就活に正解はない。あるのは自分の「答え」だけ。自分にベストな答えを見つける就活情報サイト

【例文あり】気配り・思いやりを、面接や自己PRでアピールする秘訣

面接の自己PRでは何が見られているのか

学生にとっての面接の目的は、自分を志望企業に売り込むことです。従って全ての回答は自己PRにつながります。

狭義では、エントリーシートに記載した、強み、能力、長所を、面接であらためて「あなたの自己PRをお願いします」、「あなたの長所は何ですか?」という質問で聞かれます。

気配り・思いやりを自己PR、長所・強み、としてアピールしたい場合、どう話せば面接官に響くのでしょうか?自己PR質問の意図からおさらいしておきましょう。

面接官が自己PRや長所の質問で知りたいのは次の5点に集約できます。

質問の意図:

  1. どんな人柄で、どんな特長(強み、長所)を持っているのか
  2. 物事に対する考え方、価値観、興味、取り組み方、態度・姿勢、行動特性
  3. 人柄や特長(学生の主張)の裏付けや経験、事実
  4. 人柄や特長を、どのように活かしているのか、活かそうとしているのか
  5. 魅力的で、印象に残す説明ができるか
つまり特長(強み、長所)を通じて、あなたの人柄、考え方、行動特性、物事に取り組む熱意をアピールするべきなのです。

どんな特長でもこの趣旨を理解して、それが伝わるような回答ができれば良いのです。気配り・思いやりをアピールする場合の大切なポイントを解説していきます。

自己PRで、気配り・思いやりを取り上げる場合の注意点

気配り・思いやりは企業が採用にあたって重視する資質の一つです。

経団連が1997年より毎年行っている「新卒採用に関するアンケート調査」で気配り、思いやりは調査項目には入っていませんが、直近の2019年卒のデータでは、非常に近いコミュニケーション能力は第1位(82.4%)、協調性は第4位(47.0%)という結果になっています。

この調査は企業が学生の全体的な資質として重視した項目を、20の選択肢の中から5つを選択した集計結果です。気配りや・思いやりは、人格の土台として共通に持っていて欲しいと期待する項目と解釈すべきなのです。

また気配りや、思いやりは凄い体験がなくともアピールしやすい長所のため、多くの学生がアピールポイントにしています。そのため、非常に差別化が難しい長所と言えます。

面接官は学生の気配りや、思いやりを自己PRや長所であげられたポイントだけで判断しているかというと、それは違います。

他の質問の答えとの整合性、性格を含めて全人格的な資質を判断しているのです。

面接の応答の仕方だけでも、この学生は気配りが得意な学生なのか、普通なのか、気配りができそうもない性格なのかは、すぐに分かってしまいますので注意してください。 

気配り・思いやりとは何か

本当に気配りが出来る人は、「自分は気配りができる」とは言わないものです。

友人から、「私って思いやりがあるよね」と言われたら、「本当にそうか?」と思わず突っ込みたくなりますよね。

このように、本来気配りや、思いやりというものは、「さりげないもの」として認識されています。

就活の面接でも「私は気配りが得意です」、「私には思いやりがあります」という直截的な表現は避けるべきです。違和感の方が先に出てしまい、得策ではありません。気配り、思いやりは別の言葉で表現するのがコツです。

「気配り、思いやりは」は目に見えたり、はっきり言語化されたりしないもののため、非常に曖昧であり、抽象的です。

人に対して優しいイメージは伝わりますが、就活の面接なので具体的に説明しないと売り込めません。選びやすい長所なのですが、アピールするには注意と工夫が必要なのです。

就活の文脈での、「気配り・思いやり」とは何か

企業が選考時に気配りや、思いやりを備わっていて欲しい資質として重視するのは、全ての社内の仕事はチームプレイで成り立っているという事実、対外的な仕事は顧客満足とリレーションシップの満足によって成り立っているという、非常にシンプルな理由からです。

就活で、気配りや思いやりをアピールする際には、チームプレイと他者の満足度をキーワードとして頭に入れておいてください。

就活文脈の気配り・思いやりに必要な要素

就活文脈の気配り・思いやりをもう少し深く考えてみましょう。企業のニーズにマッチする要素は以下のようになります。

  • 良好な人間関係の構築できる能力
  • チームワーク、チームビルディングに貢献できる
  • 友人同士における友達思い、慰めや友達ごっこではなく、仕事のために必要とされる厳しさから生まれる優しさがある
  • 他人の良さ、優れた部分を引き出すのが得意
  • 顧客満足度向上、対外的なリレーションシップの向上に貢献できる
  • 働きやすい環境作り、雰囲気の醸成に貢献できる
  • 仕事の円滑化、効率化に貢献できる
このようにビジネスで求められる気配りや、思いやりは単に優しく接することではなくしっかりとした仕事の成果に結びつくことが求められています。学生が思っている気配りや思いやりより、はるかに重いものです。

