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悩ましいエントリーシートでの職種志望動機の書き方【例文あり】

志望する会社に共感できましたか?その会社を好きになりましたか?自己分析で自分の価値観や興味を再認識して、その結果との整合性をチェックしてみましょう。

志望動機を書く前のチェックポイント

次にあげる2つが出来ていれば、エントリーシート(ES)に志望動機を書くステップにすすめます。

  • すでに最低限の自己分析を終え、自己PRのポイントを整理できていること
  • 業界・業種研究、職種研究、会社研究を終えていること

ESで書くことになる志望動機は大きく「会社志望動機」と「職種志望動機」に分かれます。

会社志望動機は、企業のWEBサイトをはじめとした膨大な情報をチェック、整理していけば書けますが、多くの学生にとってハードルが高いのは「職種志望動機」です。

まだ企業に入社していない段階で、その企業の「職種」を具体的に志望することの不安は誰にでもあると思います。「自分はそれほど社交的でないのに営業職と書くべきなのか」「企業は魅力的で営業職の枠が大きいが自分は本当に営業ができるのだろうか」、など、特に文科系の学生の悩みは深いと思います。

また大学で学んだ専門知識を活かしたいと考えている学生は、「専門性を活かせない職種まで広げて志望すべきか」と考えるでしょう。悩みは尽きないですね・・・。

企業から言えば「十分に会社を研究した上で職種を選択し、その理由も明確で、動機と意思をしっかりと持っている→それを伝えられる学生」を採用したいのです。

膨大な数のエントリーシートから、まず面接や説明会などへ通過させるか、させないかを判断しているのは人事・採用担当者です。限ら得た時間のなかで、効率よく決めるためには減点法で仕分けせざるを得ないのです。自ずと「職種希望が明確な学生と、そうでない学生」を判断し、明確な学生を評価します。

あまりナーバスにならずに、まず「自分は絶対にイヤ、無理」と思う職種は除外しましょう。

つぎに採用枠と自己分析・自己PRのポイントを並べてみて「自分が受け入れられる範囲で最も通過の確率の高い、採用枠の大きい職種」を第一希望、本当にやってみたい職種がある場合は第二希望職種としましょう

同じ業種で最低3社から10社はエントリーして、その逆のパターンも混ぜてみましょう。これをビジネスの世界ではA/Bテストと呼びます。Aパターン、Bパターンどちらの勝率が良いかを把握して、次のプロセスからは勝ちパターンを基本にほかの要素をチューニングしていきましょう。

エントリーシートへの職種志望動機の書き方:4つのステップ

エントリーシートに希望職種を記入するための方法をステップごとに解説します。

Step 1: 共感分析

志望企業の職種紹介を真剣に読んで、そこに働いている人々が「何に生きがいを感じて仕事をしているのか」を読み解いてください。

「自分に置き換えて感情移入できるポイント」をノートしていきましょう。「自分にとって」の視点を必ず持ちましょう。先輩の1日、先輩の声は必読です。またOB・OG訪問でもこのポイントは絶対に聞いてメモしておきましょう。

Step 2 強み分析

 Step 1で選んだ職種に対して、自己分析で洗い出した「自分の強み」「自己PRのポイント」がマッチするかをチェックし、しっかりと言葉で関連付けて書き出します。

適合性は採用担当者が気にするポイントです。「興味」レベルでは踏み込み不足です。必ず自己PRのポイントと結びつけましょう。

Step 3 自分起点でオリジナルを作成

 ここまでで志望職種の「仕事の醍醐味=共感・共鳴するポイント」とその職種を「志望する理由=自分の強みを活かすポイント」ができました。

大事なのは「自分にとって」のオリジナリティを表現することです。以下のフォーマットに従って書いていきます。

  1. 結論を先に書く:私は〇〇を志望します
  2. 理由を書く:その理由は〇〇〇〇からです。文字数やスペースに合わせて複数の理由をあげても良いですが最大3つに絞りましょう。文字数が少なければ一つに絞ります。その職種の共感するポイントを記述します
  3. 最後に理由と自分の強みと職種を結びつけます

以上が基本パターンです。2と3のポイントで自分起点のオリジナリティを表現してください。字数制限、スペースが許せば学生時代の体験から学んだことを動機付けに加えましょう。

基本パターン例文:

 私は営業職を希望します。その理由は様々なお客様に向き合って、最適なソリューションを提供する接点になること、個別に最適なパッケージを提案できる点です。私の強みは自主性とコミュニケーション能力です。お客様の個別のニーズを聞き出し、また自主的に発見して提案していきたいと考え営業を志望いたします。
ポイント解説:上記の基本例文は次の点が評価できます。
  • 営業という職を自分なりにちゃんと理解できている点
  • お客様、ソリューション、接点、最適、提案など職種に関連したキーワードが入っている点
  • 自分の強みと営業職のダイナミズムが結び付けられている点

