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2021年卒就活は、もう始まっています

大学3年生、大学院1年生になって夏休みを楽しもうと思っている時に、「2021年卒就活は、もう始まっています」という記事を書くのも学生の皆さんを焦らせるようで本意ではないのですが、大学3年生、大学院1年生も2021年就活に「何となく不安」と思っている方が多いため、このタイミングで「納得できる、ベストな会社に入社すること」を達成するために必要なことと、その理由を解説します。

2021年就活のスケジュールと質的な変化

2018年9月に経団連の中西宏明会長が「現行の就職活動の指針を2021年春入社の学生から撤廃する」と発表しました。この記事を読んでいる学生は、皆さん「えっ、で、どうなるの」と思ったことでしょう。

その後大学側から、この撤廃による混乱や就活前倒しによる学業への悪影響、懸念が表明され「3月情報解禁、6月選考開始、10月内定」のスケジュールを継続して欲しいという要請がなされ、結果的に政府による関係省庁連絡会議が開かれ、「現行の日程が定着しつつあり、維持が望ましい」という結論が出されました。

つまり「3月情報解禁、6月選考開始、10月内定」のスケジュールに変化はなく、人手不足、売り手市場が継続している現在の状況と併せて「一安心」している学生も多いのが現状です。

しかし、この決定の質的変化を見逃してはいけません。この決定をした関係省庁連絡会議は文部科学省や厚生労働省が参加し内閣官房長官が取りまとめたものです。経団連と、大学側の就職問題懇談会はオブザーバーとして参加しています。

つまり、2020年卒の就活ルールは経団連自らが決定した「指針」に則って行っているものなのに対し、2021年卒のルールは政府が決めたものを企業側に要請するという形式になったのです。経団連の「採用指針」の策定は今後行わないという決定は変わっていません。「就活の答え」ではこの質的変化の影響は色んなところに出てくるだろうと分析しています。

就職・採用活動の日程に関する関係省庁連絡会議のとりまとめ ポイント

政府は、2021年の就活日程に関し、以下の内容を発表しています。

  • 学生の就職・採用活動日程(いわゆる「就活ルール」)については、今般の経団連の「指針」に関する方針決定等を受け、学生が抱える不安を解消し、学修時間を確保しながら安心して就職活動に取り組むことができるようにすることが重要
  • このため、政府としては、これまでと同様、今年度末を目途に、2020年度(2021年3月)に卒業予定の学生の就職・採用活動について、経済団体等への要請を行う。その際、日程については、現行と同じ日程(広報活動3月、採用選考活動6月)の遵守を要請する
  • 2021年度(2022年3月)以降に卒業予定の学生の取り扱いは、来年度以降に改めて検討(これまでもルールは毎年度決定)。なお、現時点においては、急なルールの変更は学生に混乱を生じさせるおそれがあること、企業の新卒一括採用を基本とした雇用慣行の見直しには一定の時間を要すること等を踏まえると、当面は現行の日程を変更する必要が生ずる可能性は高くないであろうとの認識を共有
  • 学生が在学中にしっかりと学業に専念し、その成果が企業の採用活動において十分に活用されていくという環境を整えるため、今後、大学側と企業側双方の取組が重要であるとの認識を共有
また、2019年度卒(2020年卒の就活生)までは、①経団連が「指針」を策定し、②大学側(就職問題懇談会)が「申合せ」を行い、③関係省庁(内閣官房、文科省、厚労省、経産省)が連名で経済団体等に対して遵守等を要請、というプロセスで策定されてきましたが、2020年度卒(=2021年卒就活生)の就活日程は関係省庁連絡会議において検討した結果、上記のポイントを決定、2021年度(2022年3月卒)のスケジュールに関しては2019年以降に再度検討としています。

遵守を要請するといっても、守らない企業に対しての罰則は設けられていません。つまり運用は企業の考え方次第という余地を残した決定、妥協の産物、企業側が渋々認識を共有したものであるという点は見逃せません。

