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【例文あり】面接の自己PRで、創造力をアピールするコツ

面接の自己PRでは、何が見られているのか

学生にとっての面接の目的は、自分を志望企業に売り込むことです。従って全ての回答は自己PRにつながります。

狭義では、エントリーシートに記載した、強み、能力、長所を、面接であらためて「あなたの自己PRをお願いします」、「あなたの長所・強みは何ですか?」という質問で聞かれます

創造力を自己PRの強み・長所としてアピールしたい場合、どう話せば面接官に響くのでしょうか?自己PR質問の意図からおさらいしておきましょう。

面接官が自己PRや長所・強みの質問で知りたいのは次の5点に集約できます。

質問の意図:

  1. どんな人柄で、どんな特長(強み、長所)を持っているのか
  2. 物事に対する考え方、価値観、興味、取り組み方、態度・姿勢、行動特性
  3. 人柄や特長(学生の主張)の裏付けや経験、事実
  4. 人柄や特長を、どのように活かしているのか、活かそうとしているのか
  5. 魅力的で、印象に残す説明ができるか
つまり特長(強み、長所)を通じて、あなたの人柄、考え方、行動特性、物事に取り組む熱意をアピールするべきなのです。

どんな特長でもこの趣旨を理解して、それが伝わるような回答ができれば良いのです。

創造力をアピールする場合の大切なポイントを解説していきます。

自己PRで、創造力を取り上げる場合の注意点

創造力を自己PRのテーマにしようと考える学生は、広告、エンターテイメント、工業デザイン、建築・インテリア、アパレル、IT業界、メーカーの開発部門などを志望する学生を中心に多いです。

これらの業界を志望する学生は、その事業の特性から創造力が求められると理解し、自分の興味や価値観、専門性とあわせて、創造力を自己PRのテーマに選ぶのです。

ここで冷静に判断して欲しいのは、これらの業界のどの業種を志望しているのかという点です。

例えば広告業界を例にとると、その志望者は一般的に新しい価値に関して前向きで、自由な発想を大切にしている学生が多いのですが、全ての職種で創造力が求められている訳ではありません。

特に創造力が求められているのは、クリエイティブ部門のみです。営業部門や媒体部門はコミュニケーション能力やストレス耐性、行動力の方がはるかに重要です。

アパレル業界、建築、インテリアもデザイン部門や設計部門には創造性は求められていますが、それ以外の部門では他の能力・長所が選考のポイントになります。

つまり、好き嫌い、イメージや雰囲気のレベルで「創造力」を強みや長所にしてはいけません。自分の特性と志望職種をもう一度良く考えて、自己PRの内容を決めましょう。

エントリーシートに創造力と書いてしまっていても、面接での軌道修正は可能です。(「可能」という意味で、推奨している訳ではありません)

ES提出後、職種研究と自己分析を徹底して行った結果、自分の競争力は創造力より、創造力に関連した主体性にあることに気が付きましたと説明すれば良いのです。

それでも自分の最大の売りは「創造力」や「発想力」だと信じられる学生に、どうしたらその力を説得できるのかを解説していきます。

創造力を自己PRのテーマとしてアピールするには工夫が必要です。詳しくみていきましょう。

自己PR作成ツールで、創造力をアピールしよう

「創造力」をテーマに自己PRを作成する際、伝えたいことは沢山あっても、上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

そんな時は、「自己PRジェネレーター」を活用してみましょう。

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 創造力とは何か

あなたは「創造力がある人」を、どうイメージしますか?

