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公務員試験スケジュールの変更が及ぼす影響を理解ておこう
21年卒で公務員への就職を目指した皆さんは、新型コロナウイルス感染症の拡大により採用試験スケジュールが大幅に変更になったことへの戸惑い、その対応に苦慮していました。
国家公務員総合職の第1次試験は当初予定されていた4月26日から、7月5日に変更。1次試験の合格発表が7月17日となり、それ以降第2次試験(筆記)が7月26日、(人物試験)が8月3日から11日、合格発表が8月21日となりました。
国家公務員一般職の第1次試験は8月9日、その合格発表は9月2日、第2次試験が9月9日から9月25日、最終合格者発表が10月13日と後ろ倒しになってしまいました。
特別国家公務員や地方公務員の試験も都道府県、市町村ともに例年より後ろ倒しで進行しているため、例年以上に併願のスケジュール管理が難しくなったのです。
22年卒で公務員への就職を目指す方は、新型コロナウイルスやワクチン接種の状況、オリンピックの開催の有無等の不確定要素が試験日程に与える影響をしっかりモニターしてプランを練っておきまししょう。
公務員試験突破を目指して、試験勉強に力を入れてきた方ほど「公務員」への思いれが強く、特に地方の大学の学生は、就活の対象を公務員に絞っている人も多いため、「もし全部落ちてしまったら、どうしよう」というプレッシャーを感じているでしょう。
都市圏の大学生は、民間の就活も同時並行で進めている人も多く、納得度は別としてすでに内定を獲得して、本命の公務員試験に臨もうとしている人もいるでしょう。
公務員を第一志望で目指す場合は、とにかく科目数の多い試験を突破することが必要なため、その勉強に大半の時間を使わなければなりません。
そのため民間への就活を全く考えていない人、民間への就活とは何かを良く理解できていない人もいて、様々な状況で公務員試験に向かうことになります。
公務員を目指して頑張っている皆さんは、「考えたくないこと」かもしれませんが、試験である以上「落ちる」場合もあり、併願で合格できれば良いのですが、最悪は「全落ち」ということもあるのです。
その際の選択肢は主に以下の選択肢になると思います。
- 大学院への進学に切り替える、あるいは留学をする
- 就職留年して来年も公務員試験を目指す
- 卒業し、就職浪人して来年も公務員試験を目指す
- 民間企業への就職に切り替えて就活し、早期内定獲得を目指す
- 民間企業に一旦就職した上で公務員試験を目指す
民間への就活に切り替える際に、外してはいけないポイント
上記の選択肢のうち、1は就職をリセットして学業の道を進むことになるためこの記事では触れません。
2の就職留年してまで来年公務員試験を目指す方は、1年分の学費や公務員試験用の予備校の費用を見込んでまでも公務員になりたい方がほとんどであり、あくまで公務員を目指す意思が固い方にはお勧めの方法です。1年間という時間を有効に使えば、やる気になれば民間へも新卒の就活も現役生と同じ条件で挑戦できるためです。
3の大学を卒業して、就職浪人をして公務員試験を目指す方法は一番リスクが高く、お勧めできない方法です。その理由は、公務員試験の受験資格はあるとはいえ、試験である以上必ずうまくいく保証がありません。また大学を一旦卒業してしまうと、民間への就活では既卒、第二新卒として扱われるため、現役生と同じ条件での就活が難しくなるためです。(応募は出来たとしても選考で不利になる可能性が高い)
特に新型コロナウイルスの経済への悪影響がどこまで広がるかが分からない現状では、次年度卒の現役学生と競争して就活することは、例年以上のリスクを覚悟しなければならないでしょう。
4と5、に関しては、頭を切り替えてできるだけ早く、「納得度の高い、なるべく良い条件の企業」からの内定獲得を目指すことになります。
内定を出す企業の立場に立って考えてみると、すぐに分かると思いますが、企業の側から5の「民間企業に一旦就職した上で公務員試験を目指す学生」をあえて採用することはありません。
企業に勤める目的が、その企業で頑張って貢献することではなく、「公務員再チャレンジへのつなぎ」にあることが分かってしまえば、絶対に内定は出しません。