もちろん、学生のあなたに、今の段階で全てを求めている訳ではありません。

しかし、あなたが敢えて、自己PRに気配り・思いやりをテーマにする場合は、あなたが語るエピソードにこれらの要素が感じられないと非常に弱い自己PRになってしまいます。

あなたが得意な気配りや、思いやりの結果、どんな成果が上がったのかまで話すことが絶対に必要なのです。

大袈裟な結果である必要はありません。感謝の言葉をいただいた、チームの雰囲気が良くなり、パフォーマンスが上がった等、結果まで必ず語りましょう。

ESであれば、提出する前に自己PR文をもう一度読んであなたのアピール、あなた自身が「志望する企業の仕事に活きる、ポテンシャルがある、再現性がある」という印象が残るかどうかをチェックポイントとして下さい。

もし残らなければ、あなたの自己PR文は「就活」という括りの中ではうまく機能していません。

もう一度、就活文脈の「気配り・思いやり」の要素が際立つようにリライトして下さい。

気配り・思いやりを具体的に語ろう

気配りや思いやりが非常に抽象的な言葉のため、アピールする際には、具体的にどんな強みなのかを定義して語ってください。

自分がアピールしたい気配り、思いやりとは何かをはっきり定義するべきなのです。

状況や空気を読んで接することが得意のため、多くの友人から相談を持ち掛けられます」という「いい人」文脈だけで語らないでください。それは大事なことですが、仕事への繋がりが感じられずアピール力がありません。

接客や営業を重視する企業の場合、「顧客の期待を超える気配り」で成果を上げる社員も多いため、「気配り・思いやり」が本当に際立って感じられる学生は高い評価を得られる可能性が高い一方で、競争を重視する外資系企業の場合、気配りや思いやりそのものを、あまり重視しない企業や採用の評価指標にしていないこともあるので特に注意が必要です。

アピールポイントの根拠を語ろう

気配り・思いやりのアピールポイントを語っただけでは誰も信じてくれません。

なぜそう主張できるのかを事実・経験に基づいたエピソードで証明しましょう。

エピソードはESに取り上げるメインを含めて、少なくとも3つエピソードを用意しておきましょう。

1つのエピソードだけでは根拠と言えず、仕事での再現性をアピールできません。2つの場合でも、どちらかのエピソードの評価がイマイチの場合、不安定であり、根拠が薄いという判断を受ける可能性があります。3つの場合、「自己分析をしっかりした上での強み」としての印象が強まり、面接官は根拠と再現性を評価しやすくなります。

深堀質問がこなくても、簡潔に複数のエピソードを紹介できるようにしておきましょう。

自己PRをエントリーシートに書くために、あなたの強み・長所は事実・経験から抽出していますね。その過程で使用したエピソードの展開フレームを面接にも応用しましょう。

気配り・思いやりをアピールするには次の3点をアピールできるエピソードを選びましょう。

  • あなたがチームや仕事に対して、最良の結果を出すために具体的に何をしたのかを強調できるもの
  • エピソードの中に、あなたが主体的に、積極的に行ったこと、働きかけたことを必ず入れること
  • 気配り・思いやりの結果が明確なエピソード
気配り・思いやりを上手くアピールするために、次の強み・長所を上手に伝えるパターンを応用してください。

強み・長所を上手に伝えるパターン

結論パート:

  1. 結論を先に述べる:「私の強み・長所は○○○を○○○する○○力です」(強み・長所の根拠である経験、力を発揮できたエピソードの概要を簡潔に語る
  1. そこにあった問題点と課題。課題に対して考えたこと、解決への動機
  2. 問題・課題に対してとった行動(努力や工夫)とその結果

まとめパート:

  1. あなたの気配り・思いやりのまとめと、学んだ事、成長した点を仕事へ活かす決意

あくまであなたが最も主体的に新しいことに取り組んだ事例を選びましょう。チームで達成した結果、対外的に得た成果そのものより、あなたの具体的な取り組み、プロセスを簡潔に語ってください。

これらの要素を一気に話すのではなく、できるだけ面接官との会話の中で伝えてください。面接に慣れてくれば、順番を敢えて崩して印象を深めるなどの余裕も出てくると思います。

暗記した文の棒読みはだめです。キーワードをしっかり頭に入れて、会話で伝えることを心がけましょう。

自己PR作成ツールで、気配り力をアピールしよう

「気配り」や「思いやり」をテーマに自己PRを作成する際、伝えたいことは沢山あっても、上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

そんな時は、「自己PRジェネレーター」を活用してみましょう。

自己PRジェネレーターを使えば、簡単な質問に答えるだけで理想的な自己PRの基本形が完成します。
無料でダウンロードして、人事を唸らせる自己PRをサクッと完成させましょう。

またこのツールを利用する際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!

