就活を意識しだすと「学歴フィルター」の存在が気になってきます。
「学歴フィルター」という言葉は聞いたことがある、なんとなく知っている、そもそも大学を選ぶ段階で充分意識していた、「噂」だと思っている、等々、知識のレベルも様々でしょう。
特に「自分の大学は、一流大学ではないため、就活が少し心配」と思っている学生は、「学歴フィルター」とは、どういうものなのかを正確に理解して就活を始めるべきです。
「学歴フィルター」への対応は、限られた時間、自分のリソースをどう振り分けて就活を行うのか、その戦略や効率に大きな影響を与えるためです。
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不確実性の時代と、学歴フィルターの気になる関係
新型コロナ・ウイルスの問題が起こるまでは、大卒新卒の採用状況は「超売り手市場」であり、学歴フィルターも緩和される傾向でした。
そして、コロナ禍がほぼ収束した現在では、人口減や労働力不足、外国人観光客の増加によって、再びコロナ前の状況を超えるような人材獲得j競争が起きています。一言で言えば、大卒・大学院卒の就職事情は、「超売り手市場」に戻っています。
しかし、日本経済全般では、未だに回復傾向が鮮明になっているとまでは、言い切れない状況です。GDPや実質賃金の推移・傾向をみれば好景気が確実でないことは明らかです。
経済全般の先行きに不確実性はあるものの、過剰に悲観する必要はありませんが、就活人気の高い企業に関して言えば、どんな時代でも「厳選採用」であることには変わりはありません。
超好景気な業界・企業でも、新卒採用に関しては、いままでに採用していなかった大学や、異才の人材に若干、枠を広げている程度にすぎません。
一般的に「学歴フィルター」は歴史的に完全に消えることはなく、多くの企業の中で、深く密かに存在しているのは確かです。
先行きが不透明な時代でも、就活生の皆さんが「自分が納得できる就活の答え」をつかめるように、この記事では、「学歴フィルターとは何か」、から「どう向き合って」、「どのような対策をすべきか」まで、学歴フィルターに関する情報を一気に解説します。
学歴フィルターとは何か
学歴フィルターとは、企業が採用選考を行う際、大学名や学歴(学部を含む)を学生の足切りの基準とすることを指します。
特定の大学のグループを作り、それ以外の大学の卒業予定者の応募は受け付けるが、実際の選考はフィルターをかけて通過させない、あるいは通過させたとしても、ごく僅かな志望者に限る、というシステムです。
学生は学歴フィルターについて、「それはダメでしょ」、「そんなの当然だろ」、「嫌だけど、仕方がない」等と色々な感情を抱きます。
そして企業側は、「当社は採用にあたって学歴フィルターを使用しており、特定の大学以外の卒業予定者は採用しません」との公言は決してしません。
殆どの場合、何も言わないか、「人物重視で採用」という定型文を使っています。そしてエントリーに関しては、オープンエントリーとして、門戸を開放しています。
つまり、公式、建前では「学歴フィルター」など存在していないことになっているのです。
しかし現実には、もちろん全ての企業ではありませんが、「見えないフィルター」をかけて採用活動をしている企業は多いのです。
「人物重視」としておきながら、実質的には「あるランク以下の大学からは採用していない企業」や、「採用していてもごく僅かな人数しか採用していない」ケースです。
しかし、それがフィルターなのか、実際に志望者を正当に評価した結果、高学歴大学に集中しているのかは外からでは分かりません。
全く通過させない強力なフィルターもあれば、ほんの少しは通過する、あるいは一定の条件(例えば留学経験者や帰国子女等)を満たした場合のみ通過するフィルターもありますが、フィルターであることに変わりはありません。
