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就活の採用区分と職種別採用を理解して、ベストな選択をしよう

就活準備では自己分析を行って業界・企業研究に進むのが一般的な流れです。

自分の興味・関心や、価値観,人柄や性格、強みと弱み、能力やモチベーションの源泉や行動特性が分かっていき、それにできるだけマッチする企業からエントリーをしていく流れです。

その過程で悩ましいのが「職種」に対する向き合い方です。

大卒新卒時の就活では、日本の企業の殆どが「総合職」の「ポテンシャル採用」という採用方針をとっているため、総合職で志望した場合は入社後どのような部門に配属されるかは分からないのです。

企業によって、「採用区分」は大きく異なります。

大卒新卒者の場合は「総合職」のみの企業もあれば、「総合職」と「一般職」に分けている企業、また「エリア総合職」のように、勤務エリアを限定した区分を設けている企業もあります。

これらの区分は労働条件=雇用契約の内容が違うので、給与体系も異なるので注意が必要です。

大卒新卒の場合は正社員での採用が殆どですが、企業によっては有期契約社員や向き契約社員として採用する場合もあります。この場合も労働条件=雇用契約が正社員とは違うので、特に外資系企業を志望する場合はあらかじめ把握しておくことをお勧めします。

更に悩ましいのは、「職種別採用」を行っている企業があることです。

この記事では「職種別採用」とは何か、どう考えるべきか、「職種別採用」で志望する場合の注意点にフォーカスして解説していきます。

職種別採用とは何か

職種とは仕事の種類です。どのように企業内の仕事を区分して、職種として管理しているかは企業によって大きな差があります。

職種別採用の場合、就活生は特定の職種に対して応募し、企業は志望者が応募した職種に対する選考を行い、採用(不採用)を決定します。

応募も選考も特定の職種に就くことが前提であるため、内定を獲得し入社する時はその職種、あるいは部門が確約されます。

しかし企業が設定している「職種」と、その職種で行う仕事の中身は、事業内容事業規模や同じ業界内の一般的な慣行、企業規模(従業員数)等で大きく異なります。

その違いによって、どこまで職種を細分化しているか、あるいはまとめているかは企業毎で大きく異なるため、職種別採用を行っている企業でも、全て違うのが現実です。

厳密な意味で仕事の中身や業際は違いますが、大卒の新卒採用では、ある程度の区分けをして募集しています。

全てのパターンは網羅できませんが、大枠では以下の採用区分に類型化できます。

大卒新卒時の職種別採用のパターンを知っておこう

大卒新卒時の職種別採用のパターンは、ざっくりですが以下のような区分で行われます。

尚、文系(事務系)総合職と理系(技術系)総合職は、多くの企業が取り入れている区分のため、この記事では職種別採用に入れていません。

  • 総合職コースと職種別コースを選択(職種の種類、細分化は企業毎で違う。ビジネスコースと専門職コースを選択という場合もあり)
  • 総合職と研究・開発職(研究・開発職のみを職種別採用としているパターン)
  • 生産・製造部門・拠点や工場を職種として分ける
  • 総合職と一部職種のみを職種別採用(例:経営管理・経営企画のみを分離し職種別採用、あるいはSE職のみを分離等)
  • 事務系総合職の中で営業職とスタッフ職(管理部門)を選択
  • ホールディングカンパニー採用で、連結子会社を選択
  • 本社管理部門(経理・人事・法務・知財・経営企画等)のみを職種別採用
  • 総合職の中で、海外勤務の有無で選択
  • 選考過程で事業部を選択
  • 部門別・職種別採用(一部の外資系企業、ゲーム会社等)

職種別採用をどう考えるべきか

就活で自己分析や業や職種、企業研究を進めていくと、「自分は営業には向いていない」、「自分の性格からいって、真面目にコツコツとミスをしないで積み上げていく仕事が好きなので、管理部門、特に経理や総務系の仕事がしたい」、あるいは「簿記の資格が活きる経理の仕事に就きたい」「〇〇の研究が活きる、研究開発部門に入りたい」という「職種を絞って就活がしたい」との気持ちが強くなることがあります。

