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【例文あり】地方銀行への志望動機に説得力をつけよう!

志望動機の基本の書き方

まず基本の書き方を覚えましょう。志望動機については、以下のクリティカルな質問に対する答えを必ず用意しましょう。

  1. 何故、金融業界の中の銀行業、しかも地方銀行なのか?
  2. 何故、他の地方銀行ではなく、この地方銀行なのか?
  3. この地方銀行で、何を実現したいのか?何がしたいのか?
志望動機の作成方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。もし読んでいなければ地方銀行への志望動機を書く前に、ぜひ参照してください。志望動機の構成要素に対する理解が深まります。

ここでは、作成のためのフローチャートと、志望動機のまとめ方のフローチャートを掲載しておきます。

志望動機の作成フロー

志望動機の構成要素とまとめ方

 

地方銀行への志望動機の書き方

地方銀行への志望動機を説明するために、具体的に千葉銀行への志望動機の例文を掲載しています。

これは、あくまで地方銀行への志望動機文の構成要素と文章フローの参考用です。具体的な事実に基づかないと、参考にし難いという理由からです。

志望動機は、あくまで「あなた起点」で書かなければ意味がありません。就活本やマニュアル、就活支援サイトにある例文は参考にして良いですが、コピペや流用は止めましょう。コピペや流用をして書類選考を一時的にしのげたとしても、面接では説得力がなく、選考には勝ち残れないでしょう。

うまく内定がとれたとしても、あなたの本質からずれたところで選んだ企業に入社するリスクになります。入社後にミスマッチが起こると、あなたも企業もお互いに不幸な結果になってしまうので、志望動機は必ず自分の考えと意思で作成しましょう。

例文:千葉銀行への志望動機 (400文字)

私は出身地の千葉の企業を金融で支え、企業とともに成長していく仕事をしたいと思い貴行を志望しました。

 

 

千葉の館山の出身で、幼いころから千葉の美しい自然の中で育ち、千葉にはとても愛着があります。現在、経営学部で会計学を学んでいますが、私自身、広く日本の経済を支えている中堅・中小企業の成長に役に立ちたいとの思いが強く、金融業界の中でも銀行を第一志望にしています。

 

 

貴行の地域に密着して、地元の企業や経営者をきめ細かく金融面でサポートしていく企業姿勢に強く感銘を受けました。貴行は千葉県内の貸出金シェアが40%と圧倒的であり、地域の企業を支えていることを物語っています。

 

 

私の生まれ育った大好きな千葉で貴行の一員となり、地元の経営者の方の夢の実現や企業の成長を通じて、貴行のお役に立ちたいとの思いを強くしています。長期的な信頼関係を築いて、お互いに健全な利益を出して発展していくことが私のビジョンです。

その地方銀行で実現したいことを結論として初めに書く

エントリーシートでも、面接でも、「この銀行で実現したいこと、やりたいこと」は志望動機の結論部分になります。結論は、エントリーシートの志望欄には一番初めに、明確に書きましょう。面接では、結論を始めに述べましょう。

理由から入ると、話の核心が見えにくく、弱くなってしまいます。ESでも面接の応答でも基本は結論をはじめに述べてから、その理由を簡潔に説明していくフローを使いましょう。

千葉銀行志望のAさんの志望動機の場合は、以下の部分が結論になります:

「私は出身地の千葉の企業を金融で支え、企業とともに成長していく仕事をしたいと思い貴行を志望しました」
志望動機の結論に、「自分の成長」や「自己実現」など、自分へのメリットを書くのは止めましょう。企業はあなたのために採用活動を行っているのではありません。あくまで企業のために行っています。企業のためとは、企業の利益に貢献をすること、そのためには、企業の顧客に価値を提供することです。

成長していくという姿勢は非常に重要ですが、何のためにという部分が、自分に向いている志望動機はNGです。多くのエントリーシートを読んでいますが、ここをはき違えてしまっている学生は多いのです。志望動機を自己目的化しないように注意しましょう。

また、結論=核心部分なので、その銀行の独自性、特長や業界でのポジショニングを反映していないと、非常に弱い結論になってしまいます。「金融面で日本経済を支えていきたい」「金融サービスで、人々の生活を支えていきたい」というようなものでは、どの銀行でも言えてしまいます。

「人々の幸せに貢献したい」「暮らしを豊かにしたい」「お客様との信頼を築く」など、どの企業でも言えるようなことは、全くアピール力がないことは、言うまでもありません。

この結論部分には、「あなたならでは」の要素を入れましょう。他の学生ではない、あなた独自の情報を入れないと、あなたの志望動機としては弱いものになってしまいます。この千葉銀行の例では:

「千葉の館山の出身で、幼いころから千葉の美しい自然の中で育ち、千葉にはとても愛着があります」がそれにあたります。

あなた独自の情報とは、経験、価値観、独自の視点や専門領域を指します。

何故、地方銀行なのかを理由付ける

志望動機の作成フローにあるように、あなたがなぜその業界に興味、関心があり、人生の重い決断である職業選択の対象にしたのかを説明しましょう。そして、何が結論である「あなたがその企業でやりたいこと」に結び付いているのかを説明します。

千葉銀行への志望動機の例では:

「千葉の館山の出身で、幼いころから千葉の美しい自然の中で育ち、千葉にはとても愛着があります」の部分がそのリードになっています。

Aさんは千葉の館山出身で幼いころから自然の中で、伸び伸びと育ち、千葉を愛していることが伝わってきます。

更に、以下の部分で企業経営に興味があり、経営学部で会計学を学んでいることと、マクロ的視点から、日本の中堅・中小企業の存在が、経済や人々の生活に大きな影響を持つことを述べて、その成長に貢献したいというビジョンに繋げています。