何故、企業は学歴フィルターの存在を認めないのか
企業は様々な人や企業と取引をして、そこから利益を得ています。
車メーカーにとって車を購入してくれるお客様は、様々な立場の人であり、当然高学歴の人だけがお客様ではありません。
仮に「その車メーカーはMARCH、関関同立以上の大学の卒業予定者しか採用していません」と知った時、その大学以下のランクとされる人(車の購入者)は絶対に良い気持ちはしないでしょう。
BtoC事業を行っている企業は典型的な例ですが、採用に関する「差別」は、殆どの企業にとって本来「するべきものではない」ことなのです。
過去に「学歴フィルター」の存在が、あからさまに証明され、SNSで拡散、炎上する例がありました。
具体的には以下のようなケースです。
多くのケースが、自分の大学の名前を記入して「会社説明会」への参加を応募すると、どんなに早く申し込んでも「満席」と表示され出席できない。一方「早慶」等の高学歴大学名を入れて応募すると、「参加可能」で申し込めるという「あからさま」なフィルターがかかっていることが判明したケースです。
このようなケースを学生はもとより、マスコミも取り上げたことによって、その企業は社会的に糾弾されたのです。
それでは学歴フィルターなどを「しなければ良い」のですが、現実は違う場合が多いのです。
現在では上記のような「あからさま」な例はほとんどなくなりましたが、「あからさま」でないカタチでフィルターは運用されているのです。
何故、学歴フィルターをかける企業があるのでしょうか?
学歴フィルターをかける企業側の理由
そもそも大卒新卒の採用活動が「将来的に自社の発展に貢献してくれる、ポテンシャルのある学生」を選別することである以上、選別の一つのプロセスとして一定のフィルターをかけるのは当然と考える人もいるでしょう。
しかし「選別」は許されても「差別」は許されません。
性別や思想・信条で差別してはいけないのが採用活動での常識ですが、「学歴」はグレーといったところです。
そもそも、一定以上の学歴は、その学生の能力を示すものでもあります。
また志望者が、「物事に真面目に取り組む」、「向上心がある」、「学習意欲が高い」、「継続的に努力できる」、「目的意識が高い」、「そもそも地頭が良い」という証明、結果であると判断もできるのです。
採用活動は「学生の能力・チカラ・長所」を選考の対象として選別することです。
その意味では企業にとって「学歴・大学」は、採用活動を効率的に進めるために「使い勝手」が良い「証拠」なのです。
特に何もしなくても多くの優秀な学生がエントリーしてくる、所謂、就活人気の高い大企業は、「学歴」を初めのフィルターとして使うことが採用を効率的に行うための一つの方法とする傾向はどうしてもぬぐえません。
フィルターをかけた後でも、ポテンシャルのある就活生の「量」が確保できると考える企業は、その後の選考プロセス(面接など)でじっくり人材の質を判断して採用を決めれば良いと考えるのです。
フィルターはいつかかるのか
本来なら「一人ひとりの学生と真剣に向かって採用活動をしたい」と思っても、何千、何万という応募が殺到する人気企業では、全員に向き合うことなど不可能なことなのです。
そこで、自動的・機械的に選別できる便利な「学歴・大学」をフィルターにして、そこを通過した学生を対象として、更に選考を行うということが行われているのです。
一言で言えば「機械的・自動的な足切り」であり、主に書類選考(エントリーシート・履歴書による選考)と、会社説明会への参加時に行われます。
筆記試験(能力・適性検査)以降は実質的な選考になります。点数や評価の高かったものが次の選考に進みます。
