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業種の絞り込みから職種研究へ
業種研究で3業種に絞りこめたら次は職種の研究です。分かりやすくするために「食品」「飲料」「広告」の3業種に絞った学生A君の場合を例に解説します。
A君の絞り込んだ業種
- 理由:人の暮らしに密着した業種、特に食べることが好き、料理も好きで自分で研究・楽しみながら作るのが趣味なので食品メーカーに就職したい
第二志望 飲料メーカー:
- 理由:「食品メーカー」を一番にあげ、次に近い業界の飲料メーカー、またお酒も好きなため酒メーカーも含む飲料メーカーを選択
第三志望 広告会社
- 理由:何となくイメージも華やかだし、食品メーカーの広告やマーケティングに携われる可能性もあるかな、という理由で選択
ここでA君が素晴らしいのは、とりあえず希望業種のなかで順位をつけたことです。
順位は固定的なものと考えず、就活をすすめる上で変えて良い、変わっていく流動的なものとしてください。あくまで志望業種を比較しやすくするために、また自分のポジションを確認するためにつけておく意味があるのです。
職種の選び方
次にするべきは職種の研究です。
それぞれの業種毎に、代表的な企業、自分が興味のある企業3社を選んで、自己分析のノートを横目でながめつつ、自分に合いそうな職種は何かを探っていきます。
A君の場合、例えば「味の素」「キリン」「電通」を選んでその3社のWEBサイトや業界本から、その企業の部門や職種まで掘り下げていきます。
すでに業種の研究過程で職種も調べている皆さんは少し詳しく掘り下げていってください。やるべきことは2つです。
- それぞれの職種が企業の中で、どういう役割を担っているのか、どの部門・職種と、どういう連携で仕事をしているのかを調べて、ノートをとっておく
- その企業の社会的な意味(社会にとっての存在意味)に照らして、その部門が果たしている役割、貢献している点を自分の言葉でノートをとっておく
職種研究の疑問
皆さんの中には企業の中のある特定の部門、たとえば「自分は食品の商品開発」を絶対にやりたいと強い気持ちになられる方も多いと思います。
あるいは、「宣伝・広報」部門等を挙げる方もいるでしょう。イメージしやすく、華やかな職種に集中する傾向がどうしても出てきます。
そのような強い気持ちや意思をもつことは悪いことではありませんし、否定もしません。それによって益々その業界、職種への理解を深めることができます。しかし、その職種にだけ固執すると、ほとんどの場合就活はうまく行きません。
職種に固執すると就活がうまく行かない理由
職種に固執しすぎると就活がうまくいかない理由はとてもシンプルです。
- あなたはその職種の現実を知らない。企業からみると、あなたが知っているのは表層のイメージや知識のみであるため、固執すべき理由に説得力がない
- 技術職以外で入社時点から希望の仕事に就ける可能性は低く、企業は時間をかけてあなたの適正を判断して部門やポジションを与え、育成していきます。そのプロセスを理解せずに固執するのは子供じみた、「夢見る子ちゃん」と判断されるリスクが大きい
- 根本的に企業はあなたをまだ良く知らない。就活のプロセスで、あなたは企業や職種を知っているように振る舞うでしょう。そのレベルで「この職種だけしか興味がない」という主張は、企業目線では「汎用性が全くない、振り幅がない人材」にみえてしまう
イメージだけで決めて固執するのではなく、自己分析に基づいて深く考えていきましょう。
職種を絞り込むレベルとポイント
職種絞り込みの幅を持とう:
自己分析の結果に照らした希望職種の幅を持ちましょう。興味・価値観・適性・長所・短所、強み、弱み、行動特性を踏まえて自分の個性を発揮できる職種の幅を選びましょう。
まず具体的な企業における希望職種とその周辺や関連の職種をピックアップします。(具体的な企業を想定した方がイメージできるので暫定で良いです。同じ職種でも企業によって内容が異なるので具体的にします)
次に選んだ職種に対して以下のポイントを自分に問いかけ、洗い出していきます。
絞り込みのチェックポイント:
- その職種で自分は何がしたいのか
- その職種でどう自分の特性を活かせるのか
- その職種を希望した理由 (個人的・内的なもの)
- その職種を希望した理由 (社会的・外的なもの)
- その企業に対し、その職種で自分はどういう貢献をしたいのか。(できるのかではなく、したいのか。社会にではなく企業への貢献です)
- 狭き門の職種の場合の、キャリアステップの有無、標準的なステップはどうなのか
必ず自己分析を踏まえて行ってください。ただ、なんとなくでは説得力が全くありません。
面接では、「なぜその職種が自分に向いていると思ったか」「志望理由」は100%聞かれる質問です。この問いに自信を持って答えられない限り、かなりの確率で就活は失敗します。
志望職種説明は自己PRのまとめの部分になりますのでしっかりと時間をかけて考え、必ず文章を残しておきましょう。
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