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【回答例あり】就活の面接で「感動したこと」について的確に答える方法

あなたは「最近感動したことは何ですか?」、「今まで一番感動したことは?」と聞かれたら答えられますか?

就活の面接で最近特に多く質問されるようになった「感動したこと」を聞く質問です。

質問の仕方は2パターンあります。最近の感動したことを聞くパターンと、今までで一番の感動験を聞くパターンです。

学生に「答え難かった質問」を聞くと、必ず上位に上がってくる質問です。

この質問が多用されるようになったのは、就活本やマニュアルでの対策が進んで学生の個性が見えにくくなってしまっている背景があるためです。

「感動したこと」というパターン化し難い回答をさせることによって、個々の学生の人柄や性格を読み取ろうとしているのです。

「最近感動したこと」と「今までで一番感動したこと」の質問の意図は共通のため一緒に解説していきます。

質問の意図:「最近感動したことは何ですか?」、「今まで一番感動したことは?」

面接官がこの質問をする意図は次の4つに集約できます。

  1. あなたがどんな事に心を動かすのか、どうして感動したのかを知ってあなたの人柄・性格の参考にしたい
  2. 単に感動しただけでなく、そこから何かを学べたのか、自分にとっての意味を自分の言葉で語れるかをチェックしたい
  3. ストーリーやエピソードの重要なポイントを絞って、上手く人に説明できる能力があるかをチェックしたい
  4. エントリーシートの記述内容、面接での他の質問の回答と併せて、あなたの人柄の一貫性があり、好感が持てるかを判断したい
このように、選考結果に関わるかなり重要なポイントをみています。質問の意図に従って回答のポイントを解説していきます。

回答のポイント:「最近感動したことは何ですか?」、「今まで一番感動したことは?」

Point 1: 必ず自分で体験したことを選ぼう。どう感動したのか、なぜ感動したのかまで話そう

この質問の目的はあなたの人柄を知ることです。

そして就活の面接であることを忘れないでください。家族や友人と話すのなら、「姉の結婚式に出席して感動した」あるいは「友人がサプライズで誕生日を祝ってくれた」、「○○へ旅行したなど」のプライベートの話題でも良いですが、プライベートな話題は就活の面接には適しません。

「今までで一番」と聞かれた場合も「あなたにとって」という意味なので、あなたが「主役」として深く関わっているストーリー、エピソードを選んでください。「○○という本を読んで感動しました」、「○○という映画を見て感動しました」では感動した対象と「あなた」との関与度が薄いため、今までで一番の回答には適切ではありません。

チームでの経験でもよいですが、同じく「あなた自身の関与度が強いもの」であるべきです。

大袈裟なことでなくても構いません。

あなたが本当に感動した、あなたが深く関わっているストーリーやエピソードを選んで、どう感動したのか、なぜ感度したのかを話しましょう。

「感動したこと」が何にも思い浮かばない、「こんな質問をされたら、絶対お手上げ」と思う学生は行動を起こしましょう。

面接まで時間がある場合は、1日でもよいのでボランティア活動に参加してみてください。

就活の面接での回答の基本は、あなたの主張が体験によって裏付けられていることです。特に主体的に起こした行動は説得力を持ちます。

必ず何かの気づきがあるはずです。本当に時間がない場合は「感動する本 実話」、「感動する本 ノンフィクション」で検索して、最も興味が湧く本を購入して読んでおきましょう。

ただし、「あなた」が感動した理由を、あなた自身との関連性で説明する必要はあります。少なくとも最近感動したことの答えには対応できます。

この種の質問を全く想定せずに、なんの準備もできずに「咄嗟に答える」と、本や映画の話をしてしまうかもしれません。

どんな質問でもそうですが、特に難問に対する答え方は、「結論としての答え」を告げたあと、「その理由」を説明して下さい。

その本やその映画で、「自分にとって」どんなところが、「何故、感動したのか」をか語ることで、ギリギリセーフを狙って下さい。

Point 2: 感動した体験から学べたこと、あなたへの良い影響を語ろう

単に感動したことを語るだけではなく、そこから何か学んだことがあったのか、その後の生き方に良い影響があったのかを併せて語りましょう。

最近感動したことの場合は、そこから学べたことや気づきを話しましょう。「最近」と聞かれた場合は、大袈裟な出来事でなくても大丈夫です。

学生時代に力をいれたこと、人から親切にされたこと、恩師や友人からの言葉からでも選べると思います。その出来事から感動した理由と何を学んだか、何を気づいたかを自分の言葉で語ってください。

