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面接の自己PRでは、何が見られているのか
学生にとっての面接の目的は、自分を志望企業に売り込むことです。従って全ての回答は自己PRにつながります。狭義では、エントリーシートに記載した、能力・力、長所を、面接であらためて「あなたの自己PRをお願いします」、「あなたの長所は何ですか?」という質問で聞かれます。自己PR、長所でリーダーシップをアピールしたい場合、どう話せば面接官に響くのでしょうか?自己PR質問の意図からおさらいしておきましょう。
面接官が自己PRや長所の質問で知りたいのは次の5点に集約できます。
質問の意図:
- どんな人柄で、どんな特長(強み、長所)を持っているのか
- 物事に対する考え方、価値観、興味、取り組み方、態度・姿勢
- 人柄や特長(学生の主張)の裏付けや経験、事実
- 人柄や特長を、どのように活かしているのか、活かそうとしているのか
- 魅力的で、印象に残す紹介ができるか
自己PRで、リーダーシップを取り上げる場合の注意点
リーダーシップは、企業が選考時にあたって重視する項目の一つです。企業は社会人の基本的な資質、土台としてリーダーシップを求めている訳ではありません。
本当の意味でリーダーになれるのは、ごく限られた一握りの人間です。リーダーシップを発揮できる人材は、組織として成果を出していくために必要な資質を沢山持っていることを企業は熟知しています。本当にリーダーシップを発揮できる人材は、喉から手が出るほど欲しいのです。
リーダーシップを本当に備えているが学生が、的確にそれをアピールできれば、非常に強い自己PRになります。しかし、学生が考えるリーダーシップと企業が求めるリーダーシップには、その認識は大きな差があるのも現実です。
多くの学生は、リーダーシップをリーダーとして活躍した経験としか捉えていません。その自己PRは「○○サークルで2年間リーダーをしていました」、「アルバイトのリーダーで、リーダーとして○○を達成しました」という内容になります。
企業はあなたがサークルやアルバイトのリーダーであったことには、ほとんど興味がありません。もっと言えば何を達成したかの結果も補足的な意味しかないのです。企業が知りたいのは、リーダーとしてのあなたの資質、リーダーシップを発揮するポテンシャルなのです。
リーダーシップを強みとして言い切るためには、沢山の資質が複合して必要のため、本当に自信がなければリーダーシップという言葉を使用せず、特化した個別の強みとしてPRしましょう。リーダーシップを自己PRのポイントにするには注意と工夫が必要です。リーダーシップと呼べる能力や貴重な資質、体験を魅力的にするためのポイントを解説していきます。
リーダーシップとは何か
あなたは「リーダーシップがある人、リーダーシップを発揮できる人」を、どうイメージしますか?
- 組織が向かうべき方向を明確に提示出来る人
- 集団をまとめて、監督できる人
- 目標達成に向かって自ら率先して行動し、組織を統率、牽引できる人
- 信頼してついていける、責任感の強い人
- 問題解決や課題に対して的確な判断ができ、明確な方針や指示を出せる人
- 組織のメンバーをモチベートして、個々の能力を発揮させることが出来る人
総合的な能力のため、「私の長所はリーダーシップがあることです」と言っただけでは全く伝わりません。「○○のリーダーをしていました。そこでこういう経験をしました」と伝えたとしても、あなたがリーダーとしての素質があるかどうかの証明には不十分なのです。
就活の文脈でいうリーダーシップとは何か
多くの学生が部活やサークル、アルバイト、ゼミや研究、ボランティア活動等をテーマにリーダーシップをアピールします。このように組織の中での具体的な経験を話すことは、リーダーシップの自己PRには絶対に必要なことです。
「何をどうリードしたのか」という結論は冒頭に話すべきですが、企業が本当に知りたいことは、あなたがその活動をどう考え、どのようにメンバーと向き合い、どう実行して、その結果何を得ることができたのかという点です。その過程であなたが直面した問題、払った努力や成長を語り、あなたの人柄やリーダーとしての素質、どんな点がリーダーとしての素養なのかを伝えることが大切です。
就活文脈のリーダーシップに必要な要素
就活文脈のリーダーシップをもう少し深く考えてみましょう。企業のニーズにマッチするリーダーシップの要素は以下のようになります。リーダーの条件と言い換えても良いでしょう。
- チーム・組織からの信頼がある
- 目標・理想・ビジョン・課題を提示できる
- 目標に対してコミットできる、チームの成果に集中・貢献できる
- 判断力・決断力がある
- コミュニケーション力(傾聴力、説得力、働きかける力、人間関係構築)
- 率先する姿勢(自らやると言える人)、行動力
- 先頭に立ち、模範となる
- 組織をまとめる統率力
- 迅速であること
- 活発であり、チームをモチベートできる
- 平常心を保てる胆力(チャレンジできる資質、失敗しても責任をとる覚悟)