  • 世の中にない、新しいモノやサービスを発想し、実現する人
  • 創意工夫が得意な人
  • 物事を深く考え、一般の人が想像できないようなアイディアが出せる人
  • アイディアの実現のために主体的に行動することが身に付いている人
  • 既存のものを新たに組み合わせたり、変更したり、改善したりすることで新しい価値を生みだせる人
  • モノや事象に対しての興味・関心が深く、感性が鋭い上に、それを自分独自の表現で発信できる人

いかかでしょうか。創造力があるという主張は、非常にハードルが高い自己PRになるということを認識しましょう。

単なる「思いつき」のレベル、新しいもの・面白いことが好きという、好奇心のレベルで創造力を語ってはいけません。

チェツクポイントは「過去に学校の授業や課題以外で、自分で新しいもの、オリジナルのものを生みだしたことがあるか」です。

自信がない場合は「探求心」、「主体性」や「課題解決能力」などの近い概念の長所としてアピールすることを検討してください。

就活の文脈でいう創造力とは何か

多くの学生が研究やゼミ、趣味、特技、部活やサークル、学園祭などで、何か新しいものを創ったことをテーマに創造力をアピールします。このように具体的な経験を話すことは、創造力の自己PRには絶対に必要なことです。

創造力は口で説明するのが非常に難しい能力です。

実際に自分が創造した記録があれば、面接に持ち込んで紹介してください。企画書、アイディアスケッチ、作品集、写真、ビデオなどで説明できる素材を必ず用意してください。目は口ほどにものを言うのです。

作品や証拠を持参しようと言った後で、身も蓋もない話になってしまいますが、企業はあなたの作品やアウトプット「そのもの」を重視している訳ではありません。

何故なら、企業はあなたの作品やアウトプットを買いません。買うのはあなたのポテンシャルです。この会社に入ったら、あなたはどんな活躍をしてくれそうか、ただそれだけです。

「何をどう創造、制作したのか」という具体的な話は必要ですが、企業が本当に知りたいことは、あなたがどういう動機で、何を考え、どう制作、実現したのかというプロセスです。

またその結果をどう考え、何を学び、どう活かそうとしているのかという姿勢をチェックしたいのです。

その過程であなたが払った努力や成長を語り、あなたの人柄を伝えることが大切です。

就活文脈の創造力に必要な要素

就活文脈の創造力をもう少し深く考えてみましょう。企業のニーズにマッチする創造力の要素は以下のようになります。

  • 目的、やりたいことに対する達成意識の高さ
  • 飽くなき探求心、情報収集能力
  • 既存の価値にとらわれない自由な発想力
  • 常に最高を目指す価値観・物事に取り組む姿勢
  • 新しいもの、オリジナルのものを生み出したいとう意欲の強さ、それを実現する執念、貪欲さ
  • 集中力・ストレス耐性
  • 説得する能力、提案する能力、プレゼンテーション能力
  • PDCA(Plan, Do, Check, Action)のサイクルを理解し、計画、実行、分析により、アウトプットそのものを改善する能力
ビジネスで求められる創造力は、学生が思っている創造力よりはるかに重いものです。もちろん、学生のあなたに、全てを求めている訳ではありません。

しかし、あなたが創造力を自己PRのポイントにするならば、あなたが語るエピソードにこれらの要素が一部でも感じられないと、説得力に欠ける自己PRになってしまいます。

偶然の「思い付き」、「着眼点が良い」、「ひらめき」レベルの創造力は、高評価は得られません。ひらめきによって何かを創造した場合でも、上記の要素はかならずどこかに盛り込めるはずです。

かならず「思い付き」、「着眼点」、「ひらめき」が「どのように結実したのか」までを語れないと、創造力のアピールには不十分と考えて下さい。

更に創造力が別の機会にも発揮されたことを示せなけれが、説得力の乏しいアピールになってしまいます。ひとつの事例ではなく、必ず複数のエピソードを用意しておきましょう。

「力」と主張するには「再現性」があることを証明する必要があることを忘れないで下さい。

エピソードはESに取り上げるメインを含めて、少なくとも3つエピソードを用意しておきましょう。

1つのエピソードだけでは根拠と言えず、仕事での再現性をアピールできません。2つの場合でも、どちらかのエピソードの評価がイマイチの場合、不安定であり、根拠が薄いという判断を受ける可能性があります。3つの場合、「自己分析をしっかりした上での強み」としての印象が強まり、面接官は根拠と再現性を評価しやすくなります。