面接選考まで進めれば、大学名による「先入観」、「贔屓目」はないとは言えませんが、面接時や訂正検査のパフォーマンスの方が重視されるため、特に就活生の立場からは、フィルターを意識するべきではなく、通常の選考と考えて臨むべきでしょう。
学歴フィルターをかける企業の特徴
学歴フィルターを書けると公言している企業はありません。
従って、あくまで「傾向」でしかありませんが、以下の企業は学歴フィルターを掛ける可能性が高い企業です。
- 知名度もあり就活人気の高い大企業(上場企業等)、就職倍率が高い難関企業
- 高度な知識・能力・スキルが業務上必要な企業
- 伝統的に、もしくは過去数年間で、高学歴大学出身者しか採用していない企業
- リクルーター制をとっている企業
- 長い歴史があり、名門企業と呼ばれる企業、財閥系と呼ばれる企業の一部
- その地域を代表する高倍率企業
これらの企業はそれぞれ、学歴フィルターを使用する理由があります。
- 就活人気の高い大企業、倍率が高い難関企業は、数千、数万という応募者が殺到するため、自動的に近い大幅な足切りをしてもなお、十分な志望者の母集団が残るため学歴での足切りをする傾向があります
- 高度な知識・能力・スキルが業務上必要な企業の具体例は、コンサルティングファーム、外資系金融・投資銀行、総合商社、金融機関の専門職、企業の研究部門、高度専門技術職等であり、一定以上の学齢以上が最低限必要な企業・職種
- 古い体質の名門企業であり、伝統的に採用大学の幅がほぼ決まっている企業、学閥が有名な企業等
- 伝統的に行ってきた採用方法が、高学歴で優秀と見込める学生にはリクルーターをつけ、それ以外は一般選考と差別化している企業
- その地方を代表する名門企業であり、伝統やこれまでの慣習を重視する傾向が強い企業
これらの企業でも、フィルターのかけ方には差があります。
完全に通さない場合や、職種・条件によっては緩める場合などがあり、一概には言えません。
また世間の評判を気にして、数名はフィルターをかけてブロックした大学からも採用している場合もあります。
企業の人事部、採用担当は限られた人数しかいません。数千単位、数万単位のエントリーシートを熟読している時間がないのが実態です。
また、経験則として「高学歴の学生は、仕事ができる人材である確率が高い」という考えも持っています。
従って、「完全ではないにしろ、ある程度、学歴でフィルターをかける」ということに正当性を感じているとも言えます。
もちろん、それを公言することはありません。
「本音」と「建前」の運用であり、そこがグレーの実態です。
学歴フィルターの有無を見分ける方法
企業は公言しませんが、学歴フィルターの運用の実態をある程度知ることはできます。以下はその方法の解説です。
就職四季報の採用実績校、企業の採用ページに出ている、採用実績校をチェックする
- この方法は、学歴フィルターとして考えるより、「難易度」と考えたほうが良いかもしれません。自分の大学のレベルと採用実績のある大学のレベルを比較する実践的な方法になります。自分の大学と同じレベルの採用実績校があれば、少なくとも完全なフィルターではないという判断ができます
就活人気度・難易度と採用プロセスでチェックする
- 就活人気度は大手ナビサイトや新聞社、経済雑誌が独自の調査を例年行っており、ランキング形式で行っています。その人気度と就職四季報の倍率、採用人数と選考プロセスの情報も判断の材料にできます
- 人気企業、倍率の高さ、採用人数の規模と選考プロセスで類推するかたちです
- 選考プロセスが、就活の一番初めのプロセスがES提出、二番目が筆記試験(適性試験)、3案番目が会社セミナーとなっており、その後グループ選考⇒面接(数回)という流れの企業は要注意です
-
- 実際の学生に合う前の、一番目、二番目、三番目の初期段階で大幅な足切りをする企業なので、その選別に学歴を使用する可能性が高いとも言えます