自己分析や業界・職種・企業研究を真面目に行えば行うほど、ある意味「当然にいきつく一つの結論・方向性」でもあります。

その思いが強くなると、「職種別採用を行っている企業を志望したい」、その中でも「給与や待遇が良い大企業に行きたい」と考え、その条件に合う企業を必死で探し、エントリーすることになります。

でも少し思い留まりましょう。

「職種別採用」の選択肢をとると内定獲得へのハードルが非常に高くなります。

特に職種に拘り、かつ大企業に拘り続けて就活を続けてしまうと、春採用の結果が出る6月時点でNNT(無い内定)状態になってしまうリスクは増大します。

職種別採用の選考は超ハード

もちろん企業規模や就活人気度によって大きな差はありますが、一般的に職種別採用の選考は総合職採用よりも厳しくなります。

その理由はシンプルです。

職種別採用とは、その職種で仕事ができる能力を非常に重視した採用方針だからです。

大卒新卒の採用はキャリア採用(中途採用)とは違うので、「即戦力」を期待している訳ではありませんが、その職種の仕事を行う能力を判断して採用・不採用を決めることには変わりはありません。

職種別採用にはその職種・仕事ができる能力が最重要

総合職のポテンシャル採用のように「人柄や性格が良い」、「社風に合いそう」、「熱意はある」などの「ふわっとした」定性評価があまり期待できません。

もちろんそれらの要素も評価の対象にはなりますが、圧倒的に「能力」が重視されます。

特に大企業、上場企業、就活人気の高い知名度のある企業の職種別採用で内定を獲得できるのは、その能力に客観的な実績(学歴・学業実績・資格・語学力、特別な経験(海外で起業したなど)があり、その上それが高いことが必要不可欠です。

内定を獲得できるのはそれを持っている一部のハイパーな学生と考えて下さい。

「職種」を最も重視した就活をするなら、業種や企業規模より自分のスキルに対する強いこだわりと、その能力を使って稼ぐという強い意思がある場合のみと考えてください。

そして「大企業」、「上場企業」、「知名度のある人気企業」等の、企業のステイタスには拘らない覚悟が必要です。

職種別採用を前提に考えるなら、その職種の仕事をするために必要な能力が今の自分にあるかどうかを冷静に考え、判断しましょう。

志望動機でも「入社後は○○を実現したい」というWILLではなく「私は〇〇が出来ます。その能力を活かして□□□をします」というCANの文脈で話せることと、それを証明する事実があることが最低限必要になります。

キャリア採用ではないため、まだ志望する職種のスペシャリストではありませんが、意識としてはその職種のスペシャリストとして、また自分の強みや能力を活かしてどのように貢献するのかを具体的に答えること、答えられるように企業研究を深めることが重要です。

短大を卒業するにあたり、資格取得が義務付けられ、その資格を活かして専門職に就くのも、客観的な能力・実績が資格というカタチで証明できているためです。

職種に対する深い理解と意欲がないと太刀打ちできない

就活の面接では、志望者が「この業界のこの企業に入りたい」と思っている(だから面接に来ている)ことが大前提となるため、評価者は「この志望者の本気度」を判定しようと思っています。

