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内定保留の定義
就活も終盤に差し掛かると、すでに内定を持っている学生も出てきます。内定保留についての解説をしますが、まずこの記事で扱う内定保留を定義します。
- 内定保留とは、企業側から口頭もしくは書面で、内定の意思が通知され、内定承諾書の提出期限を延ばすこと
内定保留をする学生側の理由
学生が内定保留をしたいと考える理由は、下記の4つの理由に集約できます。
- 内定を獲得した企業は志望順位が低く、他に志望順位の高い企業の選考が進んでいる
- 内定を獲得した企業に、何らかの理由(進学、留学、起業、資格獲得など、就職以外の生き方を考えている、または家庭の事情等)で入社を決断できない
- 内定を獲得した企業に入社する意思はあるが、単純に他の企業の選考の結果を待って納得して就活を終わりたい
- 既に内定を獲得した会社があり、じっくり比較した上で決めたい
新卒での職業選択なので、迷いはあるのは当然です。4つの理由は学生の立場からすれば、もっともなことでしょう。
内定保留に対する企業側のスタンス
内定を通知したにもかかわらず、内定を保留することは企業側に何らメリットはありません。保留という意味は、「学生が内定を辞退する可能性を認める」ということと同義であるため、予定していた採用計画が達成できないリスクが高まるからです。
しかし、内定保留をある程度許容してくれる企業は少なくありません。保留を許容するか、しないか、許容する場合でもどの位の期間なのかは、あくままで企業側の裁量です。
この裁量は、企業側の内規で決まっており、それに従って運用される場合が普通ですが、学生の評価レベルとその理由によっても変わってきます。
企業が高い評価をして、どうしても獲得したいと思う学生であれば、学生の意思を尊重しようと、優しい対応をしてくれる場合もあります。
その逆に、採用・不採用の当落線上にあった学生に対しては、辞退なら辞退で早く決断させて、同レベルの候補に代替の内定を通知したいと考えるでしょう。
内定保留を申し出る学生への評価
一般に内定保留を申し出る学生に対して、企業側は以下の感情や考えを抱きます。
- 志望意欲が低い。おそらく当社は第一希望ではない
- 内定保留の本当の理由が知りたい
- 面接では嘘をついていたのか
- いったい、いつまで待てば良いのか
内定通知書の書面を入手していれば、保留を理由に内定を取り消すことは法的には認められませんが、絶対ないとは言えません。
内定通知書の入手前で、口頭で内々定を伝えられている場合は、特に注意が必要です。この場合は企業側が内定を取り消すことも、大いにあり得ると覚悟しましょう。
内定保留に際して必要な、覚悟と誠意、準備と早期の連絡
覚悟:
内定保留を申し出た段階で、内定が取り消されるリスクがあることを自覚してください。内定保留をする場合は、既に他社から内定を得ている場合であれば、よく考えた上で保留お願いしてみる選択肢はあります。
就活シーズン前や、非常に初期に獲得した内定の場合も同様です。まだまだ、他社から内定を獲得する可能性が大きいため、多少のリスクは織り込んで、正直に自分の考えを言ってみても良いでしょう。
内定保留や延期を連絡する場合は、別の候補者にあなたの内定枠を与え、あなたの内定が取り消されることもあります。内定が保留になっているため、あなたより優秀な人材がみつかったとして、他の学生を優先することは企業活動としては充分ありうる行為なのです。
内定保留はリスクを伴うため、行う場合は内定通知書、もしくは少なくとも内定通知メール(文章)をもらってから行いましょう。
内定を確保していない場合は、あえて保留を申し出ることなく、一旦内定を承諾することをお勧めします。とりあえず1社の内定は確保しておきましょう。
誠意:
内定を獲得するまでに、おそらくあなたは「第一志望です。内定を頂けたら入社いたします」と面接で主張してきたことでしょう。
内定保留とは、面接で説明してきたことを一旦、保留にしてくださいと、お願いすることです。企業側からすれば、約束を反故にされたと思う行為です。
内定辞退や保留を、ある程度見込んでいるとしても、企業側に不必要な負担と採用枠を埋められないリスクを与えることは確かです。
従って、誠意を尽くして、「お願いする」必要があります。あくまで「お願い」なので拒否されることもあります。拒否されないように、誠実にお願いする必要があります。
内定保留に必要な準備と連絡:
誠実にお願いするという意味は、せっかく内定を出してくれた企業側の負担を、極力少なくしてお願いするという意味です。あなたは、最終的にその内定を承認して入社する可能性も十分あるため、少しでもネガティブな印象を抑えておくことも大事です。
