Contents
面接の自己PRでは、何が見られているのか
学生にとっての面接の目的は、自分を志望企業に売り込むことです。従って全ての回答は自己PRにつながります。狭義では、エントリーシートに記載した、能力・力、長所を、面接であらためて「あなたの自己PRをお願いします」、「あなたの長所は何ですか?」という質問で聞かれます。笑顔をテーマに自己PRしたい場合、どう話せば面接官に響くのでしょうか?自己PR質問の意図からおさらいしておきましょう。
面接官が自己PRや長所についての質問で知りたいことは、次の5点に集約できます。
質問の意図:
- どんな人柄で、どんな特長(強み、長所)を持っているのか
- 物事に対する考え方、価値観、興味、取り組み方、態度・姿勢
- 人柄や特長(学生の主張)の裏付けや経験、事実
- 人柄や特長を、どのように活かしているのか、活かそうとしているのか
- 魅力的で、印象に残す紹介ができるか
つまり特長(強み、長所)を通じて、あなたの考え方、行動特性、物事に取り組む熱意をアピールするべきなのです。どんな特長でもこの趣旨を理解して、それが伝わるような回答ができれば良いのです。笑顔をアピールする場合の大切なポイントを解説していきます。
自己PRで、笑顔を取り上げる場合の注意点
笑顔が素敵なことは販売系、営業系、接客系の職種にはアピールする資質です。しかし笑顔が良いだけで採用してくれる企業はゼロです。結論から言えば、笑顔はアピール力がありますが、それを単独で自己PRの全てにすることは出来ません。
営業、販売、接客系の企業・職種は、顧客の満足を提供できなければ負けます。笑顔で対応できる人材は顧客のハードルを下げて、本当のニーズや期待を聞きだすことができるという経験値があるのです。何よりも、顧客やスタッフから好かれるというのは得難い長所です。
しかし、笑顔で顧客やスタッフに対応できるだけでは、企業に貢献できるというレベルには達しません。
笑顔プラスコミュニケーション能力、笑顔プラス説得力、笑顔プラス忍耐力、笑顔プラス人を巻き込む力、笑顔プラス努力など、企業に貢献できる長所の裏付けが必要です。
企業が利益を出すために、顧客の満足は必要不可欠ですが、あなたの笑顔が企業活動にとって明確なメリットをもたらすものでない限り、単独で自己PRのテーマすることは難しいと認識すべきです。
笑顔を自己PRのレベルで語るには工夫が必要です。どうすれば笑顔を上手くアピールできるのか、その方法を具体的に解説していきます。
笑顔の意味とは何か
あなたは笑顔を、どうイメージしますか?
- 笑顔の人は感じが良い
- 話しやすい
- 優しそう
- 自分の意見を受け入れてもらえる、包容力がある
- 余裕があり、客観的な見方ができる
上記のように、接客サービスや営業活動上のメリットを伝えることは当然ですが、企業活動で再現できないと全く意味はないのです。
就活の文脈でいう、笑顔とは何か
笑顔を履歴書の性格欄や自己PR欄に書いている学生は非常に多いです。しかし、「笑顔が得意」、「笑顔が私の長所です」と書いてあっても、実際に面接で会うまでは、ほとんど機能しない長所なのです。面接官もあなたに合うまではその記述を全く信用していません。読み飛ばしていると考えた方が正確かもしれません。
何故か。答えはいたってシンプルです。笑顔が得意、長所かどうかは面接で、10秒もしないうちに分かってしまうからです。
他の長所は、語る内容がしっかりしたもので、信頼できれば評価できますが、「笑顔が得意、笑顔が長所」と主張する学生が、緊張して顔が強張っていたり、声が震えていたりでは全く説得力がありません。
笑顔をアピールする学生は、面接でそれを100%再現する必要があります。その意味ではテーマにしやすい反面、面接では非常にハードルが高い長所と認識すべきです。逆に言えば、本当に、シビアな局面でも笑顔でいられるような人でない限り、笑顔をメインのアピールポイントにしてはいけません。誇張や誤魔化しができない長所なのです。
就活文脈の笑顔に必要な要素
就活文脈で、長所としての笑顔をもう少し深く考えてみましょう。企業のニーズにマッチする要素は以下のようになります。
- 顧客やスタッフに好かれる
- 物事に前向きに取り組める
- チームメンバーの力を引き出したり、勇気づけたりすることができる
- 場の雰囲気や周囲の人を明るく、ポジティブにするムードメーカー
- 場の雰囲気や周囲の人をリラックスさせる
- 顧客やスタッフのハードルを下げて本音を引き出すことが出来る
- 全般的にコミュニケーション能力が高い
- 良好な人間関係が構築できる
- 協調性があって話しやすく、周りを巻き込む力がある
