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【例文あり】エンターテイメント業界への志望動機で差別化する秘訣

志望動機の基本の書き方

まず基本の書き方を覚えましょう。志望動機については、以下のクリティカルな質問に対する答えを必ず用意します。

  1. 何故、数ある業界の中でエンターテイメント業界、その志望業種を選んだのか?
  2. 何故、その志望業種の中の他社ではなく、この企業なのか?
  3. この企業で、何がしたいのか?何を実現したいのか?

エンターテイメント業界といっても厳密な定義はなく、芸能、音楽、スポーツ、映画、アニメーション、ゲーム、イベントなど、実演や作品で人々を楽しませることをビジネスの源泉にしている業界とざっくり把握をしておきましょう。

エンターテイメント業界なのかアミューズメント業界なのか、その位置づけが企業によっても様々です。

得意とする事業によって分けるべき場合もありますが、志望動機としては基本的に上記の3つの質問に対し「あなた自身」を起点に答えられれば書くことができます。

志望動機の作成方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。もし読んでいなければエンターテイメント業界への志望動機を書く前に、ぜひ参考にしてください。志望動機の構成要素に関する理解が深まります。 

ここでは、作成のためのフローチャートと、志望動機のまとめ方のフローチャートを掲載しておきます。

志望動機の作成フロー

志望動機の構成要素とまとめ方

 

エンターテイメント業界への志望動機の書き方

エンターテイメント業界への志望動機を説明するために、具体的に東映アニメーションへの志望動機文を掲載しています。

これは、あくまでエンターテイメント業界・企業への志望動機文の構成要素と文章フローの参考用です。具体的な事実に基づかないと、参考にし難いという理由からです。

志望動機は、あくまで「あなた起点」で書かなければ意味がありません

就活本やマニュアル、就活支援サイトにある例文は参考にして良いですが、コピペや流用は止めましょう。コピペや流用をして一時的にしのげたとしても、面接では説得力がなく選考には勝ち残れないでしょう。

うまく内定がとれたとしても、あなたの本質からずれたところで選んだ企業に入社するリスクになります。入社後にミスマッチが起こると、あなたも企業もお互いに不幸な結果になってしまうので、志望動機は必ず自分の考えと意思で作成しましょう。

志望動機が書けない時は、志望動機ジェネレーターを活用してみよう

エンターテイメント業界の志望動機を作成する際、深く考えても、なかなか良い内容が思い浮かばない方も多いはず。

そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。

就活サービス、キャリアパークの志望動機ジェネレーターなら簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの志望動機が完成します。

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例文:東映アニメーションへの志望動機:総合職

志望動機

私の就職活動の軸は、世界の多くの国々の子供達に、夢と希望、生きる喜びやポジティブな感情を届ける仕事がしたいというものです。

 

貴社と、貴社のアニメーション作品こそが、それを実現するために最も相応しいと考えました。私自身、自分の人生に前向きになれたのもアニメのおかげであり、その商品やゲームでした。小学校時代は海外に住んでいたため、祖父母が贈ってくれるプリキュアのDVDや玩具が最大の楽しみであり、いつも勇気を与えてもらいました。

 

貴社のアニメーションは広く海外にも展開されていますが、それを加速させ、各国の状況に最適化してIPビジネスを拡大することが私の実現したいことです。

 

大学時代はオリジナル童話や少女向け小説の制作を行うサークルのリーダーとして、創作や出版、イベントのプロデュースを手掛けてきました。その経験や英語力を活かし、貴社の総合職として活躍したいと考えています。

希望する職種
海外営業を希望します。その理由は「世界の多くの国々の子供達に、夢と希望、生きる喜びやポジティブな感情を届ける仕事」という就職活動の軸に最も合っていると考えたからです。

 

しかしそれは私のビジョンでもあるため、それを実現するために若いうちは色んな職種を経験したいという気持ちも大きく、企画部門や制作部門、あるいは管理部門の現場で、貴社の社員としての基礎をしっかり身に付けたいという気持ちも強いです。

その会社でやりたいことを結論として初めに書く

エントリーシートでも、面接でも、「この企業でやりたいこと、実現したいこと」は志望動機の結論部分になります。結論は、エントリーシートの志望欄には一番初めに、明確に書きましょう。面接では、結論を始めに述べましょう。

