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内定獲得後の不満や不安を解決する対処法

就活で内定、内々定を獲得して「やった!」と手放しで喜び、内定を出してくれた企業に感謝しかない就活生は本当におめでとうございます。

そういう学生ばかりなら良いのですが、せっかく獲得した内定に対し、不満や不安を抱く学生も相当数いるのです。

2020年卒マイナビ大学生就職内定率調査では、2019年6月末現在の内々定率は74.4%、全体の平均内々定保有社数は2.2社、未内々定者を含めた活動を継続する学生の割合は、全体の45.8%で、その内訳は未内定者25.6%、内々定を保有して活動を継続する学生は20.2%という構成でした。

内々定を保有して活動を継続する学生の割合は、内々定率74.4%に今後も活動を継続すると回答した学生の割合27.1%を掛けて算出されています。

27.1%の内訳をみると、内々定先に不満なので続行する人が8.8%、内々定先に不満ではないが他の企業も見たいので続行すると答えた人が18.3%という結果でした。

ざっくり言うと10人に1人は、内定を獲得してもその内定先にはっきりした不満をもっており、5人に一人が不満はないが、より良い選択肢を探したいと思っているのです。その合計が6月末以降も就活を継続する3割弱の学生なのです。

新型コロナ・ウイルスが就活に影響を与える前の、売り手市場と言われた2020年卒の就活生ですら、一定数の学生は苦労して内定を獲得しても、内定に対する不満や不安が出るのは何故でしょうか?

内定を承諾するか、就活を継続するかの重要な判断にもかかわる問題なので、内定に関わる不満や不安を分解して、その対処法を解説します。

内定に関する不満と不安の構造

せっかく獲得できた内定に対する不満や不安はどうして出てくるのでしょうか?

まず対外的な問題と本質的な問題に分けて考えてみましょう。

対外的な問題は以下のような分解になります。

  • 自分の獲得した内定企業を他人が獲得した内定企業と比較して、自分の内定先が他人(友人)のものより劣ると考える
  • 親が獲得した内定に対して反対、もしくは不満の態度を示す
  • 世間的に知名度のない企業、規模の小さい企業、一般的に理解や評価が得にくい業界の企業のため、対外的に誇れない

これらの問題はすべて他人の評価に起因するものです。簡単に言えば「他と比較して自慢できるか、自慢できないか」のレベルの問題です。

本質的でない問題なので、「ばかばかしい、無意味である」と言いたいですが、当事者にとっては中々割り切れないかもしれません。

理性では「他人の内定と比較するのは意味がない」と分かっていても、友人から勝ち組マウントをとられたり、親から反対されてしまうと、どうしてもネガティブな感情に支配されてしまいます。

親の反対は、複数内定のどちらかを選ぶ上で意見が割れる程度であれば、しっかり親と話し合って最後は自分で決めてください。あなたの人生なので、あなたが責任を持つだけなのでシンプルに考えましょう。

単一の内定で、それを受けるかどうかもシンプルに考えましょう。卒業して就職したければ、現時点では一択なので内定は承諾し、その上で就活を更に続けたければ続ければよいのです。

複数内定を獲得できた段階では、親にも意見を聞いて、最後は自分で決めましょう。それでも尚、親が反対して、「あなたが敢えてそれに逆らわない場合」は、就職留年をするために、親から十分な経済的支援を受けるディールを成立させましょう。それができなかったら、あなたが良いと思った内定先に決めることです。

内定獲得の経緯と自分とのマッチングをもう一度深く考えてみよう

内定企業他社比較のカーストへの悩みに向き合うには、以下の2つことを実行してみましょう。

  1. 内定企業の志望の経緯、選考の経緯を振り返る
  2. 内定企業に対する志望動機と「就活の軸」の適合度をもう一度深く考える

まず、内定企業の志望の経緯、選考の経緯を振り返って考えてみましょう。

その企業への就活に対してどれだけ真剣に取り組んだのかの問題です。

ケース1:

内定を獲得できた企業が、ほとんど興味はなかったが、とりあえず1社の内定を早く欲しいという動機だけで志望した企業であれば、他人からの評価依然の問題で就活を継続することをお勧めします。

