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【例文あり】マスコミ業界、新聞社への志望動機の書き方

志望動機の基本の書き方

まず基本の書き方を覚えましょう。志望動機については、以下のクリティカルな質問に対する答えを必ず用意します。

  1. 何故、数ある業界の中の、マスコミであり、その中の新聞社という業種なのか?
  2. 何故、新聞社という業種内の他社ではなく、この新聞社なのか?
  3. この新聞社で、何を実現したいのか?何がしたいのか?

マスコミといっても業種によって大きくその性格が違うため、この3つの質問に対し「あなた自身」を起点に答える必要があります。

志望動機の作成方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。もし読んでいなければ新聞社への志望動機を書く前に、ぜひ参考にしてください。志望動機の構成要素に関する理解が深まります。 

ここでは、作成のためのフローチャートと、志望動機のまとめ方のフローチャートを掲載しておきます。

志望動機の作成フロー

志望動機の構成要素とまとめ方

マスコミ業界、新聞社への志望動機の書き方

マスコミ業界の定義、分類は非常に曖昧です。この記事で対象にするマスコミ業界は広告業界、印刷業界を除き、取材、報道、編成・編集部門を持つ新聞、テレビ・ラジオ、出版社、ニュース通信社への志望動機を対象とします。この記事では新聞社への志望動機を取り上げます。

マスコミ業界は各社の採用人数が限られているところに、就活生に人気がある業界であることから非常にハードルの高い業界です。

この記事では日本経済新聞社への志望動機を例文として掲載しますが、これは、あくまでマスコミ業界、該当業種内の企業への志望動機文の構成要素と文章フローの参考用です。具体的な事実に基づかないと、参考にし難いという理由からです。

志望動機は、あくまで「あなた起点」で書かなければ意味がありません。就活本やマニュアル、就活支援サイトにある例文は参考にして良いですが、コピペや流用は止めましょう。コピペや流用をして一時的にしのげたとしても、面接では説得力がなく選考には勝ち残れないでしょう。

うまく内定がとれたとしても、あなたの本質からずれたところで選んだ企業に入社するリスクになります。入社後にミスマッチが起こると、あなたも企業もお互いに不幸な結果になってしまうので、志望動機は必ず自分の考えと意思で作成しましょう。

 例文:日本経済新聞への志望動機(志望職種:記者)

⽇経でやってみたい仕事を具体的にお書きください。(500字以内)

民主主義と自由経済の問題や事象を公正に伝え、日本や世界の抱える問題の解決や課題の克服に寄与したいと考え記者を志望します。

 

日本が直面するマクロの問題である少子高齢化は、財政問題、労働問題、国内需要の減少などに表出していきます。それらを克服していくには、個別の事象を正確に伝えミクロレベルで解決策を積み上げ、それを社会に敷衍することが大切であると考えます。

 

その意味で貴社の培ってきた企業情報力と、経済を支える情報インフラとしての存在は、世界、特に日本の社会を良くしていきたいという私の就活の軸に合致します。またマスメディアとしては、フェイクニュースや民主主義の根幹を揺るがす政府及び行政機関の不誠実な対応を正していくべきだと強く思います。

 

貴社は投資家保護という観点から経済ニュースを正確・公平に伝えるという役割を最も担っている新聞社であり、私もその社会的な責任を果たしたいと考えました。

 

大学では行動科学のゼミで各種統計データと社会調査データの分析を行い、社会階層格差の問題点を研究してきました。そこから学んだ、データに基づいて「正しいこと」を伝える姿勢を胸に刻み、貴社で活躍したいと考え志望しました。

その企業で実現したいことを結論として初めに書く

「理由を述べなさい」と指定されない限り、エントリーシートでも、面接でも、「この企業で実現したいこと、やりたいこと」を志望動機の結論部分にしましょう。結論は、エントリーシートの志望欄には一番初めに、明確に書きましょう。面接では、結論を始めに述べましょう。

