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【例文あり】J.P. モルガンへの志望動機を的確に書く方法

「就活の答え」では就活生が特に気になる企業を選んで、書類選考を突破し内定に導くための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事ではJ.P. モルガンへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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では早速、例文をみてみましょう。

J.P. モルガンへの志望動機(例文):投資銀行部門

投資銀行部門でご自身の強みがどのように発揮できるかを説明してください

(日本語400文字以内)

私の強みは「最良を追求する力」である。その為の取材力、分析力と行動力で結果を出すことである。私はボート部に所属し、男子エイトのメンバーになることを目標としてきた。現在はそれを達成し全日本学生選手権での優勝を目指している。私は目標達成に向け他大学や海外の強豪校が行っているトレーニングと栄養学を学び、徹底して実践することでレギュラーの座を確保した。現在はその知識と経験をチームメンバーにシェアし、共通の目標に向かって進んでいる。所属する行動経済学のゼミでは実験に主体的に取組み、他大学との共同研究も進めている。投資銀行部門は、「何が最良なのか」を答えがない中で、顧客の市場での定性・定量の徹底的な分析と共に、企業内部の問題や課題を把握して、財務やM&Aの提案を行うものと認識している。その為、結果を出すために徹底的に物事を追求し、人を巻き込んでいける私の強みは、投資銀行業務で発揮できると考えている。(397文字) 

Please write about your past experience where you demonstrated your perseverance to overcome a challenging situation or achieve a difficult goal.

(max. 200 English words)

Since I have taken part in the boat racing club of 〇〇〇 University I set goals to become a member of men’s eight as well as to win the All Japan University Boat Championship. These goals are difficult to achieve due to firstly my physical condition and secondary to our ability as a team. To overcome these challenging goals I have thoroughly studied methods of training and nutrition diet that the other strong teams in Japan and other countries take and adopt them to my training and diet. By executing severe training and managing diet I could achieve to become a member of eight. I have shared my knowledge and experience with my team members to make our team stronger because we need all our member to improve our team ability and put individual sense of purpose together to win races. I also put the best effort to my major of behavioral economies by contributing to field works as well as coordinating collaborative researches with other universities. I would like to use my abilities of deep studying, analytical skill and power of involving people that I cultivated in the university to work in your investment banking division.  (199 words)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと志望動機単独で書かない事
  3. ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前年)のES内容を把握しておきましょう。

企業によってはESに「志望動機」の記載を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。まだ志望動機とは何かが良く分からない人や、作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事はブックマークやお気に入りに登録しておくととても便利です。

この記事では、自己分析やJ.P. モルガンの企業研究を既に充分行なった方を対象に志望動機をどのように書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

投資銀行への就活では、ESや面接における他の重要視質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「金融や経済に関すること(またはそれ以外で)で、最近あなたが関心を持ったものについての意見」、「学生時代に時間をかけて取り組み、やり遂げた重要な実績、各実績について、あなた自身が果たした役割や創意工夫した点」、「あなたが誇ることができる経験」、「これだけは人に負けないと自負している点」等々に対し、的確に答えていく必要があります。

そのため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」と言えるものです。この軸に説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業・人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)をはじめに考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方をしたくなる気持ちは理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方で時間はセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

また信用を重んじる金融機関であれば、「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。

ドライで能力重視の印象が強い外資系金融機関、投資銀行ですが、実はしっかり「人間性」や「信頼できるか否か」を評価しますので注意してください。

J.P. モルガンへの志望動機(例文)の解説

それでは上記のロジックで積み上げた、J.P. モルガンへの志望動機を再度例示して解説します。この年のESの志望動機に関連する設問は、希望する部門を選んだ上で、その部門に対し自分自身の強みがどのように発揮できるかを400文字以内で記述するカタチでした。

このように志望する部門をはっきり特定して選考を進めるのが多くの外資系企業のやり方になります。従って志望する部門の業務の特徴と自身の強みをしっかりと結び付けて書く必要があります。

複数部門を志望可能な場合(第一志望、第二志望、第三志望のように)は志望動機を使いまわすのではなく、しっかり書き分ける必要があるのは言うまでもありません。

また、できるだけ具体的に分かり易く書くことも求められます。難しいことを主張しようとして抽象論や観念論だけに終始しないように注意してください。

再掲 投資銀行部門でご自身の強みがどのように発揮できるかを説明してください

(日本語400文字以内)

私の強みは「最良を追求する力」である。その為の取材力、分析力と行動力で結果を出すことである。私はボート部に所属し、男子エイトのメンバーになることを目標としてきた。現在はそれを達成し全日本学生選手権での優勝を目指している。私は目標達成に向け他大学や海外の強豪校が行っているトレーニングと栄養学を学び、徹底して実践することでレギュラーの座を確保した。現在はその知識と経験をチームメンバーにシェアし、共通の目標に向かって進んでいる。所属する行動経済学のゼミでは実験に主体的に取組み、他大学との共同研究も進めている。投資銀行部門は、「何が最良なのか」を答えがない中で、顧客の市場での定性・定量の徹底的な分析と共に、企業内部の問題や課題を把握して、財務やM&Aの提案を行うものと認識している。その為、結果を出すために徹底的に物事を追求し、人を巻き込んでいける私の強みは、投資銀行業務で発揮できると考えている。(397文字)

