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【例文あり】説得力が違う、印刷業界への志望動機の書き方

志望動機の基本の書き方

まず基本の書き方を覚えましょう。志望動機については、以下のクリティカルな質問に対する答えを必ず用意します。

  1. 何故、数ある業界の中の、印刷業界なのか?
  2. 何故、印刷業界内の他社ではなく、この印刷会社なのか?
  3. この印刷会社で、何がしたいのか?何を実現したいのか?

印刷業会社を志望する場合、基本的にこの3つの質問に対し「あなた自身」を起点に答える必要があります。

志望動機の作成方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。もし読んでいなければ印刷業界への志望動機を書く前に、ぜひ参考にしてください。志望動機の構成要素に関する理解が深まります。 

ここでは、作成のためのフローチャートと、志望動機のまとめ方のフローチャートを掲載しておきます。

志望動機の作成フロー

志望動機の構成要素とまとめ方

 

印刷業界への志望動機の書き方

 

印刷業界への志望動機を説明するために、具体的に凸版印刷への志望動機文を掲載しています。これは、あくまで印刷業界内の企業への志望動機文の構成要素と文章フローの参考用です。具体的な事実に基づかないと、参考にし難いという理由からです。

志望動機は、あくまで「あなた起点」で書かなければ意味がありません。就活本やマニュアル、就活支援サイトにある例文は参考にして良いですが、コピペや流用は止めましょう。コピペや流用をして一時的にしのげたとしても、面接では説得力がなく選考には勝ち残れないでしょう。

仮に勝ち残れたとしても、あなたの本質からずれたところで選んだ企業に入社するリスクになります。入社後にミスマッチが起こると、あなたも企業も、お互いに不幸な結果になってしまうので、志望動機は自分の考えと意思で作成しましょう。

志望動機が書けない時は、志望動機ジェネレーターを活用してみよう

印刷業界の志望動機を作成する際、深く考えても、なかなか良い内容が思い浮かばない方も多いはず。

そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。

就活サービス、キャリアパークの志望動機ジェネレーターなら簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの志望動機が完成します。

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例文:凸版印への志望動機(営業・事務系)

トッパンを志望する理由は何ですか?(400文字以下)

貴社の幅広い事業領域と総合力を活用し、お客様が抱えるコミュニケーションの課題解決に貢献したいと考え貴社を志望します。

 

私はしっかりとしたITの技術的基盤や制作・印刷のインフラを持ち、コミュニケーションのメーカーである総合印刷企業を志望しています。その中でも貴社は、ベンチャー精神によって、世の中になかった新しいサービスやソリューションを創出しています。また、インターンシップやOB訪問を通じて、貴社のオープンな社風やチーム一丸となって目標達成や新しいサービスの実現に向けて挑戦していく仕事のやり方に魅力を感じました。

 

私は大学のサークルで学生向け情報サイトとアプリの開発を手掛けていたことから、もっと大規模で、影響力のある新しいコミュニケーション企画、開発していきたいという思いがあります。

 

貴社の幅広い部門との連携により、画期的なサービスを提供し、お客様や社会の発展に貢献したいと考え貴社を志望します。

その会社で実現したいことを結論として初めに書く

エントリーシートでも、面接でも、「この企業でやりたいこと、実現したいこと」は志望動機の結論部分になります。結論は、エントリーシートの志望欄には一番初めに、明確に書きましょう。面接では、結論を始めに述べましょう。

凸版印刷のエントリーシートでは、「トッパンを志望する理由は何ですか?」と、理由を答えさせるフォーマットになっていますが、その「理由」にも自分の意思を込めることです。企業のWEBサイトから、企業の特徴だけをなぞって理由にするだけでは、「あなた」を印象付けることはできません。

特に指定がなく「志望動機をお書きください」という質問の場合は、理由から入ると話の核心が見えにくく、弱くなってしまいます。ESでも面接の応答でも基本は結論をはじめに述べてから、その理由を簡潔に説明していくフローを使いましょう。

