就活を進めていくとぶち当たる難問が、「就活の軸」。
そもそも「就活の軸」という言葉自体が分かり難く、「就活の軸って何?」、「就活に必要なのか?」という素朴な疑問を抱くのが普通の大学生でしょう。
ネットで検索してみても「就活の軸」の解釈に幅があるため、「どんな軸にすればよいのか」、「どうしたら就活の軸をみつけられるのか」、「軸として決めてよいのか」、「私の決めた軸は、果たして軸と言えるのか」、等々、様々な疑問が湧いてきます。
この記事では、そんな就活生の皆さんの疑問に答え、選考に強い「就活の軸」を見つける方法を徹底解説します。
Table of Contents
そもそも「就活の軸」って何?
ネット上や就活本には「就活の軸」の意味が解説されています。例えば次のような表現で就活の軸を説明しています。
「就活の軸」とは・・・・、
- 「企業を選ぶ上で、譲れない条件や基準」
- 「仕事を通じて、絶対に実現したい夢やビジョン」
- 「充実して働いていくための基準」
- 「企業で働く上で、絶対に譲れないもの」
- 等々・・・
同じことを言っているようでもあり、微妙に違う説明でもあるため混乱してしまいますよね。
色んな解説をみても、「何か、もやっと」していて、腑に落ちない人も多いと思います。
就活の軸の見つけ方も、色々あって混乱してしまう
更に混乱するのは、「就活の軸」の見つけ方です。
時間をかけて自分の過去を振り返り、「自己分析」を行い「自分史」をつくって、その中から「本当の自分」が「やりたいと思える仕事」をみつけよう!と推奨している就活情報サイトや就活本も数多く存在します。
一方「会社を選ぶ上で、重視したいこと」を企業選択の軸として数多く上げていき、その上で「自己分析」をした上で、一つ一つ自分の本音と当てはめて基準を固めていくというものもあります。
あるいは、「好きなもの」から掘り下げていこう、「嫌なもの(やりたくないこと)」から掘り下げていこう、第三者から意見をもらおう、等々、全部正しいように思えないこともなく、結局「どのやり方を取るべきなのか」が分からなくなってしまいます。
混乱しますよね・・・。
「正解」のようなものが溢れていて、かえって分からなくなるのが「就活の軸」です。
「就活の軸」の定義を決めて、スタートしよう
混乱して時間を浪費しないように、「就活の軸」を定義して話を前に進めます。
「就活の答え」編集部が定める「就活の軸」の定義
- 「就活の軸」とは、本当の自分が、新卒時の職業選択に際し、「その仕事を通じて絶対に実現したいと思うこと」と「それを実現したいと思う強い意思」
一般的に「就活の軸」は企業の選択において、譲れない点であると解釈されていますが、企業に置き換えて考える前に「職業選択」としてスタートすることをお勧めします。
企業選択の前に業界選択があるため、ESや面接時では企業選択と読み替えて「その企業用の軸」とするべきですが、就活全体のプロセスとしては、業界の選択を絞り過ぎないでスタートすることが重要なので、より広い概念の「職業選択」として「就活の軸」を考えるべきなのです。
そうは言っても、就活を始めた段階では、「その仕事を通じて絶対に実現したいと思うこと」、あるいは「それを実現したいと思う強い意思」なんて、ないのが当たり前です。
幼いころからの夢を実現したいなど、就活にあたって既に上記の「軸」が固まっている人の方が少数派です。
就活を意識して準備を開始した時点で、「軸」がなくても心配する必要は全くありません。
就活の軸と、実利による企業選択の基準は分けて考えよう
実利的な企業選択の基準は「就活の軸」をみつけるための入り口ではあっても、出口ではありません。
「就活の軸」を「会社選択の基準や条件」と考え、「高給であること」、「福利厚生が充実していること」、「土日は休めて、残業もそれほど多くない会社」、「上場企業であること」、「絶対○○業界の上位企業」、「体育会系体質の会社ではないこと」、「成長している企業であること」、「社会的なステイタス」などの実利的なことを「軸」として考え、就活を進める人もいます。
それらは「本音」であり、自分の欲求、達成したいことに基づいた「自分らしさ」でもあるでしょう。
従って、それを「入り口」にしても良いです。しかし、それらを「就活の軸」の結論とするのは間違いです。
上記のような実利のほとんどは「企業側の状況」であり「企業が提供しているもの、実現してくれているもの」であることを、深く考えれば分かると思います。
従ってこれらを「あなたの就活の軸」として主張しても、企業側には殆ど響かないことは直ぐに理解できるでしょう。
企業にとっての「就活の軸」の意味