- 販売に直結する
「笑顔」という言葉を使わず、具体的な長所として語ったほうが分かり易い場合は、同じエピソードでも躊躇せず変更しましょう。コミュニケーション能力、協調性、巻き込む力などに言い換えた方が伝わり易い場合も多いのです。どうしても笑顔を使いたければ、「私の長所は、笑顔のコミュニケーション能力です」と言い換えることもできます。(結論はコミュニケーション能力、笑顔は手段)
あなたの笑顔がチームや集団で成果を上げることに貢献した例を話せると、より企業ニーズにあったアピールとなります。多くの学生が「自分の笑顔の接客によって、自分の成果があがりました」もしくは「自分の笑顔によって、お客様から高い評価をいただきました」という自己PRをします。もちろんそれは自然な結論で、悪くはないのですが、広がりという意味ではあなただけの世界に留まっています。
他の学生と差別化するためには、あなたの笑顔がチームや組織全体に良い影響を与えたエピソードも紹介してください。「チーム全体が落ち込んでいたが、私がまず笑顔で冗談を交えて本音を語るような場をつくったことで、チームのモチベーションを取り戻すことができた」というような例があれば、積極的に活用しましょう。
笑顔の効果を具体的に語ろう
笑顔は非常に曖昧な言葉で、笑顔が長所とだけ言われても、企業にとってもメリットは伝わりません。伝わるとしても「あなたは、悪い人ではなさそう」というレベルであり、就活の自己PRとしてはほとんど機能しません。
あなたの笑顔の効果をアピールする際には、笑顔が具体的にどんな強みなのかを定義して語ってください。自分がアピールしたい笑顔の効果とは何かを、はっきり定義するべきなのです。
笑顔の効果を語っただけでは誰も信じてくれません。なぜそう主張できるのかを事実・経験に基づいたエピソードで証明しましょう。
自己PRをエントリーシートに書くために、あなたの強み・長所は事実・経験から抽出していますね。その過程で使用したエピソードの展開フレームを面接にも応用しましょう。
あなたの笑顔のチカラが、企業にとって意味があることをアピールするために、次の強み・長所を上手に伝えるパターンを応用してください。
強み・長所を上手に伝えるパターン
結論パート:
- 結論を先に述べる:「私の長所は○○○を○○○する○○力です」(長所の笑顔の持つ力を具体的に表現する)
経験・エピソードパート:
- 長所の根拠である経験、力を発揮できたエピソードの概要を簡潔に語る
- そこにあった問題点と課題。課題に対して考えたこと、解決への動機
- 問題・課題に対してとった行動(努力や工夫)とその結果
まとめパート:
- あなたの笑顔の力をまとめ、学んだ事、成長した点を仕事へ活かす決意で結ぶ
あくまであなたが最も主体的に取り組んだ事例を選びましょう。あなたが達成した結果、成果そのものより、あなたの具体的な取り組み、プロセスを簡潔に語ってください。
これらの要素を一気に話すのではなく、できるだけ面接官との会話の中で伝えてください。面接に慣れてくれば、順番を敢えて崩して印象を深めるなどの余裕も出てくると思います。
暗記した文の棒読みはだめです。キーワードをしっかり頭に入れて、会話で伝えることを心がけましょう。
自己PR作成ツールで、「笑顔」をアピールしよう
「笑顔」をテーマに自己PRを作成する際、伝えたいことは沢山あっても、上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。
そんな時は、「自己PRジェネレーター」を活用してみましょう。
自己PRジェネレーターを使えば、簡単な質問に答えるだけで理想的な流れの自己PRが完成します。
無料でダウンロードして、人事を唸らせる自己PRをサクッと完成させましょう。
笑顔を自己PRする場合の回答例
高校時卒業までは普通の女子高生でしたが、大学1年のとき、ある居酒屋でアルバイトをしたことがきっかけで、少し生き方が変わりました。
その居酒屋は、とにかく元気よく接客すること、笑顔で接客することの二つを徹底する、それも極端なくらい徹底して行う居酒屋でした。
元気な受け答えは、意識してやれば何とかできるようになりましたが、笑顔の接客はハードルが高く、なかなか上手くできませんでした。形だけつくろっても、笑顔はなかなか自然にできません。
しかし、仕事も覚え自信がつき、常連のお客様とも上手く話がはずむようになって、徐々にですが自然に笑顔の接客ができるようになっていきました。居酒屋の仕事の良い面や面白さが分かってきたのも大きかったと思います。
お店の営業方針の影響も受けましたが、笑顔で接客したほうが仕事を効率良く、うまく運べる実感ができ、それからは普通に笑顔の接客ができるようになりました。