その企業の内定をキープして、就活を継続するということは、内定を出してくれたその企業に対する他人の評価を気にする意味がなくなります。

就活を継続した結果、現在の内定先より納得度が高い企業から内定を獲得することに全力を傾けましょう。

それでも現在の内定先しか決まらなかった場合は、その時点で自分との折り合いをつければよいだけです。

ケース2:

内定先企業の志望順位はそれほど高くなかったにせよ、真剣に企業研究を行って選び、ESや筆記試験、数度の面接を経て獲得した内定の場合は、あなたの「就活の軸」、仕事を通じて実現したいことや、将来なりたい自分の姿に適合度の高い企業と言えます。

更に、あなたという存在を評価してくれた企業なので、その内定は大切にすべきです。

就活を継続するかしないかはあなた自身の判断ですが、あなたを評価して内定を出してくれた企業に真摯に向き合ってみてください。そして主体的な判断をすることです。

仕事選びは、最終的にあなたが主体的に決めるべきものであり、極論すれば他人の評価は無価値です。

あなたがその企業の内定に対しある程度納得ができ、その企業で成長できるかもと思えれば、入社後の努力でいかようにもなるのです。

大切なのは「あなたの意思」です。友人が就活マウントしてくるような企業に勤めても、それが幸せに結びつくとは限りません。

誰もが納得するような企業、あなたが100%満足できる企業は存在しません。自分の「就活の軸」と内定先をもう一度深く考え、あなたが主体的にその企業や将来を語れるかをチェックしてみて下さい。

以上が対外的な問題に対する解決策です。次に、より本質的な内在的な不満、不安への対処法を解説します。

獲得した内定に関する、内在的な不満や不安

獲得した内定に関する本質的な不満や不安は自分の中にあります。そしてそれを整理してみると以下のような構造になります。

内定正式承諾後に起こる不安を就活では「内定ブルー」と呼びます。内定ブルーに対する対処法は、別次元の対応が必要のため別途解説します。この記事では正式に内定を承諾して1社に絞る前迄の不満と不安の対処法にフォーカスして解説していきます。

 

 

前述の対外的な問題とは一線を画す、学生の中に内在する本質的な不満や不安があります。それは以下のようなメカニズムで発生します。

内定獲得後の本質的、内在的な不満・不安とは

内定を獲得できるまで、就活生は志望する企業、選考中の企業のポジティブな側面にフォーカスします。

ポジティブな面にフォーカスして、自分の志望意欲、モチベーションを掻き立てないと、企業に熱意が伝わらないためです。志望意欲の高さ熱意を表現するためには、その企業の良い面と自分の内面(価値観))を同じベクトルで結び、面接でのアピールを行います。選考中は一種の躁状態にあるのです。

そしてその企業から内定を獲得できると、少し冷静になります。内定を獲得した企業が第一志望であったり、志望順位の高い企業であれば、そのままHappyに就活を終えることができるでしょう。

しかしそういう学生ばかりではありません。志望順位の高くない企業からの内定の場合、冷静になると、急にネガティブな側面が気になり出すのです。

例えば面接中はどんな配属でもがんばれる、地方勤務になっても良いというマインドでアピールできていたにもかかわらず、「やっぱり、営業はできれば避けたい」、「地方勤務はいやだ」という気持ちが出てくることもあるでしょう。

あるいは同業他社との給与や福利厚生の比較をしてみたり、口コミでネガティブな書き込みが無いかをチェックします。

これは心理学でも証明されていることなので、普通に起こる気持ちであり行動です。そして「何となくの不満や不安」が、深く調べること、他社や他人との比較を経ることで、どんどん顕在化してくるのです。(逆に自信を深めることもあります。その場合は問題ありません)

それが重なると「やはりこの会社ではなく、A社の方が良かった。なんでA社の就活をもっと頑張れなかったんだろう」とか「この会社では、自分の専門分野が活きないのではないか。やはり総合職ではなく、職種別で受けられる企業を選択するべきだった」などの「後悔」にまで発展、ネガティブな理由を言語化してしまう場合もあります。