理由から入ると、話の核心が見えにくく、弱くなってしまいます。

ESでも面接の応答でも基本は結論をはじめに述べてから、その理由を簡潔に説明していくフローを使いましょう。

また「理由」を述べる場合でも、企業の特徴を挙げているだけでは、あなたを感じることはできません。理由にも、あなたの「意思」や視点を入れて書かないとアピール不足になります。

東映アニメーション志望のAさんの志望動機の場合は、以下の部分が結論になります。

「私の就職活動の軸は、世界の多くの国々の子供達に、夢と希望、生きる喜びやポジティブな感情を届ける仕事がしたいというものです」

志望動機の結論に、「自分の成長」や「自己実現」自社など、自分へのメリットを書くのは止めましょう企業はあなたのために採用活動を行っているのではありません。あくまで企業のために行っています。企業のためとは、自社の利益に貢献をすること、そのためには、自社の顧客に価値を提供することです。

多くのエントリーシートを読んでいますが、ここをはき違えてしまっている学生は多いです。

自分の成長は大事なことですが、志望動機の核とするのはNGです。特にエンターテイメント業界は人を楽しませることを収益の源泉にしています。自己目的化した志望動機は止めておきましょう。

また、結論=核心部分なので、その企業の独自性、特長や業界でのポジショニングを反映していないと、非常に弱い結論になってしまいます。

どの業界、企業にもあてはまるような、「人々の幸せに貢献したい」「暮らしを豊かにしたい」などは抽象的過ぎて、全くアピール力がないことは、言うまでもありません。

この結論部分には、「あなたならでは」の要素を入れましょう。東映アニメーションの例では以下の部分が、Aさんの独自要素です。

「私自身、自分の人生に前向きになれたのもアニメのおかげであり、その商品やゲームでした。小学校時代は海外に住んでいたため、祖父母が贈ってくれるプリキュアのDVDや玩具が最大の楽しみであり、いつも勇気を与えてもらいました」
他の学生ではない、あなた独自の経験や価値観、視点や専門分野といった情報を入れないと、あなたの志望動機としては弱いものになってしまいます。

エンターテイメント会社の志望動機の場合「アニメが好き」、「音楽が好き」、「映画が好き」「舞台が好き」といった「好き」を軸にした理由が非常に多いです。

もちろんそれらが好きでなければ、数ある業界の中からエンターテイメント業界は選ばないため、「○○が好き」では当然すぎて埋没してしまいます。

何故、志望する業種が好きなのか、何故あえて他の業種ではなく、その業種・企業に入社したいのかを、もっと深く考えて、あなただけの理由を見つけて下さい。

何故、その業種なのかを理由付ける

志望動機の作成フローにあるように、あなたがなぜその業界・業種に興味、関心があり人生の重い決断である職業選択の対象にしたのかを説明しましょう。

そして、何が結論である「あなたがその企業でやりたいこと」に結び付いているのかを説明します。

例文では、Aさんの実現したいビジョンを受けて、「貴社と、貴社のアニメーション作品こそが、それを実現するために最も相応しいと考えました」として、就活の軸を実現するには、アニメという業種でなければならないことを強調しています。(面接で口頭で解答する場合は、貴社を御社と言い換えます。念のため・・・)

何故、競合他社ではなく、この企業なのかを理由付ける

このパートに説得力を持たせるのは、徹底した個別企業の研究と、自己分析です。

志望企業はもちろんの事、その業界内で競合する企業を研究して、志望企業ならではの特徴、独自性を見つけていきます。

その独自性と、業界を志望する「あなた自身の理由」を結び付けて下さい。例文では以下のパートでAさんと東映アニメーションを結び付けています。

Aさんの理由:

「小学校時代は海外に住んでいたため、祖父母が贈ってくれるプリキュアのDVDや玩具が最大の楽しみであり、いつも勇気を与えてもらいました」

 

東映アニメーションの特徴:

「貴社のアニメーションは広く海外にも展開されていますが」の部分がそれにあたります。

東映アニメーションは自ら積極的に海外マーケットに進出しており、フィリピン、香港、上海、ロスアンゼルス、パリに現地法人を設立して、自社のIP(知的財産=Intellectual Property)ビジネスを展開しています。

言うまでもなく、日本のアニメやキャラクターは国際競争力があり、クールジャパンの代表として、日本政府も力を入れています。

東映アニメはその代表格の企業であり、やり方によってはビジネスをもっと拡大できるポテンシャルがあります。その事実が、Aさんの就活の軸と「やりたいこと」に結び付いています。

自己PR要素で、どんな貢献ができるのかを明記しよう

 

