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【例文あり】面接の自己PRで、明るさをアピールする秘訣を解説

面接の自己PRでは何が見られているのか

学生にとっての面接の目的は、自分を志望企業に売り込むことです。従って全ての回答は自己PRにつながります。

狭義では、エントリーシートに記載した、強み、能力、長所を、面接であらためて「あなたの自己PRをお願いします」、「あなたの長所は何ですか?」という質問で聞かれます。

面接の自己PRで明るさをテーマにするのは有効なのでしょうか?それとも強みとしては漠然とし過ぎていてダメなのでしょうか?明るさをテーマに自己PRしたい場合、どうすれば良いのでしょうか?悩みは尽きません。はじめに自己PR質問の意図からおさらいしておきましょう。

面接官が自己PRの質問で知りたいことは、次の5点に集約できます。

質問の意図:

  • どんな人柄で、どんな特長(強み、長所)を持っているのか
  • 物事に対する考え方、価値観、興味、取り組み方、態度・姿勢、行動特性
  • 人柄や特長(学生の主張)の裏付けや経験、事実
  • 人柄や特長を、どのように活かしているのか、活かそうとしているのか
  • 魅力的で、印象に残す説明ができるか
つまり特長(強み、長所)を通じて、あなたの人柄、考え方、行動特性、物事に取り組む熱意をアピールするべきなのです。どんな特長でもこの趣旨を理解して、それが伝わるような回答ができれば良いのです。明るさをアピールする場合の大切なポイントを解説していきます。

自己PRで、明るさを取り上げる場合の注意点

明るさは企業にとって重要な資質であることは間違いありません。特に販売系、営業系、接客系の職種にはアピールする資質です。しかし明るいだけで採用してくれる企業はゼロです。結論から言えば、明るさ、明るい性格は長所ではありますが、それを単独で自己PRの全てにすることは出来ません。

営業、販売、接客系の企業・職種は、顧客の満足を提供できなければ負けます。いつでも明るく対応できる人材は顧客のハードルを下げて、本当のニーズや期待を聞きだすことができるという経験値があるのです。営業、販売、接客系では必要な資質なのです。

しかし、顧客やスタッフに明るく対応できるだけでは、企業に貢献できるというレベルには達しません。コミュニケーション能力+明るさ、忍耐力+明るさ、協調性+明るさ、ストレス耐性+明るさなど、企業に貢献できる長所の裏付けがあって、それに明るさをプラスすることで強いアピールとなるのです。

企業は明るい対応で顧客満足を獲得することは目的ではありません。利益を出すために、顧客の満足は必要不可欠ですが、あなたの明るさは企業活動にとって明確なメリットをもたらすものでない限り、単独で自己PRのテーマすることは難しいと認識すべきです。

明るさを自己PRのレベルで語るには工夫が必要です。また、明るさアピールをして良い人と、するべきではない人が存在します。以下の条件に当てはまらない場合は、コミュニケーション能力や協調性など、他の能力・長所のアピールに切り替えて下さい。

 明るさアピールができる条件

  • 明るさに本当に自信がある人:自分で「自分の根っからの性格は明るい」と思っていることは当然として、いつも周囲の人から「明るい」と言われている
  • 信念がある人:明るいことは、素晴らしいこと、対人関係でとても大切なこと、自分の生き方のコアになっているという信念がある人
  • 面接で明るいことが実証できること:覇気のある受け答え、笑顔、相手の目を見て話せる、余裕がある、熱意を伝えられること。模擬面接でも笑顔でいられることがテスト済であり、自信のある人
  • 具体的な事例で証明できること:あなたが明るいことによって、うまくいった事例、具体的な成果があがった体験や事例を多く持っている
  • 志望企業・職種に適している:あなたが志望している企業や職種が、明るいことを重視している
あなたが上記の条件を満たすのであれば、明るさをテーマに自己PRする価値は大いにあります。しかしその際も、他の長所と組み合わせることを忘れないでください。

明るさの意味とは何か

あなたは「明るい人」を、どうイメージしますか?

