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志望動機の基本の書き方
まず基本の書き方を覚えましょう。志望動機については、以下の本質的な質問に対する答えを必ず用意します。
- 何故、他の業界ではなくアパレル業界、アパレル企業なのか?
- 何故、他社のアパレル企業ではなく、このアパレル企業なのか?
- このアパレル企業で、何がしたいのか?何を実現したいのか?
志望動機の作成方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。もし読んでいなければアパレル企業への志望動機を書く前に、ぜひ参照してみてください。志望動機の構成要素に関する理解が深まります。
ここでは、作成のためのフローチャートと、志望動機のまとめ方のフローチャートを掲載しておきます。
志望動機の作成フロー
志望動機の構成要素とまとめ方
アパレル企業への志望動機の書き方
アパレル企業への志望動機を説明するために、具体的にユナイテッドアローズへの志望動機文を掲載しています。これは、あくまでアパレル企業への志望動機文の構成要素と文章フローの参考用です。具体的な事実に基づかないと、参考にし難いという理由からです。
志望動機は、あくまで「あなた起点」で書かなければ意味がありません。就活本やマニュアル、就活支援サイトにある例文は参考にして良いですが、コピペや流用は止めましょう。コピペや流用をして一時的にしのげたとしても、面接では説得力がなく選考には勝ち残れないでしょう。
うまく内定がとれたとしても、あなたの本質からずれたところで選んだ企業に入社するリスクになります。入社後にミスマッチが起こると、あなたも企業もお互いに不幸な結果になってしまうので、志望動機は必ず自分の考えと意思で作成しましょう。
例文:ユナイテッドアローズへの志望動機
私が提案する服やファッションでお客様を幸せな気持ちにするには、貴社が最高の環境であると考え志望しました。
幼いころからファッションに興味があったことももちろんですが、貴社のインターンシップに参加させていただいて、創業以来の「お店はお客様のためにある」という社是に基づいた接客に感動したことでその思いは益々強くなりました。
一人一人のお客様の個性や目的、状況に真剣に寄り添い、最適なファッションをお勧めすることに限りないやりがいを感じます。
当社の店舗で発揮できる力:
私にはアパレルショップでのアルバイト経験で磨いた傾聴力があります。
はじめはお客様とうまく話しかけることもできず悩みましたが、人から頼りにされ、相談を受けることが多い本来の自分を接客にも反映できるようになり、店舗の正社員の方からも頼りにされるような存在になることができました。
大好きなファッションやトレンドの研究はもちろんですが、お客様の本当に欲しいものは何かを、引き出してあげることで、その目的に合ったものをお勧めできると考えています。
貴社店舗での販売員としての能力を磨き、実績を残して貢献します。
エントリーシートでも、面接でも、「この企業でやりたいこと、実現したいこと」は志望動機の結論部分になります。結論は、エントリーシートの志望欄には一番初めに、明確に書きましょう。面接では、結論を初めに述べましょう。
理由から入ると、話の核心が見え難く、弱くなってしまいます。ESでも面接の応答でも基本は結論を初めに述べてから、その理由を簡潔に説明していくフローを使いましょう。
ユナイテッドアローズ志望のAさんの志望動機の場合は、以下の部分が冒頭の結論になります。
多くのエントリーシートを読んでいますが、ここをはき違えてしまっている学生は多いのです。自分の成長は大事なことですが、志望動機の核にすると自己目的化したニュアンスが強く出てしまうので、メインの理由にはしないことです。
冒頭に書くのは結論=核心部分なので、アパレル企業としての独自性、特長や業界でのポジショニングを反映していないと、非常に弱い結論になってしまいます。他業界の企業にもあてはまるような、「お客様の幸せ、喜びに貢献したい」、「人々の生活を豊かにしたい」「お客様との信頼を築く」などは、抽象的過ぎて全くアピール力がないことは言うまでもありません。
この結論部分には、「あなたならでは」の要素を入れましょう。ユナイテッドアローズの例では下記の部分がそれにあたります。
何故、この業種、アパレル企業なのかを理由付けをする
志望動機の作成フローにあるように、あなたがなぜその業界に興味、関心があり人生の重い決断である職業選択の対象にしたのかを説明しましょう。そして、何が結論である「あなたがその企業でやりたいこと」に結び付いているのかを説明します。
何故、同業他社ではなく、このアパレル企業なのかを理由付ける
このパートに説得力を持たせるのは、徹底した個別企業の研究と、自己分析です。志望企業はもちろんの事、その業界内で競合する企業を研究して、志望企業ならではの特徴、独自性を見つけていきます。
企業の独自性と、業界を志望する「あなた自身の理由」を結び付けて下さい。「私のしたい仕事、ビジョンを実現できるのは、○○○という特長を持っている貴社である」という文脈を構成しましょう。
自己PR要素で、どんな貢献ができるのかを明記しよう
