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筆記試験選考を通過すると、面接が始まります
就活はオンラインを前提としたプロセスに大きく変わり、面接もリアルな対面で行うことが大幅に減りました。最終面接までオンラインで行なう企業は約5割に達し、大手企業ほどオンラインだけで採用を完結する割合が多くなっています。
オンライン化と同時に加速しているのが、就活の早期化です。
企業はオンラインだけで人物を見極めなければならないというハンデを、早期に有望な学生とコンタクトを行い、有望と思われる母集団を形成して継続コンタクトを行い、候補を見極めていくという戦略を強化しています。
そのためのツールがインターンシップであり、インターンシップで優秀と思われる学生を選別し、継続コンタクトを保っていて、一般選考ルートが解禁される3月1日のタイミングでは既に数度のオンライン面接を行って、実質的な選考活動を進めている企業が増々多くなっているのです。
従って、就活生にとっては、いつから本格的な就活が始まるのかが読みにくい状況になっているのです。
企業からの面接が直前に連絡されることも想定しなければなりません。
コロナ禍では集団面接が実施しにくい為、ESやテスト結果で絞ったうえで、通常の二次面接や三次面接レベルの選考がオンラインでの一次面接で行われることも想定しておく必要があります。
そこで重要になってくるのが、面接が直前に決まった場合、何をチェックし、何を行えば良いのかという整理と準備です。
もちろん面接内容の全てを予想し、準備することは不可能です。しかし時間がない中で、準備ができるのと、できないのでは大きな差が出ます。
この記事では、思わぬ失敗を避けるために、直前にするべきことをまとめて解説します。
面接ロジスティックスは完璧にしておこう
非常に基本的なことですが、リアルな対面での面接はもちろんですが、オンラインの面接でも面接のやり方、面接の時間、(交通手段と)所要時間、前後のスケジューリング(前後とも余裕をもつこと)、必要書類・(持ち物など)企業が要求してきたものを完璧に準備するのは基本中の基本です。
用意はできるだけ早く行い、余裕をもっておきましょう。( )内はリアルな対面の面接の場合。
また緊急の時のコンタクト方法もチェックしておきましょう。
服装、身だしなみを完璧にする
リクルートスーツ、革靴、鞄、髪型を整えること。清潔感があることがマストです。
面接の質疑内容以外は完璧にして、面接の質疑に集中できるようにしておきましょう。もちろん体調管理もとても重要です。前日の飲み会、ハングアウトは厳に慎んでください。
オンラインでも普段着、カジュアルな服装という指定がない限り、リクルートスーツの着用が基本です。身だしなみを整え、清潔な印象を与えることは対面でもオンラインでも変わりはありません。
以上の基本ができた上で、面接内容に関わるチェックをしましょう。
想定質問対策
想定質問のリスト化
- 面接の想定質問リストをつくり、それに対する答え(しゃべる内容)を考え、書き出し、しゃべってみて(ただし丸暗記はNG)、推敲し、頭にいれること
想定質問は以下の内容でリスト化します。
履歴書や応募書類の記載内容から予想される質問
- 自己紹介
- 特殊な履歴がある場合の説明
ESの回答内容:一般的な例(全ての質問に対する回答)
- 専攻・ゼミ・研究など
- ガクチカ
- 自己PR(強味・弱み・長所・短所)
- 集団の中の役割
- 志望動機
- 上記の一般的なもの以外で、志望企業のES特有の質問に関する答え
志望企業や業界の最近の目立った動向やトピック、バズワードに関連する見解
想定質問に対する回答を準備する
質問に対して1分以内で答えられる内容を用意する。1分以内で答えられる内容は、文章に起こすと300文字程度です。
オンラインの場合であれば、30秒以内で質問に答えるように重要部分の結論とその理由で一旦区切り、面接官の反応を見て、残りを補足説明するパターンで話しましょう。
オンラインではどうしても聞く側の集中力が対面に比べて低くなるため、多くの内容を一度に話されると聞く側がキャッチアップできないことが起こります。
できるだけ、会話の中で伝えたいことを伝えるようにしていきましょう。
ESの記載内容を暗記して、同じことをしゃべってはいけません。
記載内容を基に、話し言葉でプレゼンするように練習してください。ただし丸暗記をしようと思わないことです。丸暗記できるくらい練習することは素晴らしいことですが、暗記した内容をそのまま伝える意識は捨てましょう。