  • 明るい人は感じが良い
  • 話しやすい
  • 優しい
  • 自分の意見を受け入れてもらえる包容力がある
  • 余裕があり、客観的な見方ができる
  • 場の雰囲気をよくする
  • チームメンバーをリラックスさせる
  • チームメンバーのチカラを引き出せる
このように分解すると、接客サービスや営業面で、明るいという長所が活きることが分かります。また営業をサポートする一般職でも重視される資質です。

長所としてアピールするには、明るさを性格的な資質、普遍的なものとして証明する必要があります。

人は誰でも、楽しい場面では明るいからです。上記のように、販売、営業、接客サービスやサポート職でのメリットを伝えることは当然ですが、企業活動全般にわたり、明るさを再現できないと自己PRとしては不十分です。キーワードは「明るさ+α」です。

就活の文脈でいう、明るさとは何か

「明るさ」、「明るい性格」を履歴書の性格欄や自己PR欄に書いている学生は非常に多いです。しかし、「明るい性格」」と書いてあっても、実際に面接で会うまではほとんど機能しない長所なのです。面接官もあなたに会うまではその記述を全く信用していません。読み飛ばしていると考えた方が正確かもしれません。

何故か。答えはいたってシンプルです。明るいか、明るくないかは面接で、10秒もしないうちに分かってしまうからです。また、面接官は面接開始後4分間で合否を決めてしまうという調査もあります。つまり、明るいか、普通か、明るくないかはほとんど第一印象で決まってしまいます。

他の長所は、語る内容がしっかりしたもので信頼できれば評価できますが、「明るさ、明るい性格が長所」と主張する学生が緊張して顔が強張っていたり、声が震えていたりでは全く説得力がありません。あなたは、本当は明るい性格かもしれませんが、誰もがする「緊張」のために、明るい「印象」を残せないのです。

明るさをアピールする学生は、面接でそれを100%再現する必要があります

その意味ではテーマにしやすい反面、面接では非常にハードルが高い長所と認識すべきです。逆に言えば、面接という本当にシビアな局面でも、明るく対応できるような人でない限り、明るさをメインのアピールポイントにしてはいけません。誇張や誤魔化しはできない長所なのです。

就活文脈の明るさに必要な要素

就活文脈での、長所としての明るさをもう少し深く考えてみましょう。企業のニーズにマッチする要素は以下のようになります。

  • 顧客やスタッフに好かれる
  • 物事に前向きに取り組める
  • チームメンバーの力を引き出したり、勇気づけたりすることができる
  • 場の雰囲気や周囲の人を明るく、ポジティブにするムードメーカー
  • 場の雰囲気や周囲の人をリラックスさせる
  • 顧客やスタッフのハードルを下げて本音を引き出すことが出来る
  • 逆境、困難な状況でも明るくいられる強い精神力、ストレス耐性がある
  • 全般的にコミュニケーション能力が高い
  • 良好な人間関係が構築できる
  • 協調性があって話しやすく、周りを巻き込む力がある
  • 営業・販売の成果に直結する
このように、企業が評価する長所としての明るさは、学生が思っている明るさよりはるかに重いものです。もちろん、学生のあなたに、全てを求めている訳ではありません。

しかし、あなたが明るさを自己PRのポイントにする場合、エピソードにこれらの要素が一部でも感じられないと、全く説得力のない自己PRになってしまいます。

「明るさ」、「明るい性格」という言葉を使わず、具体的な長所として語ったほうが分かり易い場合は、同じエピソードでも躊躇せず変更しましょう。コミュニケーション能力、協調性、巻き込む力、ストレス耐性、忍耐力などに言い換えた方が伝わり易い場合も多いのです。

どうしても明るさをアピールしたい場合は、「私の長所は、明るさとコミュニケーション能力です」と言い換えることもできます。(メインのアピールポイントはコミュニケーション能力、明るさはサブ)

あなたの明るさがチームや集団で成果を上げることに貢献した例を話せると、より企業ニーズにあったアピールとなります。

明るさがチームや組織全体に良い影響を与えたエピソードを紹介してください。「チーム全体が落ち込んでいたが、私がまず明るく振舞って場を盛り上げ、雰囲気を良くした結果、メンバー同士が本音で語り合うことができ、チームの団結を取り戻すことができた」というような例があれば、積極的に活用しましょう。

ESであれば、提出する前に自己PR文をもう一度読んであなたのアピール、あなた自身が「志望する企業の仕事に活きる、ポテンシャルがある」という印象が残るかどうかをチェックポイントとして下さい。

もし残らなければ、あなたの自己PR文は「就活」という括りの中ではうまく機能していません。もう一度、就活文脈の「明るさ」の要素が際立つようにリライトして下さい。

明るさの効果を具体的に語ろう

明るさは非常に曖昧な言葉で、明るさが長所とだけ言われても企業にとってもメリットは伝わりません。

伝わるとしても「あなたは、たぶん良い人」レベルであり、就活の自己PRとしてはほとんど機能しません。

あなたの明るさの効果をアピールする際には、具体的にどんな強みなのかを定義して語ってください自分がアピールしたい明るさの効果とは何かをはっきり定義するべきなのです。

