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就活生必見!自己PR動画・エントリームービーの傾向と対策

ここ数年の就活のトレンドとして、注意しておかなければならい、自己PR動画に関する解説です。

就活生の中でもすでにインターンシップの応募で自己PR動画やエントリームービーの必要性を実感した人や、自分が志望する企業の過去のESの設問をチェックして、「えっ、動画を撮影して提出しなきゃいけないんだ!」と驚いた人も多いでしょう。

現状は一部の企業に限られているため、それほど就活全体の問題として認識されている訳ではありませんが、大手企業でも既に伊藤忠商事やANAの客室乗務員採用、大手マスコミ等で動画提出がエントリーの条件にしている企業が増加しています。

接客サービスを重視している企業や、革新的な採用方針を貫いている新興企業やベンチャー企業、異才や「何かにとんがっている人」を求める企業は、動画提出を積極的に活用しています。

その傾向はコロナ禍を経て、就活も非接触化が急速に進行したため更に増加し、通常の生活に戻った現在でも更に強まっています。

採用活動での動画利用は、アメリカ企業の採用プロセスで重視されていったという歴史があります。

日本でも取り入れる企業が増加していますが、就活全体としては動画の提出に否定的な見方をする企業も未だ多く、殆どの企業が採用するようなレベルには達していません。

その最大の理由は、まだ学生の側に「動画提出」への心理的抵抗が強く、優秀な学生の中では「あえて動画をつくらなきゃならない企業を選ばない」という学生もいるからです。

従って企業ができるだけ多くのポテンシャルの高い学生から選択したいと考える場合、動画提出をマストにするとマイナスに働くという心配もあり、動画提出を選択制にしている企業も存在します。

しかし、オンライン化が進んだ2021年卒以降の就活では、初期段階の面接をスキップする代わりに自己PR動画の提出を求めたり、WEB面接に進む学生を選ぶ目的で動画提出を求める企業が増えているのです。

自己PR動画を撮ってみることは、就活本番の面接の練習にもなるので、実際に使うことは無くても「作ってみる」価値は大いにあるのです。

自己PR動画提出要求の理由

何故、企業は「動画」を書類選考時に求めるようになったのでしょうか。その理由は大きく二つです。

一つは企業側の採用に関わるマンパワーの効率化です。

効率化とは、より少ない労力(人員X 時間)で、より自社にとってプラスになると思われる、ポテンシャルの高い志望者を書類選考時(採用プロセスの初期段階)で落とさないことです。

文章化されたエントリーシートだけでは判断できない要素を、面接という手間のかかるプロセスを経ずに判断したいという企業側のメリットが大きいため、自己PR動画の提出を求めるのです。

もちろん、エントリーしてきた学生全員と面接を行い、自社とのマッチングと能力検査の結果加味して採用、不採用を決めるのが理想ですが、人気企業の場合面接に残す人数には限りがあります。

従って、かつては学歴やエントリーシートの内容、あるいは能力テストの結果で、面接する志望者を選別するしか方法はありませんでした。

しかしながら、就活対策が高度化した現在、結果的に多様性のある人材のダイナミズムが失われているという危機感が企業側に生まれてきたのです。

「働き方改革」が叫ばれる現在、新卒採用プロセスの人事部や関係セクションの労働負荷を減らす必要もあります。

エントリーシートに書かれている情報のみで、選考を通すかどうかを決めるには、丁寧に読み込み、比較する必要があり非常に時間がかかるものです。

逆に時間をかけないで効率化を考えると、どうしても学歴の良い学生のそつのないエントリーシートを通す傾向になるというジレンマを抱えます。

二つ目は、本当に自社の将来を担える人材を発掘したいという本質的な要求からです。

近年は頭のいい学生達は、面接対策も緻密に行なってくるため、面接官も学生の資質を見抜けない場合も多くなってきました。

2025年卒の就活では、ChatGPTをはじめとする、文書生成AIが大学生の間でも一般化したことから、エントリーシートの記述内容や文章の出来栄えも高度に平準化されてしまい、ESからの判断が、更に難しくなってしまいました。

例えば本質的にコミュニケーション能力や困難な課題に対する受容性に問題がある人材を採用してしまい、結果的に企業側も志望者側もアンハッピーのまま早期退職に繋がってしまうというロスが発生しているのです。

企業は、志望者の本質を少しでも正確に判断したいというのが本音です。

本質とは学歴やエントリーシートの記載内容、適性(能力)検査の結果だけではありません。

それらが劣る志望者の中にも、魅力的な学生や、本当に熱意が感じられる学生、将来大化けしそうなスケールを持っている学生がいるのは分かっています。

多様な力のある魅力的な学生をバランスよく採用することが企業の理想であり、そのために取り入れられたのが「動画」の提出要求という手法なのです。

自己分析ツールを活用して、自分を客観的に理解しよう

自己PR動画をつくるには、あなたが自分自身をどれだけ客観視できていることが重要です。

それができていないとあなたの良さを人に上手く伝えることはできません。だから、自己分析をして、自分の強み・弱みを理解しておく必要があります。ただ、そんな時間がない方も多いはず。

そんな時は、キャリアパークの自己分析ツールの「My analytics」を活用してみましょう。

My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→性格のタイプを診断できます。My analyticsでサクッと自己分析をして、自分を深く理解し、選考を突破しましょう。

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何故、「動画」なのか?

