Contents
回答方法の解説
まず、あなたの自己分析、自己PR、志望動機のメモや記録、ワークシートをすべて目の前に広げてください。
提出したエントリーシート、履歴書のプリントアウトもすべて広げましょう。
企業が面接する時は必ずエントリーシートや履歴書のコピーが面接官の手元資料として置いてあります。従って面接官に見えているのはエントリーシートに書かれている人格であり、自己PR、志望動機なのです。
面接の基本は、学生側から見ればエントリーシートや履歴書に書かれている人格に息を吹き込むことです。
企業側から見れば、紙に書かれている人格が目の前に登場したので、その人にインタビューして詳しく聞いてみよう、確かめてみようということになります。
エントリーシートでは、ほとんどの学生が「自己PR」と「志望動機」を、その裏付けとなる経験、エピソード、第三者の評価をポジティブに書いています。
そこには、その学生の興味、価値観、性格、思考パターン、行動原理の「本当のあなた」の全人格がにじみ出ているはずです。
面接ではエントリーシートに記載されている人格を「本当のあなた」として、紙に書いてある情報ではなく、「生身の人間」として、その場で魅力的にアピールすることが目的になります。
- 企業側に「エントリーシートの記載内容は信頼できる」と思ってもらう
- 更に「エントリーシート以上に面白そうな(ポテンシャルがある)学生」だと思ってもらう
- 最終的に「企業にとって戦力になりそうなので、採用したい」と思ってもらう
この3つを達成するためにエントリーシートに書いた内容を下に、下に掘っていってください。
「何故」を3度繰り返して、掘り下げ、理由の理由を探っていくことで、より深い答えを見つけることができるのです。
たとえば「人生で一番悔しかったことは何ですか?」と質問された場合、自己PRで書いたエピソードの「問題点」「困難」に深い部分で合致した答えをすれば、ESに書いてあることと、面接での整合性が担保出来る訳です。
あなたがESに書いた「就活用に最適化した困難、問題点」が「人生で一番悔しかった」ことに合致すれば、それを基に答えていけば説得力のある答えが返せるはずです。
しかしそうでない場合も多いでしょう。
ESを作成した時点では、面接での質問までは想定できていないのが普通です。ES提出が早い為、提出の段階ではまだまだ稚拙な内容になっている場合があるからです。これが面接の難しい点です。
回答の方向性
「就活用に最適化した困難、問題点」が「人生で一番悔しかった」ことに合致しない場合、質問を予想できないので、ほとんどの場合は「えっ。人生で一番か・・・、何だろう?」と答えに詰まってしまいます。
回答は次の2つの方向性で考えてみましょう。
Aプラン:ESの自己PRで使用したエピソードに息を吹き込む
ESで書いた自己PRの裏づけになる問題点、困難な点をもっと掘り下げて、「人生で一番の」までドラマタイズして答える。ドラマタイズする場合でも嘘はやめて表現で強化しましょう。これが基本の方向性、Aプランです。
Bプラン:自己分析で洗い出した5つの特徴(PRポイント)の一つに結び付けて語る
ESに書いた「強み」「長所」「チカラ」の内容は一貫性が必要です。自己分析で掘り下げた自分の5大特徴のひとつにあてはまるエピソードを話しましょう。
分かり易いように例を挙げて説明していきます。例えば4番目の特徴で「協調性」を挙げた学生がいるとします。実体験に基づくことが大前提ですが、仮に以下の体験がある学生だとします。その体験を基に答えを考えていきます。
中学時代に孤立していた辛い経験より:
- 「中学時代、なかなか友人が出来ず、孤立していた。クラスの中でも浮いてしまっていた」→
- 「共通の傾向を持つ仲間と少しずつ話すことを意識した」→
- 「気の合う仲間だけで「仲間で将棋部」を作った」→
- 「仲間とはうまくコミュニケーションがとれるようになった」→
- 「将棋に興味をもってくれる人がだんだん増えていき、基本を教えてあげるうちに、クラスの中で皆と普通に話せるようになっていった」→
回答例:
「中学時代の孤立していた時間が一番悔しい思い出です。もっと早く『自分から働きかけなければ、人間関係で何も良いことが起こらない』ことを知って行動できていれば、つらい時期も短くて済んだと考えています。」
(エピソードで具体的にします)
「同じ悩みをもつ仲間と「将棋」という共通の趣味の話ができるようになったことをきっかけに、その輪を広げていく努力をしました。結果、クラスの全員と普通に話せるようになっていきました。このことを教訓に、高校時代からは「自分から話す。そして相手の意見を聴く。その意見に自分の考えを返す。また相手の意見を聴く」という事ができるようになりました。」
(PRポイントにつなげる)
「ただ相手の意見に同調するのではなく、意見を出し合いつつ、協調してものごとを作っていくこと、本当の意味での「協調」が得意になりました。」
