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【例文あり】意欲が伝わる、飲食業界への志望動機の書き方

志望動機の基本の書き方

まず基本の書き方を覚えましょう。志望動機については、以下の本質的な質問に対する答えを必ず用意します。

  1. 何故、他の業界ではなく飲食業界、さらにこの業種、業態なのか?
  2. 何故、他の飲食サービス企業ではなく、この飲食サービス企業なのか?
  3. この飲食サービス企業で何がしたいのか?何を実現したいのか?

志望動機を作成するには、基本的にこの3つの質問に対し「あなた自身」を起点に答える必要があります。

作成方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。もし読んでいなければ飲食サービス企業への志望動機を書く前に、ぜひ参考にしてください。志望動機の構成要素に関する理解が深まります。

ここでは、作成のためのフローチャートと、志望動機のまとめ方のフローチャートを掲載しておきます。

志望動機の作成フロー

志望動機の構成要素とまとめ方

 

飲食サービス企業への志望動機の書き方

飲食業界、飲食サービス企業への志望動機を説明するために、具体的にゼンショーホールディングスへの志望動機文を掲載しています。これは、あくまで飲食サービス企業への志望動機文の構成要素と文章フローの参考用です。具体的な事実に基づかないと、参考にし難いという理由からです。

志望動機は、あくまで「あなた起点」で書かなければ意味がありません。就活本やマニュアル、就活支援サイトにある例文は参考にして良いですが、コピペや流用は止めましょう。コピペや流用をして一時的にしのげたとしても、面接では説得力がなく選考には勝ち残れないでしょう。

うまく勝ち残れたとしても、あなたの本質からずれたところで選んだ企業に入社してしまうリスクになります。入社後にミスマッチが起こり、お互いに不幸な結果にならないように、必ず自分の考えや意欲を基に作成してください。

志望動機が書けない時は、志望動機ジェネレーターを活用してみよう

飲食業界の志望動機を作成する際、深く考えても、なかなか良い内容が思い浮かばない方も多いはず。

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例文:ゼンショーホールディングスへの志望動機

志望動機(全角100文字以上200文字以内)

貴社で実現したいことは、世界の多くの人々に安心・安全で楽しい食体験を安価で提供することです。

 

貴社が「世界から飢餓と貧困を撲滅する」ビジョンを持ち、その実現のためにMMDを一貫している点に深い共感を覚えました。

 

私は「はま寿司」が好きで、アルバイトもしていました。仕事の楽しさや辛さ、やりがいを店舗で学び、得た資金でタイをバックパッキングした結果、貴社のビジョンと海外事業展開に大きな魅力を感じ志望しました。

その飲食サービス企業で実現したいことを結論として初めに書く

エントリーシートでも、面接でも、「この企業でやりたいこと、実現したいこと、やりたいこと」は志望動機の結論部分になります。結論は、エントリーシートの志望欄には一番初めに、明確に書きましょう。面接では、結論を始めに述べましょう。

理由から入ると、話の核心が見え難く、弱くなってしまいます。ESでも面接の応答でも基本は結論をはじめに述べてから、その理由を簡潔に説明していくフローを使いましょう。

また「理由」を述べる場合でも、企業の特徴を挙げているだけでは、あなたを感じることはできません。理由にも、あなたの「意思」や視点を入れて書かないとアピール不足になります。

飲食サービス企業の志望動機で良くあるのが、その店舗が「好き」、「子供のころの思い出」、「接客に感動した」、「アルバイトの経験」などを挙げるパターンです。「好き」であることは大事な要素ですが、志望動機としては根拠が浅いものになってしまいます。

「好き」要素は、興味を持つ「きっかけ」にはなりますが、動機として扱うには不十分なので注意が必要です。そもそも、その飲食店や飲食サービスを嫌いな学生が志望する訳はありませんし、「好き」だけではあなたを差別化することはできません。

アルバイトの経験は、実践的な業界である飲食業界への志望動機としては、良い要素になります。志望する企業の経営する店舗である方がより好ましいことは当然ですが、同種の業態のアルバイトでも構いません。いずれの場合でも、アルバイトの経験を通じて得たものを、志望する企業にあてはめて、自分の言葉で語れば良いのです。

ゼンショーホールディングス志望のAさんの志望動機の場合は、以下の部分が冒頭の結論になります。

「貴社で実現したいことは、世界の多くの人々に安心・安全で楽しい食体験を安価で提供することです」

 志望動機の結論として、「自分の成長」や「自己実現」など、自分へのメリットを書くのは止めましょう。企業はあなたのために採用活動を行っているのではありません。あくまで企業のために行っています。企業のためとは、企業の利益に貢献をすること、そのためには、企業の顧客に価値を提供することです。

