就活生の皆さんから、大学3年生になったばかりのタイミングで、サマーインターンシップに参加するために何をどうしていけば良いのかよく分からないという声を多く聞いてきました。
現在ではWeb上に多くの情報が氾濫しており、それを自分で整理しながら行動に移していければ流れに乗ることはできるでしょう。
その一方、情報や「やるべきこと」が多すぎて情報に振り回されてしまい、かえって遠回りをしている学生も沢山みてきました。
やるべきことは確かに多いですが、情報の迷路に入ってしまう前に、少しだけ立ち止まってシンプルに考え、目的を整理してから、納得して進もうというのがこの記事のテーマです。
Contents
あなたの魅力を30秒で紹介して、インターンシップ参加への権利を獲得してください
まず、憧れのレベルでも良いですが、あなたがインターンシップに参加し、将来はその企業に就職できたらいいなと思う企業を1社決めて下さい。
その企業のエレベーターの中で、あなたはたまたまその企業の人事採用担当の役員と2人きりになったと想像してください。
そしてエレベーターに同乗している時間が30秒とし、その30秒で、インターンシップに参加させてもらえるようにその役員を説得をしてみてください。
用意スタート!・・・・・・・・・30秒経過で終了。
いかがでしたか?思うように説得できましたか?
これはエレベータースピーチという自己プロデュ―スの手法や提案を簡潔に説明する方法として、外資系企業のビジネスマンなどが取り入れているものです。従って難易度は高く、上手くできなくて当たり前なので心配はいりません!
しかし気が付いて欲しいことが一つあります。「何故」、「この自分が」、「この企業の」、「インターンシップ」に「参加したいのか」の要素を説明できたでしょうか?
内容は一旦度外視して、これらの要素に言及できた方、言葉にはうまくまとめられなくてもこれらの要素を思いつた方は立派です。
これらの要素はインターンシップへ参加する権利を獲得する上で、最低限必要なことなのです。そして思い浮かばなかった方は参加するための準備が必要です。
3年生になったばかりのタイミングでは、就活への意識がまだまだ薄いのが普通です。そのため「自分はどういう人」なのか、「自分の良いところ」はどんなところなのかの意識もあまりないでしょう。
更に経済面、生活面以外に「職業」や「自分の就きたい仕事、やってみたい仕事」について深く考えたことはあまりないでしょう。
前者は就活用語でいう「自己PR」、後者は「志望動機」の原型です。
この原型が全くできていないとその先に進めないのが「就活」なのです。そしてこの二つの要素を磨いていくのが「自己分析」と必要な情報としての「業界・企業研究」です。
大学3年生の早い段階で、まず行うのは自己分析
人にあなたを紹介する際に、あなた自身が「あなた」を良く分かっていないと、まともな紹介はできませんよね。
もちろん名前や大学、年齢や趣味、特技などはすぐに紹介できるでしょう。
しかしこの場合の目的はインターンシップへの参加の権利を獲得することです。すぐに頭に浮かぶ自己紹介だけでは自分を売り込めないことは直感的に理解できると思います。
まず自分というものを深く考えてみるのが「初めの一歩」です。
就活本や就活マニュアルでは自己分析のために膨大なワークをするように推奨していますが、自己分析は就活の始めに膨大なワークを行って終了するものではありません。
「就活の答え」では、はじめに基本的な自己分析を行ったら、業界研究・企業研究を並行して行い、自己PR要素や志望動機を磨いていく、「走りながら高めていく」方法をお勧めしています。
自己分析の具体的なやり方は、以下の二つのメソッドと簡単な他己分析の方法を紹介していますので、是非参考にしてください。
大切なのは自分で納得した上で、正しいと思えるプロセスでまずスタートを切ることです。マニュアルをこなせば良いという考え方は危険です。「すべて自分が起点である」ことを忘れないようにしてください。
業界・企業研究を並行して進めよう
大学3年生になったばかりの段階では自分が行きたい業界や企業、つきたい職業や「やってみたいこと」が自分でも分からない方も多いでしょう。
すでに決まっている方や業界が絞れている方は素晴らしいと思います。決まっている方は更に研究をすすめて志望動機を高めていきましょう。
自分のやりたいことが分からなければ、インターンシップへの参加権利の獲得が厳しいのは当たり前です。
インターンシップに参加して自分のやりたいことを決めたいと思っている方も多いですが、選考が緩い「会社説明会型」の「1 Day」インターンならそれも可ですが、選考が厳しい人気企業の3~5日型、もしくはそれ以上の本格的なものは「何故、この企業のインターンシップに応募したいのか」という志望動機が明確になっていないと無理と考えて下さい。
