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就活の面接で、留年の理由を聞かれたらどう答える?
留年を経験している学生は、面接官から留年の理由を聞かれると思っておきましょう。「留年の理由を教えて下さい」というシンプルな質問です。
もちろん、必ず聞かれる訳ではありません。ある調査によれば、留年を気にする企業は全体の30%程度で、しかも面接前の足切りの理由にしている場合がほとんどでした。
企業によっては留年を気にせず、面接で聞かれないで済む場合もあります。企業が気にするのは現在のあなたです。しかし、古い体質の企業や人気企業の場合は聞いてくるものとして、覚悟しておきましょう。答え方によっては、落とし穴にはまります。的確な答えができるように準備はしておきましょう。
理由は別としても、大学で留年すること自体はそれほど特別なことではありません。早稲田大学では約4人に1人が留年していますし、有名私立大学の学部によっては20%超える例も沢山あります。国立大学でも平均で約10%の学生が留年しています。
しかしあなたの答え方によっては評価を下げてしまうリスクはあります。変えられない過去の事実を心配しても意味がありません。これからできる事に集中しましょう。
備えあれば憂いなしです。質問の趣旨を理解して、的確な答えを返せれば、留年した事実を恐れる必要はありません。まずは質問の意図から解説していきます。
質問の意図:「留年した理由を教えて下さい」
面接官がこの質問をする意図は次の4点に集約できます。
- 当たり前ですが、留年の理由、そのものを確認したい
- 留年の理由や、理由の説明の仕方を通じてあなたの人柄を知りたい
- あなたの自己管理能力をチェックしたい
- 留年から学んだことやリカバリーの取り組みを通じて、自己改善に対する姿勢を確認したい
回答のポイント:「留年した理由を教えて下さい」
Point 1: 留年の理由にも色々ある。嘘をつかず正直に答えよう。ただし、うまく伝えよう
留年にも様々な理由があります。面接官が履歴書やエントリーシートからではそれが判断しにくい場合や、学生の口からちゃんと語って欲しいと思う場合は留年の理由を聞きます。
あなたは正直に留年の理由を答えてください。理由にもポジティブな理由、外部要因から避けられなかった理由、病気・事故などの不可抗力、全くの自己責任など様々です。
ポジティブな理由
- 海外留学
- 資格試験に挑戦し合格
- ワーキングホリデー
- 全国大会・国際大会への参加
- NPO法人立ち上げ
- 起業
- 本格的なインターンシップ参加
- 学業以外の全国・国際レベルでの活躍
外部要因、不可抗力から避けられなかった場合
- 経済的困窮(学費・生活費)でアルバイトに集中せざるを得なかった
- 親や家庭の事情で学業に専念できなかった
- 病気・事故などの不可抗力
- 大学内、キャンパスライフに何らかの問題があり、学業に支障をきたした(アカハラなど)
自己責任
- どうしても苦手な教科の単位が取れなかった
- アルバイトに熱中しすぎた
- 部活・サークル活動に夢中になり過ぎた
- 個人的な趣味や旅行に夢中になり過ぎた
- 単純に遊び過ぎた・怠けすぎた
- 大学そのものに疑問を感じ、モチベーションが保てなかった
- 昨年内定が得られなかった。満足できる内定が得られなかったため就職留年した
またプライバシーにかかわり、話したくない機微な情報は話さなくても良いです。自分の気持ちに正直であることも大切なポイントです。
Point 2: 言い訳はしないで、理由と反省、自己評価を伝えよう
ポジティブな理由の場合で、あなたが親に経済的な負担もかけず、一点の曇りもなく自分の意志で留年した場合は、積極的にその活動に集中した理由を語れば良いです。
しかし、それ以外の場合(ほとんどの場合)は、留年したことの反省を、初めに表明する必要があります。
面接官は留年=おそらくマイナスな経験(失敗)、と仮説を立ててこの質問を聞いてきます。従って、かなりポジティブな理由であっても、はじめはその仮説に沿って話をはじめた方が良い印象を与えることができるのです。
ポジティブな理由であっても、親に余分な経済的負担をかけている場合は、その反省から話に入りましょう。そこから積極的にその活動に集中した理由を語れば良いのです。
一番注意して欲しいのは、反省より先に言い訳を話すこと、反省しないで、言い訳だけ話すことです。
ビジネスの世界で一番嫌われるタイプの人間がやることです。これをするとあなたに対する好感度は、どんどん減っていきます。留年そのものは恐れなくても良いので、まず正直に、謙虚に答えましょう。
Point 3: 自己管理ができることを、具体的な事実で伝えよう
あなたの留年の理由は、自己管理能力がなく、流されてしまった結果でしたか?企業側は、あなたの留年の理由は、自己管理能力のなさであろうと仮定しています。
ポジティブな理由で留年した場合や、どうしても避けられなった外部要因、不可抗力の場合を除き、留年した反省から、自己管理能力を培ったことを証明しなければなりません。
あなたは時間の管理を徹底して行ったり、学習に集中して取り組んだり、他の活動とのバランスを調整した等の努力をしたはずです。その努力や工夫を具体的に語ってください。そして、自己管理能力がついたことを証明してください。
Point 4: 留年に対する自己評価を行い、学んだこと、改善したことを具体的な事実で伝えよう
ポジティブな理由なら、留年したことによって獲得できたこと、学べたこと、これからの仕事に活かしたいと思えることが沢山あるはずです。それを積極的に語ってください。
それ以外の理由で留年してしまった人も、留年したことによって学んだこと、得られたことがあるはずです。
アルバイトやインターンで社員並みに働いていた人は、多くの発見があったと思います。就職留年した学生も同様です。病気や怪我で留年せざるを得なかった学生も、病院やリハビリで学べたこと、回復の喜びなどの得難い経験をしているはずです。
留年という、ある意味失敗や挫折の体験を乗り越えたエピソードを、就活に活かすことだってできるのです。今からできることは、むしろ失敗を逆手にとって前を向くことです。
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「留年した理由を教えて下さい」の回答例
回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に自分のオリジナルを作って、練習と場数で磨いていきましょう。
理由は経済的理由で、居酒屋のアルバイトをしていたのですが、学業よりアルバイトの方が主の生活になってしまい必須単位を落としてしまいました。
私のバランス感覚と時間管理の甘さを反省し、勉強とアルバイトを両立できるように店側と交渉しました。その結果しっかりと勉強できるスケジュールを確保して、3年で再履修できました。
親に経済的負担をかけたくなかったので、大学1年からアルバイトを始めました。2年になると店からも頼られ、正社員に近い責任を与えられました。待遇も向上していったため、社員のような感覚になってしまいました。仕事のやり方次第でお客様の入り方や売上げ、客単価も変わってくるなど、仕事もどんどん面白く感じて、本業である学業と逆転してしまいました。
留年したこと自体は失敗でしたが、その反省から学んだことや、アルバイトを集中して行って成長できたことを活かして就職活動を行っています。
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