「就活の軸」に関するESの記述や、面接官の質問に対し上記のような「実利面」をそのまま答えたら、殆どの場合選考は通過できないでしょう。
その理由はシンプルです。企業は企業の目的を達成するために採用活動を行っているのであり、あなたの実利のためではないからです。
あなたへの実利は、本質的にはあなたのパフォーマンスによって達成、獲得できるものであって、自動的に企業が保証するものとして期待・入社されても困るからです。
企業の本音で言えば、「業績が厳しく、例え報酬が下がる苦しい時にもモチベーションを上げて頑張ってくれる人材」を採用したいのです。
「その仕事を通じて実現したいこと」が明確で、強いものであり、それがその企業とマッチして、さらにあなたの人間性や価値観がその企業にフィットしていれば、「企業とあなたは同じベクトルで頑張れる」と考えます。
これが「就活の軸」をESや面接で問う企業側の意図です。
従って、あなたが見出す「就活の軸」は、その意図に応えるものであるべきなのです。
実利は自己分析の入り口と、志望企業のプライオリティ付けに使おう
そうは言っても、職業選択には、直感的に「自分にとっての実利」が頭に浮かんでくるでしょう。それはそれで、使い道はあります。
前述した実利的な欲求は、自己分析の入り口として使用できます。
例えば「高給であること」は、「何故、高給であることが条件なのか」という「何故」を繰り返し自問して考えていくうちに、自分の本質的な部分が見えてくるからです。
海に浮かんでいる氷山を想像してみて下さい。
海の上に見えている氷山が、「高給を稼ぎたい」というあなたの表出した意識だと思ってください。
氷山の実態は、海面下に巨大な氷の塊があるのですが、その膨大な塊は海に潜っていかないと分かりません。
「高給を稼ぎたい」というあなたの表出した意識の下には、深く大きな「本当のあなたの価値観」があり、その価値観を形成してきた過去の経験やその時に抱いた感情が積み重なっているのです。
「自己分析」という作業は、海面上にある、表出した意識・考えから海面下にある「本当のあなた」をdeep dive して探っていく(=理由を深く、深く、掘り下げていく)という作業に他なりません。
分かり易く図式化すると、以下のような自己分析が可能となり、「本当の自分が、新卒時の職業選択に際し、その仕事を通じて絶対に実現したいと」に繋げることができるのです。
これは「就活の軸」の「原型」を発見する作業と考えて下さい。その作業プロセスを理解しやすいように図式化すると、以下のようになります。
多くの就活マニュアルや、就活情報サイトで推奨されている「自己分析のやり方」は、いきなり「今まで生きてきた中で、うれしいと感じたこと」、「悲しいと感じたこと」、「悔しいと感じたこと」、「頑張ったと思えること」等々を思い出しながら、「その時、どんな気持ちだったのか」、「強い感情を抱いたのか」、「何故そう思ったのか」、「そのときどうしたのか」と等をできるかぎり拾い出して、「自分はどんな人間なのか」→「価値観」→「長所・短所」→「強み・弱み」を見つけ出し、「どんなことにやりがいや喜びを感じるのか」を特定して自分の適性と「やりがい・喜び」を実現できる職業・仕事に結びつけていくというものです。
そのために幼少期から小・中・高・大学に及ぶ自分史や、モチベーショングラフをつくることをアドバイスしています。
これらの伝統的ともいえる手法は、何人もの学生がトライして、それなりの結果を残してきたから現在でも多くの就活書籍や就活サイトで推奨されているのでしょう。
しかし、この方法は膨大な時間がかかることと、人によっては迷宮に入り込んでしまって、かえって「自分らしさ」が分からなくなる場合もあります。
手法としても、自分の過去、過去からつながった現在にフォーカスがあたりすぎるという欠点もあります。
本当に重要なのは、あなたがこれから何十年もかけて、充実したキャリアとそれによって得られる幸せな人生という「未来」をどうつくるかです。過去ではなく、未来なのです。
過去と現在ばかりに焦点をあてすぎると、どうしても「あなたが描きたい未来」に結びつきにくいのです。
それでも過去を振り返り、現在の自分を分析することで、最終的に仕事や職業に結び付けられれば良いのですが、就活の初期段階では「仕事や職業、業界や職種」に関する知識が不足しているため、「適切に仕事や職業に結びつけるのが難しい」、「結び付け方が分からない」といった声もよく聞きます。
また「自己分析」を行って「本当の自分」を探していたはずなのに、いつのまにか「あるべき自分」や「理想の自分」にすり替わってしまうことも多いのです。
