某国の首相の国会での質疑応答や記者会見を見る機会が増えると、「話し手」の話し方や表情、目の動きによって、人に与える印象や説得力が大きく違ってくることが良く分かります。
就活における面接選考も、記者会見に近いものがあります。面接官は基本的に質問する側であり、就活生のあなたは答える側になるのです。
「答える内容そのもの」も、もちろん重要ですが、それ以外にも面接官に好ましい印象を残す言い回しと、逆に良くない印象になってしまう言い回しがあります。
この記事では良い例と悪い例が現れやすい質問をピックアップして、その質問に対する答えを比較しています。
印象の違いが生まれるかのポイントも解説しているので、好印象を残す話し方や態度が身に付くような改善に繋がります。
Contents
好印象を残す答え方の基本中の基本
まず目線を下に下げてメモを読んでいることが相手に伝わってしまうと、どんなに立派な内容であっても、「真剣さ」が伝わらず、結果的に相手を説得できません。
オンライン面接では特に注意が必要です。メモを参照できるからと言って、目線を下に落として答えると、印象的にも大きなマイナスになります。
相手の目を見て、相手の質問に対しては正面からハキハキと答えること、結論ファーストで答えその理由を述べるのは基本中の基本です。それほど「答え方と態度」は印象→評価に大きく作用します
また、どんなに立派な答えでも、エントリーシートの内容を丸暗記したような棒読みでは、自分の思いを相手に伝えることは出来ないのです。
面接では、「活発に会話が成立すること」で、自分の良さや志望動機、熱意を伝えなければなりません。メモ読みや丸暗記の棒読み口調では、これが達成できないことは誰でも理解できると思います。
この基本を押さえた上で、面接で避けるべき言い回しと表現を身に付け、好印象を獲得しましょう。
面接での質問を例示していきますので、答えや解説を読み進む前に、自分の場合はどうこたえるかを「声を出して」(心の中でも良いです)答えてみてください。
質問1:就職活動の印象を聞く質問
自分の答えをしてみましょう。
NG例を見る:正直に答えだけで陥る「ネガティブ」印象の罠
面接の序盤に、何気なく現在の就職活動に対しどんな感想を持っているかを聞かれることがあります。深い考えを聞いている訳ではなく、印象を聞く軽めの質問であるため、面接の序盤に就活生をリラックスさせる意図もあって、この種の質問が出る場合があります。
この種の質問に、正直に答えるのは悪いことではありませんが、答えがネガティブなものの場合は文字通り「ネガティブな性格」という印象を与えてしまいます。
- ポイント:印象や自分の状態、今の考えを聞く質問にはネガティブな表現は避け、たとえ正直な気持ちを伝えたるとしても、ポジティブな印象を残すこと
このポイントを入れて改善すると以下のような答え方になります。
GOOD例を見る:質問2:学業に対する取り組みを聞く質問
自分の答えをしてみましょう。
NG例を見る:反省で陥る「後悔」しか伝わらない罠
面接官はエントリーシートや履歴書を基に、疑問符が付く点をストレートに質問してくることがよくあります。学業や実績、ガクチカや挫折体験についてはこの種の質問がくることが良くあります。
自分が行ってきたことに自信が持てないで反省のコメントのみで終わってしまう場合、面接官は「それで、どうしたの」というツッコミを入れたくなるものです。
正直に答えることは悪いことではありませんが、前向きな取り組みの姿勢が見えないとマイナスの評価を下さします。
- ポイント:後悔しているとう印象で終わらせない。「後悔していません、その理由は・・・」と必ずそれ以上のプラスの効果を述べる、もしくは、正直に反省を伝える場合は現在それを糧に取り組んでいる活動を説明する
このポイントを入れて改善すると以下のような答え方になります。
GOOD例を見る:質問3:前後の答えの違いや矛盾をついてくる質問
自分の答えをしてみましょう。
NG例を見る:自己弁護による「言い訳」の罠
圧迫面接でなくても、鋭い面接官は「掘り下げ質問」で、前の答との違いや矛盾を指摘してくることがあります。
面接に慣れていないと焦ってしまい、つい「取り繕うこと」に頭がまわってしまって、発言が「言い訳」にしかならないことが起こります。ビジネスの世界では「言い訳」が先に出てくる人は評価されないため、注意が必要です。
- ポイント:
- 表現に「言い訳」のニュアンスが入ってしまうと、自己弁護して、自分のミスを隠したり、他人のせいにしたりというビジネスの世界ではマイナスなキャラクターを印象付けてしまいます
- 本当にナンセンスな答えをしてしまったのなら、まず誤りを訂正することです
- 今の答で伝えたいことを伝えたつもりだが、うまく表現できなかった場合は、「違ったことを言っていない」という文脈で修正・補足することで「言い訳」のニュアンスを回避することができます
このポイントを入れて改善すると以下のような答え方になります。