エントリーシートの解答要求項目に、かならずインターンシップへの志望動機が入っていますので、本選考の志望動機のように精緻化されたものが求められます。
志望動機を書くためには、前述の自己分析を進めると同時に、業界・業種→企業研究を行っていくしかありません。業界・業種研究の進め方は以下の記事にまとめていますので、参考にしてください。
はじめから完璧に突き詰めていかなくても大丈夫です。
「興味あり、興味無し」でざっくり仕分けして、興味が湧く業界から分析を深めていき、インターンを募集している企業情報とマッチングさせてエントリーしていきましょう。
あなたが最も興味が湧いた企業がインターンを募集していない場合は、同じ業界の企業のインターンに是非チャレンジしてください。
将来の本選考時に使える貴重な財産、武器になりますので、志望順位は無視して積極的にトライしましょう。インターンシップ段階では業界を肌で感じることだけでも大きなプラス、本命企業の選考時での説得力を増す効果があります。
インターンシップの募集情報の詳細を理解する
インターンシップに参加するためのエントリーシートには、「このインターンシップに期待するもの」、「参加によって何を得て、どう活用しようと考えているか」を解答させる企業が多いです。
この質問にちゃんとした答えを書くには、インターンシップ・プログラムの内容の詳細を理解しておく必要があります。募集要項の詳細を理解するのは当然ですし、各プログラムが何を目的に、どんなことを行うのかを理解しておくことです。
もし先輩で同企業の過去のインターンシップに参加したことがある人がいれば、その人の話を聞いておくと良いでしょう。大学のキャリアセンターが仲介しているインターンシップであればキャリアセンターのスタッフに詳細を取材してみましょう。
内容が濃いプログラム程、企業側は優秀な人材を発掘する目的でコストと時間をかけてインターンを受け入れているのです。その企業側の目線で物事を考えることが出来れば、あなたの真剣さも変わってくるでしょう。
あなた自身の強みとのマッチング
本選考と同じように、自己PRとしてあなた自身を売り込む準備ができていないと、本格的なインターンシップの選考に勝ち残れません。
大学3年生の早い段階では、帰国子女の方でもない限り自己PRなどしたとことのない学生が殆どであり、自己PRも就活のハードルの一つになっています。
しかしこのハードルも越えていかなければなりません。早い段階からハードルを越える練習をしていると思って取り組みましょう。本選考では絶必です。
インターンシップ段階では特に「自分の強み」を意識してください。「長所」より意思が感じられるのが「強み」です。そして強みと言い切るためには、その証拠・事実を提示する必要があります。
「就活の答え」では、強みをどう説得すべきかを詳しく解説しています。自己分析の結果に基づいて、以下の記事を参考にして説得力のある自己PRを用意しておきましょう。
志望動機のまとめ方
エントリーシートの提出によって選考が行われる人気企業のインターンシップでは、本選考時と同レベル、もしくはそれ以上の意識の高さが求められます。
文字数制限によって本選考ほど詳細なエントリーシートではないですが、必要なエッセンス、要素をまずテーブルに並べてみて、それをまとめていくプロセスが必要です。
就活の答えでは、説得力のある志望動機を書く方法を以下の記事で解説していますので参考にしてください。
大事なのは全体像を俯瞰して、60%の出来を目指して前に進める事
はじめから全部出来る訳はありません。
ただし全体像を理解してから取り組むことが重要です。はじめは60%の出来でも良いので、パズルを集めて構成していくことです。ひとつひとつのパズルのピースを全部正解ではめ込んでいくことを目指すより、不完全でも全体像が分かるレベルで組み立てていきながら、個別箇所のパーツの正解を組み上げていくイメージで取り組みましょう。
インターンシップは本選考ではありません。従って仮に思うようにならなくても気にする必要はあまりないのです。それより、早く就活に取り組み、スタートが切れることに価値があります。
早い段階で「自分は自分のことすら分かっていない」これでは「自分を売り込むことができない」と気づくことだけでもプラスです。
これから1年間という時間を味方にして取り組んでいけば必ず結果は出ます。「就活の答え」では就活生が自分のキャリアをベストと思える状態でスタートできるように、コンテンツを充実させていきますので、このハードな時間を乗り切っていきましょう!
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