(無理がなければ志望動機に結び付ける)
「私が克服して培ってきた協調性を活かし、御社でもチームの一員として貢献していきたいと考え志望いたしました」と結びましょう。
本当に「中学時代に省かれた」経験が一番つらい思い出であれば、それを克服したエピソードを自分の挙げた特徴の一つとしてポジティブに結びつけることができるはずです。
面接官は「人生で一番」と訊いているため、エントリーシートの記述内容と違っても問題はありません。
ただし「エントリーシートに書いたことは苦しく、悔しい体験ですが、一番悔しかったのは中学時代の体験です。私は・・・」との前振りは大切です。
これは一例ですが、どんな質問にも「自分らしさ(人柄・人間性)」を体験、もしくは自分の価値観、思考パターン、行動原理を通じて語り、最終的には自己PRのポイントで終わるのを定型としましょう。そして文脈上無理がなければ、志望動機まで言及しましょう。
人格カテゴリーの質問は多岐に渡っているため、すべて自己PRのポイントに結び付けることはできません。しかしすべての答えは、「企業が期待する資質を読んで、そこにミートするあなたの良さを表現する」と考えれば良いのです。
人格カテゴリーの頻出・重要質問に関しては別記事で個別に詳しく解説してありますので、併せて参考にしてください。
自分の面接力はどのレベル? 面接力診断をしてみよう
面接の本番前に、自分の面接力をチェックしてみませんか?
就活の選考で最も難しいのが面接選考です。
面接ではあなたの自己分析の深さや、性格、強み、企業理解度や志望動機の強さが見抜かれます。
面接前に自分の面接力をチェックして客観的に認識し、どのポイントがダメなのかを知ることは、そのポイントを面接までに改善できるため、とても効果的です。
それを手軽にできるようにしたのが、「面接力診断」です。
就活サービスを提供している、キャリアパークの面接力診断は、自己PR、企業理解、身だしなみ、コミュ力…面接に大事な6つの分野の能力を、それぞれ点数ベースで見える化してくれます。
更に重要項目ごとの、改善のポイントも解説してくれます。
web面接も、通常の面接と押さえるべきポイントは同じです。面接力診断で弱点を把握し、効率的に対策することで、選考を突破しましょう。またこのツールを利用する際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!
36の質問で、あなたの強み・適職を診断
就活は自己分析が必須!…ただ、やり方がわからず、悩んでいる人も多いはず。 そんな時は、自己分析ツールを活用しましょう キャリアパークのツールを使えば、36の質問に答えるだけであなたの強み・適職を診断できます。 サクッと自己分析を終わらせ、内定を勝ち取りましょう。あわせて読みたい!就活に即効の記事、ベスト5
- 1
-
26年卒の登録が殺到中!大手企業も利用するオファーボックスで、インターン情報やスカウトをもらおう
資生堂、マイクロソフト、朝日新聞、ニトリ、コクヨ、SoftBnak、JCB、ATEAM、sansan、Nissin、Opt、Funai Soken、RISOなども利用している逆求人型スカウトサービスのOfferBoxを賢く使い、就活のもう一つのルートを開いておこう
- 2
-
25年・26年卒の就活生には、dodaキャンパスを賢く利用する打ち手がある
少しでも納得感が高い内定を目指す25年卒の就活生、インターンに参加したい26年卒の就活生は、スカウトサービスで急成長しているdodaキャンパスを試してみよう。オファーの受信率は99%(23卒2022年6月時点、プロフィール入力率80%以上の場合)。ベネッセならではの充実したオンライン講座やイベント、本格的な適性診断まで無料で使えます!
- 3
-
納得できる内定獲得のための就活サイト、【就活会議】に無料登録すれば、88,000枚以上の本物のESを閲覧できる!
就活は情報戦。企業が提供する情報は重要ですが、それだけでは不安です。実際の社員の評価や、選考を受けた先輩達の口コミによる生の声を入手できる「就活会議」を徹底解説。ESや選考情報のリアルを手に入れよう
- 4
-
落ちてしまった選考の結果を、スカウト獲得に活用できる心強いサービスがある
スカウトサービスの大手、【キミスカ】の特徴は、落ちてしまった選考の結果さえもスカウト獲得に利用できる点です。それまでの頑張りを評価してくれる、「本当のあなた」を認めてくれる企業からのオファーを獲得しよう
- 5
-
【25年卒】首都圏の学生で、納得できる内定が取れていない人への神サービスを試してみよう
もう一人で悩まなくていい。就活の専任アドバイザーがマンツーマンでES添削・面談対策をしてくれ、しかもあなたに合った優良企業を紹介、完全無料の就活サポートをしてくれる「キャリアチケット」を紹介します