就活スケジュールの形骸化が加速

そもそも経団連が何故、「採用選考に関する指針」の廃止を決定し、発表したのかをチェックしておきましょう。

現在でも就活スケジュールは形骸化しています。そもそも外資系企業や経団連に加盟していない企業、メガベンチャー企業、新興IT企業などは経団連の決めた指針に従う必要はないため、3年生の早い段階、もしくは大学2年生にもコンタクトを開始し、優秀な学生の囲い込みを行っています。または通年採用というカタチで門戸を開き、能力のある学生をじっくり選別しています。

企業にとって優秀な学生を一人でも多く獲得したいというのは当然であり、経団連傘下の名だたる一部上場企業でも6月選考開始と同時に内々定を出す企業もたくさんあります。きちんと指針を守っている企業は、優秀な人材の獲得競争に後れをとってしまうことになっているのが現状です。一言で言うと「形骸化」です。

この形骸化したルール(正確には指針に過ぎませんが)を、経団連自らが決めているということに非常に違和感を持っていたのが中西会長であり、経団連傘下の企業なのです。また中西会長は「ルールを作って徹底させることは、経団連の役割ではない。強制力も持っていない」と述べています。

経団連の加盟企業の中には2015年卒採用までとられていた「12月に採用広報解禁、4月選考解禁」を望んでいる企業も多く現状のまま変えない方が良いと思っている企業は少数、全体の10%程度だという調査もあるくらいです。

以上の事実を積み重ねて考えていくと、現在でも形骸化している就活スケジュールが2021年卒の就活では一層前倒しするかたちで、形骸化がさらに加速していくことが予測できるのです。

2020年開催オリンピックの影響

2020年7月~8月に開催される東京オリンピックは、現行の就活におけるスケジュールのピークとはダイレクトには重なりませんが、それでも影響はでることが予想されています。

まず、政府が決定したスケジュールに沿えば、6月1日より選考解禁となりますが、開催地である東京の宿泊施設が非常に確保しにくい状況になるでしょう。更に7月になると首都圏の交通規制が強化され、交通事情に不確定要素が増すため、7月・8月のリクルート活動を企業側が避けることは明らかです。

また3月以降の合同説明会などの大きな会場の確保も難しくなると言われています。現在でも訪日観光客ブームで宿泊施設がひっ迫している東京の状況なので、関係者や観光客の需要を考えるとその時期に面接を行うのは、地方の学生にとって大きな負担になってしまうため、企業は何らかの対策を講じる必要があるでしょう。

また企業側の心理としてもオリンピック開催を控えた不確実性を考えると、どうしても本当に欲しい学生は、早めに確保しておきたいと考え、選考プロセスが前倒しになることが予想できます。

「前倒し」に関する若干の批判が起きた場合でも、オリンピックというエクスキューズがあり、「地方の学生や、落ち着いて就活に取り組める環境を確保するためには、やむを得ない」という言い訳もできるでしょう。

普通に考えても、大手企業の春採用はどんなに遅くとも6月末までには決着、そのためには4月・5月で採用したい学生に実質的な「内定意向」を伝えて囲い込みを行うことが明らかです。

そのため、リクルーターによる相談会のような疑似面接がインターンシップから開始されて絞り込みが行われていくと認識しておいてください。

インターンシップ重視の傾向

2018年10月に政府が要請するかたちで決着した2021年卒の就活スケジュールに関して、その後、2019年2月に政府は「採用直結型のインターンシップの禁止の要請」をする方針であることが報じられました。

背景には学生に対して2020年夏開催のオリンピックにボランティアとして参加して欲しいので、その日程とインターンシップ開催が重なるのは好ましくないということや、政府自らがまとめた2021年卒の就活スケジュールを骨抜きにされ批判されたくないということが背景にあるようです。

「就活の答え」では採用直結型」とういう点と、何ら罰則がない要請であるという2点において、この要請も形骸化するものと予測しています。

そもそも、今まで、そして現在もおこなわれているインターンシップですら、外資系企業やIT系企業の一部を除いて建前では「採用直結」とはしていません。企業は今のグレーゾーンのスタンスを加速させることはあっても、後退させることはないでしょう。オリンピック関連で開催時期の調整を行う企業がある程度でしょう。