動画の尺は大半が30秒や1分、どんなに長くても3分以内です。しかしながら、人間(採用者側)が動画から受け取る志望者の情報は、エントリーシートの文書から受け取ることができる情報の少なくとも3倍はあります。

人間の感性はあなどれません。

あなたが提出した「たった30秒の動画」の中で、あなたの「真実や嘘」、「熱意」や「人となり」、「雰囲気」、「コミュニケーション能力」や「対人関係構築能力」などを感じ取ることができきるのです。

正確に言えば、「感じ取ることができたと思う」です。

あなたの真実の性格や能力が本当は別のものであっても、「動画」というメディアの「型」を通じて表出されたものが真実として判断されると考えて下さい。

それだけ動画で伝わるものは、エントリーシートの内容を判断する上での影響力が大きいのです。

皮肉を込めて言うと、就活用の動画は、企業側の主観によって可否を判断される「理不尽さ(就活の本質です)」を正当化する最も新しい、強力なツールなのです。

動画にはどんなテーマが設定されるのか

動画の提出がはじまったのはここ数年のトレンドであり、定番のようなものが確立されている訳ではありません。しかし、就活生がある程度心の準備をできるように、過去の出題例を以下に例示しておきます。

伊藤忠商事:

  1. あなたはどのような人間ですか。そう考える理由とともに教えてください。(最大1分間)
  2. あなたがこれまでの人生において経験した「最大の決断」について教えてください。またその決断の際に、どのような葛藤があったかも含めて教えてください。(最大1分間)
  3. あなたは伊藤忠商事というフィールドで、どんなことをやってみたいですか。現時点のイメージで構いませんので表現してください。(最大1分間)

 

丸紅(インターンシップ選考):

  1. 自由に自己紹介をしてください。(1分以内)
  2. 当社の業務に活かすことのできるあなたの「個性」を教えてください。(2分以内)
  3. インターンシップへの意気込みを教えてください。(1分以内)

 

ANA(客室乗務員選考)

  1. 「ANA客室乗務職Recruiting My Page」のメニューより「自己紹介動画」を選択し、自己紹介動画をアップロードしてください。

上記はごく数例ですが、上記に加えエントリーシートと同様に「学生時代に最も力を入れたこと」、「あなたらしさを自由に表現してください」といったテーマで動画提出が求められます。

つまり「あなたを知るための核心をついたテーマ」が多用されます。

また動画提出に際して、編集不可(1テイク)という条件を付ける企業もあります。編集可能な場合も含め、決められた尺の中で納まるように台本を作り、何度も練習してスムーズに話せるような準備は必要です。

動画提出ではありませんが、ベンチャー企業ではエントリー段階でZoomやGoogle Meet等によるLIVE面接方式で自己PR等を求め、それを記録する企業もありますので、注意しましょう。

動画で何がアピールできるのか

就活の選考を提出された動画だけで判断することはまずありません。少し安心してください。

動画の目的は、文章だけでは判断し難い、あなたの「人となり」、「全体の印象・雰囲気」、「エントリーシートの記載内内容の信憑性」や「熱意」、「自社との相性、ケミストリー」を総合的に判断し自社であなたが活躍している姿のイメージを持てるかを判断する材料とします。

従って、志望者はその目的に合うような動画を提出すれば良いのです。

「熱意」はその企業に入りたいという熱意というより、あなたの生き方や動画で主張している内容に関して「熱意」が伝わることの方が重要です。

以下の動画でやるべきこと、やってはいけないことをまとめておきます。

動画でやるべきこと

  • 動画を見ている人、相手が目の前にいるということを強く意識して話す
  • テーマに対する結論をはじめに述べること(結論ファースト)
  • 最初の15秒であなたを印象付ける事に最大限の注力を払う
  • One Messageで割り切る(あれこれ、盛り込みすぎない事。伝わるのは、「あなたは、〇〇〇な人」)
  • 全体のトーン、空間、声のトーン明るくすること。語尾をはっきりさせ、伝えたいことが明確に伝わるようにする
  • 表情は笑顔で明るく。緊張感を伝えないように何度も練習すること
  • 自分の主張に熱意をこめること、熱意がつたわるようにする
  • 主張を具体的に述べ、具体的な事実でサポートすること。抽象的な表現はできるだけ避ける
  • 自分自身に対する「自信」、や「前向きな姿勢」を表現すること
  • その企業に対する、「就活の自己PR」であることを充分意識しておくこと
  • 台本は1分300文字程度でドラフトを作り、実際にリハーサル動画を撮って推敲を重ね、調整すること