アパレル企業の場合、特に女性には人気業種ということもありエントリーしてくる学生の数も多いため、エントリーシート段階でも、自分のアピ―ルポイントを明記して、それによってどんな貢献ができるのかを、ビジョンでも良いので書くことが重要です。
自分で最も競争力があると思うアピールポイント(経験、能力、長所、強み、資格、専門領域など)を書いておきましょう。書いていない場合、書いていないことではじかれるリスクも避けられます。
ユナイテッドアローズの場合は、「当社の店舗で発揮できる力」と直截的な質問になっておるため、それに沿った答えをしています。例文のように自己分析から抽出したあなたの強みや長所、性格、経験や資格、専門領域などの自己PR要素を入れていきましょう。
例文では以下の部分が自己PR要素です:
例えば、ユナイテッドアローズの場合は、様々なCSR活動を行っています。環境への負荷を減らす活動や、震災被害に対する寄付活動も行っており、素晴らしい活動には間違いないのですが、「中核的な事業活動」ではありません。
それらの活動によってユナイテッドアローズに興味を持つ「きっかけに」になったとしても、それをそのまま志望動機にするのではなく、その奥にある企業の目的や理念まで深堀して考えてみてください。
志望動機の作成フローにもあるように、最も上位の概念はその企業の本質的な存在意義です。そこからナローダウンする必要はありますが、存在意義に基づいた企業や事業の本質的な部分に、あなた自身の志望動機を結び付けてください。
キャリアプランで意欲をアピールしよう
店舗展開しているアパレル企業の場合、新卒入社の社員は全員店舗の販売職からキャリアをスタートさせるのが一般的です。従ってアルバイトでの接客経験やコミュニケーション能力、チームワーク力は重視される資質になります。
徹底した企業研究は当然として、志望企業のインターンシップや、OB/OG訪問、実際の店舗でのアルバイトなどを通じて、志望するアパレル企業の職種やキャリアパスの情報をしっかり仕入れて、自分自身のキャリアプランをつくっておきましょう。その企業に入って、具体的に何をしたいかを結論として書くためには避けては通れません。
ユナイテッドアローズの例文では、エントリーシート段階では「店舗で発揮できる力」と質問しているため、キャリアプランには言及していませんが、面接になったら「入社後、実現したいこと」は必ず質問されます。店舗での販売以外に、その企業でどのようなキャリアを積んでいくのかをしっかり固めておきましょう。
就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぼう
志望動機文の最後のフレーズは、就活の軸の実現がこの企業だからできるという文脈で結びましょう。それまでの文章のフローで、二度同じことを言わないように表現を工夫する必要はあります。
文を締める意味で「貴社を志望しています」というニュアンスで結ぶために、冒頭の核心部分を別の表現で補強しておきましょう。
志望動機に時間をかけられない時は、「志望動機作成ツール」を活用してみよう
志望動機を作成する際、伝えたいことは沢山あっても、文章で上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。
そんな時は、「志望動機作成ツール」を活用してみましょう。
就活サービスを提供している、キャリアパークの「志望動機作成ツール」を使えば、Step1:簡単な質問に答えていくだけ、Step2:志望企業・業界の有力企業の内定者ESを参照できる、Step3:人事が見ているポイント、他の学生との差別化をするポイントが分かり、自分独自、かつ理想的な流れの志望動機が完成します。
あとは志望企業のESにあわせてチューニングするだけなので、準備を大幅に効率化できます。
無料でダウンロードして効率的に基本の流れを作り、自分独自の志望動機を完成させましょう。またこのツールを利用する際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!
アパレル企業への志望動機のまとめ
- そのアパレル企業でやりたいこと、アパレル企業を結論として初めに書く
- 何故、アパレル企業なのかを理由付ける (業種・業界の存在意義 X 価値観・経験)
- 何故、同業他社ではなく、そのアパレル企業なのかを理由付ける(志望するアパレル企業の存在意義・特徴・独自性 X 価値観 X 自己PR要素)
- 就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぶ (志望するアパレル企業の存在意義・特徴・独自性 X 就活の軸)
尚、エントリーシートのフォーマットによって文字数制限300字以下の場合は、自己PR要素は削除してもかまいません。殆どのESには自己PR欄や、学生時代に力をいれたことを記述する欄がるため、そちらで集約して、志望動機は全体を簡潔にまとめてください。
ただし上記の4つの要点はカバーしましょう。完全に一つ一つをカバーしなければならないという意味ではありません。文脈の中でうまく伝えることにトライしてください。ES全体として「あなた」という個性と志望動機に一貫性が読み取れ、採用担当に「あなたがこの企業で働いている姿」が想像できれば選考を勝ち抜けます。
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