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入社して後悔しないために、早い段階でインターンシップに積極的に取り組もう

#新卒辞めたい

大学生3年生の皆さんは、「#新卒辞めたい」で検索してみたことはありますか?

このハッシュタグは主に大卒の21年卒で、4月に入社したばかりの人がつぶやいているもので、マスコミにも取り上げられて一部で話題になっています。そして22年卒で入社した学生からも、全国で同じような現象が起こり、入社直後の早期離職が話題になっていました。

もちろんつぶやいている人の全てが、4月に入社した早々、具体的に会社を辞めることを考えている訳ではありませんが、その多くの人がとにかく入社直後に「辞めたい」と感じているのは確かです。

これは今に始まったことではなく、ゴールデンウィーク明けには新卒の離職者が出る傾向は昔からありました。「5月病」とも言われており、GW明けに出社できなくなる人が増えると言われています。

しかし、近年は特に、入社後直ぐに会社を辞める人が多くなり、ちょっとした話題になっているのです。

「退職代行サービス」といって、業者にお金を払うことにより、本人に代わり退職手続きを企業に対して行うビジネスも登場しており、入社直後にこのサービスを使って離職する人もいるほどです。

2020年から始まった新型コロナウイルスの蔓延により、就活が大幅にオンライン化されたことによって、入社まで一度も入社する企業に行った事がないという人も出てきました。

マスコミは、入社直後の大卒新入社員の以下のようなコメントを拾い、入社直後の離職と新型コロナウイルスの関連性を示唆する報道が目についています。

21年卒新入社員のコメント

  • 説明会から最終面接まで全てオンラインで行われて内定を獲得したため企業をリアルに感じる機会がなかった
  • 新型コロナウイルスで就活の先行きが見えなかったため、とりあえず内定をもらった企業に入社を決めた

4月入社直後に「辞めたい」と感じてしまう原因

新卒者が4月入社直後に「辞めたい」と感じてしまう最大の理由は「自分の想像していたものとの違い」です。

この違いは、人それぞれです。

 

4月に会社を辞めたいと思ってしまう主な理由

  • 仕事内容そのもの
  • 研修を通じて知り得た現実とのギャップ
  • やりたい仕事ではなかった
  • 人間関係・特に上下関係
  • 社内の独特な習慣やルールが耐えられない
  • 与えられたタスクを上手くこなせない能力不足からくる苦痛
  • 組織内での疎外感、勤務地や勤務時間への苦痛
  • 上司からの叱責
  • 報酬の安さ
  • セクハラやパワハラ的な扱い、等々のネガティブなもの
  • 「自分の時間が欲しい」、「学生時代のように遊びたい」という尤もではあるが、甘えや願望も混じったもの

これらの理由は、就活のオンライン化が進む前でも同じように上がっていました。

入社前と入社後が想像通りであり、何の不満がないことの方が稀であり、殆どの学生は多かれ少なかれ違和感や不満を持つものです。

大卒の新卒の入社後3年以内の離職率が平均で30%を超えていることも半ば常識化しており、ファースト・キャリアに失敗しても、転職すればいいと考えている人や、そもそも定年まで同じ会社で勤めるという意識が希薄化している現状では、今後も入社後直ぐに辞めてしまう人は増加していくと考えられます。

それでも重要なファースト・キャリア

成人になって、自分で仕事選び(就活)を行い、入社した企業で頑張るのか、当面でも頑張ってみようと考えるのか、それとも「思っていたのと違う」から直ぐに辞めるのも、すべて自由です。

大人のあなたが決断することなので、その結果は自分に帰ってくるだけです。ストレスに対する許容度も人によって大きく違うため、自分で判断するしかありません。

セクハラ・パワハラ等を我慢するべきではありませんし、肉体や精神のバランスを崩して病んでしまうまで会社にしがみつくのは誤った判断です。

しかし、できればそんな事態に陥らず、「入社直後から企業に馴染み、仕事をしていく中で成長してキャリア形成をしていける」ようになりたいと思いませんか?