そこで重要になるのは、志望者の職種に対する考え方と、その企業におけるキャリアプランです。

入社時から5年後、10年を見据え、どんな仕事をして、何を実現したいのかを具体的に語れる志望者は、「志望の本気度が高い」という評価をします。

実現したいビジョンやキャリアプランは、その職種に対する深い研究と理解が必要であり、地に足がついたものでなければ評価されません。

企業や事業と志望する職種の役割をどれだけ真剣に研究しているかは、面接で見抜かれます。

業種・企業研究は当然ですが、職種に対して明確な意思を込めて、中長期のキャリアプランまで明確に答え、入社の意思を鮮明に伝えて下さい。

総合職採用の企業への志望を併用しよう

「大卒新卒での就活では、業種と職種のどちらを優先させるべきか」、この質問に対する答えは「どちらと決められる正解」はありません。業種と職種は車の両輪なのです。

そして実質的な報酬(給与+福利厚生)と社会的価値(社会的な役割、知名度やステイタス等)がもう一対の両輪です。

自分の仕事に対するモチベーションがこの四輪に対し、チカラを効率良く伝えることができれば、仕事による「幸福感」を得ることができます。

実質的な報酬と社会的価値は、あなたが企業に対して与えた価値の見返り(結果)であるため、より重要なのは自分に合った、自分のモチベーションが上がる業種と職種に就くことなのです。

 職種別採用で結果を出すには、総合職への就活+αの努力が必要

「職種」の名前は同じでも、企業によって仕事の中身は大きく異なります。そして就活段階では、その中身の詳細までは良く分からないのが普通です。

「法務」という同じ職種名でも、行う仕事の内容が特許等の知財の管理なのか、顧客や消費者との契約の管理、トラブル処理が中心なのかでも、あなたの興味・関心に違いは出るでしょう。もちろん好き、嫌い、得意、不得意もあります。

あなたの側は「職種」によってその企業を志望している場合でも、企業にとっては「まず企業があり、その企業の中の職種」なのです。企業の視点では、業界の中の企業であり、その企業のための職種です。

従って、職種別採用の企業を志望する場合でも、その企業が所属する業界や企業そのものにモチベーションを表現しなければ内定は獲得できません。

通常の就活で求められることは当然クリアしなければならず、その上にその「職種」で貢献できる能力の証明をする必要があるのです。

なので、ハードルが上がります。

総合職採用でもエントリーしよう

あなたの就職へのモチベーションが、本当に「職種」だけで満たされるかは、冷静に判断するべきです。

興味がある業界や企業の総合職で内定を獲得し、入社した後、あなたの能力や希望によってモチベーションがある「職種」に就く道もあるのです。

もちろん、そうならない専門職もありますが、総合職はジョブローテションをしながら企業のマネージメント人材を育成する採用方法のため、就活後に希望した「職種」に就く方法があることも考えておくべきです。

大卒新卒時の就活で「職種別採用」を志望する場合は、とにかく職種別採用」の企業のエントリー数を増やすこと、総合職採用も併用してエントリーすること、「職種」のみを単眼的に追うのではなく、「興味が湧く業界・企業」という視点でのエントリーをすることを強くお勧めします。

職種に拘るなら、就活サービスの利用も検討しよう

「職種別採用」に拘るのなら、就活エージェントや逆求人型スカウトサービスを利用してみる方法があります。

ただし、その場合は中堅、中小企業やベンチャー企業の求人が中心にはなるでしょう。「職種」にこだわるなら、中堅、中小企業やベンチャー企業まで視野を広げてください。

どんな職種を希望するかによって難易度も大きく違います。たとえば営業系であれば求人も多い為、内定獲得の難易度は下がります。

しかし事務系管理部門の職種や企画系、理系の職種別採用の場合は、エントリーする企業の数を5月までに最低50社から60社程度は必要になります。

どんな職種があるのか、視野を広げよう

「就活の答え」では、就活生の皆さんが「職種」について理解できる記事を掲載しています。具体的に主な職種とその内容もリストにしてあるので、以下の記事も併せて参考にしてください。

まとめ

  • 職種別採用とは何かを正確に理解しよう
  • 大卒新卒時の職種別採用のパターンを知っておこう
  • 職種別採用をどう考えるべきか
  • 職種別採用の選考は超ハード
    • 職種別採用にはその職種・仕事ができる能力が最重要
    • 職種に対する深い理解と意欲がないと太刀打ちできない
  • 総合職採用への志望を併用しよう
    • 職種別採用で結果を出すには、総合職への就活+αの努力が必要
    • 総合職採用でもエントリーしよう
  • 職種にこだわるなら、就活サービスの利用も検討しよう
    • とにかくエントリー数を増やすこと
  • どんな職種があるのか、視野を広げておこう

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