業界研究や企業研究を自己分析に先行してやりこんでしまうと、はじめに「憧れの業界」が頭の中で出来上がってしまって、本来は適性がさほどないのに、「憧れの業界に働く自分のイメージ」が自己分析の結果になってしまうのです。
氷山のたとえで言えば、海面下に潜って膨大な質量の塊を探査しているうちに、息ができなくなって、うまく海面に浮上できない状態と言えます。
自己分析をラフに行った段階で業界研究をはじめるやり方
「就活の答え」では、自己分析や他己分析をラフに先行して行い、直後に業界研究をスタートさせる方法をアドバイスしています。
自分自身が職業選択で考える「何かしらのひっかかり」を手掛かりにして、実際の業界・企業研究を行って「選択肢」をみつけていく方法です。
仕事に関係した表層の意識からdeep diveする方法
先ほどの「高給を稼ぎたい」という表出した意識から、deep diveして海面に戻ってくる(仕事・職業)に結びつける方法を以下に図式化してみました。
このように、仕事や職業に関する表出した意識からdeep diveを行い、ラフでも良いので「あなたの本質的な部分=価値観や行動原理」に行きついたところで、業界や職種の知識を加えて、水面下に再度戻ってくるイメージです。「高給を稼ぎたい」というあなたの思いが、どれくらい強いものなのか(本質的なものなのか、ただ何となくそう思うのか、全くの思い付きのようなものなのか)を把握することができます。
強く本質的なものである場合は、きっちり職業選択(少なくとも可能性のある職業の選択肢)に結びついて表層の意識へと浮上し、それが「就活を通じて、強い意思に結びついていくプロセス」を踏むことができるのです。
「高給を稼ぎたい」というあなたの意識が本質的でない場合は、職業や仕事の情報と上手く結びつきません。
職業や仕事の情報があるにもかかわらず上手く結びつかないのは、「高給を稼ぎたい」という思いはあったとしても、軸になるほど強いものではないと判断できます。
好きなこと、楽しいこと、長く続けられたことの理由を辿ってdeep diveする方法
職業に関連する表層意識があまり強くない場合や、直感的にでも出てこない人は、海上の氷山を「好きなこと」、「やっていて楽しいこと」、「自分が最もモチベーションがあがること」、「長く続けてきたこと・続けることができたこと」、「趣味」、「最も気に入っている休日の過ごし方」、「なんとなく楽しそう」等のレベルまで下げてdeep diveしてみましょう。好きなこと、楽しいと思えること、長く続けられたことの海面下にも大きな氷の塊があります。
その「理由」を深くたどっていくことによって「本当のあなたらしさ」に近づいていくことができるのです。
「本当のあなたらしさ」にたどり着いたら、そこから仕事や職業の情報を付加し、更に問い続けることによって海上に浮上してくるイメージです。
この方法も試して、「本当のあなた」、「あなたらしさ」から導いた、就活の軸の原型と、それを実現できる職業(業界や職種)を最低3つ選んでおきましょう。
「仕事や職業に関する表出した意識」、または「好きなこと」から「業界や職種」を選ぶ際に重要なことは、その業界、職種、あるいは想像しやすいように具体的な企業でも良いですが、その業界や企業が対象とする顧客(企業にお金を払ってくれる人)に対して、自分が何か(財やサービス=価値)を「与えたい」と思うか、否か、思うとしたらそれは「強い」か「弱い」かをチェックして下さい。
「与えたいと強く思う業種や職種」があなたの「就活の軸」の有力な候補となります。
このポイントは非常に重要です。ビジネスの本質は、与えることから始まるからです。与えたい、与えてもいい、と、思えない限り、ビジネスの原型である物々交換は成立しないのです。その原点を探りましょう。
海面の氷山(表層意識)を複合的にしないこと
このやり方を試す場合、必ず氷山は一つ一つ個別の山としてください。
「高給を稼ぎたい」、「忙しい仕事は嫌だ」、「多くの人の生活を支える仕事がしたい」、「世の中にない新規事業を創りたい」等々という仕事や職業に関連した意識や、好きなこと、モチベーションが上がることの氷山は沢山あって良いですが、それぞれ一つずつdeep diveしてください。
「高給を稼ぎたいが、忙しく働くのは嫌だ」、「多くの人の生活を支える仕事で、新規事業をりたい」等、複合的な意識を設定してしまうと、アウトプットに導く過程が複雑になり、上手くいかないので注意して下さい。
数個の表層意識を一つずつ検証して業界情報と結び付け、最も自分のモチベーションが強いものから3業界を順位付けしておきましょう。
「自分の本音」が職業の情報に結びついたら、具体的なアクションを起こそう