凸版印刷志望のAさんの志望動機の場合は、以下の部分が結論になります。

「貴社の幅広い事業領域と総合力を活用し、お客様が抱えるコミュニケーションの課題解決に貢献したいと考え貴社を志望します」
 志望動機の結論に、「自分の成長」や「自己実現」など、自分へのメリットを書くのは止めましょう。企業はあなたのために採用活動を行っているのではありません。あくまで企業のために行っています。企業のためとは、企業の利益に貢献をすること、そのためには、企業の顧客に価値を提供することです。

多くのエントリーシートを読んでいますが、ここをはき違えてしまっている学生は多いのです。自己の成長は大事なことですが、志望動機の核として自己目的化しないように注意しましょう。

また、結論=核心部分なので、その企業の独自性、特長や業界でのポジショニングを反映していないと、非常に弱い結論になってしまいます。どの業界や企業にもあてはまるような、「人々の幸せに貢献したい」「暮らしを豊かにしたい」「お客様第一主義に感銘を受けました」などは抽象的過ぎて、全くアピール力がないことは、言うまでもありません。

この結論部分には、「あなたならでは」の要素を入れましょう。

凸版印刷の例では「私はしっかりとしたITの技術的基盤や制作・印刷のインフラを持ち、コミュニケーションのメーカーである総合印刷企業を志望しています」の部分に、凸版印刷を志望するAさんの視点を反映しています。
他の学生ではない、あなた独自の情報を入れないと、あなたの志望動機としては弱いものになってしまいます。「あなた独自の情報」とは、あなた自身の経験、価値観、独自の視点や専門領域を指します。

何故、印刷会社なのかを理由付けをする

志望動機の作成フローにあるように、あなたが何故その業界に興味、関心があり人生の重い決断である職業選択の対象にしたのかを説明しましょう。そして、何が結論である「あなたがその企業でやりたいこと」に結び付いているのかを説明します。

凸版印刷の例では、上記の「しっかりとしたITの技術的基盤や制作・印刷のインフラを持ち、コミュニケーションのメーカーである総合印刷企業」の部分で、印刷業界の中でも、総合印刷企業を目指す理由をサポートしています。

何故、同業他社ではなく、この印刷会社なのかを理由付ける

このパートに説得力を持たせるのは、徹底した個別企業の研究と、自己分析です。志望企業はもちろんの事、その業界内で競合する企業を研究して、志望企業ならではの特徴、独自性を見つけていきます。

印刷業界は、コンテンツのデジタル化によって大きな変革期を迎えています。

プリンティングは中核事業であることは変わりませんが、凸版印刷であれば情報コミュニケーション(情報のセキュア、マーケティング、コンテンツ)、生活・産業(パッケージ、建装材、高機能エネルギー関連)、エレクトロニクス(ディスプレイ関連、半導体関連)の三事業を手掛けており、もはや一般の印刷業の概念では全く収まらない展開をしています。

総合印刷業の二強の一角の大日本印刷はPrinting & Innovationにより「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「住まいとモビリティ」「環境とエネルギー」という「4つの成長領域」を新しい価値の源泉と捉え「第三の創業」に取り組んでいます。

両社とも最先端の基礎研究から行い、独自技術の開発に取り組んでいます。理系で技術職を目指す学生は,自分の専門分野とその応用範囲を、総合印刷会社が手掛けている技術開発・研究領域と重ねてみて、そこから志望動機をつくることをお勧めします。

事務・営業系、技術系とも志望する業界、企業の特徴と「あなた自身の理由」を結び付けることは共通しています。

例文では「その中でも貴社は、ベンチャー精神によって、世の中になかった新しいサービスやソリューションを創出しています。また、インターンシップやOB訪問を通じて、貴社のオープンな社風やチーム一丸となって目標達成や新しいサービスの実現に向けて挑戦していく仕事のやり方に魅力を感じました」の部分で、凸版印刷でなければならない理由を語っています。