理由から入ると、話の核心が見えにくく、弱くなってしまいます。ESでも面接の応答でも基本は結論をはじめに述べてから、その理由を簡潔に説明していくフローを使いましょう。

また「理由」を述べる場合でも、企業の特徴を挙げているだけでは、あなたを感じることはできません。理由にあなたの「意思」や視点を入れて書かないとアピール不足になります。

日本経済新聞社志望のAさんの志望動機の場合は、以下の部分が結論になります。

「民主主義と自由経済の問題や事象を公正に伝え、日本や世界の抱える問題の解決や課題の克服に寄与したいと考え記者を志望します」

志望動機の結論に、「自分の成長」や「自己実現」など、自分へのメリットを書くのは止めましょう。企業はあなたのために採用活動を行っているのではありません。あくまで企業のために行っています。企業のためとは、企業の利益に貢献をすること、そのためには、企業の顧客に価値を提供することです。

多くのエントリーシートを読んでいますが、ここをはき違えてしまっている学生は多いのです。自分の成長は大切なことですが、志望動機の核にしてはいけません。

特にマスコミ業界の顧客はマスとしての視聴者や読者ということになります。あくまで視聴者や読者への情報価値の提供を行うことが存在意義なので、そこを充分考えて書かないとESの選考は通過できません。

結論=核心部分なので、その企業の独自性、特長や業界でのポジショニングを反映していないと、非常に弱い結論になってしまいます。どの業界にもあてはまるような、「人々の幸せに貢献したい」「暮らしを豊かにしたい」などでは抽象的過ぎて全くアピール力がないことは、言うまでもありません。

この結論部分には、「あなたならでは」の要素を入れましょう。日本経済新聞社への志望動機の例では、Aさんが考える日本の問題点と課題が以下の部分で説明されており、冒頭の実現したいことの根拠としています。

「日本が直面するマクロの問題である少子高齢化は、財政問題、労働問題、国内需要の減少などに表出していきます」
このように他の学生ではない、あなた独自の情報を入れないと、あなたの志望動機としては弱いものになってしまいます。あなた独自の情報とは、自分の経験や価値観、独自の視点や強み、専門領域を指します。

何故、新聞社なのかを理由付ける

志望動機の作成フローにあるように、あなたが何故その業界、業種に興味、関心があり人生の重い決断である職業選択の対象にしたのかを説明しましょう。そして、何が結論である「あなたがその企業で実現したいこと」に結び付いているのかを説明します。

日本経済新聞の例では新聞社の持つ根本的な機能を、以下の部分で理由として挙げています。

「それらを克服していくには、個別の事象を正確に伝えミクロレベルで解決策を積み上げ、それをまた社会に敷衍することが大切であると考えます」

何故、他の新聞社ではなく、この新聞社なのかを理由付ける

このパートに説得力を持たせるのは、徹底した個別企業の研究と、自己分析です。志望企業はもちろんの事、その業界内で競合する企業を研究して、志望企業ならではの特徴、独自性を見つけていきます。その独自性と、業界を志望する「あなた自身の理由」を結び付けて下さい。

例文では「その意味で貴社の培ってきた企業情報力と、経済を支える情報インフラとしての存在は、世界、特に日本の社会を良くしていきたいという私の就活の軸に合致します。」がそれにあたります。

さらに冒頭の「公正」という観点から、以下のパートで日本経済新聞の独自性を補完しています。

「またマスメディアとしては、フェイクニュースや民主主義の根幹を揺るがす政府及び行政機関の不誠実な対応を正していくべきだと強く思います。貴社は投資家保護という観点から経済ニュースを正確・公平に伝えるという役割を最も担っている新聞社」
 

自己PRの要素を加えて志望動機を補強しよう

 ここで、自己分析から抽出したあなたの強みや長所、人柄、経験や資格、専門領域などの自己PR要素を入れていきましょう。

例文では「大学では行動科学のゼミで各種統計データと社会調査データの分析を行い、社会階層格差の問題点を研究してきました」の部分がそれにあたります。

マスコミ各社のエントリーシートのフォーマットのほとんどは、自己PR欄を別に設けているため、文字数が少ない場合は志望動機に自己PR内容を入れなくて良いですが、その場合でもひとつのシートとして、あなたの人格が伝わるような一貫性は持たせておきましょう。