頭に入れた内容を自然に言葉することが重要です。(暗記したものを再現しようとしないこと!)それが出来るまで、自分が話している内容をスマホで自撮りして、必ずチェックして問題点やひっかかってしまうポイントをつぶしておきましょう。
もし友人や先輩、あるいはキャリアセンターのスタッフに模擬面接によるチェックをお願いできるなら、ぜひトライしましょう。
深堀質問を想定し、答えを準備しておく
深堀質問とは、あなたが答えた内容に対し、更に面接官が質問をかぶせてくるものです。深堀質問は、どのアングルからの質問になるのかは読み切れません。
まず想定できるのは、あなたの回答内容に対し、より細かい説明や根拠になるデータ、数値、事実を尋ねる質問です。
自分が経験したことであれば、特に準備しなくても答えられることも多いので、あまりナーバスにならなくてもよいですが、想定して整理はしておきましょう。
もう一つのパターンは、「何故?」という質問で深堀をするものです。「何故、○○学部を選んだのですか?」、「このゼミを選んだ理由は?」など、あなたの答えに対し「理由が説明されていないもの」、「理由を知りたいと思うかもしれないこと」を想定しておきましょう。「理由」のそのまた「理由」を聞かれることを想定して、答えをある程度用意しておいてください。
答えるのが難く、且つ本質的な質問に対する答えを想定し、準備する
面接で聞かれる「答えにくい質問」を予想することは非常に難しいことですが、就活の軸、職種希望を覆す質問や志望順位等を聞く質問を想定し、答えをある程度用意しておくことは可能ます。
例えば以下のような質問です。
- 「あなたがこの会社で実現したいことは分かりましたが、総合職であれば、それに繋がらない仕事に就くこともあり得ます。その場合はどう考えますか」
- 「あなたの希望する職種は分かりましたが、総合職であればそれ以外の職種に配属になることもあり得ます。その場合はどう考えますか」
- 「あなたが思い描いている仕事のイメージとは違い、○○のような下積みの仕事もあります。そういう仕事に対してはどう取り組みますか」
- 「当社以外で志望している会社をすべて教えてもらえますか」
- 「当社は志望順位で言えば何番ですか」
これらの質問は準備していないと、なかなか答えられない質問です。以下に就活面接での頻出質問を60問、意図が読み難く答えるのが難しい質問30問を抽出して解説していますので、参考にして下さい。
念のため、圧迫面接に対する対応策にも目を通しておきましょう。
面接の話法をもう一度チェックする
面接での答え方の基本を再確認して、違っていれば修正しておく
面接の質疑の基本は、「相手の質問の趣旨・意図に沿って、適切にこたえる」ことです。
面接に慣れていないと、「自己紹介をしてください」と問われて「自己PR」をしてしまう、あるいは「長所と短所を教えてください」との質問に対し「ガクチカからの強み」を答えてしまうという、少しずれた答えをしてしまうことがあります。
緊張していると起こりがちなミスです。緊張するのは普通のことで、緊張が悪いわけではありません。重要なのはパニックにならず、頭は冷静でいることです。
「少し冷めた目で面接をみる」くらいでちょうどいいと思います。
ペースがつかめてきたら、熱を入れて話す、身振りをいれてみるなど、自然な感情に従って話していきましょう。
簡潔にかつロジカルに話す
面接の基本の話法は、聞かれたことに対し結論ファーストで、結論はできるだけ簡潔に言い切ることです。
その上で、以下のフローを基本に答えを組み立てておきましょう。
PREP法で答えを組み立てておく
PREP法のおさらい
- Point:聞かれた質問に対する結論
- Reason: 結論に至った理由を述べる
- Example:具体例やエピソード、経験をあげて結論とその理由を補強
- Point:上記の例と理由を根拠として、最初の結論を再度主張する
質問の内容に応じて、PREP法を基本に以下のようなアレンジを加えてください。
例えば「学生時代に最も力を入れて行ったことを説明してください」という質問に対しては、
以下のようなアレンジを加えて話しましょう。
- Point:学生時代に最も力を入れて行ったことを簡潔に述べる
- Reason: 何故、それを行ったのかの背景・経緯・理由
- Experience:最も力を入れたことを象徴する具体的な経験・工夫
- Acquire:その結果と成果によって得られたもの、ポジティブな変化や成長
- Future: 将来(仕事)にどう活かすのかの意欲
このように問われた内容に応じて、一番自然なフローで説得力をもつように臨機応変に考えましょう。
型通りに答えることが目的ではないので、誤解のないように!
