【例文あり】採用への近道、ホテル業界への志望動機で採用担当を納得させる秘訣

2024/07/27

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Contents

志望動機の基本の書き方
- 志望動機の作成フロー
- 志望動機の構成要素とまとめ方
ホテル業界、企業への志望動機の書き方
例文：帝国ホテルへの志望動機
ホテル業界、企業への志望動機のまとめ
- 志望動機に時間をかけられない時は、「志望動機作成ツール」を活用してみよう

志望動機の基本の書き方

まず基本の書き方を覚えましょう。志望動機については、以下のクリティカルな質問に対する答えを必ず用意しましょう。

何故、他の業界ではなくホテル業界なのか？
何故、ホテル業界の中の他のホテルではなく、このホテルなのか？
このホテルで、何がしたいのか？実現したいことは何なのか？

ホテル業界を志望するあなたは、この３つの質問に対し「あなた自身」を起点に答える必要があります。

志望動機の作成方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。もし読んでいなければホテル業界、ホテル企業への志望動機を書く前に、ぜひ参考にしてください。志望動機の構成要素に関する理解が深まります。

参考記事：志望動機に、あなただけの説得力を増す方法

ここでは、作成のためのフローチャートと、志望動機のまとめ方のフローチャートを掲載しておきます。

志望動機の作成フロー

志望動機の構成要素とまとめ方

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ホテル業界、企業への志望動機の書き方

ホテルル企業への志望動機を説明するために、具体的に帝国ホテルへの志望動機文を掲載しています。これは、あくまでホテル企業への志望動機文の構成要素と文章フローの参考用です。具体的な事実に基づかないと、参考にし難いという理由からです。

一言でホテル業界と言っても、シティホテル、リゾートホテル、ビジネスホテルのそれぞれの特徴があり、チェーン展開の有無や、経営母体の違い（外資系チェーン、JR・私鉄系、航空会社系列、不動産会社系列など）様々な違いがあります。実際には個別の特徴を詳細に研究して、志望動機を練っていくことが必要です。

志望動機は、あくまで「あなた起点」で書かなければ意味がありません。就活本やマニュアル、就活支援サイトにある例文は参考にして良いですが、コピペや流用は止めましょう。コピペや流用をして一時的にしのげたとしても、面接では説得力がなく選考には勝ち残れないでしょう。

うまく内定がとれたとしても、あなたの本質からずれたところで選んだ企業に入社するリスクになります。入社後にミスマッチが起こると、あなたも企業もお互いに不幸な結果になってしまうので、志望動機は必ず自分の考えと意思で作成しましょう。

例文：帝国ホテルへの志望動機

志望理由

私が貴社を志望する大きな理由は二つです。第一は私の就職活動の軸である、「人に感動を与えるビジネス」という点、第二に「感動を媒介にして絆やつながりを作り、ビジネスに繋げたい」という思いに最も合致すると感じたからです。

ホテルを利用するという事は、もちろん様々な目的により異なりますが、私の体験からは人生の特別な瞬間を過ごすという印象があります。家族旅行や結婚式への出席など、キラキラした思い出ばかりです。ホテルで体感する時間と空間は特別な感情を引き起こせると信じています。私自身が帝国ホテルで味わった体験がそうでしたし、その特別な時間と空間の提供を最良の思い出として残すことこそが、「おもてなし」だと考えています。

私は観光学部文化交流学科で学び、語学や観光が地域にもたらす文化的影響を学んできましたが、もっと実践的、日常的なOne to Oneの関係性の中から産まれる価値を大切したいと考えホテル業界を志望します。

貴社は歴史的に「日本の迎賓館」としての価値を提供し続けており、国内及び海外からのお客様に、最高の感動を与えている存在です。私の就職活動の軸に最も合致した企業であるため、貴社への入社を志望します。

株式会社帝国ホテルに入社してやってみたいことは何ですか？

お客様に特別な時間と空間を提供して感動を味わっていただくために、入社後はサービス業務を集中して学び、頭と体に最高のおもてなしを身に付けます。

貴社の築いてきた伝統を新しい時代に継承し、更に輝き続けるためには、革新的なサービスの創出も必要と考えます。貴社の総合コースは入社後10年間で違った部門の経験を積むことができ、将来的には経営にも関われるとお聞きしました。基礎を学んだ上で、革新的なアイディアを経営にも提案していきたいと考えます。具体的に手掛けてみたいのは、一流のアーティストと最高の食事に、最先端の舞台演出をミックスしたディナーショーのプロデュースです。