明るさのアピールの際に重要なのは、明るさだけをアピールしてはいけないということです。企業にとって重要な資質、能力であるコミュニケーション能力、協調性、チームワーク、忍耐力などの関連した強みとともにアピールしてください。

明るさの効果を語っただけでは誰も信じてくれません。なぜそう主張できるのかを事実・経験に基づいたエピソードで証明しましょう。

エピソードはESに取り上げるメインを含めて、少なくとも3つエピソードを用意しておきましょう。

1つのエピソードだけでは根拠と言えず、仕事での再現性をアピールできません。2つの場合でも、どちらかのエピソードの評価がイマイチの場合、不安定であり、根拠が薄いという判断を受ける可能性があります。3つの場合、「自己分析をしっかりした上での強み」としての印象が強まり、面接官は根拠と再現性を評価しやすくなります。

深堀質問がこなくても、簡潔にに複数のエピソードを紹介できるようにしておきましょう。

自己PRをエントリーシートに書くために、あなたの強み・長所は事実・経験から抽出していますね。その過程で使用したエピソードの展開フレームを面接にも応用しましょう。

あなたの明るさが、企業にとって意味があることをアピールするために、次の強み・長所を上手に伝えるパターンを応用してください。

強み・長所を上手に伝えるパターン

結論パート:

  • 結論を先に述べる:「私の強み・長所は○○○を○○○する○○力です」(強み・長所の明るさを具体的に表現する)

経験・エピソードパート:

  • 強み・長所の根拠である経験、力を発揮できたエピソードの概要を簡潔に語る
  • そこにあった問題点、課題。課題に対して考えたことや動機
  • 問題・課題に対してとった行動とその結果

まとめパート:

  • 明るさ(○○力)のまとめと、仕事への活かす決意
明るさアピールの場合、ひとつのエピソードを深く掘り下げるより、明るさが本当に備わっている資質であることをアピールすることが重要です。

エピソードはそんなに重くなくても良いので複数の事例を紹介して、自分の等身大の性格や長所としてアピールしましょう。あなたが主体的に、周囲に良い影響を与えた明るさの例を紹介すれば良いのです。

これらの要素を一気に話すのではなく、できるだけ面接官との会話の中で伝えてください。面接に慣れてくれば、順番を敢えて崩して印象を深めるなどの余裕も出てくると思います。

暗記した文の棒読みはだめです。キーワードをしっかり頭に入れて、会話で伝えることを心がけましょう。

自己PR作成ツールで、「明るい性格」をアピールしよう

「明るい性格」をテーマに自己PRを作成する際、伝えたいことは沢山あっても、上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

そんな時は、「Chat GPT自己PR作成ツール」を活用してみましょう。

就活サービスを提供している、キャリアパークのChat GPT作成ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけでAIが作成した理想的な流れの自己PR文が完成します。後は、それを基にブラシュアップするだけ。志望企業の人材像にミートするよう、オリジナリティを加えていきましょう。

無料でダウンロードして、人事を唸らせる自己PRをサクッと完成させましょう。

※またこのツールを利用する際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!

「明るさ」、「明るい性格」を自己PRのテーマにした回答例

私の長所は根っからの明るさと、人を巻き込む力です。

 

小さいころからお笑い好き、人を笑わすことが大好きで、大学に入ってからもお笑い系のサークルで活躍してきました。

 

私は自分もそうですが、友人や周辺の人が暗く、落ち込んでいたりするのが大嫌いで、そういう人を笑わし、励ますことで、自分もまた元気になれると信じています。

 

話を聴いたり、一緒に食事をしたり、遊んだり、飲みに行ったりと、笑いながらコミュニケーションをとることで元気を取り戻していくのが分かると、こちらも幸せな気分になれるのです。

 

現在はコロナ禍ということもあって、私も含めて就職活動に苦しんでいる友人が多いのですが、お互いに情報交換やストレス解消も含めてとにかく頑張ろうと励ましあっています。

 

高校時代の部活での先輩との関係や、大学に入ってからのアルバイト先でのトラブルの解決など、明るいことでピンチを切り抜けた話は色々あります。

 

社会に出たら、本当に笑っていられないような問題にも直面すると思いますが、信頼できる人間関係とチームワークさえあれば乗り切れると信じています。

 

私の明るさや、人を巻きこむ性格はそれに貢献できると思います。営業の最前線に出て、お客様との関係づくりにも、明るさや笑いのパワーが発揮できると考え、御社の営業職を志望いたしました。

上記の回答例は要素と構成の参考にしてください。このように話そうという目的ではありません。要素と構成を参考に自分のオリジナルを作って、練習と場数で磨いていきましょう。

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