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【例文あり】面接や自己PRで、「真面目さ」をアピールする秘訣

面接の自己PRでは、何が見られているのか

学生にとっての面接の目的は、自分を志望企業に売り込むことです。従って全ての回答は自己PRにつながります。

狭義では、エントリーシートに記載した、強み、能力、長所を、面接であらためて「あなたの自己PRをお願いします」、「あなたの強み・長所は何ですか?」という質問で聞かれます。「真面目さ」を自己PR、長所としてアピールしたい場合、どう話せば面接官に響くのでしょうか?自己PR質問の意図からおさらいしておきましょう。

面接官が自己PRや長所の質問で知りたいのは次の5点に集約できます。

質問の意図

  1. どんな人柄で、どんな特長(強み、長所)を持っているのか
  2. 物事に対する考え方、価値観、興味、取り組み方、態度・姿勢、行動特性
  3. 人柄や特長(学生の主張)の裏付けや経験、事実
  4. 人柄や特長を、どのように活かしているのか、活かそうとしているのか
  5. 魅力的で、印象に残す説明ができるか
つまり特長(強み、長所)を通じて、あなたの人柄、考え方、行動特性、物事に取り組む熱意をアピールするべきなのです。どんな特長でもこの趣旨を理解して、それが伝わるような回答ができれば良いのです。真面目さをアピールする場合の大切なポイントを解説していきます。

自己PRで「真面目さ」を取り上げる場合の注意点

「真面目」は企業が選考時にあたって重視する項目の一つです。経団連が1997年より毎年行っている「新卒採用に関するアンケート調査」で、直近の2019年卒では真面目さに近しい概念として、誠実性が第5位(43.4%)という結果になっています。

またリクルートの調査では、企業が採用の際に最も重視するのは「人柄(90%)」という結果になっています。この二つの調査から、企業は、「真面目な人であれば仕事に一生懸命取り組み、着実に成果を出してくれる」ということを期待していることが分かります。

しかしここで注意したいのは、「真面目さ」は、それ単体では訴求力は弱いということです。

企業は「いい加減に仕事に取り組んでほしくない」というマイナスを避ける動機があり、真面目さ単独では積極的にプラスのポイントとしては評価しにくいというのが正直なところです。

別の言い方では、「真面目さ」は、採用する人材が共通にもっていて欲しいと期待するもの、基礎的な資質や性格であり、差別化がしにくい長所なのです。

重要だが差別化が難しい「真面目さ」を自己PRのポイントにするには工夫が必要です。真面目さアピールを魅力的にするためのポイントを解説していきます。

 真面目とは何か

あなたは「真面目な人」を、どうイメージしますか?

  • 物事に黙々と取り組み、努力を積み重ねて、前に進めることが出来る人
  • 一度決めた事や、目標に対し、諦めないで最後までやり続けることができる人
  • 責任感が強く、約束や規律を守り、指示、命令に確実に応えていける人
  • 嘘をつかない人、言い訳が少ない人
このようにフォーカスするポイントによって、長所の内容が変わってきます。継続する力、責任感、努力家、誠実性などと言い換えても全く違和感はないでしょう。

また、「真面目」と言っても具体的にどの程度ことを真面目と考えているかも人によって違います。例えば遅刻しないことを真面目と評価する人もいれば、遅刻しないことは当然で、遅くとも始業15分前には席についていることを基準とする人もいるでしょう。

このように「真面目さ」とは非常に曖昧、抽象的な言葉であり、人の主観によって大きく評価が変わってしまう長所なのです。

 就活の文脈での、「真面目さ」とは何か

多くの学生が部活やサークル、習い事、特技や資格の習得、アルバイト、ゼミ・研究、ボランティア活動等をテーマに真面目さをアピールします。このように具体的な経験を話すことは、真面目さの自己PRには絶対に必要なことです。

企業が本当に知りたいのは、あなたがその活動をどう考え、どう取り組み、何を得ることができたのかという点です。

単に「真面目に取り組みました」と述べるだけでは、何のアピールにもなりません。その活動を通じて、あなたが払った努力や成長を語り、あなたの人柄を伝えることが大切です。

就活文脈の「真面目さ」に必要な要素

就活文脈の「真面目さ」をもう少し深く考えてみましょう。企業のニーズにマッチする要素は以下のようになります。

  • 仕事の成果を出すために、他人からの命令や指示に従うことは当然として、それ以上に自主的な努力ができる
  • 高い目的意識と、目標に対する責任感、諦めない強い心がある
  • 辛いことや厳しい環境の中でも、粘り強く続けることのできる意志の強さ
  • 時間、約束、規律、規則を守れる
  • 不平・不満で周囲を巻き込まない
  • 嘘をつかない、言い訳をしない
  • 報告、連絡、相談が身についている
  • 仕事の大小、軽重、好き嫌いにかかわらず、求められる品質を満たす
このように、ビジネスで求められる「真面目さ」は、学生が思っているよりはるかに重いものです。

もちろん、学生のあなたに、全てを求めている訳ではありません。しかし、あなたが「真面目さ」を自己PRのポイントにするならば、あなたが語るエピソードにこれらの要素の一部でも感じられないと、非常に弱い自己PRになってしまいます選ぶエピソードは、他人から設定されたものではなく、自発的に行った努力の方がアピールできます。