動画でやってはいけないこと

  • 自分勝手な印象や自己満足という印象を与えてしまうこと
  • 暗さや「白けた」印象、「後ろ向き」な印象や「自信がない」印象を与えてしまうこと。逆に「軽い」印象を与えないこと
  • 準備不足、練習不足、間に合わせた印象を与えてしまう事
  • 「嘘」や「誤魔化し」、「曖昧」な印象を与えてしまうこと
  • 「就活の自己PR」であるというTPOを逸脱し、単に目立つことを目的化してしまうこと
  • テーマの趣旨からずれてしまうこと(自己PRを求められているのに、内容が志望動機になるなど)
  • 動画を視聴した後の全体の印象が、「あなたに積極的に仕事を任せてみよう」と思えるかをチェックポイントにしてください(自分が面接官の立場だったとしたら、どんな印象を抱くか)

動画の内容を差別化する方法

TVの司会者やパネラーは「しゃべり」だけで視聴者を引き付けている訳ではありません。

フリップボードでポイントを箇条書きしたパネルを使用したり、実際の写真をパネルにして紙芝居のようにビジュアルや文字情報の助けを借りながら、自分の説明に説得力をもたせていきます。

動画の編集がどの程度可能か、また自由度があるのか、あなたに動画編集のテクニックがあるのか、にもよりますが、スマホに録画されている動画(自分の活動を記録したもの)と自撮りの自己PR動画を組み合わせて完成度をあげることもできるでしょう。

そこまでは無理でも、フリップボードや写真を拡大・印刷したパネルを用意したり、実際の制作物や成果物などを駆使して自己PRのプレゼンテーション風に仕上げるなど、自撮りのアピールでも工夫次第で印象を高めることは十分できます。

体育会で活躍した学生、研究や実習に注力した学生であればユニフォームや研究、作業着で動画をとることも自分を端的に表現する良い方法でしょう。

友人との関係性や、集団の中での役割、チームワークが表現できる写真や映像(実際にアルバイトであなたが頑張っている姿など)でも、あなたのコミュニケーション能力は強く伝わってきます。ビジュアルや事実証明は印象に残ります。

服装は「就活の自己PR」であるというTPOを意識して、自分らしさを表現することを考えて下さい。

大事なのは主張する内容を伝える事であり、服装はそれをサポートすることです。服装だけ悪目立ちするのは逆効果です。

迷ったら無難にリクルートスーツで撮りましょう。大切なのは内容です。(アパレル企業の場合は、「一番あなたらしい服で」と求められる場合があります。服装のセンスが問われる企業の場合は、服やメイクも大事です)

動画撮影の注意点

ビデオカメラやデジタルカメラの動画で撮影しなくても、スマートフォンで撮影したもので充分機能します

撮影場所は、室内、屋外どちらでも構いませんが、明るい環境、雑音が入らない環境、清潔な印象を与える環境であることが重要です。白い壁を背景にしてバストアップでも構いません。

カメラやスマートフォンを固定して撮影する必要はあると思います。三脚やスマートフォンを固定して撮影できる装置は必ず用意しましょう。

撮影は友人に立ち会ってもらい、お互いにチェックしあって向上していければ尚良いです。

どんな場合でも動画の提出スペック(秒数やデータサイズ、記録形式)は必ず守ってください。提出前に必ずデータをチェックしてください。

就活の新潮流である「動画提出」ですが、面接が前倒しされたと思えば基本的に準備することは一緒です。動画撮影というひと手間は増えますが、面接の練習と考えて前向きに取り組みましょう。

「かったるい」と思ってつくった動画は、その気持ちが動画を通じて伝わります。人間の感性はとても鋭いのです。「なんとなく」は伝わります。

志望したい企業が動画の提出を求める企業であった場合、面接と同じと思って前向きに取り組みましょう。歴フィルターやエントリーシートだけで落とされるよりはチャンスが増えたと前向きに考えて下さい。

自分でコントロールでき、やり直しも効くので、面接よりも難易度は低いとポジティブに考えて下さい。そして納得のいく動画をつくるために払った努力は、就活全体を通じて決して無駄にはなりません。

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