つまり、民間に切りかえる以上、学生のマインドセットとしては「民間企業への就活にベストをつくし、できる限り納得度できる企業から内定を獲得する」に尽きるのです。
民間企業があなたを採用する目的は、あなたのためではありません。
企業が顧客に価値を提供し、利益をあげることです。あなたがその役に立つと思えば採用します。
「公務員試験を落ちたので、仕方なく」が伝わってしまうと、内定は取れないと覚悟してください。(どんな人でも採用したいブラック企業は別ですが・・・)
時間がない中で、どんな就活を行うべきか
公務員志望者でもすでに民間企業から内定を獲得している人や、内定を獲得していないまでも多くの企業にエントリーを行い、選考試験を経験している人以外の学生は、以下のアドバイスを参考に就活を組み立ててください。
公務員試験が危ないと思った時、速攻で行うアクション:
- Step 1: 民間就活の全体像(フローと基本的に必要な対策)を早急に理解すること
- Step 2: キャリアセンターに現状の報告と相談をする
- Step 3: 自分ができそうな職種の幅を決める
- 事務職しかあり得ないのか、営業職もOKなのか、営業職でもタイプによってはいけそうなのか等
- Step 4: 就活ナビサイト、就活スカウトサービス、就活エージェントの無料サービスを選び、登録して企業情報を得る
- Step 5: Step3とStep 4の企業情報から、自分の「就活の軸」を決める
- Step 6:少しでも興味が湧く企業にエントリーする
- Step 7: 企業の選考スケジュール(夏・秋・冬・通年採用スケジュール)に従って、ベストを尽くす
公務員試験の結果が明らかになるまでは、中々頭が切り替えられないでしょうが、残されている時間があまりないことを自覚しましょう。
特に21年卒の場合は公務員試験のスケジュールが後ろ倒しになってしまっています。民間企業も後ろ倒しになっているとはいえ、3月1日からスタートした「春採用」は6月末、遅くとも7月中には概ね終了します。
春採用のスケジュールが、夏採用とマージする傾向となっているため、公務員試験を落ちた方の就活の主戦場は9月からの秋採用になります。
しかし9月に間に合わせるためには、「公務員試験、危ないな」と思った時から、Step1からStep 6を一気に行う必要があります。公務員併願先への志望意欲がそれほどでもなく、民間企業も視野に入るなら、躊躇せずに公務員試験と並行して手を打っていくことです。
どんなにショートカットしても、最低限の自己分析からの自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたことのエピソード)、企業研究とそれに基づく「就活の軸:その仕事によって実現したいこと、将来なりたい自分の像」、エントリーする企業への志望動機の6点を1~2週間で同時進行し、具体的なエントリーや説明会参加等をはさんでいく必要があります。
大学院進学や留学、就職留年を検討できる人親の理解や、経済的な余裕があり、金銭的なサポートも得られる方だと思います。
そのような状況にある方で、迷われている方はもう少し時間をかけても良いですが、時間をかければかけるほど応募できる民間企業の条件は悪くなってしまうことを念頭に入れてください。
就活のスタートには、自己分析のサポートツールで自分の強みを発見しよう
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公務員落ちの面接に特別に用意しなければならない答え
公務員試験に落ちてしまったあなたが民間企業の面接まで進めた場合、想定しておかなければならない面接官の質問があります。
「公務員を志望されていたのですか」⇒Yes or No
Yesの場合:
- 「公務員を志望した理由は?」
- 「公務員ではなく、民間企業を選んだ理由は?」
- 「公務員をあきらめて、なぜ当社を志望するのですか」
Noの場合:
- 「今まで何をしていたの?」
- 「他社から内定は獲得できたの、できなかったの」⇒ Yes or No
獲得できた場合:
- 「なぜその内定を辞退して、当社を志望するのですか」
獲得できなかった場合:
- 「内定を獲得できなかった理由は何だと思いますか」
企業の側も秋採用に臨んでくる学生のパターンは察しがついています。上記の質問は公務員試験に落ちた学生を困らせるためするのではありません。(そう思うかもしれませんが・・)