ESであれば、提出する前に自己PR文をもう一度読んであなたのアピール、あなた自身が「志望する企業の仕事に活きる、ポテンシャルがある」という印象が残るかどうかをチェックポイントとして下さい。

もし残らなければ、あなたの自己PR文は「就活」という括りの中ではうまく機能していません。もう一度、就活文脈の「真面目さ」の要素が際立つようにリライトして下さい。

注意して欲しいのは、「真面目さ故の短所」があるという点です。真面目は必要で大事な資質ですが、その反面、以下のような短所が隠れている場合も多いのです。

  • 考えすぎて実行が遅れる
  • 一人で考え込んでしまう、責任感が強く、問題を抱え込んでしまう
  • 不測の事態や、計画通りに行かなかった場合に対応できない
  • 変化への対応が苦手で硬直的
  • 猪突猛進してしまい、周囲や状況が見えない
  • 調整が必要な時に、柔軟な対応や合意形成ができない
面接ではあなたの「真面目さ」アピールに関し、上記の視点から掘り下げの質問がある場合を想定しておきましょう。

 「真面目さ」を具体的に語ろう

真面目という言葉の持つ意味が抽象的で、個人差があるため、「真面目さ」をアピールする際には、具体的にどんな強みなのかを定義して語ってください。自分がアピールしたい真面目とは何かをはっきり定義するべきなのです。それを結論として冒頭で語ってください。

「真面目さ」のアピールポイントを語っただけでは誰も信じてくれません。なぜそう主張できるのかを事実・経験に基づいたエピソードで証明しましょう。

エピソードはESに取り上げるメインを含めて、少なくとも3つエピソードを用意しておきましょう。

1つのエピソードだけでは根拠と言えず、仕事での再現性をアピールできません。2つの場合でも、どちらかのエピソードの評価がイマイチの場合、不安定であり、根拠が薄いという判断を受ける可能性があります。3つの場合、「自己分析をしっかりした上での強み」としての印象が強まり、面接官は根拠と再現性を評価しやすくなります。

深堀質問がこなくても、簡潔にに複数のエピソードを紹介できるようにしておきましょう。

自己PRをエントリーシートに書くために、あなたの強み・長所は事実・経験から抽出していますね。その過程で使用したエピソードの展開フレームを面接にも応用しましょう。

「真面目さ」を上手くアピールするために、次の強み・長所を上手に伝えるパターンを応用してください。

強み・長所を上手に伝えるパターン

結論パート:

  1. 結論を先に述べる:「私の強み・長所は○○○を○○○する○○力です」(強み・長所の真面目さを具体的に表現する)

経験・エピソードパート:

  1. 強み・長所の根拠である経験、力を発揮できたエピソードの概要を簡潔に語る
  2. そこにあった問題点と課題。課題に対して考えたこと、解決への動機
  3. 問題・課題に対してとった行動(努力や工夫)とその結果

まとめパート:

  1. あなたの真面目さのまとめと、学んだ事、成長した点を仕事へ活かす決意

あくまで、あなたが最も主体的に新しいことに取り組んだ事例を選びましょう。あなたが達成した結果、成果そのものより、あなたの具体的な取り組み、プロセスを簡潔に語ってください。

これらの要素を一気に話すのではなく、できるだけ面接官との会話の中で伝えてください。面接に慣れてくれば、順番を敢えて崩して印象を深めるなどの余裕も出てくると思います。

暗記した文の棒読みはだめです。キーワードをしっかり頭に入れて、会話で伝えることを心がけましょう。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用してみよう

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「真面目さ」を自己PRする場合の回答例

私は常に仕事のゴールに対して、高い意識を持ち、困難な状況に陥っても最後までやり切ることが出来ます。

 

学生時代、イベント会社で自分に叩き込んだ力です。私は大学2年から音楽イベントの制作会社でアルバイトとして働いていました。下請け企業のため、まさに現場力が問われる仕事でした。

 

音楽イベントの現場は一分一秒の進行管理をしていく、とても厳しい仕事です。そしていつも不測の事態が発生します。主催者側が無理難題を押し付けてくる、アーチストの意向が変わり、現場で設定を急に変更する、機材のトラブル、等々、いつもハラハラドキドキの連続です。

 

私はアシスタントディレクターの補佐をしていたのですが、ディレクターとアシスタントディレクターは胆力があるというか、不測の事態にも黙々と取り組み、的確な指示のもと、最後はきっちり要求されたことを満たすタイプの方々でした。

 

その二人は、理不尽な要求にも不平不満を漏らさず、ただひたすらその要求を満たすことに集中して、冷静に考え、解決策を実施しいくのです。

 

私はその二人にプロの仕事の仕方を学んで、仕事を覚えていきました。2年間のアルバイトで、現場のスタッフからも信頼してもらえるまでに成長することができました。

 

社会人になっても、常に「今、成果を出すために何をしなければいけないのか」という意識を常に持って、集中して仕事にあたります。困難な状況にあっても、解決策を考え、一つ一つ的確に手を打っていくことで、必ず成果を得るような貢献をしていきたいと思います。

上記の回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に自分のオリジナルを作って、練習と場数で磨いていきましょう。

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