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就活の面接で、面接官の感情をポジティブにする秘訣

就活生にとって、就活の面接の場は「自分を売り込む」機会です。

自分のことを理解していない相手(面接官)に、自分の良さや志望意欲の高さを伝え、その企業で一緒に働いて欲しいと思ってもらう必要があります。

「売り込む」ことは重要ですが、その意識が強すぎると逆効果になる場合があります。逆に自信がなかったり、人と話すのがあまり得意でない学生、緊張しすぎて硬くなってしまう人は自分を上手くアピールすることができず、苦戦をしてしまいます。

その両者に共通しているのは、「自分を売り込む」意識が強すぎて、相手(面接官)のことを考えていないことです。

面接官の感情をポジティブに自分に向けさせるには、話し方や表現の工夫はもちろん必要です。しかしそれ以前に、頭と心に刻んで欲しい基本の鉄則があります。

この記事では、まずその鉄則を理解した上で、面接官の感情へポジティブに作用する話し方を解説していきます。 

面接でポジティブな感情を引き出す鉄則

面接でポジティブな感情を引き出すには、次の鉄則があります。「就活の答え」の読者は、以下の鉄則をまず身に付けてください。

  • 相手をポジティブにするには自分がポジティブでなければならない
  • 面接は演説やプレゼンではなく、会話による双方向のコミュニケーションを行うこと
  • 面接は試験ではあるが面接官と対決している訳ではなく、面接官は共通の目的達成のために同じ方向を向いている人として接する

面接に臨む服装や身なり、マナーは清潔感の感じられるものであることが大前提です。それができていないと第一印象でダメを食らう確率が高まります。第一印象でつまづいたら、それ以降が良くても面接では非常に不利になります。まず、その基本ができた上で、面接に強いマインドセットをつくりましょう。

面接に強いマインドセットをつくる鉄則が上記の3点です。

相手をポジティブにするには自分がポジティブでなければならない

簡単に言えば「元気よく」面接に臨むことです。自信がなくても、緊張していても、とにかく「元気よく」、「ハキハキ」した話し方で答えましょう。「から元気」でも、多少上滑ってしまっても、暗いよりはましです。無理やりでもかまいません。「面接は元気に」は鉄則です。

自分がポジティブでなければ、話している相手はポジティブにできません。この鉄則は、しっかり頭と心に刻んでください。

面接は演説やプレゼンではなく、会話による双方向のコミュニケーションを行うこと

面接の目的は、その企業に自分を知ってもらい、採用してもらうことです。

そのために「売り込む」意識は必要ですが、その売込みは「演説」や「プレゼン」のように、相手に伝えて説得することによって達成されるのではなく、会話による双方向のコミュニケーションによって相手(面接官)が納得することで達成されるのです。

会話が成立することはもちろんですが、会話のリズムをつくることや、会話が弾むこと、面接の終わりに「話をしていて気持ち良い、楽しい」、「もっと話をしたい」、「話を聞いてみたい」と思ってもらえれば成功と考えましょう。

そのためには一方通行の「押しつけ的な売り込み」ではダメなことは感覚的にも分かると思います。

自分も、この面接での会話が「楽しい」、「ためになった」、「もっとよく知りたい」、「もう一度話がしたい」と思えるような面接をすることを目指してください。

相手にそう思ってもらうためには、自分がそうなることが近道です。それが「あなたを売り込むこと」に結果として繋がると信じて、マインドセットを変えてみましょう。

面接官は共通の目的達成のために同じ方向を向いている人として接する

面接は試験ではありますが、面接官と対抗している訳ではなく、面接官は共通の目的達成のために、同じ方向を向いている人と話しているというマインドセットを持ちましょう。

対面の面接では、あちら側とこちら側に分かれたセッティングになるため、どうしてもテストする側とされる側で対抗している雰囲気が出ます。

圧迫面接はそれを更に強調して、ストレス耐性や意志の強さをテストするものです。

試験なのでテストする側とされる側であることには違いはありませんが、決して対決や対抗をしている訳ではありません。裁判のように検察側と弁護側がそれぞれ自分たちの立場を主張し合うものでもありません。

質問をする側と、答える側に分かれてしまうために、どうしても攻めと守り、対抗している意識になりがちですが、そのマインドセットも変えていきましょう。

サッカーで言えば、試合をして、お互いに相手のゴールを狙っているのではなく、パス交換をしながら共通のゴールを狙っているというマインドセットをもって面接に臨むことです。