私は大学の学園祭で、大規模な音楽イベントを手掛けた経験もあり、新たな挑戦に喜びと、やりがいを感じます。貴社に入社して、伝統の上に新しいサービスを加えて、お客様に感動を提供し続けていきたいと考えています。

この帝国ホテルのエントリーシートでは、はじめに帝国ホテルへの志望理由を記載し、次に帝国ホテルに入社してやってみたいことを答える形式になっています。このように明確に分割されている場合は、それぞれの質問に対し答えていきます。

エントリーシートによっては、帝国ホテルのように明確に質問を分けておらず、「志望動機」を一つ質問で回答させる場合が一般的です。

このような場合は、エントリーシートでも、面接でも、「この企業でやりたいこと、実現したいこと」を志望動機の結論として答えましょう。エントリーシートの志望欄には一番初めに、結論を明確に書きましょう。面接では、結論を始めに述べましょう。

理由から入ると、話の核心が見え難く、弱くなってしまいます。ＥＳでも面接の応答でも基本は結論をはじめに述べてから、その理由を簡潔に説明していくフローを使いましょう。

また「理由」を述べる場合でも、企業の特徴を挙げているだけでは、あなたを感じることはできません。理由にもあなたの「意思」や視点を入れて書かないとアピール不足になります。

帝国ホテル志望のＡさんの志望動機の場合は、以下の部分がそれぞれの質問の結論部分になります。

志望理由：

「私が貴社を志望する大きな理由は二つです。第一は私の就職活動の軸である、「人に感動を与えるビジネス」という点、第二に「感動を媒介にして絆やつながりを作り、ビジネスに繋げたい」という思いに最も合致すると感じたからです」

入社してやってみたいこと：

「お客様に特別な時間と空間を提供して感動を味わっていただくために、入社後はサービス業務を集中して学び、頭と体に最高のおもてなしを身に付けます。」

「貴社の築いてきた伝統を新しい時代に継承し、更に輝き続けるためには、革新的なサービスの創出も必要と考えます。」

「貴社の総合コースは入社後10年間で違った部門の経験を積むことができ、将来的には経営にも関われるとお聞きしました。基礎を学んだ上で、革新的なアイディアを経営にも提案していきたいと考えます。具体的に手掛けてみたいのは、一流のアーティストと最高の食事に、最先端の舞台演出をミックスしたディナーショーのプロデュースです」

志望動機の結論に、「自分の成長」や「自己実現」など、自分へのメリットを書くのは止めましょう。企業はあなたのために採用活動を行っているのではありません。あくまで企業のために行っています。企業のためとは、企業の利益に貢献をすること、そのためには、企業の顧客に価値を提供することです。多くのエントリーシートを読んでいますが、ここをはき違えてしまっている学生は多いのです。自己の成長は非常に大切ですが、志望動機を自己目的化しないように注意して下さい。

冒頭に書くのは結論＝核心部分なので、志望するホテルの独自性、特長や業界でのポジショニングを反映していないと、非常に弱い結論になってしまいます。

ホテル業界の志望理由でよくあるのが「接客の仕事がしたい、接客が好き」、「お客様の満足を提供したい」というものです。しかしこのレベルの理由では、ホテル業界ではなく、他の接客業でも言えてしまうため、ホテル業界を志望する理由としては不十分であり、アピール不足です。

更に「質の高いサービスを提供したい」、「お客様との信頼を築く」という理由も、抽象的であり、どんな企業でも言えてしまう事なのでアピール力は殆どありません。

この結論部分には、「あなたならでは」の要素を入れましょう。帝国ホテルの志望動機では、冒頭にAさんの就活の軸を基にした二つの理由を答えています。また「入社後やりたいこと」の答えでも、Aさんのホテルの仕事に対する価値観が鮮明に表現されています。

このように他の学生ではない、あなた独自の情報を入れないと、あなたの志望動機としては弱いものになってしまいます。あなた独自の情報とは、経験、価値観、独自の視点、強みや専門領域を指します。

志望するホテルに関係する実体験（宿泊経験やアルバイト、結婚式への参加等）がある場合は、ぜひそれを活かしてください。経験は志望理由に説得力を付加する効果が見込めます。

何故、ホテルという業種なのかを理由付ける

志望動機の作成フローにあるように、あなたがなぜその業界に興味、関心があり人生の重い決断である職業選択の対象にしたのかを説明しましょう。そして、何が結論である「あなたがその企業でやりたいこと」に結び付いているのかを説明します。

帝国ホテルへの志望動機の例では、以下の部分でホテル業界でなければならない根拠を挙げています。

「ホテルを利用するという事は、もちろん様々な目的により異なりますが、私の体験からは人生の特別な瞬間という印象があります。家族旅行や結婚式への出席など、キラキラした思い出ばかりです。ホテルで体感する時間と空間は特別な感情を引き起こせると信じています」