最も重要なのは、なるべく早く保留のお願いを申し出る事、そしていつまでに確実に返事をするかを考えて、具体的に申し出る事です。
具体的に延期期限を申し出るためには、残っている会社の選考状況と、志望優先順位、選考スケジュールを精査して、確実な線を割り出す準備が必要です。一旦延期の期限を合意したら、それを再度延長することは出来ないと考えて下さい。
延長期限を精査するには、選考が進行している企業とコンタクトしてスケジュールを早めてもらう交渉も必要になってきます。
そのために必要なことは、以下にまとめます。
- 残っている会社の選考状況と、志望優先順位、選考スケジュールを精査して、確実な線を割り出す準備をする
- 内定連絡の書面を入手後、なるべく早いうちに連絡を取る。提出期限が迫れば迫るほど、認められない可能性も高まります
- 具体的にいつまで待って欲しいのかをこちらから告げて交渉する
- 連絡は、電話とメール両方で行い、相手の迷惑にならない時間帯を選ぶ。担当者に直接話して、メールで、話した内容をフォローすること
- お願いなので、低姿勢、丁寧に誠意をつくす
内定保留の電話とメール(例文あり)
内定保留をお願いする電話のトーク台本1(両親への説明)
本日(昨日)内定通知をいただきました〇〇大学〇〇学部の○○と申します。この度は内定をいただき誠にありがとうございました。
○月○日までに入社承諾書のご返事をするべきと理解しておりますが、両親が就職について相談しなさいと申してきており、○○県の実家に戻り説明をすることになりました。
両親にも御社のことを詳しく説明して、納得させた上で正式に入社承諾書をご提出したいと考えております。
誠に勝手なことで恐縮ですが、○月○日まで返事を待っていただくことは可能でしょうか?
内定保留をお願いする電話のトーク台本2(他社の選考結果を待ちたい)
本日(昨日)、内定通知をいただきました〇〇大学の○○申します。この度は私を評価していただき光栄の至りです。本当にありがとうございました。
面接で申し上げました通り、御社には非常に魅力を感じており、ぜひ入社したいと考えておりますが、同時に選考中の企業が1社あり、その結果が出るのが○月○日となっています。
しっかりと納得をして、後悔しないようにしたいので、誠に勝手なお願いで恐縮なのですが、○月○+1日まで返事を待っていただくことは可能でしょうか?
内定保留のお願いメール(例文)
○○○○株式会社 人事部
新卒採用担当
○○ ○○ 様(不明のの場合は 新卒採用ご担当様)
お世話になっております。
本日(昨日)、内定通知を頂戴いたしました〇〇大学の○○申します。この度は私を高く評価していただき光栄の至りです。大変うれしく思っております。
入社承諾のお返事に関しまして、○月○日が提出期限であることを理解しておりますが、誠に勝手なお願いで恐縮いたしますが、○月□日までお待ちいただくことは可能でしょうか。
現在、同時に選考が進んでいる会社があり、その選考が終了するのが○月□日にとなっております。貴社には非常に魅力を感じており、入社したい気持ちは変わりませんが、私の一生に関わる大きな決断となるため、後悔がないように一時のお時間を頂戴したくお願いするものです。
ご指定の期限までにご返事できないことで、貴社にご迷惑をおかけするのは大変心苦しく存じますが、ご承認をお願いしたくメールさせていただきました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【署名】
○○大学○○学部○○学科
氏名
住所:東京都○○区・・・・・
電話番号:○○○―○○○○―○○○○
メールアドレス:abcde@fghijk.lmn
内定保留確認メール(例文)
先に電話で話して、期限延長が合意された場合は、下記の例のように、電話の内容を反映して合意した内容の確認とお礼をする内容にしてください。
○○○○株式会社 人事部
新卒採用担当
○○ ○○ 様(不明のの場合は 新卒採用ご担当様)
お世話になっております。
本日(昨日)、内定通知を頂戴いたしました〇〇大学の○○申します。この度は私を高く評価していただき光栄の至りです。大変うれしく思っております。
先ほどのお電話にて、入社承諾の御返事の提出期限を、○月□日までお待ちいただけるとのご快諾を頂き誠にありがとうございました。
私の勝手なお願いを受け入れていただき大変感謝申し上げます。○月□日までに必ずご連絡申し上げます。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
【署名】
○○大学○○学部○○学科
氏名
住所:東京都○○区・・・・・
電話番号:○○○―○○○○―○○○○
メールアドレス:abcde@fghijk.lmn
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