Step 4: 複数のバージョンを作成してテストする

 いくつかのパターンでES通過をテストしましょう。Step 3までの基本パターンを肉付けして、よりオリジナリティを出していきます。

以下のポイントを盛り込むことで自分の気持ちによりフィットするか、説得力が増すかを判断基準に、字数に従って何パターンかを作っていきましょう。

実体験により、強みのエピソードを補強するパターン:

 基本形:

私の強みは自主性とコミュニケーション能力です。お客様の個別のニーズを聞き出し、また自主的に発見して提案していきたいと考え営業を志望いたします。

↓↓↓↓↓↓↓↓

応用形:

私の強みは自主性とコミュニケーション能力です。学生時代、個別学習指導塾でアルバイトをしてきました。親の希望や考えをヒヤリングし、また子供の学習レベルを分析して自分なりに教材と説明の仕方を工夫した結果、多くの子供達の入試を成功させることができました。お客様の個別のニーズを聞き出し、自主的に改善点を発見して提案することに仕事のやりがいを感じます。私は「提案して結果を出す」営業を志望いたします。

具体的な組織名で企業研究と熱意を補強するパターン:

基本形:

私は営業を希望します。

↓↓↓↓↓↓↓↓

応用形:

私は○○カスタマーマーケティング部を希望します。

企業によって営業の部門名が違っている場合や、営業といっても性格が違う営業部門がある場合にはその企業特有の名称を使用しましょう。志望の熱意を補強、他の応募者との差別化が狙いです。

具体的な社員との出会いのエピソードで補強するパターン:

OB・OG訪問、インターン、会社説明会での社員とのリアルな体験エピソードを盛り込んで補強しましょう。嘘は禁物です。本当に感じとったことを言葉にしましょう。

応用形:

また先日〇〇営業の〇〇さんに、仕事についてのお話を聞く機会をいただきました。その際「質問の仕方や話を聞き出すことがうまいいね、気持ちよく話せたよ」とのお言葉をいただいたことも自信になり、営業を志望する理由の一つになりました。

具体的な情報を入れること。状況が浮かび上がってくるリアルな言葉を盛り込むことで熱意を伝えましょう。

あえて弱みに言及し、自己研鑽のアピールをするパターン:

このパターンは、希望する職種の求める知識が一般的な学生の知識や学習のレベルを超えるような場合にのみ有効です。弱みを敢えて伝えることになるので、エントリーシート段階ではお勧めしません。面接などでアピールする機会があるため、入口段階であえて弱みに言及するリスクの方が大きいと考えます。

有効な例:

基幹業務システムの営業は企業によって個別のニーズが違うため、その詳細までは理解できておりませんが、就職活動も企業の基本ニーズを理解する上で役に立つと考え、現在積極的に取り組んでいます。

ポイント解説:

  • 学生の身の丈のレベルが正直に語られ共感できる
  • 現在の課題からも学ぼう、吸収しようという姿勢が評価できる
キャリアや宣言、達成目標にはフォーカスしない

マニュアル本によってはキャリアに対する考え方を加えて補強する、仕事の困難さに言及した上で「〇〇してみせます」的な宣言を加えることを推奨していますが「就活の答え」ではお勧めしません。

キャリアビジョンは「〇〇営業で経験と実績を積んだ後、将来的には経営計画にも携わっていきたい」、「〇〇を実現できるように成長していきたい」程度にさらっと加える程度にしておきましょう。

やりたいこと、実現したいことのビジョンを持つことは重要ですが、職種志望動機の中で具体的な宣言やコミットメントのレベルで書く必要はありません。それでもアピールしたいのであれば、個人面接で熱い思いとして語ってください。

ESの質問に明記されていない限り、具体的に〇年後とかのビジョンをこの段階で記載しないでください。また「〇〇年後にはトップの成績を残します」的な宣言もやめましょう。あなたがブラック企業に努めたいなら別ですが・・・。理由は一言、「根拠がない」ためです。設問で年数を区切り、答えを求められている場合は、「その企業で実現したい事、達成したい事」に向けたキャリアビジョンを書きましょう。

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志望動機は常に改善していこう

書いてみる→推敲して修正→基本形のAパターンの完成→基本形Bパターンの完成→応用パターンの作成→応用パターンの推敲と修正→応用パターンの完成→ES提出→通過企業・各パターンのモニタリング→勝ちパターンの発見→更に改善
この流れで実践しましょう。はじめから完璧にはできなくて当たり前です。

できるところから手をつけ、少なくとも2パターンは用意して試していきましょう。大切なのは、結果を冷静に受け止めて、改善していく姿勢です。

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