気配り・思いやりを自己PRにする場合の回答例

私は相手のニーズを深く考え、気持ちも理解することで、チームの力を最大限引き出すことができます。

 

私は3年間全国チェーンのステーキハウスで接客のアルバイトをしていました。同じ店で長期に働いていたこともあり、2年目からは新人のアルバイトの教育担当、一部新人の正社員の方の教育も担当していました。

 

現在外食産業は非常に人手不足の状況で、アルバイトの人員確保やシフトの調整が必要不可欠な状況です。アルバイトといっても、人それぞれアルバイトの動機は様々であり、シフトに対する価値観もバラバラです。

 

私は新人が入ってきた際、「不安を取り除いてあげたい」という意味もあって、まず一人一人、一対一で食事や飲む機会をつくり、アルバイトに対する価値観や性格、ニーズの違いを把握していきました。経験から、入店直後に落ち着いて話を聞ける機会を作ると、その後の信頼関係構築が速いということを学びました。

 

一対一で食事や飲む機会を設けると、他のバイトには言わない本音や、日ごろ言い難いことも話してくれるため、メンバーの状況を理解するのに非常に役立ちます。

 

それぞれと本音で話せる関係ができれば、他のアルバイトとのシフトの調整が楽になり、私の指示や説得で円滑にシフトが組めるようになりました。その結果、アルバイト同士の信頼関係もできてきて、私の指示も必要なく、各メンバーでシフトの調整ができるようになりました。

 

店長も良く変わるのですが、どの店長も「こんなにうまくアルバイトがまわっている店ははじめて」と喜んでくれます。お店が上手くオペレーションできていることで、お客様への対応もよくなり、東日本ベスト店舗として表彰も受けました。

 

この経験から、相手の状況や考え、気持ちまで理解するための気配りが、大きな差を生むことを学びました。私が社会人になっても、小さな事かもしれませんが、相手を理解する気配りを忘れずにチームに貢献できる人材になろうと考えています。

上記の回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に自分のオリジナルを作って、練習と場数で磨いていきましょう。

この記事を読んだ人は、以下の記事も併せて読んでいます。

自己PRが書けない時に!自己PRジェネレーターを活用してみよう

自己PRを作成する際、伝えたいことは沢山あっても、上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

そんな時は、「自己PRジェネレーター」を活用してみましょう。

自己PRジェネレーターを使えば、簡単な質問に答えるだけで理想的な流れの自己PRが完成します。
無料でダウンロードして、人事を唸らせる自己PRをサクッと完成させましょう。

このツールを利用する登録の際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!

▶︎自己PRを作成する(無料)

36の質問で、あなたの強み・適職を診断

就活は自己分析が必須!…ただ、やり方がわからず、悩んでいる人も多いはず。 そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用しましょう My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけであなたの強み・適職を診断できます。 My analyticsを活用して、サクッと自己分析を終わらせ、内定を勝ち取りましょう。

My analyticsで自己分析する(無料)

あわせて読みたい!就活に即効の記事、ベスト5

offer_box_fixed_icon_150x150.jpg1
25年卒の登録が殺到中!大手企業も利用するオファーボックスでスカウトをもらおう

資生堂、マイクロソフト、朝日新聞、ニトリ、コクヨ、KUMON、TREND MICRO、ぴあ、CO・OP、ATEAM、sansan、MicroAd、istyle、RISOなども利用している逆求人型スカウトサービスのOfferBoxを賢く使い、就活のもう一つのルートを開いておこう

doda_campus_fix_image.jpg2
就活が不安な25年卒の就活生には、dodaキャンパスを賢く利用する打ち手がある

少しでも納得感が高い内定を目指す25年卒の就活生は、スカウトサービスで急成長しているdodaキャンパスを試してみよう。オファーの受信率は99%(23卒2022年6月時点、プロフィール入力率80%以上の場合)。ベネッセならではの充実したオンライン講座やイベント、本格的な適性診断まで無料で使えます!

kuchikomi_150x150.jpg3
2025年卒就活の情報戦へ、【就活会議】に無料登録すれば、88,000枚以上の本物のESを閲覧できる!

就活は情報戦。企業が提供する情報は重要ですが、それだけでは不安です。実際の社員の評価や、選考を受けた先輩達の口コミによる生の声を入手できる「就活会議」を徹底解説。ESや選考情報のリアルを手に入れよう

Kimisuka_after_Sq.jpg4
落ちてしまった選考の結果を、スカウト獲得に活用できる心強いサービスがある

スカウトサービスの大手、【キミスカ】の特徴は、落ちてしまった選考の結果さえもスカウト獲得に利用できる点です。それまでの頑張りを評価してくれる、「本当のあなた」を認めてくれる企業からのオファーを獲得しよう

 b3b75e7093f0c280652cb24dec855b9c.jpg5
【24年卒】首都圏の学生で、納得できる内定が取れていない人への神サービスを試してみよう

もう一人で悩まなくていい。就活の専任アドバイザーがマンツーマンでES添削・面談対策をしてくれ、しかもあなたに合った優良企業を紹介、完全無料の就活サポートをしてくれる「キャリアチケット」を紹介します