GOOD例を見る:質問4:当社での活躍や貢献に関する質問
自分の答えをしてみましょう。
NG例を見る:条件を前置きすることで陥る「後ろ向き」印象の罠
志望動機の高さや熱意を確認し、「入社後のイメージ」が湧くかどうかを試す目的で「活躍」や「貢献」が就活生の中で具体化しているかを問うことがあります。
就活の軸がしっかりしていれば、キャリアビジョンも含めて具体的な貢献や活躍をこたえることができますが、準備不足の場合は「自信のなさ」から条件を付けて答えたくなるものです。
面接官は、あえて「自信」の有無をついてきます。その種の質問に前提条件をつけた答えが多いと好印象を与えることができません。どうしても「後ろ向き」、「保身的」な印象を与えてしまいマイナスになります。
- ポイント:後ろ向きの表現、自分の立場を擁護するような前置きを置かず、結論をのべてから、その理由を述べるようにしましょう
このポイントを入れて改善すると以下のような答え方になります。
GOOD例を見る:質問5: 希望職種や希望部門に関する質問
自分の答えをしてみましょう。
NG例を見る:優柔不断による「迷い」の罠
ポイント:特に職種や希望部門に対する質問で、答えがあいまい、もしくは「迷い」がある表現をしてしまうと「就活の軸」がぶれている印象になりマイナスになる危険性があります。
この種の質問に対しては、まずはっきりと結論を述べ強い意思を伝えるべきです。
第二志望等をESや履歴書に記載している場合は、その上で他のオプションを少し話す程度は良いですが、自分自身の「就活の軸」を基にして答えることがポイントです。「就活の軸」を外してしまうような答えは優柔不断の印象や、軸が定まっていない印象を与えてしまいます。
このポイントを入れて改善すると以下のような答え方になります。
GOOD例:質問6:志望動機の深さをチェックする質問
自分の答えをしてみましょう。
NG例を見る:自信不足と熱意の上滑りによる「懇願」の罠
志望動機をチェックする質問は数多くありますが、面接の終盤に敢えてストレートな質問をする場合があります。
それまでの面接の質疑応答で、十分志望動機を伝えられている場合は意思と熱意を補強する上で上記の答え方をしても、大きな問題はありません。
しかし、志望動機が十分伝えられていない時にこの種の質問を受けることもあり、その場合は上記のような答えをしてしまうと、企業名だけで志望しているのではないかという印象を与えてしまいます。
深い志望動機や就活の軸が感じられず、ただ「懇願」しているとしか聞こえない場合があり、注意が必要です。
- ポイント:
- 懇願は弱さの裏返しと取る面接官もいます。また「お願いしかできない、頭の悪い学生」という評価をつける面接官も多いのです
- 逆に学生らしい表現として特にネガティブに感じない面接官もいますが、懇願口調は避け、自分のアピールポイントを再度伝えて志望意欲の高さを表現することが基本です
このポイントを入れて改善すると以下のような答え方になります。
GOOD例を見る:質問7:入社への本気度をチェックする質問
自分の答えをしてみましょう。
NG例を見る:慎重さによる「ためらい」の罠
人生の分岐点である「内定」や「入社」に関する質問なので、正直に答えたり、慎重に答えたくなる気持ちは理解できますが、「内定」を獲得していない現状では慎重になる意味はありません。
この種の質問は面接選考の中盤以降によく出るものです。その企業を志望して、面接を受けている時点で「入社したい」と堂々と伝えましょう。
他社からの内定は出るか出ないか分からない「仮定の質問」なので、無視しましょう。選ぶのは目前の企業から内定を獲得してからです。まずそこに集中しましょう。
- ポイント:「ためらい」の印象を与える表現は、たとえ正直な気持ちであったとしてもしないようにしましょう。また自分の意思に対する答えには条件を付けないようにしましょう
このポイントを入れて改善すると以下のような答え方になります。
GOOD例を見る:まとめ
就活の面接で避けるべき言い回しと表現は面接に慣れてくれば、特別に意識しなくても自然にできるようなる人も多いです。
しかし、就活の選考の怖さは、ある企業の選考参加した場合、一回失敗してしまったらその企業への選考は終了してしまうという点です。
面接選考に入る前に、十分な練習やリハーサルに時間をとり、この記事で説明した罠に陥らないようにしておきましょう。
- 好印象を残す答え方の基本中の基本ができているかをチェックしよう
- 答え方、表現上の7つの罠にかからないようしよう
- 正直に答えだけで陥る「ネガティブ」印象の罠
- 反省で陥る「後悔」しか伝わらない罠
- 自己弁護による「言い訳」の罠
- 条件を前置きすることで陥る「後ろ向き」印象の罠
- 優柔不断による「迷い」の罠
- 自信不足と熱意の上滑りによる「懇願」の罠
- 慎重さによる「ためらい」の罠
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