全ての企業ではありませんが、インターンシップに参加するにも選考を通過しなければなりません。
書類選考だけではなく、加えてWebテストや面接を行い、参加者を決定する企業が増えています。
それだけインターンシップへの参加が、就活の一般的なプロセスになり、皆さんが知っているような大企業、上場企業、就活人気の高い業界の企業には応募が集中するため、本選考以上の倍率になる場合もあります。
特に2020年から、就活が大幅にオンライン化したために、今まで以上に面接選考を行うハードルが下がっているので、今後は更に面接選考が行われていくでしょう。
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インターンシップに参加するための面接の特徴
インターンシップに参加するための面接はオンラインが主流です。
本選考のように数次の面接を行うことはなく、オンラインで複数の志望者が同時に参加する集団面接型も含め、1回ないしは2回という企業が殆どです。
しかし、コンサルティングファームや、外資系企業、一部の日本企業の中にはインターンシップへ参加した学生の中からしか採用しないという方針を立てている企業もあり、グループディスカッションやグループワークに加え、数回の面接をして選考する場合もあるので注意してください。
これらの企業は例外であり、殆どの場合、インターンシップの面接選考の内容は、本選考の面接ほどシビアではありません。
本選考の場合、企業側は学生を「当社に入社したいと考えて、エントリーしている」として扱います。企業は、まさに入社させるか否かという視点で学生を判断するため、その判断基準もシビアになります。
一方インターンシップへの参加者を決めるための面接では、企業側は学生を「当社に興味・関心があり、入社したいと考えているかもしれないが、まだ可能性の段階であり、他業界・他社も含めて検討している段階」と理解しています。
もちろんインターンシップも採用活動の一環として行っているため、一人でも多く「自社に適した、優秀な人材を採用したい」と考えていることには変わりはありませんが、インターンシップの段階では「自社に適した、優秀な人材」の母集団をつくることが主な目的となります。
一人一人の人間性や個性、能力、強み、志望動機や意欲の高さを評価するのは本選考でも同じですが、その個人を厳密に選考するというより、あるレベル以上の学生の集団をつくるための選考という性格になります。
本選考時に行われるようなシビアな掘り下げ質問や、理由を何度も掘り下げて聞くような質問まではされません。掘り下げ質問はあっても、比較的ゆるいもので、事実の確認や人柄の確認という意味合いになります。
特に早期のインターンシップの場合、企業側も学生の就活に対する意識や準備も未だ十分ではないことは理解しているため、本選考時のような厳しい質問はしないのが一般的な傾向になります。
それを理解した上で、インターンシップに参加するための面接選考では、どんな質問が主に聞かれるのかをみていきましょう。
インターンシップでよく聞かれる質問とは
インターンシップに参加するための面接も、本選考の面接も新卒採用のために行っているため、その本質は同じです。
インターンシップ選考の面接の構造は以下の通りです。
面接選考の本質は、「本当のあなた」を理解することです。新卒採用面接では、本当のあなたを理解するために、以下の3つの柱で質問を組み立てます。
- 人柄=性格・人間性・価値観・行動原理(行動特性)
- 自己PR=強み・チカラ・能力・長所(その反対の弱みや短所も含む)
- 仕事・志望動機=仕事・職業に関する意識や価値観、業界・企業・職種に関する知識・理解、志望動機(志望する理由と目的)と将来へのビジョン」
就活の面接選考に臨む際は、上記に関する様々な質問に答えることになります。インターンシップ選考の場合もそれは同じです。
インターンシップの面接選考の場合、企業側の第一義的な目的は、優秀な学生をインターンシップに参加させることになります。
企業は学生が自社のインターンシップに積極的に参加して、意味のある学びや体験をつかんでもらい、その結果自社への志望動機を固めて本選考にエントリーして欲しいと思っているのです。
従って、面接の質問では、インターンシップへの参加の理由と目的 (=その企業のインターンシップへの志望動機)のウェイトが高くなります。
次に重要視されるのは、志望者の性格、人間性、価値観、思考パターンや行動原理(行動特性)という、人柄要素です。
評価者が最も気にするのは、インターンシップに参加するメンバーと協調できるか、疑似的な組織の中で積極的にプログラムに参加できるかという点になるからです。
その先では「自社に合っているか、自社向きか、自社で活躍しているイメージが湧くか」というマッチングが重要視されます。面接官の主観に左右される点でもありますが、とても重要です。
業界・企業研究を行い、業界・企業の特徴、社風や「求める人材像」を把握して、どんな人材がマッチするのかのイメージをしっかり持っておくことが重要になります。
自己PRの要素は、それぞれの長所や強み、能力が中心になります。
自己PRの要素のうち、長所(短所)は性格的なものとも解釈でき、その場合は人柄カテゴリーとして評価する面接官もいます。明るい、積極的、責任感があるなどは性格的な長所であり、インターンシップ参加へのアピールとして使える長所です。