他のホテルではなく、このホテルなのかを理由付ける

このパートに説得力を持たせるのは、徹底した個別企業の研究と、自己分析です。志望企業はもちろんの事、その業界内で競合する企業を研究して、志望企業ならではの特徴、独自性を見つけていきます。

企業には個別の企業理念や、経営計画があります。それを詳細に研究すれば必ず違いを見出すことができます。

その上で、「このホテルが指向する、おもてなしとは何なのか」を考えてみてください。「おもてなし」はホテル業界の常套句ですが、それを深く考えて、自分の言葉にしていくことは、ホテル業界を志望する皆さんにはぜひ、行っていただきたいエクササイズです。面接でも必ず使えます。

企業の独自性と、業界を志望する「あなた自身の理由」を結び付けて下さい。「私のしたい仕事、ビジョンを実現できるのは、○○○という特長を持っている貴社である」という文脈を構成しましょう。

志望理由の答えでは、「私自身が帝国ホテルで味わった体験がそうでしたし、その特別な時間と空間の提供を最良の思い出として残すことこそが、「おもてなし」だと考えています」がAさん自身の理由として述べられています。

「貴社は歴史的に「日本の迎賓館」としての価値を提供し続けており、国内及び海外からのお客様に、最高の感動を与えるべき存在です」が帝国ホテルの独自性パートです。

やりたいことに関する答えでは、「貴社の総合コースは入社後10年間で違った部門の経験を積むことができ、将来的には経営にも関われるとお聞きしました」が帝国ホテルの特徴とであり、それを受けて「基礎を学んだ上で、革新的なアイディアを経営にも提案していきたいと考えます」と自分にとっての意味付けをしています。

自己ＰＲ要素で、どんな貢献ができるのかを明記しよう

ホテル企業の場合、新型コロナウイルスが世界に蔓延するまでは、円安による外国人旅行者の増加や、2020年のオリンピック需要もあって好調な業界であり、選考のハードルは上がっていました。

コロナ禍では、大きな打撃を受けた業界の一つであるため、大卒新卒の採用を凍結・中止している企業も多い為、逆の意味でハードルが上がっています。

ホテル業界を志望する方は、接客やホスピタリティが重視され、自分の強みが活かせる業界に幅を広げて就活を進めていきましょう。対人能力はほとんどすべての企業で評価される資質です。

どうしてもホテル業界に拘りがある人は、いったん他の業界でキャリアを積んでから、ホテル業界にキャリア差採用でチャレンジする道もあります。ワクチンの普及で、アフターコロナのV字回復の兆しも芽生えつつあります。

悲観することなく、今できることに集中していきましょう。

エントリーシート段階でも、自分のアピ―ルポイントを明記して、それによってどんな貢献ができるのかを、ビジョンでも良いので書くことは重要です。

自分で最も競争力があると思うアピールポイント（経験、能力、長所、強み、資格、専門領域など）を書いておきましょう。書いていない場合、書いていないことではじかれるリスクもヘッジできます。

帝国ホテルのESの場合は、別項目で「学生時代に力を注いだこと」を記載するフォーマットのため、自己ＰＲの要素はそちらに集約して、「入社してやりたいこと」の中には最低限の情報を入れて連携を図っています。充分なスペースがなければ、自己ＰＲと志望動機が一貫するような書き方を工夫して、一つのESとしてあなたの人柄や熱意が一貫して読み取れる内容であると評価は高いです。

例文では以下のパートが自己PR要素です。

志望理由：「私は観光学部文化交流学科で学び、語学や観光が地域にもたらす文化的影響を学んできましたが、もっと実践的、日常的なOne to Oneの関係性の中から産まれる価値を大切したいと考えホテル業界を志望します」

やりたいこと：「私は大学の学園祭で、大規模な音楽イベントを手掛けた経験もあり、新たな挑戦に喜びと、やりがいを感じます」

文字数に余裕のある場合はあなたの長所、性格、経験や資格、専門領域などの自己ＰＲ要素を紹介しましょう。ホテルの場合は、観光関連の専攻や資格、留学経験、TOEIC、英検などの達成度合い、その他の外国語能力は有効な武器になります。ぜひ活用してください。

自己ＰＲ要素を盛り込む際に注意したいのは、いくらあなたの価値観や経験に適合しているからといって、企業の本質から遠い活動に志望動機を結びつけるのは止めておきましょう。

