「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事ではキリン グループへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
キリンへの志望動機(例文):技術系:生産研究コース
上記の設問*をふまえ、これまで培った経験や能力をいかしてキリングループで「何を」「どのように」達成したいですか
(400文字以内)
*上記の設問とは以下の内容です:
- 現在取り組んでいる研究内容、または、学業において力を入れて取り組んでいる内容をご入力ください。(400字以内)
- あなたが、これまでの人生の中で、周りを巻き込み、リーダーシップを発揮した経験をご入力ください。(500文字以内)
- これまでの人生の中であなたが「最も成長した」と思うチャレンジ経験をご入力ください。(500文字以内)
私が貴社で達成したいことは、「喜びと健康に寄与する飲料」を開発することです。私は専攻する応用生物学の研究室で、ミトコンドリアを活性化する有機酸と酸化型ビタミンCの細胞を保護するメカニズムの研究をしています。その過程で、健康に良い生理作用を持つ分子を、気軽に楽しめる飲料にして実用化する夢を描きました。また大学の国際交流プログラムに参加し、自ら研究室をまとめるリーダーとなって発表を行った経験は私にとって大きな挑戦でした。その経験により、目標に向かって協働するスキルやコミュニケーション力を身に付けることができました。私の「喜びと健康に寄与する飲料の開発」というビジョンを達成するために、貴社の研究・開発部門の方との協働はもとより、様々な部門の人々の技術とスキルを吸収し、課題解決に貢献することで成長していきたいです。そして日本のみならず世界でも愛飲されるような商品の開発をリードしたいと考えています。(400文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、キリンホールディングのESでの設問の他に、面接における他の重要視される質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「これだけは人に負けないと自負している点」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
また飲料や食品企業の場合、安全・安心は絶対的な価値であり、コンプライアンスは厳しく、選考過程で「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。
キリンへの志望動機(例文)の解説
それでは上記のロジックで積み上げた、キリンへの志望動機を再度例示しておきます。
例文は技術系・生産研究コースへの志望動機分ですが、他の技術系コースやデジタル戦略コース、事務・営業コース志望でもロジックの構成や文章の組み立て方は応用ができます。
再掲: 上記の設問*をふまえ、これまで培った経験や能力をいかしてキリングループで「何を」「どのように」達成したいですか
(400文字以内)
*現在取り組んでいる研究内容、または、学業において力を入れて取り組んでいる内容、人生の中で、周りを巻き込み、リーダーシップを発揮した経験、人生の中であなたが「最も成長した」と思うチャレンジ経験
私が貴社で達成したいことは、「喜びと健康に寄与する飲料」を開発することです。私は専攻する応用生物学の研究室で、ミトコンドリアを活性化する有機酸と酸化型ビタミンCの細胞を保護するメカニズムの研究をしています。その過程で、健康に良い生理作用を持つ分子を、気軽に楽しめる飲料にして実用化する夢を描きました。また大学の国際交流プログラムに参加し、自ら研究室をまとめるリーダーとなって発表を行った経験は私にとって大きな挑戦でした。その経験により、目標に向かって協働するスキルやコミュニケーション力を身に付けることができました。私の「喜びと健康に寄与する飲料の開発」というビジョンを達成するために、貴社の研究・開発部門の方との協働はもとより、様々な部門の人々の技術とスキルを吸収し、課題解決に貢献することで成長していきたいです。そして日本のみならず世界でも愛飲されるような商品の開発をリードしたいと考えています。(400文字)
要素の分解
結論:経験を踏まえキリングループで何を達成したいか
- 私が貴社で達成したいことは、「喜びと健康に寄与する飲料」を開発することです
- →何を達成したいかを結論ファーストで端的に記述
結論のRTB (Reason to believe):
- 私は専攻する応用生物学の研究室で、ミトコンドリアを活性化する有機酸と酸化型ビタミンCの細胞を保護するメカニズムの研究をしています
- →「喜びと健康に寄与する飲料」を開発すること、という結論を志望者ならではの情報(例文の場合は取り組んでいる研究内容)を基に根拠づける
- その過程で、健康に良い生理作用を持つ分子を、気軽に楽しめる飲料にして実用化する夢を描きました
- →志望者ならではの研究と価値観から、達成したいことを根拠づける
- また大学の国際交流プログラムに参加し、自ら研究室をまとめるリーダーとなって発表を行った経験は私にとって大きな挑戦でした
- →志望者ならではの「チャレンジ経験、周りを巻き込んでリーダーシップを発揮した経験」で根拠づけ補強する
- その経験により、目標に向かって協働するスキルやコミュニケーション力を身に付けることができました
- →志望者ならではの「最も成長した」と思える点を記述し根拠づける
結論2:どのように達成したいか
- 私の「喜びと健康に寄与する飲料の開発」というビジョンを達成するために、貴社の研究・開発部門の方との協働はもとより、様々な部門の人々の技術とスキルを吸収し、課題解決に貢献することで成長していきたいです
- →上記の経験と整合する内容で、キリングループでのキャリアや仕事の仕方に対する考え方を志望者ならではの視点で記述
まとめ:
- そして日本のみならず世界でも愛飲されるような商品の開発をリードしたいと考えています
- →志望者の達成したいことを別の言葉と意欲の表現で文を結ぶ
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。
またキリンホールディングスのインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、キリンの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「キリンならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。
ESで志望動機の記述を求めない飲料メーカーや食品メーカーもありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。
そして文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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