コロナ禍が始まって以来、就活の大きなハードルである面接が一気にオンライン化したため、圧迫面接に遭遇することは非常に少なくなってきました。
しかしWithコロナが常態化し、規制が緩和、もしくは撤廃される傾向のなかで、対面の面接選考は復活する傾向にあります。
特に高次や最終面接を対面形式で行うことが普通になってきました。少なくなったとはいえ、学生のストレス体制や対応力をチエックする「圧迫面接」は全くなくなった訳ではありません。
でも大丈夫です。
圧迫面接への心構えと対策さえ知っていれば、怖がる必要はありません。
圧迫面接の質問の意図と、質問のパターンを以下におさらいしておきます。
Contents
圧迫面接の質問の意図
企業が圧迫面接をしてくる意図は、以下の5つに集約できます。
- 通常の面接では中々分からない、学生本来の性格、人間性、本音を引き出す
- 理不尽なことへのストレス耐性をチェックする
- 圧迫面接と察することができるか。冷静、前向きな対応・対処ができるか
- 想定外の質問に対する対応力(切り返しの速さ・地頭の良さ・思考力)
- 総合的なコミュニケーション能力
圧迫面接の質問パターン
面接官が圧迫面接で仕掛けてくる質問は以下の5つのパターンに集約できます。
- 人格・人間性の否定
- 自己PR内容・経歴・実績の否定
- 企業との適合性を否定
- やる気・熱意の否定
- 執拗な掘り下げ質問・質問攻め
まず、やる気・熱意を否定する質問をリストアップします。
やる気・熱意を否定する質問
「本当に第一希望なの?」
「あなたがうちで何をしたいのかが、見えてこないんだけど・・・」
「この会社に入りたいという強い気持ちが伝わらない。それで入れると思っての?」
「別にうちの会社じゃなくても、いいんじゃないの?」
「とてもきつい仕事だから、止めた方がいいですよ。残業も多いし、給与も少ない方でしょ」
「うちに入っても、続くのかなぁ・・・」
「やる気だけで、入れると思っているの?」
「あなたが当社に入社することで、当社にどんなメリットがあるのでしょうか?」
「採用したら、辞退しないってここで約束できる?できないでしょ」
「もし不採用だったらどうしますか?」
質問ではありませんが、何を答えても「あっ、そう」「ふーん」「・・・で?」「本当に?」を繰り返すパターンもあります。
やる気・熱意を否定する質問への対応
上記のようなひどい質問の内容に、面接官の高圧的な態度が加わるため、非常にプレッシャーがかかります。
「あなたは向いていない」と志望企業との適合性を否定して攻撃してくる質問と似ていますが、あなたの能力ではなく、やる気・熱意を否定して攻撃する質問になります。
この質問は主にあなたの志望動機や意欲が本物かを暴くために出されます。また、ハードな仕事に対する心構えがあるか、甘い気持ちで受けていないかを測るものです。
あなたが志望動機を一生懸命説明したあとに、突然モードが切り替えて聞かれることが多いため、何と答えたらよいのかが分からずパニックになってしまう学生が多いのです。
第一にするべきことは、こちらも面接のモードを切り替えることです。「圧迫面接がきた!」と察知しモードを切り替えましょう。圧迫面接はストレス耐性を証明するゲームだと、すぐに考えを切り替えるのです。つまり真に受けないこと!相手もゲームとして、失礼なことを聞いてきているだけと思う事です。
ろくでもない質問なので、あなたが答える内容はそれほど重要ではありません。内容よりあなたが冷静に対応できるかに神経を集中させましょう。
面接官は意図的にあなたの神経を削る質問を連発してきます。ゲームなのでそれに腹を立てたり、怒ったり、落ち込んだりせず、全て肯定で受けとめてから、適当に答えれば良いのです。大切なのは、キレないで最後まで冷静にゲームに付き合ってあげることです。
やる気、熱意、意欲を折りに来るのが目的なので、やることは唯一つです。
面接官のしつこい質問のアングルに合わせて、志望動機と意欲を主張しつづけることです。「考え直します」といってしまったらゲームセットになりますので、やることはとてもシンプルです。ただひたすら意欲を語っていきましょう。
勝たなくても良い、ただ負けなければ良いゲームだと割り切れば気が楽になります。
やる気・熱意を否定する質問の回答例
「熱意が全然伝わらないんだけど・・・やる気あるの?」
Q「熱意が全然伝わらないんだけど・・・やる気あるの?」
A「申し訳ありません。自分では御社に興味を持ったきっかけから、志望動機をご説明したつもりですが、どこが伝わなかったでしょうか?」
Q「伝わらなかったから、伝わらなかった点は言えないでしょ」
A「それではもう一度ご説明します」
Q「お互いに時間の無駄じゃないの?」
A「はい。申し訳ございません。ですが私は御社を第一志望として就職活動をしております。志望意欲の高さも負けないと自負しております。先日も御社の○○部の○○ ○○様にOB訪問させていただき、色んなアドバイスをいただきました」
Q 「あっそう。でも何で熱意が伝わらないんですかね・・・」
A 「はい。第一志望の理由は、御社で○○をしたいというのが一番の動機です」
Q「別にうちの会社じゃなくても、いいんじゃないの?」
A「いいえ。御社の○○は競合他社の○○とは違い、お客様のニーズにあわせて設計できる点が魅力です。私はお客様のふところに飛び込んでニーズにあった提案をしていきたいと思ったので、御社を第一志望にしています」
Q 「とてもきつい仕事だから、止めた方がいいですよ。残業も多いし、給与も少ない方でしょ」
A 「きつい仕事にはなれています。大学3年間勉強とアルバイトで毎日帰宅が11時過ぎの生活を続けてきましたし、体力と忍耐力には自信があります。給与は一人前になるまで特に言う事はありませんし、初任給が安いとは思っていません」・・・・
志望意欲・やる気・熱意を攻撃された場合は、根性で明るくはきはきと応答しましょう。内容より、折れない心を見せることがこのゲームに負けない鉄則です。
適当に答えたことが、裏目に出て、さらに突っ込まれても適当に返せば良いのです。更に追い込まれても、素直さをにじませつつ、更に適当に答えましょう。
怒りが爆発してしまったり、諦めたりしたら、その時がゲームセットになります。頭の中では冷静に言葉のゲームを繰り返しますが、多少オーバーでも熱をこめてあなたの志望動機を語ってください。
圧迫面接への心構えと対策さえ知っていれば、怖がる必要はありません。圧迫面接そのものや圧迫的なニュアンスをもつ質問パターンや面接官の質問の仕方、通常の面接での質問の見分け方を知っておきましょう。圧迫面接に負けないための対策をまとめましたので、面接の前に必ず読んでおきましょう。
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