新卒時に入社した企業に何年勤めるかは別として、転職をするにしても、そのキャリアを武器にできる方が、より高いポジションや報酬を獲得できるのです。

逆に、新卒時の入社早々で退職をするには、様々なリスクがあります。

新卒入社直後での退職のリスク

就活中の皆さんは、以下のリスクをあらかじめ理解して、自分が納得できる、ベスト、ベターな内定の獲得を目指して下さい。

第二新卒としての就活や、転職での再就職時にされる評価

  • 嫌なことや、苦しいこと、ストレス耐性がない、もしくはストレスに弱いのではないか
  • 嫌なことや、苦しいことを自ら工夫したり、改善する意欲が乏しいのではないか
  • 人間関係を構築するコミュニケーション能力や協調性に欠けるのではないか
  • 目的意識が低いのではないか
  • 目前のことしか考えられず、広く多角的なものの見方ができないのではないか

辞めるのは自由ですが、新卒というブランドが使えないのに加え、上記のようなネガティブな先入観を払拭していくのは、かなりハードです。

一言で言えば、人材としての価値は下がることを覚悟してください。

人材としての価値が下がるということは、今以上の条件の良い企業にしか就職できないリスクになります。(もちろんより良い出会いができる可能性もありますが、必ずしもポジティブな結果にならないことも多いのです)

また、再就職時の評価だけではなく、以下のような直接的なデメリットも生じてしまいます。

早期離職のデメリット

  • 再就職する企業には、所謂同期社員が存在せず、人間関係の構築には一層の努力が必要になる
  • 企業によっては、新卒社員とのプロモーション(出世)に大きな差がつく
  • 転職組は辛い仕事(人材が足りていない職場)に補充されることが多い
  • 即戦力として、研修が十分でない状態で実務に投入される可能性がある
  • 1年未満の退職では失業保険が出ない
  • 失業中は健康保険料を自腹で支払わなければならない
  • 厚生年金が中断し、直ぐに転職できないと自分で国民年金へ加入しなければならない

止むを得ない場合は除き、こんなリスクはできれば背負いたくないですよね。

入社直後の退職にならないためにも、インターンシップを活用しよう

早期離職を防ぐには、大学生の間に、実際に企業で働いてみる長期・有給のインターンシップをしてみて、企業の中で実際に働くとはどういうことなのかを体験してみるのが一番良い方法です。

アルバイトの代わりにそれが出来ればベストですが、様々な事情で出来ない場合もあると思います。

その場合は、就活のための2日から3日間(長くても1~2週の間)で行われる、プロジェクト型のインターンシップに、複数の企業で参加してみることを強くお勧めします。

就活目的のインターンシップは、1日・座学タイプのものも含めて近年はオンラインで行う企業が増えています。

色んな業界の知識を得るということが主目的ならば、できるだけ多くの業界・企業の 1 Day タイプに参加してみて下さい。1日で終わるタイプのものは、企業が志望動機の高そうな学生のリスト化して、母集団の形成を目的としています。

学生側は、WEBサイトでは得られない、少し深い業界や企業への理解や、具体的な働き方を知ることができるます。今後、志望動機を固めていけるか、本選考の際、実際にどの業界、どういう企業にエントリーしていくかの判断に役立ちます。

実際に本選考に入ると、多くの企業ではエントリーシートの選考(書類選考)と適性・能力検査(Webテストやテストセンター試験)選考を突破しないと、面接すら受けられません。

面接が受けられないと、企業との直接的なコンタクトの機会ができません。それが続くと焦ってしまい、「早く内定を獲得する」ということが目的化してしまします。

書類選考や適性・能力検査のハードルが低く、2度程度のオンライン面接で内定を出してくれる企業に飛びついてしまいがちです。

面接もオンラインで行われることが多くなっています。

オンライン面接だけで簡単に内定を出してくれる企業は、もちろん全てではありませんが、仕事がきつく人手不足の業界や企業、報酬や福利厚生が充実していない企業が含まれてきます。

「早く内定を獲得して、安心したい、就活を止めたい」という気持ちが強くなると、業界や企業と自分の適性や興味・関心がない企業、「やりたいこと」にかすりもしない企業の内定を承諾してしまうのです。

それでも入社後、実際の仕事の面白さや「やりがい」を感じることができて、継続して働き成長しながらキャリア形成をして実力をつければ、より良い企業への転職もしやすくなります。

しばらくは、頑張って働くモチベーションが継続する企業、その間にキャリア形成ができる企業へ入社することが必要なのです。

大学2年・3年から長期インターンシップに参加することや、大学3年の夏休みから始まる就活用の短期インターンシップに積極的に参加することが、一生に一回しかない新卒時の就職で、前述のミスマッチによる不幸を防ぐための非常に有効な手段になるのです。