色んなことが気になりだして、「隣の芝生は青く見える」状態になり、内定を承諾するか、就活を継続するかを悩むことになります。

内在的な不満・不安の解消法

この内在的、内省的な不満・不安を解消するには以下の方法を試してください。

  • Step 1: 自分の就活の軸に照らして、気になる点とのプライオリティを判断する
  • Step 2:上記のプロセスで解消できない不満や不安のポイントが、自分で何かをすることによって解消できることかどうかを深く考えてみる
  • Step 3: 自分で解消できないポイントは、どうなることによって解消できるのかを考えてみる
  • Step 4:「どうしても不満・不安」なポイントを解消できる可能性とリスク、払わなければならない犠牲を冷静に判断する

上記のStepを分かり易くするために例を挙げて説明します。

A君の不満と不安:

  • 内定獲得先:生命保険会社(A生命)
  • 職種:総合職
  • 業界志望順位:第三志望(第一志望:都市銀行、第二志望:損保業界、第三志望:生保業界)
  • 企業志望順位:第二志望
  • 不満・不安の内容:個人に対する営業と地方配属・転勤の多さ

このケースは、生命保険の上位企業A生命から内定(内々定)を獲得したA君ですが、「個人に対する営業と地方配属・転勤の多さ」の不安が顕在化してしまいました。

このA君に対し、上記のStepを当てはめると以下のようなアドバイスになります。

  • Step 1: 自分の就活の軸に照らして、気になる点とのプライオリティを判断する
    • ⇒「生保業界」を選んだ自分の「就活の軸」、生保を通じで実現したいビジョンや、A生保で描いた自分の将来(なりたい自分の像)を実現するために、今悩んでいる「個人に対する営業と地方配属・転勤の多さ」の関係をもう一度考えてみる
  • Step 2:上記のプロセスで解消できない不満や不安のポイントが、自分で何かをすることによって解消できることかどうかを深く考えてみる
    • ⇒総合職が行う「個人に対する生保営業の内容」をもう一度調べてみること。生保の総合職として将来なりたい自分の姿を実現する際、地方配属や転勤が自分でコントロールできることなのかをもう一度考えてみる。自分の努力によりコントルールや改善できないことで悩むのは無意味であることを認識しよう
  • Step 3: 自分で解消できないポイントは、どうなることによって解消できるのかを考えてみる
    • ⇒個人営業や地方勤務(転勤)を避けられる金融機関(銀行、損保、生保、証券等)はあるのかをもう一度冷静に検証してみよう
    • 仮にそれが「外銀・投資銀行」しかないと判断した場合をStep4で考えてみる
  • Step 4:「どうしても不満・不安」なポイントを解消できる可能性とリスク、払わなければならない犠牲を冷静に判断する
    • 今から「外銀・投資銀行」を志望し、選考してもらえるかを検証する。可能な場合は、そのためにいつ、何を、どれだけ、しなければならないのかを考える。またそれを行った場合、どれだけの成算がるのかも考えること。得られるかもしれないメリットと、そのために払わなければならない犠牲を冷静に比較してみる

以上のStepを踏めば、現在獲得している内定の価値を、抱いている不満や不安に照らして冷静に判断できるはずです。

この4つのステップを実行した上で、なお自分にとってベターな選択を更に追求したい場合は、内定をキープして就活を継続してください。

1社のみの内定の場合は、その内定を辞退してしまうと、いきなり「無い内定状態」になり、次にベターと思われる内定を得られる保証はないため非常にリスキーな状態になります。

それこそ「後悔」しないために、獲得した内定、内定を出してくれた企業と、そのために努力した自分に真摯に向き合って、慎重に、冷静に判断をしていきましょう。

最終的に「あなたの人生」のために、周囲の雑音(他人の評価やマウント等)は無視して主体的に「あなた自身が決める」意識をもつことです。

それでも不安な場合は、信頼できる就活アドバイザーの複数の意見も参考にしてみてください。

真剣に就活に向き合った人が1社でも内定を獲得できていることは素晴らしいことなのです。自信をもちましょう。

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