マニュアルを鵜呑みにせず、あなたを表現するのに効果的にアレンジを加えてください.
だらだら長く話さない。相手の理解度を観察しながら適度に区切り、会話に持ち込むことも重要です。
1分以内で話を完結させる。冒頭15秒で、最も伝えたいこと(通常の場合結論部分)をしっかり伝えることを意識して下さい。
あとは、型通りにならなくても、面接官との会話が盛り上がるように、「会話をする」意識をもって、会話の中で伝えられれば良いと割り切って下さい。全部完璧に話さなくても、伝えたいことを伝えるんだという意識で良いのです。
逆質問を準備しておく
面接の最後に、面接官から「何か聞いておきたいことがあれば、質問してください」と促されることがあります。
就活用語でいう「逆質問」です。
逆質問を用意していないと、「ありません」と答えてしまい、せっかくのアピールのチャンス自ら逃すことになります。
それ以上に、適切な逆質問ができないと「当社に対する志望度は低い」と判断されてしまいます。
以下の記事を参考にして、面接官に「志望意欲の高い学生」、「よく研究していて、真剣な学生」、「鋭い視点を持っている学生」という高評価が得られる質問を2-3用意しておきましょう。どれを選んで聞くかは、それまでの面接の内容で判断してください。
既に面接官から説明や言及があった内容を逆質問で聞くのはNGです。
また採用ページや企業のWEBサイトで書かれている内容の質問は深堀の逆質問以外はNGです。
その意味で面接の質疑結果に適用できるように、複数の逆質問を準備しておきましょう。
まとめ
面接に慣れてくれば、志望動機や業界・企業関連の質問以外は使いまわしもできるので準備をする時間も短く済むでしょう。
面接直前にする準備のまとめは以下の通りです。
- 面接のロジスティックスを完璧しておく
- 服装、身だしなみを完璧に準備しておく
- 履歴書やES記載内容、志望企業や業界の特有の想定質問をリスト化する
- リスト化した想定質問に対する回答を準備する
- 深堀質問を想定し、答えを準備しておく
- 就活生が答え難く、且つ本質的な質問に対する答えを想定し、準備する(頻出質問に対する備え・圧迫面接への心構え)
- 質問に対する答えは、簡潔かつロジカルに話す(PREP法とそのアレンジ)
- 会話の中で、伝えたいことが伝われば良いというスタンスで臨む
- 適切な逆質問を複数準備しておく
あとは場数をこなして慣れること、改善を怠らないことです。特に一番はじめの面接に対しては、念入りに準備を行いましょう。
上手くいかなくても、次の面接へのリスタートのポイントに大きな差が出ます。何事も最初が肝心です。自分にベストな内定を獲得するにはPDCAを回すことです。失敗しても必ず改善できるゲームなのです。
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