「本当のあなた」の「本音」が仕事・職業の情報に結びついて浮上してきたものを「就活の軸として一旦設定」して、具体的なアクションを起こしましょう。
就活の初期段階でありがちな誤解は、「自己分析が完璧に終わらなければ、就活の軸ができない」というものです。
多くの先輩たちが語っているように、「就活の軸」は就活を進めていく内に、あるいは具体的な面接を受けているうちに多くの気づきがあり、軸は変わっていくものです。
もちろん、軸が変わらないで内定を獲得できる場合もありますが、「就活の軸」は変わっても良いものと思って割り切り、具体的なアクションを起こしていきましょう。
具体的なアクションを起こして、OB/OGの話を聞いているうちに考えが変わる=別の軸に設定しなおすことも良くあります。
また自分の考えの甘さを指摘され、別の角度から軸を再定義して志望業界を広げることも普通に起こります。
軸は一旦決めたら終わりではありません。
就活を通じて常に見直して、強くして、最終的に「納得できる内定」に結びつければ良いのです。
大きな軸は3本迄に絞っておこう
「就活の軸」は1本でなくても良いです。
しかし軸が多すぎても「何をしたいのか」がぶれてしまうため、多くても3本に絞りましょう。
また、自分の実利が表出している軸、例えば「高給を稼ぎたい」が本質の軸である場合は、対外的な言い換えが必要です。例えば「自分が行う最高・最大限のパフォーマンスが、正当に報酬にも評価される仕事」という表現です。
この場合で言えば、証券のディーリング業務や不動産営業等の成果が収入にストレートに結びつきやすい職業を志望する職業として、うまくはめることができます。
「成長できる」は自分に対する実利の軸なので、「自分の成長が、○○の■■に結びつく仕事」のような、社会的価値や顧客の価値に結びつく表現の変換は必要です。
「福利厚生が良いこと」や「都心のかっこいいオフィスで働きたい」などというレベルは軸ではなく、企業選びのチェックリストです。
就活の軸の話とチェックリストのレベルの話を混同している解説も多く、混乱するので注意してください。
チェックリストは自分らしさが反映されたものであることは確かなので、企業選択のプライオリティ付けに活かして下さい。
仮に決めた「就活の軸」を検証してみよう
就活の軸が仮にでも決めることができたら、その職業で自分が20代、30代、40代で「やりたいこと」は何かを考え、イメージを言語化してみましょう。
全く思い浮かばない場合は、仮に決めたあなたの「就活の軸」を再考する必要があります。厳しく言えば「就活の軸」と言えないものです。
逆に「やりたいこと」がたくさんある人は、それぞれの10年間で一つづつ、「最もやりたいこと」を選び、「やりたいことを実現できている自分」を箇条書きでも良いので書きだしていきましょう。
そこまでできれば、あとは企業研究を深めていくことで「キャリアプラン」のイメージができていきます。
20年、30年に渡るその企業でのキャリアプラン迄描ければ、それは「就活の軸」の検証ができたということです。
具体的な行動と対話で「就活の軸」を鍛えよう
いったん設定した「就活の軸」を別の軸に変更したり、設定した軸を更に太く、強固にしていく方法は、就活を具体的に進めることしかありません。
具体的には以下の方法を実行してみましょう。
- OB/OGの方の率直な意見を聞く機会を増やす
- 社会人との会話をする機会を増やす
- キャリアアドバイザーやカウンセラーの第三者の意見を聞いてみる
- 親友と話してみる
- 実際にESを提出し、面接を受けてみて「自分の軸」が説得力をもっているのかを検証し、改善していく
上記のように、第三者を巻き込んだ具体的なアクションを起こしていくことが非常に重要であり、効果的な方法です。
基本的に「就活の軸」は自己分析+業界研究から出発して出来ていくものなので、どうしても「独りよがり」になりがちという欠点があります。
他人からの視点によって、あなたが特に意識しないで「普通のこと」と思っている個性や特徴の中に、実は本当の適性が隠れていることを発見できることも多いものです。
他人からのアドバイスも柔軟に受け入れ、試行錯誤しながら太く、強くしていくものと考え、具体的なアクションをどんどん取っていきましょう。
「就活の軸」を「その企業でなければならい、譲れないもの」に昇華させよう
「就活の軸」はESの提出や面接段階では、「企業選択の軸」として機能させるべきです。
企業研究を詳細に行い「その企業でなければならい志望動機」に使用することになります。
入口と出口を変える必要はあります。