成長していくという姿勢は非常に重要ですが、何のためにという部分が、自分に向いている志望動機はNGです。多くのエントリーシートを読んでいますが、ここをはき違えてしまっている学生は多いので注意しましょう。成長は大切なことですが志望動機が自己目的化しないようにしましょう。

飲食サービスの場合、将来の独立、自分自身で飲食サービス業を起業することを志望理由として書く学生もいます。

このような起業家精神は、他の業界よりは許容される可能性はありますが、志望する企業を手段として受け取られると選考を通過することは難しくなります。そのようなプランがある場合でも、まず志望する企業へ「何を貢献してくれるのか」が伝わらないと選考には残れません。

冒頭に書くのは結論=核心部分なので、飲食サービス企業の独自性、特長や業界でのポジショニングを反映していないと、非常に弱い結論になってしまいます。他業界の企業にもあてはまるような、「人々の生活を豊かにしたい」「世界の人々の幸せに貢献したい」「お客様との信頼を築く」のような動機では、全くアピール力はありません。

この結論部分には、「あなたならでは」の要素を入れましょう。

ゼンショーホールディングスの例では、企業理念やMMD(ゼンショーグループは原材料の調達から製造・加工、物流、販売までのすべてを自社の管理下で行う、ゼンショー独自のシステムでMMD(マス・マーチャンダイジング・システム)と呼ばれる)への共感部分と後半のアルバイトでの経験がそれにあたります

「その実現のためにMMDを一貫している点に深い共感を覚えました。私は「はま寿司」が好きで、アルバイトもしていました」
このように他の学生ではない、あなた独自の情報(経験や専門分野)を入れないと、あなたの志望動機としては弱いものになってしまいます。あなた独自の情報とは、経験、価値観、独自の視点や強み、専門領域を指します。

適切な経験や、専門分野がどうしても思いつかない場合は、徹底した企業研究から次のステップで考えていきましょう。

  • Step 1: 志望する会社の企業理念、特徴・強み・長所、中長期の経営方針をまとめる
  • Step 2: 上記の要素から、自分として最も魅力に感じる部分を選び、その理由を深堀する

この2つのワークを行い、核になる理由をつくっていきましょう。Step 2では自分の中で「理由の理由」を繰り返し掘り下げていき、自分の深い部分での繋がりを自分の言葉で表現していきましょう。

 何故、飲食サービス業なのかを理由付ける

志望動機の作成フローにあるように、あなたが何故その業界に興味、関心があり人生の重い決断である職業選択の対象にしたのかを説明しましょう。そして、何が結論である「あなたがその企業でやりたいこと」に結び付いているのかを説明します。

ゼンショーホールディングスへの志望動機の例では、「世界の多くの人々に安心・安全で楽しい食体験を安価で提供する」という飲食サービス業界、ゼンショーの中心事業である外食という業種でなければならない理由が語られています。

何故、同業他社ではなく、この飲食サービス企業なのかを理由付ける

このパートに説得力を持たせるのは、徹底した個別企業の研究と、自己分析です。志望企業はもちろんの事、その業界内で競合する企業を研究して、志望企業ならではの特徴、独自性を見つけていきます。

企業の独自性と、業界を志望する「あなた自身の理由」を結び付けて下さい。「私のしたい仕事、ビジョンを実現できるのは、○○○という特長を持っている貴社である」という文脈を構成しましょう。

例文では「貴社が「世界から飢餓と貧困を撲滅する」ビジョンを持ち、その実現のためにMMDを一貫している点に深い共感を覚えました。」として、ゼンショーホールディングスでなければならない理由をあげ、それをAさんの実現したいことである、「世界の多くの人々に安心・安全で楽しい食体験を安価で提供すること」の根拠にしています。

自己PR要素で、どんな貢献ができるのかを明記しよう

 

飲食サービス企業は身近な存在でもあり、アルバイト経験がある同レベルの学生がエントリーしてくるため、エントリーシート段階でも自分のアピ―ルポイントを明記して、それによってどんな貢献ができるのかを、ビジョンでも良いので書くことが重要です。

飲食サービス企業のESでは、自己PRや学生時代に力を入れたことを詳細に書く項目がある場合が多いです。その記述欄に自分で最も競争力があると思うアピールポイント(経験、能力、長所、強み、資格、専門領域など)を書くことは当然ですが、志望動機にもその連動性、一貫性を表現できているとプラスポイントになるでしょう。