帝国ホテルの場合もCSR活動の一環として、様々なチャリティ、ボランティア活動、地域への貢献を行っています。これらは全て事業の一環として素晴らしい活動であり、あなたが帝国ホテルに興味を抱くきっかけになったかもしれません。

しかしこれらは事業の一環ではあっても中核ではありません。作成フローにもあるように、最も上位の概念はその企業の本質的な存在意義です。個別の活動がきっかけとなった場合でも、その活動の奥にある企業や事業の本質的な部分や存在意義に、あなた自身の志望動機を結び付けてください。

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キャリアプランで志望意欲をアピールしよう

ホテル企業の場合は、新卒入社の場合は全員ホテルのサービス部門のジョブローテーションからキャリアをスタートさせるのが一般的です。従ってアルバイトでの接客経験やコミュニケーション能力、サポート能力、チームワーク力、サービス精神は重視される資質になります。

徹底した企業研究は当然として、できるだけ志望するホテル企業のインターンシップや、ＯＢ／ＯＧ訪問を通じて、キャリアパスの情報をしっかり調べ、自分自身のキャリアプラをつくっておきましょう。その企業に入って、具体的に何をしたいかを結論として書くためには避けては通れません。

帝国ホテルの例文では、「入社してやってみたいこと」をストレートに質問しているため、その答えで、キャリアプランとして入社後のサービス業務から、将来的な経営への関与、更に具体的にやりたいことを一例として繋げています。

「入社後はサービス業務を集中して学び、頭と体に最高のおもてなしを身に付けます。貴社の築いてきた伝統を新しい時代に継承し、更に輝き続けるためには、革新的なサービスの創出も必要と考えます。貴社の総合コースは入社後10年間で違った部門の経験を積むことができ、将来的には経営にも関われるとお聞きしました。基礎を学んだ上で、革新的なアイディアを経営にも提案していきたいと考えます。具体的に手掛けてみたいのは、一流のアーティストと最高の食事に、最先端の舞台演出をミックスしたディナーショーのプロデュースです」

就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぼう

志望動機文の最後のフレーズは、就活の軸の実現がこの企業だからできるという文脈で結びましょう。それまでの文章のフローで、二度同じことを言わないように表現を工夫する必要はあります。

文を締める意味で「貴社を志望しています」というニュアンスで結ぶために、冒頭の核心部分を別の表現で補強しておきましょう。

志望理由では、「貴社は歴史的に「日本の迎賓館」としての価値を提供し続けており、国内及び海外からのお客様に、最高の感動を与えている存在です。私の就職活動の軸に最も合致した企業であるため、貴社への入社を志望します」として文を締めています。

やりたいことの答えでは、「貴社に入社して、伝統の上に新しいサービスを加えて、お客様に感動を提供し続けていきたいと考えています」として、二つの志望理由との一貫性を表現して文をまとめています。

ホテル業界、企業への志望動機のまとめ

そのホテル企業でやりたいこと、実現したいことを結論として初めに書く
何故、ホテル業界なのかを理由付ける（業種・業界の存在意義　Ｘ　価値観・経験）
何故、他のホテル企業ではなく、そのホテル企業なのかを理由付ける（志望するホテル企業の存在意義・特徴・独自性　Ｘ　価値観　Ｘ　自己ＰＲ要素）
就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぶ（志望するホテル企業の存在意義・特徴・独自性　Ｘ　就活の軸）

尚、志望動機欄の文字数制限が300字以下の場合は、自己ＰＲ要素は削除してもかまいません。殆どのESには自己PR欄や、学生時代に力をいれたことを記述する欄がるため、そちらで集約して、志望動機は全体を簡潔にまとめてください。

ただし上記の４つの要点はカバーしましょう。完全に一つ一つをカバーしなければならないという意味ではありません。文脈の中でうまく伝えることにトライしてください。ES全体として「あなた」という個性と志望動機に一貫性が読み取れ、採用担当が「あなたがこの企業で働いている姿」を想像できれば選考を勝ち抜けます。

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志望動機に時間をかけられない時は、「志望動機作成ツール」を活用してみよう

志望動機を作成する際、伝えたいことは沢山あっても、文章で上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

そんな時は、「志望動機作成ツール」を活用してみましょう。

就活サービスを提供している、キャリアパークの「志望動機作成ツール」を使えば、Step１：簡単な質問に答えていくだけ、Step２：志望企業・業界の有力企業の内定者ESを参照できる、Step３：人事が見ているポイント、他の学生との差別化をするポイントが分かり、自分独自、かつ理想的な流れの志望動機が完成します。

あとは志望企業のESにあわせてチューニングするだけなので、準備を大幅に効率化できます。

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