「今までで一番」と聞かれた場合は、あなたの今までの人生で一番苦しかったことから、立ち直るきっかになったこと、チームワークで乗り切った活動、ボランティア活動、など、その後の人生に影響が大きかった出来事を選びましょう。

その出来事から、学んだことや、その後の人生にプラスになったことを併せて語ってください。

Point 3: ストーリーを簡潔にまとめて、重要なキーワードだけ記憶しておこう

この質問にアドリブでうまく答えられればベストです。

しかしある程度想定して準備をしないと、ほとんどの学生は「最近読んだ○○という本の○○な点に感動しました」、「最近見た映画で~~」のような答えになってしまいます。もちろん頭が真っ白になって何も答えられないよりましですが、印象深い答えにはなりません。

Point 1と2で解説したことを想定して準備をしておきましょう。面接に向かう電車の中でも頭の中で組み立てるくらいはできます。

面接までに時間が少しでもあれば、エピソードを思い出してベストなものを選んでおいてください。

そして話の重要なポイントを記憶しておきましょう。箇条書きで良いので文章にしてみることをお勧めします。丸暗記は逆効果です。

面接官は、意外性のある質問をして「素のあなた」をみたいと思っています。

マニュアルを記憶して棒読みしているように思われたら、折角の努力が無駄になります。この回答は特に、マニュアルに頼らないで、自分の体験を紡いで答えを出してください。

面接では重要なポイントを簡潔に話しましょう。ダラダラ長く話すと面接官も「結局何が言いたいのか?」という印象になってしまいますので注意してください。

Point 4: エントリーシートや面接でアピールしたいことと一貫性があればベスト

事実に基づくことは大前提ですが、感動した出来事もあなたのアピールしたい人柄や特長と一貫性が保てると、より説得力が増します。

例えば、あなたが人に好かれる優しい性格で、協調性やコミュニケーション能力をアピールしたいのであれば、エントリーシートにもそれが表現されているはずです。

友人や部活・サークル活動での対人関係で感動した話しをすると、あなたの人柄や性格が一貫したものとして分かり易く伝わります。

面接では「この学生と一緒に働く気になるか」という点が、選考を通るか、落ちるかを左右する大きな判断基準です。

面接官の主観的な評価ですが、「あなたに好感が持てるか」が大事です。

そのため、嘘をついている学生に対して「好感が持てない」のは当然です。嘘をついて上手く話せたと思っても「不自然な感じ」は絶対に伝わってしまいます。

自分の体験を自分の言葉で語ってください。

小さなエピソードでも「素のあなた」が伝われば好感が持てるのです。

自己分析をやり込み、面接に備えよう

採用面接では様々な角度の質問がされ、「あなた」が深堀りされます。上手く答えるには、自己分析を通じて、「あなた自身」を深く理解する必要があります。

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「最近感動したことは何ですか?」、「今まで一番感動したことは?」の回答例

回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に自分のオリジナルを作って、練習と場数で磨いていきましょう。

私はミュージカルに興味があり、アルバイトをしながら劇団にも所属していました。

 

大学、アルバイト、劇団と完全燃焼した3年間でした。3年生の秋に、私にとっては卒業公演として、日本版オリジナルの「キャッツ」のキャストとして出演しました。3年間の仲間と辛い練習を乗り越えて最終日を演じきった後の感動は一生の思い出です。

 

仲間とともに好きなことのために全力で打ち込めたことは、人生のかけがえのない体験でした。自分で立てた目的のために、辛いことでも乗り切る自信がつきました。

部活、サークル活動、アルバイトなどの身近な経験でも、感動に近い出来事は見つけられると思います。

アドリブでも、「就活の面接」であることを意識して、表現を工夫して答えることで、何とかなるものです。

「今までで一番」と指定された場合、アドリブでの即答は難しいと思います。

その場合は、一拍置いて(「自分がした体験という意味でしょうか?」など、質問の意味の確認を挟みつつ)、面接官の答えの文脈で頭に浮かんだ経験を答えて下さい。

その際も、「就活の面接」であることを意識して、例文の最後のように、経験から得たものがポジティブな生き方につながるように、できれば仕事での活躍につながるように帰結するよに心がけて下さい。

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