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【例文あり】川崎重工業への志望動機に説得力をつける書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。

この記事では日本を代表する重工業メーカーの一角を占める、川崎重工業への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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では早速、例文をみてみましょう。

川崎重工業への志望動機(例文):事務系総合職

あなたが企業を選ぶ際に、大切にしていることを教えてください。(200文字以下)

 私には、社会インフラを支える大規模な機械、施設、プラントの構築に携わりたいという軸がある。大規模なものほど、多くの人達の智慧や努力、またチームワークなくして成り立たず、また完成した際の人や社会に対する影響力が大きいため、その実現に貢献していきたい。企業選択には、事業分野と挑戦できる社風や環境を重視している。仕事に食らいつき、生涯に渡り成長し続けることによって、社会の発展に貢献していきたい。(196文字)

 川崎重工業を志望する理由を教えてください。(300文字以上400文字以下)

少年時代から、工事用重機、船や飛行機、ロボットを作る企業で働きたいという夢があった。成長に伴い社会問題にも目を向けるようになり、産業の成長や生活の向上を追求するだけでは解決できない問題があることを知った。その象徴がエネルギー問題や地球温暖化問題である。貴社の事業内容や脱炭素社会実現への具体的な取り組みを知り、「大規模な機械、施設、プラントの構築に携わる」という私のビジョンも、脱炭素社会を実現するベクトルであるべきとの考えに至った。貴社は脱炭素社会を実現する上で重要な水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」のフェーズで独自技術の開発を推進し、またCO2の分離・回収、有効利用、貯留に向けたシステム確立にも取り組んでいる。これらの広範な産業に係る事業を推進している貴社のチームの一員として、学び、仕事に挑戦していくことで、将来は大きなプロジェクトを牽引できる人材に成長して社会の発展に貢献したい。(400文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば近年の川崎重工業のエントリーシートでは以下のような設問となっています。

  • 「大学時代に最も力を入れて取り組んだこと、その具体的な説明」
  • 「中学・高校時代にあった、今の自分の価値観形成に繋がった出来事、実際にあったこと/経験したこと」、「その時に感じたこと/考えたこと」
  • 「大学・大学院時代にあった、今の自分の価値観形成に繋がった出来事」、「その時に感じたこと/考えたこと」
  • 「◯◯時代にあった、今の自分の価値観形成に繋がった出来事ご自身で任意の時代を選んでください。(上記と異なるエピソード)」、「そのタイトル、実際にあったこと/経験したこと、その時に感じたこと/考えたこと」、「その時に形成された価値観」等々

これらの質問に答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や実績、事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

今まで生きてきた中で形成されたあなたの価値観、行動特性、性格や強みと、志望動機の記述内容が評価者の腑に落ちることが選考通過のポイントです。

川崎重工のESでは、あなたの価値観、行動特性、性格や強みを各時代別にエピソードを交えて答えるため、価値観や行動特性を重視していることが分かります。人物重視の採用方針が現れているとも言えます。

あなたの価値観や行動特性、性格や強みの情報が志望動機の記述内容にも投影できているとES全体を通じて、あなたを印象付けることができるのです。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます

また技術系企業の場合、志望者の専攻や興味、研究に対する姿勢、実績は特に重視されます。書類選考や面接の際に「嘘」や「ごまかし」が分かる、もしくは「専攻や研究に対する熱意」が感じられなければ選考を通過させません。

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川崎重工業への志望動機の解説:(例文:事務系総合職 )

それでは上記のロジックで積み上げた、川崎重工業への志望動機を再度例示しておきます。

川崎重工業の志望動機関連の設問は、ここ数年、「企業選択において大切にしていること」と「川崎重工業を志望する理由」を問うカタチとなっています。

再掲:あなたが企業を選ぶ際に、大切にしていることを教えてください。(200文字以下)

私には、社会インフラを支える大規模な機械、施設、プラントの構築に携わりたいという軸がある。大規模なものほど、多くの人達の智慧や努力、またチームワークなくして成り立たず、また完成した際の人や社会に対する影響力が大きいため、その実現に貢献していきたい。企業選択には、事業分野と挑戦できる社風や環境を重視している。仕事に食らいつき、生涯に渡り成長し続けることによって、社会の発展に貢献していきたい。(196文字)

再掲:川崎重工業を志望する理由を教えてください。(300文字以上400文字以下)

少年時代から、工事用重機、船や飛行機、ロボットを作る企業で働きたいという夢があった。成長に伴い社会問題にも目を向けるようになり、産業の成長や生活の向上を追求するだけでは解決できない問題があることを知った。その象徴がエネルギー問題や地球温暖化問題である。貴社の事業内容や脱炭素社会実現への具体的な取り組みを知り、「大規模な機械、施設、プラントの構築に携わる」という私のビジョンも、脱炭素社会を実現するベクトルであるべきとの考えに至った。貴社は脱炭素社会を実現する上で重要な水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」のフェーズで独自技術の開発を推進し、またCO2の分離・回収、有効利用、貯留に向けたシステム確立にも取り組んでいる。これらの広範な産業に係る事業を推進している貴社のチームの一員として、学び、仕事に挑戦していくことで、将来は大きなプロジェクトを牽引できる人材に成長して社会の発展に貢献したい。(400文字)

 要素の分解:

結論 1:企業選択において大切にしていること

 