リクルーター制の有無で判断する
- リクルーター制をとっている企業は、高学歴の志望者を特別扱いしている場合が多く、学歴の敷居が高い企業、傾向の強い企業と推測できます
就活情報サイトの就活の口コミ、SNS、掲示板サイト、信頼できる人の情報を参考にする
- すべて鵜呑みにすることはお勧めできませんが、信用の超えるコンテンツを掲載している就活サービス提供者の口コミ情報は参考になります。もちろん信頼できる友人や先輩の情報や、OB/OG訪問時に確認してみるのも有効です
また、大学のキャリアセンターに、具体的な企業名をあげて、率直に聞いてみる手もあります。
しかし、最終的に志望を決めるのは、あなたの判断なので、判断ができる程度の自前のリサーチは必要です。
学歴フィルターの具体的な大学名と分類
あくまで「一般論」でしかありませんが、具体的に、学歴フィルターにかからない高学歴の大学を把握しておきましょう。
学歴フィルター42校とは
誰が言い出したかは不明ですが、「学歴フィルターを通過できる、高学歴大学」を「学歴フィルター42校」として特定したものです。
内容は以下の通りです。
旧帝大(7校):
北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学
関東圏国公立(13校):
一橋大学、東京工業大学、お茶の水女子大学、筑波大学、東京外国語大学、東京医科歯科大学、東京農工大学、電気通信大学、東京都立大学、横浜国立大学、横浜市立大学、千葉大学、埼玉大学
首都圏私立(12校):
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、芝浦工業大学、ICU
関西国公立(5校):
神戸大学、大阪府立大学、大阪市立大学、大阪外国語大学(※現在は大阪大学に統合され、阪大の外国語学部となっています)、奈良女子大学
関西私立(4校):
関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学
その他公立(1校):
名古屋市立大学
このフィルターで言うと、私立大学で言えば、MARCH、関関同立より下の偏差値になる日東駒専、や産近甲龍からはフィルターに引っかかってしまう可能性が高いということになります。
しかし企業ごとにフィルターの運用方法が違うので、42校であれば絶対にフィルターにかからないということではありません。
企業全体で言えば、フィルターを強めにかけている企業はごく一部の人気企業、難関業界、名門企業です。従って、過度に気にする必要はないのです。
また42校以外の大学を好んで選んでいる企業もあります。
地方の企業は地方の国立大学や私大を特別視して選んでいる場合も多いのです。
42校は一般論のようなもので、参考に留めてください。
7分類による学歴フィルター
学歴フィルターのランクを7つに分類するという考え方もあります。
7分類とは以下の分類になります。
Sランク:旧帝大の医学部
Aランク:東大・京大・一橋・東京工業大学
Bランク:早稲田・慶応、国立上位校
Cランク:MARCH・関関同立、国立中位校
——————————————————Filter(一流企業↑)
Dランク:中堅私立・国立下位
——————————————————Filter(大企業↑)
Eランク:下位私立
Fランク:その他
こちらも企業によって運用に差があるので、一般的に言われているフィルターです。
一流企業の採用はCとDの間にフィルターがあり、大企業の場合はDとEの間にフィルターがあると言われているものです。
学歴フィルター42校も7分類も、全てではありませんが、現在の就活の一側面であることも事実です。
では、フィルターを通過できない学生は、どう考え、どうすれば良いのでしょうか?
