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【例文あり】就活の面接で「辛い経験・大変だったこと」の質問に備える4つのポイント

「辛い経験・大変だった経験」の質問に答える方法とは?

 

「これまで一番辛かったことは何ですか?」、「学生時代、あなたが一番大変だったことを教えて下さい」という辛い体験、困難な経験を尋ねられる場合があります。就活の面接では頻出問題の一つです。

この質問も準備をしていないと答え難い質問です。

就活用に自己PRを用意している「人生で最も力を入れたこと」や「学生時代に打ち込んだこと」は準備できていても、そのストーリーラインで語った「直面した問題」が「人生で一番といえるのか?」、「学生時代で一番大変だった」とハッキリ言い切れるか、が頭をよぎってしまうからです。

エントリーシートや面接での自己PRで展開した「直面した問題」とその解決への努力が「人生で一番」、「学生生活で一番」辛かったり、大変だったりと正直に思えるものであれば、その話のより詳細な情報(事実)と、体験、感情に臨場感を与えて語りましょう。

この記事では「それ以外の場」、どう答えるべきかを解説していきます。

質問の意図:「これまで一番辛かったことは何ですか?」、「学生時代、あなたが一番大変だったことを教えて下さい」

 面接官がこの質問をする意図は、以下の4ポイントに集約できます。

  1. 質問の意図を理解し、自己分析の引き出しから印象に残る答えが出せるかを知りたい
  2. 具体的に「どんなことを一番辛い、大変」と感じるのか、ストレス耐性のレベルを知りたい
  3. 一番辛い、一番大変なことを、どう考えて克服しようと努力したのか、乗り越えられたのかをチェックしたい
  4. 一番つらい体験、大変な経験が今のあなたに活かされているか、今後の仕事に資質として活かせるレベルなのかを判断したい
それぞれのポイントにアプローチして、適切に答える方法を解説していきます。

チャレンジ精神や克服する力は大事ですが、それだけでは不十分なので注意してください。

「やり遂げたこと」を語るのは当然ですが、内面的な成長のスト―リーの方が面接官の心を動かすことが出来ます。

回答のポイント

Point 1: 自己分析を振り返って「人生で一番」、「学生生活で最も」を決めておく

この質問への回答が難しいのは「一番」、「最も」という最上級の修飾がされている点です。

本当にシビアで辛い体験をしてきた学生以外は「一番」と聞かれると、すぐには答えられません。辛い体験はいくつか頭に浮かんでも、どれを答えるべきか判断できないからです。

更に「正直に答えて良いのだろうか?」、「マイナスにならないかな?」、「プライベートなことなのであまり答えたくない」という考えも浮かんできますよね。

この質問に答えるには事前の準備が必要です。

特に、「人生で一番辛い体験」は自己分析を振り返って「面接で話すべきトピック」を決めておきましょう。

就活の面接には重過ぎる、非常にプライベートな話題やトラブルは避けましょう。自己PRのストーリーラインで自然に答えられるのであればベストです。

「学生時代で大変だったこと」は「学生時代に一番力をいれたこと」の裏返しで話すと一貫性もあり、自己PRの補強になります。その活動に関連した「大変だったこと」を語れば良いので、「人生で一番辛い体験」より、難易度は低いです。

この質問で、敢えて「辛かったことはない」「私は辛いこともポジティブに捉えます」という答えを推奨する就活本や情報サイトもありますが、企業や面接管によって評価が分かれますので注意しましょう。

それを前向きに評価してくれる場合もありますが、「辛いことがないなんて、あり得ない。面接用に答えているだけで、信用できない」と思う面接官や企業も多いのです。

とくに難関企業は、「自分に真摯に向き合って、弱さを体験し、それを知った上での素のあなたの強さ」を期待して、この質問をするので、「辛かったことはない」という答えは、クエッションマークがつくことを覚悟してください。

絶対なしとは言いませんが、あなたの他の答えと総合して「信じられるか」を判断することになります。

心から本当に辛いと思った体験がなければ、「ない」と答えて良いですが、その場合でも「なぜ自分は辛いと思わないか」を説得できないと、面接官は「その場での苦し紛れの答え」として捉えてしまいがちなのです。

Point 2: 一番に値するように、その根拠を説明する

この質問は「あなたは、どんなことを辛いと思うのか」、「どのレベルで大変と感じるのか」をチェックしています。一言で言えば、「どんなことがストレスになるのか」、あなたの性格とストレス耐性をチェックしたいのです。