学歴が優秀な学生の場合は「公務員志望だった学生」か、「性格や対人コミュニケーション等が企業の採用基準に合わない」のどちらかであろうという想定で面接をするため、志望動機の強さ、真剣度を測り、学生の基本的な資質をみるためにも聞くべき質問なのです。
あなたはこれらの質問に上手く答える必要があるのです。
公務員試験の受験の事実や結果を正直に語るべきか、隠すべきか
上記の「公務員を志望されていたのですか」の質問にYesと答えるかNoと答えるかで、その後の深堀質問の内容が変わってきます。
どちらも答えにくい質問の連続になります。これに関しての正解はありません。もしあなたが正直で素直、誠実で嘘が苦手なタイプならYesと答えることをすすめます。
ただし、そのあとの質問にバカ正直に「公務員試験に落ちてしまったので、志望しました」と答えると即死する可能性大です。
あなたが採用担当だったら「仕方がないので、御社を志望します」と言っている志望者を採用しないのは当然ですよね・・・。
この問いに関しては、以下のように公務員を志望した動機と、その企業を志望する動機を上手くリンクして答える必要があります。











重要なのは、聞く側の面接官の心や頭にストンと落ちる説明をすることです。腑に落ちること。多少長くても説得力のある説明をしましょう。
ほとんどのWEB上の就活サイトに出ている例文は、書くのが面倒くさいのか、あるいは短く書くために本質をとらえていない場合がほとんどです。採用が分かる見ると嘘くさく、説得力がないものが多いです。
簡単だからと言って安易に真似しないように注意してください。
公務員を目指していない、公務員試験を受けていないと答える場合
もしあなたが、対人能力や、臨機応変に対応することが得意で、「嘘も方便」という言葉に強く共感するタイプであればNoと答える手もあります。
ただしその場合は、面接官が納得する理由と、その企業を志望する動機に説得力を増す必要があります。
そのためには、できる限り「真実に近い」理由をあげることをお勧めします。
たとえば大学で体育会やサークル活動、ゼミの活動や理系の研究、実験、論文政策や発表に没頭していた学生であれば、それらの活動を優先させてしまい、就活対策が遅れてしまったことを説明しましょう。
学歴フィルターに自信がある学生は、「人気のある企業しかエントリーせず、就活を甘く見ていたかもしれない。今はそれを反省して、本当の自分と向き合うなかで、見つけたのが御社である」というロジックも使えるでしょう。
公務員志望を隠すのは、まともな企業に対してはそんなに簡単ではありません。安易にそれを推奨している就活情報サイトもありますが、それが成功する相手(企業)ばかりではないことを認識しておきましょう。
多少のふくらましがあったとしても、主張の核に真実を置いておくことです。






これは一例ですが、一部でも「真実」を基にして、その後の就活での努力をうまく組み合わせることで、面接者の心に響く応答が可能になります。
全くの脚色、嘘は必ず矛盾が表出します。
近親者や友人のアドバイスからのアドバイスがきっかけでもかまいません。最終的に「自分がどう考え、どう行動を起こしたか」を主体的に説得でいることがカギになります。
まとめ
公務員試験全落ちからの民間企業への就活は、簡単ではありませんが「内定」をとることは必ずできます。何故なら、あなたは「真面目に、粘り強く、目標に向かって努力できる人」だからです。
更に科目数も多い公務員試験の学習もしてきており、基礎的な知識量は一般の就活生レベルより上に位置しています。
多くの企業は「公務員試験落ち」の優秀な学生を採用したいのです。その意味で、この記事の解説を役立てることができれば、明るい未来は必ず拓けます。
民間企業で学べることは、公務員志望のあなたが考えるより、はるかに大きいです。「安定性」以上のものを得られる可能性は広がっています。
もちろん公務員は社会に必要不可欠な役割を担っていることは確かですが、世界はそれだけではありません。視野を広げて世の中を見ることも重要です。
公務員志望の方も手遅れにならないうちに、民間への就活で手を打っておくことを強くお勧めします。
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