パス交換は会話であり、ビルドアップしながらゴールにむかっていく意識を持ちましょう。この「対抗」や「攻めと守り」の意識を捨てるだけでも、肩の力が抜けて会話がスムーズにできるようになります。

就活は、その企業に入り、その企業の成長や発展を共に目指していくためのプロセスと考えれば、共通のゴール・イメージも持てるはずです。そのために、自分ができることをアピールできればよいとシンプルに考えましょう。

以上の3つの鉄則は、面接に慣れてくれば自然にできるようになる人も多く。決して難しいことではありません。

それを理解した上で、ポジティブな感情を引き出す話し方を解説していきます。

面接官の感情へポジティブに作用する話し方の鉄則

つなぎ言葉の「あの~、それは・・・」、「え~と、それはですね・・・」を使用しない

答えにくい質問を受けた時に、つい口にしてしまうのが「あの~」、「その~」や「え~と」や「それはですね・・・」、「まあ、それは・・・」という、つなぎ言葉です。

面接の答えでつなぎ言葉を多用すると、どうしても「自信のない学生」、「準備不足な学生」という印象になってしまいます。また「説明が下手」、「説得力がない」、「言い訳がましい」、「馴れ馴れしい」というマイナスの評価につながってしまいます。

口癖になってしまっている人は特に注意しましょう。これらの言葉は「使わない」と心に決めて、面接に臨んでみてください。1回か2回出てしまう程度であれば、それほどマイナスにはなりませんが、多用するのはNGです。

前置き言葉をできるだけ使用しない

前置き言葉とは「非常に難しい問題ですが、私は~~」、「そのことは以前から関心をもっていた問題の一つですが、私は~~」、「明確には言えないのですが、そのことは~~」と、自分の考えを述べる前に注釈的な前置きを入れることです。

前置き言葉も、面接中に多用すると「言い訳がましい」言動になり、そこから「言い訳の多い学生」というマイナス評価になってしまいます。

このような言葉を使用して話すと、「頭が良い印象」になると勘違いしている学生も多いです。しかし、多用すればするほど話のポイントが分かり難くなり、極端な場合は「何を言いたいのか」が分からず面接官をイラつかせてしまいます。

前置き言葉も1回か2回出る程度であればまだ良いのですが、極力排して、ストレートに話のポイントを明確に伝える練習をしていきましょう。

ダラダラ答えないこと

面接の受け答えで重要なのは分かり易さです。そのために結論から先に述べて、その理由を捕捉する等の基本の話法が推奨されています。

ダラダラ話している印象になるのは、以下の3つの原因があります。

  • 一回の答で全部説明しようとして、答えそのものが長くなる
  • 話しに区切りがなく、(書き言葉で言えば、文が“。”で終わらず、文が続いていて)主語、述語が曖昧になって論点がつかみにくい
  • 前置きや前提、条件や経緯等の説明部分が先に来て、且つ長くて結論(話のポイント)が不明確になる

回答内容がどんなに優れた内容でも、上記のように話すとせっかくの内容が伝わりません。面接で、伝えたいことが伝わらないということは、話していないと同じです。むしろ逆効果になることもあります。せっかく時間をかけて練ってきたアピールも無駄になってしまうのです。

自分の伝えたいことは「会話」というコミュニケーションを通じて伝えることを、常に意識して面接を組み立てましょう。

しゃべり過ぎない

「売り込む」意識が強すぎると、沢山話すことで自分の熱意を伝えようとしてしまうことがあります。

特にたくさんのこと、あれも、これも一度に伝えようとするとポイントがぼけてしまい、なにも伝わらなくなります。それどころか「売り込み」も乱発されれば「嘘くさい印象」になることを経験している方も多いと思います。

「よくしゃべっている」印象が強い通信販売の広告でも、キャストとの会話の中で、上手にセールスポイントを説明してその商品を売り込んでいるのです。決して一度に、あれもこれも説明している訳ではありません。

一回の発言で伝えたいことを全て答えるのではなく、自然な会話の中で自分の伝えたいことを伝えることを常に意識しておきましょう。自分の主張や良い面が結果的に伝われば良いと割り切ることも重要です。

本当にセールスが上手な人は、まず相手の話をよく聞いて、そのニーズにあうように決定的なポイントを話して、ぐっと買う気にさせるのです。

面接に向かう前に、今日「最も伝えたいこと」を決めておくことも良い方法です。面接に慣れないうちは、それだけでも伝えられれば自分としては「成功」と割り切ることも必要です。