「学生生活で一番大変だったこと」はアルバイトやサークル、ゼミなどで直面した大変だった問題を、感情移入して話せばそれなりの答えになります。

キーワードは「一番」です。

「一番」と聞こえるように、その理由を必ず説明してください。あまりにも軽い問題、普通の出来事のような問題は選ばないでください。「その程度のことを大変と感じるのか」とマイナス評価になってしまいます。

「人生で一番辛い経験」も面接で話せるトピックを選んだら、何故あなたにとって「一番」辛かったのか、その背景と理由を話してください。

人生で一番と聞いてきているので、オーバーになり過ぎるのは問題ですが、感情は込めて語ってください。棒読みでは伝わりません。面接は会話です。

Point 3: 問題への向き合い方、克服したプロセス、努力、工夫を強調する

 

問題への向き合い方とは、「辛さ」、「大変さ」をどう解釈して克服しようとしたか、問題への姿勢や態度のことです。

面接官はあなたが「辛いこと」、「大変なこと」へ真摯に向き合い、それを克服しようとする努力や工夫をしたかどうか、前向きに取り組める人なのかを知りたいのです。

人間の能力は、順調な時より、ピンチの時にこそ発揮されるという経験則があります。

仕事は「辛いこと」、「大変なこと」の連続です

そんな時に、持てるものを全部だして対応する行動特性の有無を、この質問の回答から見抜こうとしているのです。

また、それが挫折というカタチで必ずしもうまくいかなかった場合でも、それに立ち向かった姿勢と、努力や行動のプロセス、そして挫折から学んだことを語って下さい。

この質問では特に、面接官は「辛かったこと、そのもの」やその結果ではなく、プロセスを評価します。

「辛い体験」、「大変だったこと」に対応できることをアピールするために、問題にどう取り組んで克服したのかを強調してください。このパートがないと「○○が一番辛かったです」という小中学生の回答になってしまいます。

Point 4: 辛い体験・大変なことから何を学び、どう活かしているのか、活かしていくのかを語る

あなたが「辛い体験」や「大変なこと」を克服する過程で「学んだこと」、「身についたこと」、「成長したと思える点」を語ってください。

現在の生活や生き方に良い影響を及ぼしている具体的な話や、将来、社会人になって「学んだこと、身についたこと」を仕事に活かす熱意で話を結びましょう。

仕事に役立つ資質に結び付くように答えて下さい。

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「人生で一番辛い体験」の回答例

回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に、自己分析を行って必ず自分のオリジナルを作ってください。 

大学受験に全敗したことです。

 

公立高校でハンドボール部に所属していたため、受験勉強が遅れてしまい、滑り止めと考えていた大学まですべて合格できませんでした。3年の夏休みから必死に勉強したのですが追いつきませんでした。

 

全敗したその時の気持ちの落ち込みと、浪人していた1年間が最も辛い体験です。予備校に通ったのですが、親にも申し訳ない気持ちで精神的にも辛かったです。

 

浪人の1年間は1日14時間勉強するノルマを自分に課して、当初の第一志望であった○○大学に合格することが出来ました。

 

今思うと、その1年間で集中を切らさない、粘り強く最後までやり切るストレス耐性ができたと思います。仕事についても、この経験を活かして困難にも粘り強く取り組んでいきます。

「学生時代に最も大変だったこと」の回答例

 「東日本大震災」復興へのボランティア活動です。

 

震災後すでに10年以上が経過していたため、ボランティアへの参加者も集まりにくい状況でした。直後のような「炊き出し」や「復旧作業」が中心の活動ではないため、私たちがテーマにしていた「地域コミュニティの再建」を中心としたボランティア活動は賛同を集めるのが大変でした。参加者も年々減少傾向であり、活動そのものも終了の危機に直面しました。

 

何とかこの活動を残したいと思い、仲間と共に実際に現地の人と行ったイベントや、子供たちとの交流、勉強のサポートの様子をSNSで拡散する仕組みを考え実施したところ、徐々に参加者数も回復することができました。

 

大がかりではなくとも、努力や工夫で人を動かすことを学ぶことができました。この経験を仕事にも活かせればと考えています。

特に「人生で一番辛い体験」の方が、回答の難易度は高くなります。

準備が十分でない場合、思わず小中学校での友人関係や、家庭環境に起因することが思い浮かぶ場合もあるでしょう。

その場合、正直に答えた時でも「その辛さをどう克服して、それが現在の自分にどう活かされているか」を答えることで、この質問に対しての「NG」を受けることは防げると思います。

答え難い質問を受けた時、大切なのは、この機会=就活の面接選考は「自分は仕事ができるポテンシャルがある」ことをアピールする場であることを忘れないで答えることです。

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