ゼンショーホールディングスの例文では、志望動機としての文字数が少ないため多くは盛り込めませんが、アルバイトで得たものと、タイでのバックパッキングを挙げています。

「私は「はま寿司」が好きで、アルバイトもしていました。仕事の楽しさや辛さ、やりがいを店舗で学び、得た資金でタイをバックパッキングした結果、」の部分です。
ESに自己PR欄や学生時代に力を入れたことの欄がある場合は、必ずその詳細を記載しておきましょう。あなたの強みや長所、性格、経験や資格、専門領域などの自己PR要素から、「実現したいこと」、「貢献できること」に繋がるように構成できればベストです。

自己PR要素を盛り込む際に注意したいのは、いくらあなたの価値観や経験に適合しているからといって、企業の個別の活動だけにフォーカスするのは止めておきましょう。

ゼンショーホールディングス場合は、創業者の小川 賢太郎氏の強烈なリーダーシップの基で、フェアトレード、災害支援などの食の社会貢献活動、学術支援やソマリア難民支援活動など、様々なCSR活動を展開しています。

いずれもビジョンに立脚した素晴らしい活動です。これら個別の活動とあなた自身の価値観や経験をゼンショーホールディングスに興味を持ったきっかけとして語るのは良いと思いますが、志望動機の核としては個別の活動ではなく、その奥にある企業の本質的な存在意義を深堀してください。

もちろん、そこから絞り込む必要はありますが、個別の活動をそのまま志望理動機にせず、存在意義に基づいた企業や事業の本質的な部分に、あなた自身の志望動機を結び付けてください。

キャリアプランで意欲の高さをアピールしよう

あまり無理やりこじつけるのは得策でありませんが、志望動機が志望職種やキャリアプランに結び付いていると、説得力を増すことができます。エントリーシートの記載までに、職種志望動機とキャリアプランまでをまとめておきましょう。その企業に入って、具体的に何をしたいかを結論として書くためには避けては通れません。エントリーシートには書くスペースがない場合でも、面接では必ず質問があります。早めにまとめておけば、志望意欲の高さをアピールできます。

飲食サービス業の場合、入社後は全員店舗へ配属されるのが通例なので、細かいキャリアプランというよりは、どんな事を学び、どういう人材になっていきたいかを中心に考えていきましょう。

例文では、文字数制限の為直截的な表現はしていませんが、少なくとも「海外事業展開への興味」が伝わる内容となっています。このような限られた情報でも、面接で、面接官が質問する「きっかけ」の機能は果たしています。

 就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぼう

志望動機文の最後のフレーズは、就活の軸の実現がこの企業だからできるという文脈で結びましょう。それまでの文章のフローで、二度同じことを言わないように表現を工夫する必要はあります。

文を締める意味で「貴社を志望しています」で結ぶために、核心部分を別の表現で補強しておきましょう。例文の構成は以下のフローになっています。

実現したいこと:

「世界の多くの人々に安心・安全で楽しい食体験を安価で提供すること」

 

ゼンショーのビジョンと経営戦略:

「世界から飢餓と貧困を撲滅する」ビジョンを持ち、その実現のためにMMDを一貫している」

 

志望文の締め:

「タイをバックパッキングした結果、貴社のビジョンと海外事業展開に大きな魅力を感じ志望しました」

上記の要素が終始一貫したロジックで展開されており、文全体として「世界の人々に安心・安全で楽しい食体験を安価で提供したい」という就活の軸が読み取れる構成になっています。

飲食業界への志望動機のまとめ

  1. その飲食サービス企業でやりたいこと、実現したいことを結論として初めに書く
  2. 何故、飲食サービス業なのかを理由付ける (業種・業界の存在意義 X 価値観・経験)
  3. 何故、同業の他社ではなく、その飲食サービス企業なのかを理由付ける(志望する飲食サービス企業の存在意義・特徴・独自性 X 価値観 X 自己PR要素)
  4. 就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぶ(志望する飲食サービス企業の存在意義・特徴・独自性 X 就活の軸)

尚、志望動機欄の文字数制限が300字以下の場合は、自己PR要素は削除してもかまいません。殆どのESには自己PR欄や、学生時代に力をいれたことを記述する欄がるため、そちらで集約して、志望動機は全体を簡潔にまとめてください。

ただし上記の4つの要点はカバーしましょう。完全に一つ一つをカバーしなければならないという意味ではありません。文脈の中でうまく伝えることにトライしてください。ES全体として「あなた」という個性と志望動機に一貫性が読み取れ、採用担当が「あなたがこの企業で働いている姿」を想像できれば選考を勝ち抜けます。

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