみに限定した分散投資を、小口から始められる投資信託等へのニーズは高いと考えます。金融知識があまりない顧客層にも最適な金融商品をすすめることは、将来の年金不安を和らげる社会的な意義も大きく、貴行こそがその役割を担うべきだと考えます。私は貴行の一員として、顧客からの信頼に応えメリットを提供することで、貴行の成長と発展に貢献していきたいと考えています。(398文字)

要素の分解:

結論:ゆうちょ銀行を志望する理由

  • 私が貴行を志望する理由は二点あります
    • →文が冗漫になり、分かり難くなることを防ぐために、二つのポイント(理由)を記述することを最初に宣言
  • 一点目は、全国津々浦々に窓口とATMがあり、人々の金融ニーズに応えている金融インフラとしての存在感です
    • →ゆうちょ銀行ならではの特徴
  • 特に高齢者からは、最も身近で頼れる金融機関として信頼されている点は他行にない特徴であり、そこに大きな責任感とやりがいを感じます
    • →ゆうちょ銀行の特徴を、志望者ならではの価値観と意欲でフォロー
  • 二点目は、人生100年時代と言われ、定年後への資産形成の必要性が顕著になる中、あらゆる層の顧客に密着した金融資産形成や運用のコンサルティングに大きな可能性を感じたからです
    • →社会的な課題とゆうちょ銀行の特徴から、何に成長の可能性があると考えているのかを志望者ならではの表現で補強

 

志望者の挙げた二つのポイントのRTB(Reason to believe)

  • 特に安定銘柄のみに限定した分散投資を、小口から始められる投資信託等へのニーズは高いと考えます
    • →ニーズ分析
  • 金融知識があまりない顧客層にも最適な金融商品をすすめることは、将来の年金不安を和らげる社会的な意義も大きく、貴行こそがその役割を担うべきだと考えます
    • →なぜ、「ゆうちょ銀行」でなければならないのかを、ゆうちょ銀行の社会的存在意義で補強

 

まとめ:

  • 私は貴行の一員として、顧客からの信頼に応えメリットを提供することで、貴行の成長と発展に貢献していきたいと考えています
    • →顧客への価値提供を通じ、ゆうちょ銀行の成長にコミットする、志望意欲を表現することで文をまとめる

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この志望者の志望動機の構成は、他の事業会社やコースにも充分応用が可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。

またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、日本郵政グループや日本郵便の社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「日本郵政グループ、ゆうちょ銀行ならでは(商品・サービス・技術・人・人材育成方針など)」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

日本郵政グループ企業は、全国で暮らしに密着した社会インフラを担っており、身近な存在であることで、志望動機での差別化は難しく、「地域の人々に貢献したい」という内容が多くなります。

それはある意味仕方がないことですが、出来るだけ深い企業研究をすることが差別化のポイントになります。経営トップのメッセージはもちろんのこと、IR資料、中期経営計画、や保険・投資信託の販売における問題や今後の課題をチェックして、未来の方向性とぶれないように書いていくことをおすすめします。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

この記事を」読んだ人は、以下の記事も併せて読んでいます。

志望動機が書けない時に!志望動機ジェネレーターを活用してみよう

志望動機を作成する際、伝えたいことは沢山あっても、文章で上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。

志望動機ジェネレーターを使えば、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの志望動機が完成します。

無料でダウンロードして、効率的に志望動機を完成させましょう。またこのツールを利用する際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!

▶︎志望動機を作成する(無料)

36の質問で、あなたの強み・適職を診断

就活は自己分析が必須!…ただ、やり方がわからず、悩んでいる人も多いはず。 そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用しましょう My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけであなたの強み・適職を診断できます。 My analyticsを活用して、サクッと自己分析を終わらせ、内定を勝ち取りましょう。

My analyticsで自己分析する(無料)

あわせて読みたい!就活に即効の記事、ベスト5

offer_box_fixed_icon_150x150.jpg1
25年卒の登録が殺到中!大手企業も利用するオファーボックスでスカウトをもらおう

資生堂、マイクロソフト、朝日新聞、ニトリ、コクヨ、KUMON、TREND MICRO、ぴあ、CO・OP、ATEAM、sansan、MicroAd、istyle、RISOなども利用している逆求人型スカウトサービスのOfferBoxを賢く使い、就活のもう一つのルートを開いておこう

doda_campus_fix_image.jpg2
就活が不安な25年卒の就活生には、dodaキャンパスを賢く利用する打ち手がある

少しでも納得感が高い内定を目指す25年卒の就活生は、スカウトサービスで急成長しているdodaキャンパスを試してみよう。オファーの受信率は99%(23卒2022年6月時点、プロフィール入力率80%以上の場合)。ベネッセならではの充実したオンライン講座やイベント、本格的な適性診断まで無料で使えます!

kuchikomi_150x150.jpg3
2025年卒就活の情報戦へ、【就活会議】に無料登録すれば、88,000枚以上の本物のESを閲覧できる!

就活は情報戦。企業が提供する情報は重要ですが、それだけでは不安です。実際の社員の評価や、選考を受けた先輩達の口コミによる生の声を入手できる「就活会議」を徹底解説。ESや選考情報のリアルを手に入れよう

Kimisuka_after_Sq.jpg4
落ちてしまった選考の結果を、スカウト獲得に活用できる心強いサービスがある

スカウトサービスの大手、【キミスカ】の特徴は、落ちてしまった選考の結果さえもスカウト獲得に利用できる点です。それまでの頑張りを評価してくれる、「本当のあなた」を認めてくれる企業からのオファーを獲得しよう

 b3b75e7093f0c280652cb24dec855b9c.jpg5
【24年卒】首都圏の学生で、納得できる内定が取れていない人への神サービスを試してみよう

もう一人で悩まなくていい。就活の専任アドバイザーがマンツーマンでES添削・面談対策をしてくれ、しかもあなたに合った優良企業を紹介、完全無料の就活サポートをしてくれる「キャリアチケット」を紹介します