エンターテイメント企業の場合、人気業種であり、各社採用人数も少数です。

エントリーしてくる学生は、志望意欲が非常に高くレベルも高いため、エントリーシート段階でも、自分のアピ―ルポイントを明記して、それによってどんな貢献ができるのかを、ビジョンでも良いので書くことが重要です。

自分で最も競争力があると思うアピールポイント(経験、能力、長所、強み、資格、専門領域など)を書いておきましょう。書いていない場合、書いていないことではじかれるリスクもヘッジできます。

東映アニメーションの例文のように自己分析から抽出したあなたの強みや長所、性格、経験や資格、専門領域などの自己PR要素を入れていきましょう。

例文のように、300~400字であれば十分自己の経験、実績、能力、強み、長所、人格から、結論を補強できます。

例文では「大学時代はオリジナル童話や少女向け小説の制作を行うサークルのリーダーとして、創作や出版、イベントのプロデュースを手掛けてきました」が自己PR要素として補足されています。
少なくとも東映アニメーションを志望する根拠として機能し、面接での質疑のきっかけにもなるでしょう。

就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぼう

志望動機文の最後のフレーズは、就活の軸の実現がこの企業だからできるという文脈で結びましょう。それまでの文章のフローで、二度同じことを言わないように表現を工夫する必要はあります。

文を締める意味で「貴社を志望しています」で結ぶために、核心部分を別の表現で補強しておきましょう。

例文では自己PR要素からの流れで、「その経験や英語力を活かし、貴社の総合職として活躍したいと考えています」と志望文を括っています。

志望職種とキャリアプランで補強しよう

エンターテイメント企業の場合、制作職、総合職と別けて、制作職の場合は更に細かく専門領域を選んで応募するのが一般的です。総合職でも企業によっては希望職種まで明記させる場合があります。

制作職はもちろん、総合職の場合でもエントリーシート記載までに、職種志望動機とキャリアプランまでまとめましょう。

その企業に入って、具体的に何をしたいかを結論として書くためには避けては通れません。

自己分析から抽出した、あなたの強みや長所、性格、経験や資格、専門領域などの自己PR要素に、志望する職種がうまく適合できていれば、更に説得力を増すことができます。

例文では、就活の軸と実現したいことに一貫性のある職種志望となっています。

志望動機:Aさんの就活の軸

「私の就職活動の軸は、世界の多くの国々の子供達に、夢と希望、生きる喜びやポジティブな感情を届ける仕事がしたいというものです」

 

志望動機:Aさんのアピールポイント:帰国子女であることからの英語力と大学での創作活動が根拠として読み取れます。

 

希望する職種:Aさんの職種希望とキャリアプラン

「営業:海外営業を希望します。その理由は「世界の多くの国々の子供達に、夢と希望、生きる喜びやポジティブな感情を届ける仕事」という就職活動の軸に最も合っていると考えたからです。しかしそれは私のビジョンでもあるため、それを実現するために若いうちは色んな職種を経験したいという気持ちも大きく、企画部門や制作部門、あるいは管理部門の現場で、貴社の社員としての基礎をしっかり身に付けたいという気持ちも強いです」

このように一貫したものが伝わる志望動機は、印象的であり、志望意欲の高さをアピールできます。

エンターテイメント業界・企業への志望動機のまとめ

  1. そのエンターテイメント企業でやりたいこと、実現したいことを結論として初めに書く
  2. 何故、エンターテイメント業界、その業種なのかを理由付ける(業種・業界の存在意義 X 価値観・経験)
  3. 何故、同業他社ではなく、このエンターテイメント企業なのかを理由付ける(志望するエンターテイメント企業の存在意義・特徴・独自性 X 価値観 X 自己PR要素)
  4. 就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぶ (志望するエンターテイメント企業の存在意義・特徴・独自性 X 就活の軸)

尚、志望動機欄の文字数制限が300字以下の場合は、自己PR要素は削除してもかまいません。

殆どのESには自己PR欄や、学生時代に力をいれたことを記述する欄がるため、そちらで集約して、志望動機は全体を簡潔にまとめてください。

ただし上記の4つの要点はカバーしましょう。完全に一つ一つをカバーしなければならないという意味ではありません。文脈の中でうまく伝えることにトライしてください。ES全体として「あなた」という個性と志望動機に一貫性が読み取れ、採用担当が「あなたがこの企業で働いている姿」を想像できることが重要です。

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