長期インターンシップのメリット

アルバイトでは得られない、ビジネス上の勘所を体験できる

ビジネス上の勘所とは、マナーに始まる対人能力と、自分に何が望まれているのか、自分が今何をするべきなのかを掴むことを意味します。

長期インターンではビジネスパーソンが基本的に身に付けるべき、「仕事に対する姿勢」、特に「目標に対するマインドセット」、「実践的なコミュニケーション能力」を学ぶことが出来ます。

身近なアルバイトでは習得できない、専門知識やスキルを習得できる

長期インターンにも様々な職種があり、「営業」、「企画」、「マーケティング」、「調査」、「コンサル」、「エンジニア」、「ライター」など、長期インターンを募集している企業によって得られる知識やスキルは違ってきますが、身近なアルバイトよりはるかに就職後に役立つ知識やスキルが身につきます。

長期インターンシップは就職して働く疑似体験ができるのが最大の特徴、自然に「社会人」に求められる知識やスキルを身に付けていけるのも大きなメリットです。

もちろん良いことばかりではなく、苦しいこと、難しいこと、嫌なことでてきます。

しかしそれに対応することで、ストレス耐性や対人応力を身に付けることができ、入社後早期離職というような事態に陥る可能性を少なくすることができるのです。

仕事をしていく上で、自分のどこに課題があるのかを早期にかつ実践で理解できるのは、大きな意味があります。その改善に早くから取り組むことができ、その体験が就活やその先の就業時に活かせるからです。

本当の自分の適性や将来やりたいことがシェイプアップされる

大学2年生や3年生の段階では、まだ自分はどういう人間なのか、どういう職業や職種に適性があるのかが自分でも分からないというのが本音でしょう。

長期インターンとして職場に入り、託された業務を行っていくうちに、自分の適性や「やりたいこと」、「何に喜びを感じるか」が見えてくるのもアルバイトにはないメリットです。

例えば、IT分野に興味があり、ITベンチャーの企画サポート職の長期インターンに就いた場合、「あぁ、自分のIT分野の選択は、間違っていなかった。この道を追求してみよう」と思う、もしくは「ITって外から見ていたのと、実際に携わって得た実感に大きな差があった。もちろんこの企業はごく、一部であり即断はしないが、自分の適性はIT企業でなくても活かせるかもしれない」という実感を得ることができます。

実際に「仕事」の経験を通じて、自分の強みや志望動機を特定していくことができます。この体験からくる考えは実際の就活時に大きな説得力を生み出します。

頭でっかちな就活で起こりがちな就職後の「ミスマッチ」を防げる

長期インターンを経験すれば、自分の適性や本当にやりたいことを実際の職務経験を経て志望業界や企業を選定することができるため、就職後「こんなはずではなかった」、「思っていたのとイメージが違い過ぎる」、「自分の適性が活かせない」などのミスマッチになるリスクを減らすことが出来ます。

アルバイトと同等もしくはそれ以上の収入を得ることが出来る

アルバイトで学費や生活費の一部を稼がなければならないのであれば、長期インターンにチャレンジして、同様に収入を得ることができるのは「お得」だと思いませんか?

アルバイト収入を得られ、且つ将来の就活に「大きな戦力となる」体験ができるのはとても大きなメリットです。

長期インターンシップへの具体的な参加方法は、以下の記事で解説しています。併せて参考にしてみて下さい。

短期インターンシップのメリット

短期(1日から2週間)のインターンシップによって学生側が得られるメリットも多く、まとめると以下のようになります。

  • 早い段階で就活への意識付けができる
  • 早い段階から就活の基本的な準備を開始できる
  • 短期間でも実際の企業の中で働くという疑似体験ができるため、「自分にあっている業界・企業なのか、否か」を体験によって「感じる」ことができる
  • その企業で働く先輩とコネクションができる
  • 自分の良さをアピールできる「可能性」がある
  • 本選考時にインターンシップでの経験をアピールできる(ライバル企業、他業種でも説得力を増すことが可能)
  • 企業によっては、インターシップ後も優秀な学生にリクルーターをつけ、継続的なコンタクトやアドバイスを受けることができる
  • 企業によっては一般の選考ルートより早い段階での、特別選考ルートを用意するため早期内定獲得も可能になる
  • 企業によっては、優秀と思える学生に早期に内定を出す

このように、短期インターンシップでも、積極的に参加することによって得られるメリットは大きいものです。

特に入社直後に離職を考えなければならなくなるようなミスマッチを防ぐには、早期から就活への意思式付けを行ない、納得できるベスト、ベターな就活の結果を出していくことです。

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