この居酒屋の経験が、私の私生活にも大きな影響を与え、大学や友達、サークルのメンバーからも「いつも笑顔だよね」「落ち込むことないの?」とよく言われます。みんなが落ち込むとチアリーダーに相談しようと、私のところに話にくるので、空元気かもしれませんが皆を励ましています。
私も落ち込むことはありますが、物事の面白さや可能性など、ポジティブな面をみて、ピンチのときでも意識して笑えるようになりました。
社会に出たらそんなに甘くはないと思いますが、前向きに、ポジティブに仕事に取組み、私自身もそうですが、チームメンバーと励ましあって成果に貢献していきたいと思います。
この記事を読んだ人は、以下の記事も併せて読んでいます。
自己PRが書けない時に!自己PRジェネレーターを活用してみよう
自己PRを作成する際、伝えたいことは沢山あっても、上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。
そんな時は、「自己PRジェネレーター」を活用してみましょう。
自己PRジェネレーターを使えば、簡単な質問に答えるだけで理想的な流れの自己PRが完成します。
無料でダウンロードして、人事を唸らせる自己PRをサクッと完成させましょう。
このツールを利用するための登録時に、自分に有益と思える完全無料の就活サービスにもチエックを入れて、就活をより効率的に進めていきましょう。
就活のスタートには、自己分析のサポートツールで自分の強みを発見しよう

「自己分析」は就活のイロハの「イ」ですが、時間がかかり大変です。そして自分を冷静に見つめ直すのも難しいものです。そんな時、力になるのは本格的な適職診断ソフト、「Analyze U+」です。
「Analyze U+」は251問の質問に答える本格的な診断テストで、質問に答えていくと経済産業省が作った「社会人基礎力」を基に、25項目に分けてあなたの強みを偏差値的に解析してくれます。本当のあなたの強みや向いている仕事を素早く「見える化」してくれる優れたツールなのです。
「AnalyzeU+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への会員登録が必要です。もちろん全て無料で利用できます。

<オファーボックス参加企業の一部>

人気企業1,000社の選考通過ESを参考にして、エントリーシート対策を強化しよう
「就活ノート」に無料登録すれば、先輩の書いたエントリーシートを1,000社、2,000枚以上閲覧できます。自分になかった視点や「その学生らしい切り口」も見つけ、選考に強いESを書くコツを身につけよう
選考を通過したエントリーシートを参照して、コツをつかみ、自分のESに活かしましょう!
\\ 就活を成功に導くカギは、具体的な行動を起こすこと //
あわせて読みたい!就活に即効の記事、ベスト5
-
1
22年卒の登録が殺到!大手企業も利用するオファーボックスでスカウトをもらおう
資生堂、マイクロソフト、日産自動車、朝日新聞、JCB、コクヨ、GREE、SECOM、3M、オプト、CO・OP、ATEAM、MicroAd、船井総研、大幸薬品なども利用している逆求人型スカウトサービスのOfferBoxを賢く使い、就活のもう一つのルートを開いておこう。
-
2
人気企業1,000社の選考通過ESを参考にして、エントリーシート対策を強化しよう
「就活ノート」に無料登録すれば、先輩の書いたエントリーシートを1,000社、2,000枚以上閲覧できます。自分になかった視点や「その学生らしい切り口」も見つけ、選考に強いESを書くコツを身につけよう
-
3
厳しい環境の22年卒就活には、dodaキャンパスを賢く利用する打ち手がある
厳しい環境の22年卒の就活では、逆求人型スカウトサービスで急成長しているdodaキャンパスを試してみよう。オファー受信率98%、ベネッセならではの充実したオンライン講座やイベント、本格的な適性診断まで無料で使えます!
-
4
本当の自分にベストな企業が選べる、逆求人型就活サイトを賢く使おう
自分にベストな企業に入るには、大手ナビサイトと逆求人型就活サイトのスカウトを併用するのがお勧め。逆求人型サイトの大手であるキミスカを例に、メリット、デメリットを分析し、その賢い使い方を解説します。
-
5
首都圏の学生で、内定が取れていない人への神サービスを試してみよう
もう一人で悩まなくていい。就活の専任アドバイザーがマンツーマンでES添削・面談対策をしてくれ、しかもあなたに合った優良企業を紹介、完全無料の就活サポートをしてくれる「キャリアチケット」を紹介します。