注意したいのは、いくらあなたの価値観や経験に適合しているからといって、企業の本質から遠い活動と、あなたの志望動機を結びつけるのはNGです。

たとえば日本経済新聞社は学生向けの「日経NEWSキャンパス」というセミナーや、文化活動の後援、日経小説大賞や「星新一賞」の主催など、様々なCSR活動を行っています。それらは事業の一環ではありますが、中核の事業ではありません。

作成フローにもあるように、最も上位の概念はその企業の存在意義です。そこからナローダウンする必要はありますが、個別の活動ではなく、存在意義に基づいた企業や事業の本質的な部分に、あなた自身を結び付けてください。

個別の活動を、その企業に対し興味を持った「きっかけ」として利用する場合でも、その活動の奥にある企業の本質的な部分まで掘り下げて下さい。

キャリアプランを用意しておこう

マスコミ企業の場合、ES提出段階で職種を選択して応募するのが一般的です。エントリーシート記載までに、職種志望動機とキャリアプランまでをまとめましょう。その企業に入って、具体的に何をしたいかを結論として書くためには避けては通れません。

掲載した例文は、記者志望であるためキャリアプランまでは言及していませんが、志望する職種によっては、入社後から自分の実現したいことへのキャリアプランができていないと、単に「夢」を語っていることになってしまいます。文字数制限でESには書けない場合でも、面接では必ず質問されます。ES提出段階で、早めに固めておくことをお勧めします。

企業側にあなたの志望意欲を具体的にイメージさせる、つまり面接官が「入社後のあなたが想像できる」ことは、とても重要なことです。そのために、「実現したいこと」と「そのために何をするのか」を考えておくことです。

就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぼう

志望動機文の最後のフレーズは、就活の軸の実現がこの企業だからできるという文脈で結びましょう。それまでの文章のフローで、二度同じことを言わないように表現を工夫する必要はあります。

文を締める意味で「貴社を志望しています」で結ぶために、核心部分を別の表現で補強しておきましょう。例文では就活の軸からと、専攻というPR要素からの流れで志望文を結んでいます。

「世界、特に日本の社会を良くしていきたいという私の就活の軸に合致します」

 

「貴社は投資家保護という観点から経済ニュースを正確・公平に伝えるという役割を最も担っている新聞社であり、私もその社会的な責任を果たしたいと考えました。大学では行動科学のゼミで各種統計データと社会調査データの分析を行い、社会階層格差の問題点を研究してきました。そこから学んだ、データに基づいて「正しいこと」を伝える姿勢を胸に刻み、貴社で活躍したいと考え志望しました」

このように強い一貫性が読み取れる志望動機文の作成していきましょう。

マスコミ業界・新聞社への志望動機のまとめ

  1. その新聞社で実現したいこと、やりたいことを結論として初めに書く
  2. 何故、新聞業界、新聞社なのかを理由付ける(業種・業界の存在意義 X 価値観・経験)
  3. 何故、同業他社ではなく、この新聞社なのかを理由付ける(志望する新聞社の存在意義・特徴・独自性 X 価値観 X 自己PR要素)
  4. 就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぶ (志望する新聞社の存在意義・特徴・独自性 X 就活の軸)

尚、志望動機欄の文字数制限が300字以下の場合は、自己PR要素は削除してもかまいません。殆どのESには自己PR欄や、学生時代に力をいれたことを記述する欄がるため、そちらで集約して、志望動機は全体を簡潔にまとめてください。

ただし上記の4つの要点はカバーしましょう。完全に一つ一つをカバーしなければならないという意味ではありません。文脈の中でうまく伝えることにトライしてください。ES全体として「あなた」という個性と志望動機に一貫性が読み取れ、採用担当が「あなたがこの企業で働いている姿」を想像できることが重要です。

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