強み・チカラ・能力は、組織で仕事を行なっていく上で重要な資質です。本選考ではまさに企業の事業を行っていけるポテンシャルを判断するため、最重要な要素になります。
インターンシップの面接選考は、「インターンシップのプログラムに参加する上で、しっかりプログラムをこなせるか、積極的に参画して学びや経験という成果を残せるか」と言う視点で、志望者の強み・チカラ・能力を評価していくのです。
例えば、企業の社員やインストラクターや、同時に参加する他の学生達とコミュニケーションがうまく取れる能力は最も基本的且つ重要な能力となります。
業界や企業の特徴、実施するプログラムの内容によって、重要視される能力は違います。
企業研究を行う事、インターンシップのプログラムの内容をしっかり把握して、自分の強み・チカラ・能力の活かしどころを、しっかり主張できるようにしておくことが重要になります。
熱意・意欲の表現は重要
インターンシップの面接選考では、「その企業のインターンシップに参加したい」という意欲・熱意の表明や表現が重要になります。
熱意・意欲の表明、表現は面接全体を通じてのトーン&マナーや、各質問に対する言葉の選び方や言葉の端々に現れるものです。
従って、「本当にその企業のインターンシップに参加したい」と思えなければ表現できません。周囲が「就活をやり始めたから」というような受動的な動機や態度では、熱意や意欲は伝えられないものです。
参加を目指すなら、しっかりと「目的意識」を持ち、「本当に参加したい」と思うインターンシップからどんどんチャレンジをしていきましょう。
将来のビジョン、成し遂げたいこと、なりたい自分の像と重ねていこう
インターンシップへの選考の段階では、その企業に就職することが自分の将来ビジョン、成し遂げたいこと、なりたい自分の像と一致しないこともあるでしょう。
しかし、全く重ならないこともないと思います。もし全く重ならないのなら、あなたの選択は間違っている可能性が大です。
殆どの方は、自分の中の何らかの興味・関心、あるいは欲望から、その企業のインターンシップを選んでいると思います。
自分とその企業が重なる部分は、「どうしてこの企業のインターンシップを選んだのか」という理由を、どんどん掘り下げていくと意外と見つかるものです。
そして自分の将来像と重なるかをチェックしてみましょう。もし重なるなら、インターンシップに参加する志望動機に厚み(説得力)を増すことになります。
説得力のあるインターンシップへの志望動機を言い切ることは、そのまま意欲や熱意の表明・表現に繋がります。
その企業に対する志望動機、志望意欲が固まっている方はもちろんですが、まだそこまで固まっていない人も、ぜひこの方法を試してみて下さい。
逆質問を有効に使おう
インターンシップへの参加意欲や熱意を表現する、有効な方法の一つが「逆質問」をうまく使うことです。
逆質問とは、面接の最後に面接官が学生に対して「何か質問はありますか」と聞いた際に、学生側から企業側にする質問のことです。
また、面接官からの質問の促しがない場合でも、学生側から「最後に一つだけ質問をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか」という許可を取り、許可が出た場合に学生側からする質問を意味します。
面接官は、以下の意図をもって質問の機会を与えています。
- 質問の機会を最後に与え、それに答えることによって面接への納得感を醸成したい
- 企業側が気づいていない就活生の疑問や不安に答えることによって、それを払拭し、納得した上でインターンシップに参加してほしい
- 学生の興味がどこにあるのか、自社のどこに魅力や不安を持っているのかを知っておきたい
- インターンシップへの参加志望の本気度や熱意を間接的にチェックしたい
つまり、逆質問の促しに対し「何もありません」、「特にありません」と答えてしまうと、面接官の質問の意図に沿う事にはならず、特に四番目の「インターンシップへの参加志望の本気度や熱意」を表現する機会を自ら捨てることになるのです。
インターンシップの内容に関して、どうしても聞いておきたいと思う質問を3つ用意して優先順位をつけておきましょう。
3つの質問を用意する意味は、合同面接の場合に他の参加者が先に質問する場合や、準備した3つの質問が、面接官が面接の中で説明した場合や、面接の会話の中で自然に引き出せた場合を想定してのことです。
あなたが準備した3つの質問が、面接の会話の中で自然に引き出せた場合は、無理して質問をする必要はありません。
その場合は優先順位の高い2つを選んで「今日、こちらからお聞きしたかった点は○○と○○についてでしたが、面接の中ですべてお答えいただきましたので、追加の質問はございません。本日はありがとうございました」と締めくくりましょう。
尚、逆質問はインターンシップの内容に関連する質問に限定して質問をしましょう。まだ採用面接ではないため、興味はっても待遇や福利厚生など、採用を前提とした質問は「場違い」の質問です。
またすでに公開されている情報、誰でも調べればすぐに分かるような内容の質問も逆効果になるのでNGです。
インターンシップでよく聞かれる質問
面接なので、どんな質問がでるかは完全には予想できません。面接官によっては、敢えて答えにくい難問や奇問を投げて、学生の頭の回転の速さや、切り返しの機転が利くか、などをチェックする場合もあります。