- 部下が失敗しても良い方向に導ける、部下を指導し、育てる資質
- 優先順位を判断して仕事を的確に割り振る調整力
- 対外交渉力がある
- 方針に拘らずに判断が出来る (イノベーション・変化への対応)
- 私利私欲、見栄、虚栄心では判断しない
このようにビジネスで求められるリーダーシップは、学生が何となくイメージしているリーダーシップよりはるかに重いものです。
リーダーシップの要素が備わっているビジネスマンはほんの一握りでしかありません。その一握りの優秀な人材でさえ、レベルにも大きな差があります。
当然、学生のあなたが、これらの要素を備えていると期待している訳でもありません。あくまで、素質があるかを判断するだけです。
しかし、あなたがリーダーシップを自己PRのポイントにするならば、あなたが語るエピソードにこれらの要素が一部でも感じられないと、素質がアピールできないのです。事実に基づくことが大前提ですが、エピソードでフォーカスできる要素をピックアップして、あなたのリーダーシップとして表現してください。
リーダーシップを具体的に語ろう
リーダーシップの持つ意味があまりにも広く、面接官によって期待するポイントが違うため、リーダーシップをアピールする際には、具体的にどんなリーダーシップなのかを定義して語ってください。自分がアピールしたいリーダーシップとは何かをはっきり定義するべきなのです。上記の企業ニーズをヒントにしながら、あなたのエピソードから、あなた自身のリーダーシップを冒頭で語ってください。
リーダーシップのアピールポイントを語っただけでは誰も信じてくれません。なぜそう主張できるのかを事実・経験に基づいたエピソードで証明しましょう。
自己PRをエントリーシートに書くために、あなたの強み・長所は事実・経験から抽出していますね。その過程で使用したエピソードの展開フレームを面接にも応用しましょう。
リーダーシップを上手くアピールするために、次の強み・長所を上手に伝えるパターンを応用してください。
強み・長所を上手に伝えるパターン
結論パート:
- 結論を先に述べる:「私の長所は○○○を○○○する○○力です」(長所のリーダーシップを具体的に表現する)
経験・エピソードパート:
- 長所の根拠である経験、力を発揮できたエピソードの概要を簡潔に語る
- そこにあった問題点と課題。課題に対して考えたこと、解決への動機
- 問題・課題に対してとった行動(努力や工夫)とその結果
まとめパート:
- あなたのリーダーシップのまとめと、学んだ事、成長した点を仕事へ活かす決意
あくまであなたが最も主体的に新しいことに取り組んだ事例を選びましょう。あなたが達成した結果、成果そのものより、あなたの具体的な取り組み、プロセスを簡潔に語ってください。
これらの要素を一気に話すのではなく、できるだけ面接官との会話の中で伝えてください。面接に慣れてくれば、順番を敢えて崩して印象を深めるなどの余裕も出てくると思います。
暗記した文の棒読みはだめです。キーワードをしっかり頭に入れて、会話で伝えることを心がけましょう。
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リーダーシップを自己PRする場合の回答例
大学で教育関係のボランティア活動に参加していた繋がりで、ある熊本の災害ボランティアNPOの方から「熊本と東京の大学の支援活動をつなぐコーディネーターをやってくれないか」というお話をいただきました。
災害ボランティアの経験はなかったので、戸惑いましたが、大地震で困っている人の役に立ちたいとの思いから、引き受けることにしました。
メインの仕事は熊本のNPOの方から現地の事情や要望を聞いて、大学のボランティア団体への参加の要請を行う事。一般学生へのボランティア募集や寄付を募ること。スケジュールを調整して現地に入って大学からの参加者の代表として活動を振り分け、実施するというものでした。
コーディネーターとはいえ、私が声を掛けて始めた活動ですので、参加してもらった学生に対してはリーダーとして活躍しないと、皆がついてきてくれません。
その時はじめて先頭に立つことの難しさを実感しました。特に苦労したのは「参加者に納得してもらうこと」、そして「自主的に動いてもらうにはどうすれば良いのか」、という点でした。
ボランティアに参加してくる学生は意識も高く、自分なりの考えをちゃんと持っていて、活動そのものにも、しっかりとした意義を求めてきます。具体的な活動の詳細を説明して、意義を納得してもらえれば、こちらが指示しなくても自主的に動いてくれる方が多いということに気がつきました。
私がしたことは、徹底的に現地のニーズを取材して、なぜそれが今必要なのかを理解し、説明すること。もう一つは、参加してもらう学生の個々の事情や、モチベーションを把握することでした。
その二つをすることで、はじめて共感を得ることが出来、実際の活動を通じて参加した学生から信頼してもらえていることを実感できました。共感と信頼が私のリーダーシップのキーワードです。
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