企業が本格的なインターンシップや通年採用に期待しているのは、同質化した平均的に良くできる学生ではなく、変化の激しい時代でも活躍できる本当に優秀な学生、「採りたい学生を採る」ということです。このトレンドは益々重要視されているのです。

早期インターンシップの重要性が増しています

2019年4月というとても早い段階でも外資系企業の一部は新3年生(もしくは2年生を含む)を対象としたグループワーク体験セミナーを行っています。また大手就活サービスのWebサイトではサマーインターンシップに参加するためのノウハウを教えるセミナーなども積極的に開催しています。

もちろんサマーインターンシップはベンチャーから大手企業まで数多く開催されています。

インターンシップはボランティアではりません。平気で参加を拒否されます。人気企業や優良企業の場合インターンシップに参加するにも「選考」を通過しなければならないのです。選考を通過してインターンシップに参加するためには、就活本番で必要な要素を早い段階である程度用意しておかなければならないのです。

特に、エントリーシートや面接のエッセンスである自己紹介、自己PR、この業界・企業に興味を持った理由、仕事に対する価値観や実現したいことなど、インターンシップへのエントリー段階で答えなければならないポイントも多いのです。

まだ自己分析や業界研究も充分行われていない段階で、特に大学3年生には高いハードルですが、企業側はインターンシップを通じて自社で活躍してくれそうな優秀な人材に早期にコンタクトを開始して、囲い込みをしたいと考えているのです。

特に前述した2021年卒就活の状況の変化によってサマーインターンシップから、オータムインターンシップ、ウィンターインターンシップへと囲い込みの前倒しが進むことが予想できるのです。

サマーインターンシップの多くは5月情報がオープンになり、6月に締め切り、選考の後7,8月に開催というパターンが多いです。

サマーインターンシップ、オータムインターンシップへの参加を目指すことは、就活に対する意識付けにもなり、参加できれば企業や社員の雰囲気や学生のレベルも体感できるため、その後の就活を進めるうえでとても価値があります。

何よりも早くスタートが切れる、自分の適性について考えるきっかけにもなり、本当にやりたい仕事や、向いている仕事に対する考えをまとめられるという良いきっかけになります。

サマーインターンシップ以外でも、アルバイトの代わりに大学1年や2年から、もしくは大学3年生の時に長期インターンシップに参加する方法もあります。

通常のアルバイト以上の時給がもらえ、且つ企業の実際のビジネスの一部を担当することによって、ビジネスパーソンとしての仕事に対する意識、対人コミュニケーション能力や専門知識の習得が可能です。学業とのスケジュール調整ができれば就活への実利が期待できる方法です。

自分には大学のランクも含めて、ポジティブにアピールできるものがないと感じていり方には、就活を逆転するための一つのチャレンジです。

インターンシップに対する準備

「就活の答え」では就活に必要なノウハウを出来る限り丁寧に解説した記事を掲載しています。数多くの業界研究に関する記事もありますので、自分に興味がありそうな業界をカテゴリーの「良く分かる業界研究」、「業界研究まとめ記事」をクリックしてみつけてみてください。また「業界・業種別、就活で人気の50社の志望動機」も参考になると思います。

時間がなければ内定者のエントリーシートを読んで参考にする方法はありますが、就活初期段階で他人のエントリーシートを真似するのはお勧めできません。簡単でも、自己分析、他己分析を行って「自分」を見つめ直して自分の強みや、弱い所、長所や短所を把握することからスタートしましょう。他人のエントリーシートは、ある意味完成形なので、はじめからそれを真似してしまうとかえって遠回りになるリスクもあるのです。参照するにしても、まず自分のバージョンを作ってみるのが基本です。

就活の答えでは、強みや長所別の「自己PR」の書き方、面接での説明の仕方も詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

あなたの就活偏差値はどのくらい?就活力診断シート

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