以下の質問リストは、あくまで一般的によく聞かれる質問になります。インターンシップでよく聞かれる質問を質問の構造に従ってリストアップすると以下のようになります。
- 人柄=性格・人間性・価値観・行動原理 (行動特性)
- 自己紹介をしてください
- 大学ではどんな勉強をしていますか
- どんな学生生活を送っていますか
- 自分の性格を簡単に説明してみてください
- 長所・短所を教えて下さい
- 友達からどんな人と言われますか
- 自分らしさを感じることや、時を教えてください
- 熱中していることは何ですか
- 休日はどんな風に過ごすことが多いですか
- 最近感動したことはどんなことですか
- 一番好きなことは何ですか、好きな時はどんな時ですか
- 趣味は何ですか
- 最近気になった本はありますか
- 嫌いなこと、苦手なことはどんなことですか
- 嫌いな人、苦手な人のタイプは
- 自己PR=強み・チカラ・能力・長所(その反対の弱みや短所も含む)
- 自己PRをしてください
- 学生時代に最も力をいれたことは何ですか
- 自分の強みと弱みを教えてください
- あなたの強み長所が活きた経験を教えて下さい
- 今までのあなたの人生で最大のチャレンジはどんなことですか
- 集団の中では、どんな役割をすることが多いですか
- 今まででの人生で、一番困難だと思った体験はどんな体験ですか
- 仕事・志望動機=仕事・職業に関する意識や価値観、業界・企業・職種に関する知識・理解、志望動機(志望する理由と目的)と将来へのビジョン
- このインターンシップに参加したいと思った理由を教えてください
- このインターンシップに参加する目的は何ですか
- このインターンシップで学びたいこと、身に付けたいことは何ですか
- このインターンシップで体験したいことは何ですか
- このインターンシップを体験したあと、どうなっていたいと考えますか
- この業界に興味を持った理由を教えてください
- 当社に興味を持った理由を教えてください
- 仕事を通じて、将来どんな人になりたいと考えていますか
- 将来どんな仕事をしたいと考えていますか
- 将来、実現したいと思っていること、将来の夢はありますか
- 将来の目標はありますか
- 答えで熱意・意欲を表現可能な質問
- 仕事を通じて実現したいこと、夢、ビジョンがあれば教えてください
- 最後に何か質問はありますか
面接での答え方
「就活の答え」では、本選考対策としてではありますが、頻出質問に対する答え方や自己PRで自分の強みや長所の答え方、業界・企業別の志望動機を例文を使用して詳しく解説しています。
本サイトのカテゴリーのタイトルをクリックして、自分が知りたい質問を探して、適切な回答の仕方を参考にしてみて下さい。
全ての質問共通する、最も基本的なことを以下にまとめておきます。
- 面接官の質問をしっかり聞いて(傾聴して)、質問の内容、質問の意図を正確に理解すること
- 全ての質問は企業にとっては採用目的であり、全ての答えは学生にとっては就活目的であるため、その文脈で回答すること
- 質問に対しては、はじめに結論(質問に対しての答え)を簡潔に述べること
- 結論に対する理由(結論を信じられる事実や経験を踏まえた根拠)は必ず述べること
- できるだけ具体的に、面接官が客観的な判断ができるように数字やデータを入れて答える
- 特に自己PRやガクチカは、エピソードに固有名詞、数字やデータを盛り込み、面接官がイメージを湧きやすくすること
- 嘘や過大な誇張はNG、誠実に答えること
- 面接は一方的なスピーチではない。自然な会話の中で自分の主張を伝えること
- 専攻や研究に関しては、一般的な大人でも分かる表現で説明すること
- 相手を見て、真剣にかつ明確に(はっきりと)答えること
- 慣れない段階では、上手く話すことを意識せず、前向きな会話が出来れば良いと割り切るのも大切
- 前向きな姿勢、積極的な姿勢を常に意識して、真剣かつ誠実に面接官に向き合うこと
- 気の利いた答えを無理にひねり出すのではなく、自分の答えられる範範囲で正直且つ適切に答えること。適切とは「就活のため」という目的を外さないこと
- 学生らしい若々しさや、はつらつとした応答を心がけよう
面接の答え方以外で非常に重要なこと
企業は本採用の面接ではないことを理解して面接を行いますが、インターンシップは疑似的な職業体験でもあるため、面接でも社会人としての基本的なマナーや服装、身なり、エチケットや言葉使いは求めます。
社会人ではないので、完璧と言う訳にはいかないとは思いますが、それでも成人として常識的なことができていないと話になりません。
学生らしく、清潔感がある髪型や服装は重要です。面接に出席するにはリクルートスーツが必要です。
応募のためにはエントリーシートや履歴書に貼る写真も必要になってきます。
時間やルールを守るのも当然です。
オンライン面接に対応するために、PCとマイクやカメラ(内蔵のノートPC)、WiFi環境を整えておくことも必要になります。
更に、インターンシップのプログラム内容にもよりますが、ワードやエクセル、パワーポイント等を駆使できる、最低限のPCスキルが必要になります。
スマートフォンでしかネット対応が出来ていない人は、PC環境を整え、基本のソフトにも習熟しておくことです。今現在、それらが整っていない人は将来的に絶対に必要になるので、早めに整備して準備しておきましょう。
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