要素の分解:

結論:投資銀行部門でご自身の強みがどのように発揮できるか

  • 私の強みは「最良を追求する力」である。その為の取材力、分析力と行動力で結果を出すことである
    • →問われている「ご自身の強み」が何なのかを結論ファーストで端的に記述

 

結論のRTB (Reason to believe):

  • 私はボート部に所属し、男子エイトのメンバーになることを目標としてきた。現在はそれを達成し全日本学生選手権での優勝を目指している
    • →自分の強みをただ述べただけでは誰も信じてくれない。何故、「強身」と主張できるのかを志望者ならではのファクトベースの情報で根拠づける
    • →ゴール設定を根拠のリードとして始めに記述

 

  • 私は目標達成に向け他大学や海外の強豪校が行っているトレーニングと栄養学を学び、徹底して実践することでレギュラーの座を確保した
  • 現在はその知識と経験をチームメンバーにシェアし、共通の目標に向かって進んでいる
    • →「強み」の根拠として具体的に何を行ったのかを記述
  • 所属する行動経済学のゼミでは実験に主体的に取組み、他大学との共同研究も進めている
    • →この志望文では「行動力」の裏付けとして他者への働きかけもあげているため、上記のボート部の活動に加え学部(ゼミ)での活動もあげて根拠づけている
    • →このように別の活動を上げるべきという意味ではなく、あくまで自分の主張を補強できる事実があれば検討

結論:投資銀行部門にどのように発揮できるのか

  • 投資銀行部門は、「何が最良なのか」を答えがない中で、顧客の市場での定性・定量の徹底的な分析と共に、企業内部の問題や課題を把握して、財務やM&Aの提案を行うものと認識している
    • →志望者ならではの視点、価値観とP.モルガンの投資銀行部門の業務の特徴を連結

まとめ:

  • その為、結果を出すために徹底的に物事を追求し、人を巻き込んでいける私の強みは、投資銀行業務で発揮できると考えている
    • →冒頭の「強み」の結論を別の表現に置き換えることで重複を避け、意欲の表現で文を結ぶ

再掲: Please write about your past experience where you demonstrated your perseverance to overcome a challenging situation or achieve a difficult goal.

(max. 200 English words)

Since I have taken part in the boat racing club of 〇〇〇 University I set goals to become a member of men’s eight as well as to win the All Japan University Boat Championship. These goals are difficult to achieve due to firstly my physical condition and secondary to our ability as a team. To overcome these challenging goals I have thoroughly studied methods of training and nutrition diet that the other strong teams in Japan and other countries take and adopt them to my training and diet. By executing severe training and managing diet I could achieve to become a member of eight. I have shared my knowledge and experience with my team members to make our team stronger because we need all our member to improve our team ability and put individual sense of purpose together to win races. I also put the best effort to my major of behavioral economies by contributing to field works as well as coordinating collaborative researches with other universities. I would like to use my abilities of deep studying, analytical skill and power of involving people that I cultivated in the university to work in your investment banking division.  (199 words)

英文作成の 解説と注意

英語の設問を注意深く読むこと。日本語での設問と微妙にニュアンスが違うことが分かると思います。

従って、設問の最終的な目的は同じですが、ネイティブのマネー―ジメントが知りたいポイントがより具体的に問われています。

投資銀行を目指している皆さんには「言わずもがな」ですが、日本語の志望動機をそのまま翻訳するべきではありません。

J.P.モルガンの場合、問われている内容が特に“your perseverance ” (根気や忍耐力、粘り強さ、不屈の精神の意)という表現になっているポイントは重要です。かといって日本語と全く違うことを書くと一貫性がなくなります。

つまり、日本語で書いた内容を英文の質問の意図に最適化して、英語で書き起こしていくという作業が必要です。

最初に日本語と英語の設問を両方読んで、日本語、英語はそれぞれどのポイントを強調すべきか、どのような論理のフローで書くのが分かり易い文になるかをイメージしてから書き始めて下さい。

上記の英文は、日本語の翻訳ではありません。質問の意図に従って、上記のように英語でオリジナルのドラフトを書きましょう。

そして、ネイティブレベルの英語力に自信がない場合は、ネイティブの友人にチェックしてもらって、完成させていきましょう。

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。

あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この志望者の志望動機の構成は、他の部門の志望動機にも充分応用が可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。

またJ.P. モルガンのインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、J.P. モルガンの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じたJ.P. モルガン「ならでは」のもの、自分に共通する資質や動機を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

稀にESで志望動機の詳細な記述を求めない金融機関もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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