現在、経営学部で会計学を学んでいますが、私自身、広く日本の経済を支えている中堅・中小企業の成長に役に立ちたいとの思いが強く、金融業界の中でも銀行を第一志望にしています。
地方銀行の、地域経済を金融面で支援するという社会的な存在意義を、地元愛という自分起点で感じ、考えています。そしてその課題へ共に取り組むために、会計学を学んでいるというロジックに繋げているのです。

何故、他行ではなく、この地方銀行なのかを理由付ける

このパートに説得力を持たせるのは、徹底した個別企業の研究と、自己分析です。志望企業はもちろんの事、その業界内で競合する企業を研究して、志望企業ならではの特徴、独自性を見つけていきます。

その独自性と、業界を志望する「あなた自身の理由」を結び付けて下さい。例文では、千葉銀行を選んだ理由として、千葉銀行の強みであり、特長である:

「地域に密着して、地元の企業や経営者をきめ細かく金融面でサポートしていく企業姿勢」

 

「千葉県内の貸出金シェアが40%と圧倒的であり、地域の企業を支えていることを物語っています」という事実をあげています。

地元愛から発して、中堅・中小企業を金融面からサポートしたいという動機と、千葉銀行の特長を結び付けることで志望動機に説得力を与えています。

自己PRの要素を追加しよう

ここで、自己分析から抽出したあなたの強みや長所、人柄、経験や資格、専門領域などの自己PR要素を入れていきましょう。

例文では文字数の関係で「現在、経営学部で会計学を学んでいます」と、最低限しか触れていませんが、文字数が許せば、自己PR要素をもう少し入れましょう。
注意したいのは、いくらあなたの価値観や経験に適合しているからといって、企業の本質から遠い活動と結びつけるのはNGです。

たとえば千葉銀行は、様々な社会貢献活動を行っていて、素晴らしいと思いますが、それは企業の中核の活動ではありません。作成フローにもあるように、最も上位の概念はその企業の存在意義です。そこからナローダウンする必要はありますが、存在意義に基づいた企業や事業の本質的な部分に、あなた自身を結び付けてください。

企業の個別の活動が、あなたがその企業に興味を持つ「きっかけ」になった場合でも、個別の活動をそのまま志望理由にするのではなく、その奥にある企業の本質まで深堀をしてみましょう。

職種とキャリアプランで志望意欲を補強しよう

あまり無理やりこじつけるのは得策でありませんが、志望職種とキャリアプランまでできていれば、説得力を増すことになります。エントリーシート記載までに、職種志望動機とキャリアプランまでをまとめておきましょう。その企業に入って、具体的に何をしたいかを結論として書くためには避けては通れません。

文字数の制限がある場合はESには入れられなくても、自分が実現したいことには関わるため、ビジョンとしてでもまとめておきましょう。面接では必ず質問がありますので、ES提出段階で、早めに固めておくことをお勧めします。

就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぼう

志望動機文の最後のフレーズは、就活の軸の実現が、この銀行だからできるという文脈で結びましょう。それまでの文章のフローで、二度同じことを言わないように表現を工夫する必要はあります。

文を締める意味で「貴行を志望しています」、「貴行に貢献したい」という志望意欲を伝えるために、核心部分を別の表現で補強しておきましょう。例文では:

「私の生まれ育った大好きな千葉で貴行の一員となり、地元の経営者の方の夢の実現や企業の成長を通じて、貴行のお役に立ちたいとの思いを強くしています。」

 

「長期的な信頼関係を築いて、お互いに健全な利益を出して発展していくことが私のビジョンです」がそれにあたります。

志望動機に時間をかけられない時は、「志望動機作成ツール」を活用してみよう

志望動機を作成する際、伝えたいことは沢山あっても、文章で上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

そんな時は、「志望動機作成ツール」を活用してみましょう。

就活サービスを提供している、キャリアパークの「志望動機作成ツール」を使えば、Step1:簡単な質問に答えていくだけ、Step2:志望企業・業界の有力企業の内定者ESを参照できる、Step3:人事が見ているポイント、他の学生との差別化をするポイントが分かり、自分独自、かつ理想的な流れの志望動機が完成します。

あとは志望企業のESにあわせてチューニングするだけなので、準備を大幅に効率化できます。

無料でダウンロードして効率的に基本の流れを作り、自分独自の志望動機を完成させましょう。またこのツールを利用する際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!

地方銀行への志望動機のまとめ

  1. その地方銀行で、実現したいこと、やりたいことを結論として初めに書く
  2. 何故、地方銀行なのかを理由付けをする (業種・業界の存在意義 X 価値観・経験)
  3. 何故、他行ではなく、この地方銀行なのかを理由付けをする(志望企業の存在意義・特徴・独自性 X 価値観 X 自己PR要素)
  4. 就活の軸、「企業選択で譲れない基準」を基に志望動機を結ぶ (志望企業の存在意義・特徴・独自性 X 就活の軸)

尚、文字数制限300字以下の場合は、自己PR要素は削除してもかまいません。殆どのESには自己PR欄や、学生時代に力をいれたことを記述する欄がるため、そちらで集約して、志望動機は全体を簡潔にまとめてください。

ただし上記の4つの要点はカバーしましょう。完全に一つ一つをカバーしなければならないという意味ではありません。文脈の中でうまく伝えることにトライしてください。ES全体として「あなた」という個性と志望動機に一貫性が読み取れ、採用担当に「あなたがこの企業で働いている姿」が想像できれば選考を勝ち抜けます。

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