「就活の答え」では、あなた起点で説得力のある志望動機の作り方、書き方、面接での答え方を詳しく解説していきます。順次業種別の志望動機を解説していきますが、全ての業種に共通したフレームワークを始めに押さえておきましょう。
このフレームワークは、インターンシップの選考から、エントリーシートへの展開、さらに最終面接まで、すべての志望動機に関する質問に対応できるように設計してあります。
そのプロセスは、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
また、「就活の答え」の「業界・業種別志望動機の書き方」や「人気企業別志望動機の書き方」の各記事でも、「就活の軸」を志望動機に反映させる「志望動機のロジック」を詳しく解説しているので併せて参考にしてください。
選考結果が不調な人は、自己分析の本格ツールで自分の適性を客観的に見直そう
就活も本番に入ると、選考結果が次々と出てきます。結果が順調でない人は、自己分析で失敗している可能性があります。自分を冷静に見つめ直してみましょう。
ただ自己分析は時間が掛かり、大変です。今までと同じことを二度やってもなかなかうまくいきません。
そんな時、力になるのは本格的な適職診断ソフト、「Analyze U+」です。
「Analyze U+」は251問の質問に答える本格的な診断テストで、質問に答えていくと経済産業省が作った「社会人基礎力」を基に、25項目に分けてあなたの強みを偏差値的に解析してくれるものです。
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OfferBoxは、自分のプロフィールを登録しておくだけで、あなたに関心を持った企業から選考のオファーがもらえるサイトなので、選考結果に納得がいっていない人は登録して損はありません。
就活も中盤から終盤では、今までと違う方法を試してみる価値は大いにあります。
手早く自己分析を済ませ、就活の流れに乗っていきましょう。
まとめ:
- 就活の軸の定義を理解して進めよう
- 就活の軸と、実利による企業選択の基準は分けて考えよう
- 企業にとっての「就活の軸」の意味を理解しておこう
- 実利は自己分析の入り口と、志望企業のプライオリティ付けに使おう
- 自己分析をラフに行った段階で業界研究をはじめるやり方
- 仕事に関係した表層の意識からdeep diveする方法を試してみよう
- 好きなこと、楽しいこと、長く続けられたこと、楽しそうと思えること、の理由を辿るdeep diveする方法を試してみよう
- その業界や企業が対象とする顧客(企業にお金を払ってくれる人)に対して、自分が何か(財やサービス=価値)を「与えたい」と思うか、否か、思うとしたらそれは「強い」か「弱い」かをチェックしよう
- 就活の軸として一旦設定して、具体的なアクションを起こそう
- 大きな軸は3本迄に絞っておこう
- 20代、30代、40代で「最もやりたいこと」を言語化して、企業情報に照らしたキャリアプランを作ってみよう
- 具体的な行動と対話で「就活の軸」を鍛えよう
- 「就活の軸」を「その企業でなければならい、譲れないもの」に昇華させよう
「就活の軸」の見つけ方に「正解」はありません。就活をスタートさせるタイミングにもよりますが、時間が許せば色んなことを試してみて、「自分の納得できる答え」を見つければ良いのです。
「自分史」や「モチベーショングラフ」の作成が、しっくりくる方もいるでしょう。
自分にフィットするやり方だと思えば、試してみれば良いのです。ただし、本格的にのめり込んで、時間を使い過ぎたり、迷宮に陥らないようにして下さい。
自己分析はどうしても「過去」や「現在」にフォーカスが当たり過ぎてしまうという欠点があります。
「未来のあなた」が過去や現在の延長線上に置かれてしまうため、職業の選択肢を狭めてしまうというデメリットがあります。
他己分析を友人や信頼のおける人にい願いしてみたり、OB/OGなどの社会人やキャリアアドバイザーのカウンセリングを受けて、第三者の意見も素直に受け入れてみることも大切です。
大事なのは、「本当の自分が、新卒時の職業選択に際して、その仕事を通じて絶対に実現したいと思うこととそれを実現したいと思う強い意思」をつくることであり、そのプロセスそのものではありません。
手段を目的化しないように気をつけましょう!
「就活の軸」は、しっかり就活に取り組めば、自然と見えてくるものでもあります。「自分には就活の軸がない」と焦らずに、できることから行動を起こしていきましょう。
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