学歴フィルターに、どう向き合えば良いのか
はじめに考えるべきことは、今から自分が変えられることだけに意識を集中することです。
今、就活をしよう、納得できる内定が欲しいと思っているなら、あなたの現在の学歴を恨んでも何も生れません。
学歴を「やりなおす」ことは不可能ではありませんが、目の前の就活には間に合いません。
留年して勉強し直す、専門学校に通い直す、留学をする、等の選択肢はありますが、すべて直面している就活には間に合いません。
否定はしませんが、それなりにコストがかかり、必ず成功するという保証はありません。リスクを伴います。
この記事では、就活で、「学歴フィルター」に直面した時、どのようなマインドセットをして、どう立ち向かうかを解説します。
今から変えられないことを恨んでも、全く意味はないのです。誰か(企業や親)に呪いの言葉を浴びせても得られるものはないのです。
学歴フィルターは批判すべきことかもしれませんが、あなたが「学歴フィルター」に対して今ますべきことは、「あなたの努力で今から変えられることに、全力を傾ける」ことだけです。
「学歴フィルター」に対する2つの対応策
「学歴フィルター」に対して、できることは二つです。
一つは「学歴フィルターを回避して、自分ができるだけ納得できる企業から内定を獲得すること」二つ目は「学歴フィルターがある企業にも、果敢にチャレンジして突破を目指す」という方法です。
自分にとって、「仕事による幸せ」から考えてみること
「学歴フィルター」を回避するというより、自分にとって、本当の「仕事による幸せ」を考えて、志望する企業を選んでみるというアプローチです。
就活で、こんな考え方をするのは「負け組」と思う人もいるかもしれませんが、それは全く違います。
「幸せ」の価値観は、人それぞれ違うものであり、「就活人気の高い企業に入ること=幸せが確約されている」ということはないです。あるのは、「幸せになる確率が、高そうだ」程度のものです。
高学歴で、就活人気の高い企業に入社できた人も、仕事のプレッシャーに耐えられず、精神的に病んでしまう人や、最悪の場合「過労死」に追い込まれてしまう人もいます。
一方、高学歴の大学を出ていなくても、高学歴の大学を出ている人より、仕事ができる人は山ほどいるのです。
その仕事の実績によって、高学歴の人より出世をして、高い収入を得ている人も沢山存在します。
就活人気の高い、有名企業に入社することが、「幸せ」」を保証するものではありません。
あなたが、学歴フィルターにかかってしまいそうな場合、「学歴フィルター」を回避できる企業の中から自分のベストな就職先を選ぶことは、非常に合理的な選択肢です。
仕事を通じて実現したいことや、将来なりたい自分を実現できる、少なくともアプローチできる「学歴フィルター」のない企業の選択肢の中から、ベスト、ベターを選んでいけば良いのです。
不条理を回避して、確率を高めることも、立派な戦略なのです。
学歴フィルターにチャレンジして突破を目指す方法
学歴フィルターがある企業に挑戦したい、学歴フィルターにかかるかもしれない、かからないかもしれないが、最善を尽くしたいという就活生にできるアドバイスをまとめます。
ESや履歴書の学歴(大学名)欄だけで足切りされる可能性が大なので、その企業に関しては無駄に終わるかもしれませんが、払った努力はほかの企業にも流用できます。
その意味で、払った努力は全く無駄になることはなく、自分の就活の結果に対する納得度を上げるためにもチャレンジすることは決して無駄にはなりません。
「やってはいけないこと」は、厳しい現実を理解しつつも、「人気企業や難関企業だけに、自分の就活を託してしまう」ことです。
それをしない前提で、人気・難関の大企業にチャレンジするために必要なこと以下にまとめます。
提出書類(エントリーシー、履歴書等)は、とにかく丁寧に仕上げること
- 内容は当然のこと、手書きの場合の地の丁寧さ、読みやすさ、文脈や論理展開が腑に落ちることなど、書類は丁寧に時間をかけてちゃんと仕上げること
書類では読み進みたくなる内容、表現に工夫を凝らすこと
- 趣味欄の例:私の趣味は映画観賞とそのブログを書くことです⇒毎月3万人の映画ファンに読まれている「〇〇〇〇」ブログを作るのが趣味です
ガクチカの事実と経験、その表現で惹きつける
- 例:学生時代、力をいれたことはバックパッカーとして世界を旅したことです⇒学生時代に旅したのは10ヵ国ですが、世界の50ヵ国以上の人と友達になりました