場数を踏めば、本当の自分の良さを伝える勘所も身に付いていきます。このポイントも「会話」で伝えることを意識して、改善していきましょう。

答えを急ぎすぎない

自分の有能さをアピールするために、即答を意識し過ぎて、良く考えてもいない内容でもとりあえず話し出してしまう癖がある人は要注意です。

稀に、話しながら自分の論点をまとめていき、最終的に納得させてしまう天才肌の人も存在しますが、殆どの場合「薄い内容」の答えになってしましいます。

答えにくい質問は、面接官も意図的に出しているため、少し考えてから自分の意見を言えば良いのです。一拍置くために、相手の質問を少し別の角度から聞き直して、「質問の意図を確認する」というテクニックもあります。

「〇〇〇についてですが、□□□□という解釈でよいでしょうか」という逆質問を挟むだけでも、そのあとの自分の答えに一定の方向性に関する合意を生みだすことができるのです。

口から出まかせ的に「その場を取り繕った、浅い答え」より、少し間はあっても「その時点で真剣に考えて出した答え」の方が面接官の共感は得られます。

答を急ぎ過ぎる傾向は、しゃべるすぎや、先回りして質問に答えてしまうことにもつながります。

例えば「当社に興味を持ったきっかけは何ですか」という質問に対し、「きっかけ」、「志望動機」、「将来のビジョン」などを一挙に答えてしまうという失敗に繋がってしまうのです。

先回りして、その質問に関連したことを全て答えてしまうと、会話のリズムが崩れてしまい、良いことはありません。面接官も「質問する意欲」が落ちてしまい、低調な面接になってしまうので、先回りにも注意してください。

答えの言い直しをするときは、本当にしたい時だけに限ること

その場を切り抜けることを優先して、答えてしまったことが、本人の真意でない場合や、誤解を与える表現をしてしまうこともあります。

このようなケースでは、答えの訂正をしたくなるものですが、答えの言い直しを多用するのはNGです。答えの内容にもよりますが、真逆の言い直しや、違いが大きすぎる場合は、それだけでダメをくらう場合もあります。

答を捕捉する程度や、別の角度から答えを補強するのは良いですが、ビジネスの世界では「訂正では済まない」ことも多いのです。その意味でも、取り繕うだけの答えや、嘘の答え、あとで訂正が必要となるような答えは「厳禁」として面接に臨みましょう。

どうしても訂正したい場合は、「先ほど〇〇〇と答えましたが、□□□の視点が抜けてしまいました。お伝えしたかったのは△△△です」と、修正や訂正の理由を述べましょう。ただし本当に修正・訂正したいときに限りましょう。そうならないように、しっかり考えて落ち着いて話すことが基本です。

馴れ馴れしく話さない

面接がスムーズに進んだり、面接の場数を踏んでうまくこなせる自信がついてくると、会話に「馴れ馴れしさ」が出てしまうことがあります。

面接の出だしは普通の丁寧な言葉使いでも、だんだん気がゆるんで、学生言葉を多用してしまう人も出てきてしまいます。

企業によってはフランクな会話を好む面接官がいない訳ではありませんが、金融や重厚長大企業、旧財閥系企業、歴史・伝統のある企業はことごとくダメ出しをします。

極度の緊張はマイナスですが、緊張しているぐらいが丁度良いのです。面接官がフランクな口調をしてきた場合や、どんなに面接に慣れたからと言って最後まで気を抜かずに、丁寧な応答を徹底しましょう。

注意すべき学生言葉は以下の記事を参考にしてください。

まとめ

就活の面接で、面接官の感情をポジティブにする秘訣を基本のマインドセットと、話し方の両面で身に付けていきましょう。必ず役に立ちます。

    • 面接でポジティブな感情を引き出す鉄則
      • 相手をポジティブにするには自分がポジティブでなければならない
      • 面接は演説やプレゼンではなく、会話による双方向のコミュニケーションを行うこと
      • 面接は試験ではあるが面接官と対抗・対決している訳ではなく、面接官は共通の目的達成のために同じ方向を向いている人として接する
    • 面接官の感情へポジティブに作用する話し方の鉄則
      • つなぎ言葉の「あの~、それは・・・」、「え~と、それはですね・・・」を使用しない
      • 前置き言葉をできるだけ使用しない
      • ダラダラ答えないこと
      • しゃべり過ぎない
      • 答えを急ぎすぎない
      • 答えの言い直しをするときは、本当にしたい時だけに限ること
      • 馴れ馴れしく話さない

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