深堀質問がこなくても、簡潔にに複数のエピソードを紹介できるようにして準備をしておきましょう。

ESであれば、提出する前に自己PR文をもう一度読んで、その内容が「志望する企業の仕事に活きる、ポテンシャルがある」という印象が残るかどうかをチェックポイントとして下さい。

もし残らなければ、あなたの自己PR文は「就活」という括りの中ではうまく機能していません。

もう一度、就活文脈の「創造力」の要素が際立つようにリライトして下さい。

 創造力を具体的に語ろう

創造力と一言で言っても、フォーカスするポイントによって印象に大きな差が出ます。アピールする際には、具体的にどんな創造力なのかを定義して語ってください。

自分がアピールしたい創造力とは何かをはっきり定義するべきなのです。上記の企業ニーズをヒントにしながら、あなたのエピソードから、あなた自身の創造力を初めに語ってください。

 キーワードは再現性です。

あなたの創造力が一過性のもの、たまたま発揮できたものではなく、その企業でも再現できるものとしてアピールする必要があります。

自己PRをエントリーシートに書くために、あなたの強み・長所は事実・経験から抽出していますね。その過程で使用したエピソードの展開フレームを面接にも応用しましょう。

創造力を上手くアピールするために、次の強み・長所を上手に伝えるパターンを応用してください。

強み・長所を上手に伝えるパターン

結論パート:

  1. 結論を先に述べる:「私の強み・長所は○○○を○○○する創造力です」(強み・長所の創造力を具体的に表現する)

経験・エピソードパート:

  1. 強み・長所の根拠である経験、力を発揮できたエピソードの概要を簡潔に語る
  2. そこにあった問題点と課題。課題に対して考えたこと、解決への動機
  3. 問題・課題に対してとった行動(努力や工夫)とその結果

まとめパート:

  1. 創造力のまとめと、仕事への活かす決意
たとえグループでの創造であっても、あくまであなたが最も主体的に新しいことに取り組んだ事例を選びましょう。

あなたが達成した結果、成果そのものより、あなたの具体的な取り組み、プロセスを簡潔に語ってください

これらの要素を一気に話すのではなく、できるだけ面接官との会話の中で伝えてください。面接に慣れてくれば、順番を敢えて崩して印象を深めるなどの余裕も出てくると思います。

暗記した文の棒読みはだめです。キーワードをしっかり頭に入れて、会話で伝えることを心がけましょう。

創造力を自己PRする場合の回答例

広告代理店クリエイティブ職志望:

 

私は新しい4コマCMフォーマットを開発しました。

 

ビデオバナーを4シークエンスに分けて、10秒以内でWEB上に表示すると思っていただけると分かり易いと思います。

 

作品を見て下さい。(持参したノートPCで再生)

 

このフォーマットを開発した動機は、最近WEB上で、短い尺の動画コンテンツが洪水のように流れてくる中で、広告をクリックするモチベーションがますます減っていると分析しました。

 

人々は興味がなければ15秒すら長く感じて広告を見ない、見るか見ないかは5秒以内に判断するという仮説を立てました。

 

そこでストーリーを凝縮して、また根強い人気がある4コマ漫画の手法を流用して、8秒から、長くても10秒のコマーシャルコンテンツのフォーマットを開発しました。

 

スマートフォンでの視聴環境を考え、音声は入れず、せりふは吹き出しにしています。

 

この開発の過程で学んだのは、ストーリーを極限にまで凝縮する難しさ、そこにユーモアを入れる難しさです。俳句と、大喜利、4コマ漫画を研究して完成させたのがさきほどお見せした5作品、コンテは20ほど出来ています。

 

複雑な商品の場合は、まだ難しいのですが、売り込みにいった食品メーカーやトイレタリーメーカーは興味を持っていただいています。

 

このように、まだ世の中にないもの創り出す情熱をもって、広告会社のクリエイティブ部門を中心に就職活動をしています。御社に入社できたら、その情熱だけは持ち続けて貢献したいと思っています。

上記の回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に自分のオリジナルを作って、練習と場数で磨いていきましょう。

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