筆記試験で優れた成績・スコアをたたき出す
- 早期から能力テスト対策に集中して、高学歴の学生以上のスコアを獲得し、「頭の良さ」の概念を覆す
エントリー数を増やす
- 第二、第三志望の業界や、学歴フィルターの有無、運用のシビアさを冷静に判断して、志望業界の幅を広げ、納得できる順からできるだけ多くのエントリーをする
人気企業でも提出書類を(詳細までは読まないまでも)、「読みます」と言っている大企業はあります。そういう企業は学歴(大学名)を意識はしているものの、必ずしも足切りフィルターとして自動的に運用していません。
採用人数は少ないかも知れませんが、フィルターを弾力的に運用して、人材の多様性も同時に重視している企業の方が圧倒的に多いのです。
また、「学歴欄」を書かなくても良いという大企業も数は少ないですが存在します。更にSDGsを意識して、性別欄をなくした企業もあります。
これらの企業に対して、上記に挙げた就活での努力が功を奏すれば足切りはされません。
可能性があり、それを追求したいと考えたなら、やってみるべきです。
学歴フィルターを通過できれば、あとは適性・能力検査と面接選考で頑張って納得度の高い内定を獲得しましょう。
まとめ
好況期、「売り手市場」でも学歴フィルターは存在する(経済の低迷期、就活が「買い手市場」の時は「学歴フィルター」が厳しくなる傾向あり)
- 経済・景気の動向に敏感になること
- 興味がある業界が、現在どういう状況・動向にあるなかをチェックする
- 企業毎の暦年の採用実績校をチェックする
- 大学のキャリアセンターに聞いてみる
学歴フィルターとは、企業が採用選考を行う際、大学名や学歴(学部含む)を学生の足切りの基準とすること
- 企業は学歴フィルターの存在を認めないが、現実には存在する「見えないフィルター」である
- 学歴フィルターは企業ごとで運用の有無、運用する場合の方法、厳しさが異なる
学歴フィルターをかける企業側の理由
- 大量のエントリーに、物理的に丁寧に対応できない
- 学歴が高い人は、仕事ができる可能性が高いという経験則がある
学歴フィルターがかかる時期
- フィルターが主にかかるのは就活の初期段階(書類選考・筆記(能力・適性)試験、会社説明会への参加)
学歴フィルターをかける企業の特徴
- 就活人気が高い大企業、倍率が高い難関企業
- 高度な知識・能力・スキルが業務上必要な企業・業界・職種
- 伝統的に、もしくは過去数年間で、高学歴大学出身者しか採用していない企業、財閥系企業の一部
- リクルーター制をとっている企業
- 地方を代表する、歴史のある名門企業
学歴フィルターの有無を見分ける方法
- 就職四季報の採用実績校、企業の採用ページに出ている、採用実績校をチェックする
- 就活人気度・難易度と採用プロセスでチェックする
- リクルーター制の有無で判断する
- 就活情報サイトの就活の口コミ、SNS、掲示板サイト、信頼できる人の情報を参考にする
学歴フィルターの具体的な大学名と分類(参考まで)
- 学歴フィルター42校
- 7分類による学歴フィルター
学歴フィルターに、どう向き合えば良いのか
- 「あなたの努力で今から変えられることに、全力を傾ける」ことだけ
「学歴フィルター」への2つの対応策
学歴フィルターを回避する
- 自分にとって、「仕事による幸せ」から企業選びを考えてみること
学歴フィルターにチャレンジして突破を目指す方法
-
- やってはいけないこと⇒人気企業や難関企業だけに、自分の就活を託してしまうこと
- 書類では読み進みたくなる内容、表現に工夫を凝らすこと
- ガクチカの事実と経験、その表現で惹きつける
- 筆記試験で優れた成績・スコアをたたき出す
- 志望業界を広げ、エントリー企業数を増やす
以上、学歴フィルターに関して、就活生が知っておくべきことを一気に解説しました。
「学歴フィルター」を全く考えないで、「夢見る就活」だけをすることはい勧めできませんが、全く自分の理想を追求しないのも「後悔」が残ります。
「学歴フィルター」を過度に気にする必要はありませんが、事実を理解し、冷静に判断して、変えることができることに戦略とリソースを振り向けましょう。
そして、納得できるベスト、ベターな就活の答えを見つけましょう。
36の質問で、あなたの強み・適職を診断

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