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最後に何か言いたいこと、伝えたいことを聞かれたらどうしますか?
就活の面接では、面接官が「最後に何か言いたいことはありますか」、「最後に何か一言ありますか?」、「最後に何か伝えたいことは?」などと聞いてくることがあります。
逆質問を促す、「最後に何か質問はありますか?」と同様、面接の最後の質疑になります。
もちろん、これらの「最後に何か?」の質問がない場合もありますが、頻出質問の一つですので対策は練っておきましょう。
あなたならどう対応しますか?
特にない場合は「特にありません」で良いのではと思いませんか?その時に何か思いつけば言えば良いし、何もなければ言わなくても良いと思う学生も多いでしょう。
しかし、すべてではありませんが、この質問の対応によって合否を決める場合もあるのです。その意味ではとても大切な回答になります。
そんなに大切なら「何故全員聞かないの?」と疑問も湧いてきます。面接官がこの質問をする意図を理解し、的確に対応できるようにしておきましょう。
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質問の意図:「最後に何か言いたいことはありますか」
面接官がこの質問をする意図は、次の4点に集約できます。
- それまでの面接の応答ではわからなかった、あなたの人柄や長所、能力を知りたい
- あなたが納得できるように、最後のアピールの機会を提供する
- あなたの志望意欲、熱意のレベルを最後にもう一度確認したい
- あなたを選考通過させるかどうか迷っている場合、最後の一押しをこの回答で決めたい
面接官が「あなたは選考を通過させるかのボーダーライン上にいる」と考えている場合は特に重要です。上記の意図を踏まえて回答のポイントを解説していきます。
回答のポイント:「最後に何か言いたいことはありますか」
Point 1: すべての面接の目的は自己PRです。最後のチャンスと思って絶対に活用しましょう
一般的な面接のフローでは、面接官の質問に対しあなたが答えるという形で最後まで進行します。
つまり、あなたが表現したい人柄や長所、能力、志望意欲、熱意などは全て面接官の質問の枠の範囲で表現されている訳です。
この質問はその枠をはずして、「自由にあなたの言いたいことを言ってください」と求めています。
面接官も自分のした質問が、すべてあなたに適したものとは思っていません。そこで「この機会に、あなたが最も伝えたいことを伝えてください」とリクエストしているのです。
始めの結論は、「特にありません」は「絶対になし」という事です。
面接の本質は全てあなたをアピールすることでした。この絶好の機会を自ら逃してはいけません。最大限に活用しましょう。
何を伝えるかですが、正解はありません。それまでの面接の質疑の中で、あなたの一番の長所や能力を良く伝えきれていなければ、別のエピソードで補強するべきでしょうし、志望の意欲がうまく伝えられなかったら、もう一度それを補強しましょう。
キーワードは、「あなたがその時、面接官に、最も伝えたいことを伝える」です。
従って見極めも必要です。
面接官の態度や残り時間の読みも必要です。「最後に一言」、「最後に何か」と聞いているので、あなたの主張は30秒程度でまとめてください。
質疑を入れても60秒から最大90秒で終わることを目安にしてください。
言い足りなかったことをダラダラ語る学生が散見します。ダラダラ喋っている印象になってしまうと逆効果になりますので注意してください。
Point 2: 最後の機会です。自己PR、志望熱意を熱く語ろう
何を伝えるかは「あなたがその時、面接官に、最も伝えたいことを伝える」と解説しましたが、下記のフレームを参考にしてください。
最後に伝えたいことのフレーム
- 自己PRを通じて伝えきれていない、あなたの一番の強み、長所、能力を補強
- 自己PRを通じて伝えきれていない、それ以外の強み、長所、能力を補足
- 面接を通じて面接官に伝えたかった、あなたの人柄を補強
- その企業に対する志望動機や熱意、貢献できると信じるポイントを補強
面接官も、あなたが納得して面接を終えて欲しいと思っています。
緊張して伝えきれなかったことや、設定した質問に対する答えでは、あなたの良さを引き出せなかった可能性も気にしています。制限時間もあります。
最後にもう一度チャンスを与えようという意図がありますので、面接官に最も伝えたいことを伝えてください。
消費者向け商品やサービスを提供している企業は、あなたをお客様の一人としてみているので、お互いに納得して面接を終えることを重視しています。絶好の機会なので、あなたあの思いをぶつけて下さい。
Point 3: 最後に熱意を伝えることは、内容と同じくらい大切です
人の印象は最初と最後が大事です。
この質疑は面接を締めくくる最後になるため、最後にあなたの印象を残す絶好の機会になります。印象とは非常に主観的で全体的なものですが、視覚や聴覚からの情報が印象を大きく左右するのです。
最後に締めくくる言葉は、その企業に対する志望意欲、熱意、その会社に入ってあなたが貢献したいと思うポイントであるべきです。声のトーンを上げ、背筋を伸ばして、はっきりと熱意を伝えましょう。
一部の就活本や情報サイトでは、ここで面接官に対し「最後に聞きたいことを聞く」逆質問をして、その回答に対して「~~という事ですね。一層御社に入社したいと思いました」という応答フローを推奨しています。
逆質問は作戦としてはありですが、あなたが適切な質問ができるか、面接官の回答が自分の強みや熱意を伝えやすいものになるのか、面接官がどのような答えをしてくるのか、など、コントロールできない要素が増えてしまいます。
大幅に時間が余っている場合か、あなたが面接にとても自信がある場合を除きお勧めできません。あなたの逆質問に面接官が上手く答えられない場合もあります。
就活マニュアルや、就活本をコピーして推奨されている「内定をいただいたとしたら、入社までにどんな準備をすればよいか?」などの質問も、面接官によって熱意と好意的にとらえるか、気が早いな、と思ってしまうかは面接官次第です。
(注意!:逆質問する場合は「質問させていただいてよろしいでしょうか?」と必ず許可を取ってください。いきなり質問するのはNGです)
Point 4: あなたが合否線上にいる場合があります。最後の一押しとお礼で締めくくろう
面接官はそれまでの面接の内容で、あなたを通過させるかどうか迷っている時にこの質問をする場合があります。自由発言で、あなたが何を伝えるかで決めようという考えです。
従って、「特にありません」で即死する場合があります。仮にその企業が第二、第三志望の場合であっても、あなたが第一志望から内定をもらっていない以上、面接している企業は常に第一志望です。
最後の最後に「御社が第一志望です。よろしくお願いいたします。本日は面接のお時間をいただき、どうもありがとうございました」で締めくくりましょう。最後に、本日の面接に対するお礼は必ず付け加えましょう。好感度があがります。
「最後に何か言いたいことはありますか」の回答例
回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に自分のオリジナルを作って、練習と場数で磨いていきましょう。
多様性とチームワークを社是とする御社で働きたいとう意欲が、本日の面接を通じても益々強くなりました。○○分野での海外展開にどんな形でも携わって、御社の発展に貢献したいと考えております。御社が第一志望です。よろしくお願いいたします。本日は面接のお時間をいただき、どうもありがとうございました。
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