自己PR要素を加えて補強しよう

ここで、自己分析から抽出したあなたの強みや長所、性格、経験や資格、専門領域などの自己PR要素を入れていきましょう。

例文では「私は大学のサークルで学生向け情報サイトとアプリの開発を手掛けていたことから、もっと大規模で、影響力のある新しいコミュニケーション企画、開発していきたいという思いがあります」の部分がそれにあたります。

注意したいのは、いくらあなたの価値観や経験に適合しているからといって、企業の個別の活動をそのまま志望動機にするのはリスクがあります。

たとえば凸版印刷は、自社のノウハウを利用した地域創生を事業化していたり、文化財のデジタルアーカイブ化を手掛けたたり、日本食の輸出促進のためのプラットフォームを立ち上げたりと、日本が抱える課題解決に積極的に取り組んでいます。CSR活動を含む、これらの個別の活動はどれも社会的に意義があり、素晴らしい活動です。

これらの個別の活動は、凸版印刷に興味を持つ「きっかけ」としては良い素材になるでしょう。しかし志望動機は、作成フローにもあるように最も上位の概念である、「企業の存在意義」から落とし込まれるべきです。

個別の活動を取り上げる場合でも、それをそのまま志望理由にするのではなく、その奥にある存在意義に基づいた企業や事業の本質的な部分に立ち返って、あなた自身を結び付けてください。

志望職種とキャリアプランで意欲をアピールしよう

あまり無理やりこじつけるのは得策でありませんが、職種志望とキャリアプランまでできていれば、説得力を増すことになります。エントリーシートの記載までに、職種志望動機とキャリアプランまでをまとめておきましょう。その企業に入って、具体的に何をしたいかを結論として書くためには避けては通れません。

文字数の制限がある場合はESには入れられなくても、自分が実現したいことには関わるため、ビジョンとしてでもまとめておきましょう。面接では必ず質問がありますので、ES提出段階で、早めに固めておくことをお勧めします。

凸版印刷では職種カテゴリーを決めてエントリーする方式であり、志望動機は文字数も少ないため詳しくは述べられていませんが、「もっと大規模で、影響力のある新しいコミュニケーション企画、開発していきたいという思いがあります」の部分で、将来像の一端が感じられます。
志望動機では、読んでいて「入社後のあなた」のイメージが浮かぶかも重要です。あなた自身にイメージがなければ、それが伝わる訳は有りません。その意味でもキャリアプランを想定してみる事は重要なのです。

就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぼう

志望動機文の最後のフレーズは、就活の軸の実現がこの企業だからできるという文脈で結びましょう。それまでの文章のフローで、二度同じことを言わないように表現を工夫する必要はあります。

文を締める意味で「貴社を志望しています」で結ぶために、核心部分を別の表現で補強しておきましょう。

例文では「貴社の幅広い部門との連携により、画期的なサービスを提供し、お客様や社会の発展に貢献したいと考え貴社を志望します」がそれにあたります。

印刷業界への志望動機のまとめ

  1. その印刷会社で実現したいこと、やりたいことを結論として初めに書く
  2. 何故、印刷業界なのかを理由付ける(業種・業界の存在意義 × 価値観・経験)
  3. 何故、同業他社ではなく、この印刷会社なのかを理由付ける(志望する印刷会社の存在意義・特徴・独自性 × 価値観 × 自己PR要素)
  4. 就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぶ (志望する印刷会社の存在意義・特徴・独自性 × 就活の軸)

尚、志望動機欄の文字数制限が300字以下の場合は、自己PR要素は削除してもかまいません。殆どのESには自己PR欄や、学生時代に力をいれたことを記述する欄がるため、そちらで集約して、志望動機は全体を簡潔にまとめてください。

ただし上記の4つの要点はカバーしましょう。完全に一つ一つをカバーしなければならないという意味ではありません。文脈の中でうまく伝えることにトライしてください。ES全体として「あなた」という個性と志望動機に一貫性が読み取れ、採用担当が「あなたがこの企業で働いている姿」を想像できれば選考を勝ち抜けます。

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