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大学の研究内容に関する質問に、答える準備はできていますか?
就活の面接の頻出質問の一つが、ゼミ・研究内容に関する質問や卒業論文のテーマに関する質問です。
大学生のあなたに対する面接なので、当たり前のように質問されます。
特に面接の前半で、ウォーミングアップの意味合いを兼ね、出されることが多い質問です。
この質問に全く答えられないが学生はいません。学生にとって答え易い質問なので、時間をかけて準備しなくてもアドリブである程度答えられるものです。
しかし、ボーナス質問ではありません。企業側にはこの質問の裏にも、しっかりとした意図があり、あなたが的確に答えらえるかどうかをチェックしています。
質問の意図を理解し、的確にこたえるコツを覚えておきましょう。
質問の意図:「ゼミ・研究内容・卒業論文テーマを教えて下さい」
面接官がこの質問をする意図は以下の4点に集約できます。
- あなたが選んだ研究内容・テーマからあなたの興味・関心を知って、あなたの人柄の参考にしたい
- 具体的に「どう取り組んだのか」を知ることで、あなたの「学ぶこと」、「研究すること」、「仕事やテーマに対する取り組みの姿勢」をチェックしたい
- あなたの取り組みを、第三者に分かり易く、簡潔に紹介できるかどうか、興味を喚起できるか、あなたのプレゼンテーション能力をチェックしたい
- 技術職・専門職志望の場合は研究内容そのもの、何を達成できたのかを評価する
回答のポイント:「ゼミ・研究内容・卒業論文テーマを教えて下さい」
Point 1: ゼミや卒論のテーマを選んだきっかけ、動機を説明しよう
あなたが何に惹かれて研究や卒論テーマを選んだのか、その理由・動機をテーマと共に話してください。話す際のポイントは、出来るだけ具体的に、面接官が前提の知識がなくても分かるように話すことです。
一度に詳細まで話すのではなく、何に興味があってそのテーマを選んだのかを語ってください。
この種の質問に対する回答では、専門的な知識がない人でも理解できるように「分かり易く」説明することがポイントです。
Point2:ゼミの中での活動、卒論のために行っている研究や活動を具体的に話そう
活動や学習で苦労している点、努力している点を、具体的に何をしていて、どこに苦労や面白さがあるのかを簡潔に語ってください。
同じく、前提知識がなくても理解できることが重要です。
研究職・専門職志望の学生は、面接官の知識レベルを確かめながら、技術的なポイントを説明していきましょう。ただし限られた面接時間のため、長々と話すのは謹んでください。重要なポイントだけ話しましょう。
具体的な研究ノートや、作品の現物やビジュアル、資料を証拠としてみせながら説明する手もあります。
是非、検討してみて下さい。ただし詳しく説明するためではありません。あくまで、あなたの研究内容を象徴的に「見せる」目的です。
特にWEB面接では、ビジュアルの助けを借りながらアピールできないかを考え、工夫してみましょう。
それをきっかけにして、面接官があなたの研究に興味を持ち、詳しい説明を求めてきたら、それに応じればよいのです。
具体的に分かり易すい工夫をしている学生と、していない学生では、例え同じようなレベルの成果や取り組みでも、印象に大きな差が出ます。
特に選考初期のWEB面接では、その差は大きいので、工夫をしてみる価値は大いにあります。
Point 3: 前提の知識がない人に、どう話すかをあらかじめ考えておこう
ビジネスでは自分が主張したい内容をどう話して説明するべきか、かならず事前に考えて実行します。正式なプレゼンテーションならリハーサルを数度おこないます。
前提知識がない相手に、物事を説明するのはそれほど難しいものなのです。
ましてや専門的な研究内容は普通の人に理解せよといっても無理だと思いましょう。
全くビジネスに関係ないと思われる研究テーマの場合でも、今日的意義や、ビジネスに関連したところをみつけて話せるかを考えてみましょう。
例えばシェイクスピアの戯曲を研究している学生でも、決断の意味をビジネスに置き換えて話すことは十分可能なのです。
内容に関しては、何を最低限伝えるかを決めえて、むしろどう取り組んでいるのか、「仕事やテーマに対する取り組みの姿勢」に力点をおいて語ってください。
キーワードは研究内容への興味喚起を通じた、「あなたに対する興味喚起」です。
総合職採用の場合は特にですが、売り込むは研究内容や結果ではなく、「あなた」であることを忘れないで下さい。
Point 4: 具体的な研究の成果や作品をビジュアルで説明してみよう
専門職・研究職の場合は研究内容そのものも評価の対象になります。
何故なら、その分野の専門性と、そこから見える職種へのポテンシャルを買うためです。
言葉より、具体的なもの、ビジュアル、作品の方が伝わると思えばそれを面接に持参しましょう。
ノートPCやタブレットを使用し、ビジュアルの力を借りて印象を残すのは効果的な手法です。
ただし、はじめから長々説明するのは逆効果になります。
説明するのは面接官があなたの研究に興味を持ち、詳しい説明を求めてきた場合のみです。はじめからノートPCやタブレットを使用したプレゼンをする場ではないので、誤解の無いように。
ビジュアル・エイドはあくまで、あなたをアピールするツール、「きっかけ」の一つにすぎません。
自己分析をやり込み、面接に備えよう
採用面接では様々な角度の質問がされ、「あなた」が深堀りされます。上手く答えるには、自己分析を通じて、「あなた自身」を深く理解する必要があります。
そんな時は、自己分析ツールのを活用してみましょう。
就活サービスを提供している、キャリアパークの自己分析ツールをを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→性格のタイプを診断できます。
サクッと自己分析をして、自分を深く理解し、選考を突破しましょう。
「ゼミ・研究内容・卒業論文テーマを教えて下さい」の回答例
私は秋田市の出身で、首都圏の都市と地方都市の格差、及びその未来の姿に関心があり、都市計画論を研究のテーマに選びました。
研究室では人口50万人前後の地方都市を中心に、地方公共機関の職員とのワークショップとフィールドワークを行っています。人口流出を防ぐ都市の在り方を、都市にどのような機能を集積して再開発するかを研究しています。
日本有数のオフィスと商業施設のディベロッパーである御社を志望したのも、大規模施設を中心に周辺を街として発展させるという御社の企業理念に大変魅力を感じたためです。
このような説明のフローから、面接官があなたの研究やゼミのテーマに深堀質問を引き出せれば、あなたをアピールするチャンスが増えます。
「つかみ」では、面接官の興味を引いて、自分がアピールしたいポイントに持っていくことを狙ってください。
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