  • 私には、社会インフラを支える大規模な機械、施設、プラントの構築に携わりたいという軸がある
    • →志望者の就活の軸(企業選択で譲れないもの)を結論ファーストで記述
  • 大規模なものほど、多くの人達の智慧や努力、またチームワークなくして成り立たず、また完成した際の人や社会に対する影響力が大きいため、その実現に貢献していきたい
    • →志望者の就活の軸を志望者の視点や独自情報で根拠づける(RTB: Reason to believe)
  • 企業選択には、事業分野と挑戦できる社風や環境を重視している
    • →企業選択で重視しているポイントを端的に記述
  • 仕事に食らいつき、生涯に渡り成長し続けることによって、社会の発展に貢献していきたい。
    • →仕事に対する姿勢を意欲の表現で示し、文を締める

結論 2: 川崎重工業を志望する理由

 

  • 少年時代から、工事用重機、船や飛行機、ロボットを作る企業で働きたいという夢があった
    • →重工業を選択する業界志望理由を、志望者独自の価値観や経験を引用して、川崎重工業を選択した前提情報として記述(起承転結で言えば起)
  • 成長に伴い社会問題にも目を向けるようになり、産業の成長や生活の向上を追求するだけでは解決できない問題があることを知った
  • その象徴がエネルギー問題や地球温暖化問題である
    • →重工業への「夢」が、成長に伴い変化していったことを記述(起承転結で言えば承)
    • →川崎重工業が重視している事業戦略に大きな影響があるポイントを志望者の視点でフォーカス(例文の場合は、脱炭素社会への取り組み)
  • 貴社の事業内容や脱炭素社会実現への具体的な取り組みを知り、「大規模な機械、施設、プラントの構築に携わる」という私のビジョンも、脱炭素社会を実現するベクトルであるべきとの考えに至った
    • →志望者の独自情報(例文の場合は志望者のビジョン)と川崎重工の独自情報(例文の場合は川崎重工業の地球環境ビジョン)をクロスさせ、志望者のビジョンの実現は川崎重工業であるべきとの構造に展開(起承転結で言えば転)
  • 貴社は脱炭素社会を実現する上で重要な水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」のフェーズで独自技術の開発を推進し、またCO2の分離・回収、有効利用、貯留に向けたシステム確立にも取り組んでいる
    • →川崎重工の独自情報を根拠として記述(RTB:Reason to believe)
  • これらの広範な産業に係る事業を推進している貴社のチームの一員として、学び、仕事に挑戦していくことで、将来は大きなプロジェクトを牽引できる人材に成長して社会の発展に貢献したい
    • →仕事に取り組む姿勢、キャリアパスに対する考え方を使い、意欲の表現で理由・根拠を動機に展開して文を締める

注意:起承転結の構文を推奨している訳ではありません。上記の例文では、幼少時代の職業への夢を前提においていますが、問いに対しては答え(結論)の一部となっているため、結論ファーストで端的に答えている印象を与えています。

構成も重要ですが、自分の主張したいポイントを箇条書きにして、重要度に応じて取捨選択しながらロジックが通り易い構造を組み立てていきましょう。カタチはあくまでカタチであり、本質は、自分の主張したいポイントを伝えきることです。

川崎重工業の設問の場合、記述内容が「企業選択で大切にしていること」と「会社志望動機」と分かれているため、どのポイントを、どちらの回答であげるべきかを2問の回答を通じて推敲して下さい。

いずれにしても文章が冗漫にならないように結論ファーストの文として読み易いことが重要です。はじめに箇条書きで記述したい内容をまとめ、文章の構成を考え、改善していきましょう。

読んだあとの印象として、同じことを二度言っているようにならないように注意してください。

また「理由」に関する記述は、川崎重工業の特徴ばかりをあげるのではなく、志望者独自の情報をしっかり表現してください。川崎重工業で「何を取り組みたいか、実現したいのか」が伝わるような書き方をして下さい。

あなたが目指すビジョン(実現したいこと)が、川崎重工業の経営方針や戦略に連結している方が説得力を増すことは間違いありません。

川崎重工業では人物重視の採用方針を掲げているため、主体性やチャレンジ精神、目標達成への執念や粘り強さ、長期のスパンでも物事をみて、地道な努力を積み上げられる向上心や真面目さなども重視されます。

志望動機作成と同時に、事実に基づいたエピソードも重要になるため、早めに準備をしておくことをおススメします。

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。

あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この志望者の志望動機の構成は、他のコースにも充分応用が可能です。要素の分解のカッコ内の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。

技術系の職種の場合、現在既にある具体的な製品やサービスを取り上げて改善・発展させるという文脈を用いて結論ファーストで書くこともできますが、上記の例文の様に川崎重工の技術分野を示した上で、その未来が実現するビジョンを共有する方向も検討してください。

川崎重工の配属は、内定後に詳細な各事業部門についての説明を行なった後、配属希望のアンケート・個人面接などを実施した上で、配属を決定するカタチです。

特に応用範囲の広い研究の場合は、志望者ならではのアングルで技術を捉えることで、実現したい事に説得力を持たせることも可能です。

専攻に捉われ過ぎず、できる限り幅広く事業内容や技術領域を研究しておきましょう。

川崎重工業はインターンシップの実施に力を入れています。実際にインターンシップへの参加で川崎重工への就職に強い意欲を持つ学生も多いです。

インターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、川崎重工業の社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「川崎重工業ならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

ただしその場合でも、川崎重工業の社員の方や企業としての良い点を単にあげるのではなく、必ず自分起点で表現することがポイントです。

面接では志望動機関連の詳細な質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

そして文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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