就活生が最も嫌う、サイレントお祈り。就活生の皆さんはすでに経験さえている方も多いと思います。サイレントお祈りをされた時の、的確な対応方法を詳しく解説していきます。
Contents
サイレントお祈りの定義と種類
サイレントお祈りとは、選考の各過程で不合格の場合、その結果を就活生に通知、連絡せず、合格者のみに連絡をすることです。
一般的に不合格・不採用の場合は「お祈りメール」とよばれる通知がされますが、お祈りメールがなくサイレント状態が続くことから「サイレントお祈り」と呼ばれるようになりました。
サイレントお祈りには大きく以下の二つの種類があります。
- 採用試験の事前、または直後に、「合格者には○月○日までに連絡します」、「○次試験へ進む方には○月○日までにメール(電話・ナビサイト経由)で連絡します」「連絡がない場合は、残念ながらご縁がなかったとご了承ください」と明確に期限と、連絡がない場合は不合格と告知されるパターン
- 選考の結果を不合格者に連絡するのか、しないのか、いつまでに結果を連絡するのかを告知しない、または「○月○日以降に連絡」という非常に曖昧な設定のパターン
問題なのは2のパターンです。このパターンのサイレントお祈りをされると、就活生は非常に宙ぶらりんな状態のまま放置されてしまいます。
次の選考に進めるか、進めないか、内定がとれるか、とれないかが分からず、他の企業の選考に気合が入らない、集中できないという精神状態に陥ってしまいます。
とくに志望順位の高い企業の場合は、期待も高いため、他の企業へのアプローチができない、または消極的になってしまい結果両方ともダメになるという最悪の事態を招きかねません。
就活生は多くの時間と努力をかけ、時間や期限、マナーを守って応募しているにも拘らず、選考結果も伝えない企業の対応は腹立たしい限りです。
サイレントお祈りの実態と企業の論理
就活生から極めて評判の悪いサイレントお祈りを、どうして企業は行うのでしょうか。HR総研が2017年新卒採用の実態調査を企業に行ったところ、エントリーシートなどの書類選考段階では全体の22%が合格者のみに結果を通知しているという結果になりました。また従業員1001人以上の大企業に限ると、その割合は38%に上がります。
面接の合否結果についても全体の13%の企業が合格者のみに伝えるという結果です。(大企業もほぼ同じ割合)
大企業、人気企業の場合多くの応募者を集めるため、ES・書類選考段階であればまだ理解できますが、候補者が絞られた面接段階でも1割以上がサイレントお祈りをしている、驚きの実態です。
企業がサイレントお祈りをする理由
学生にとっては何のメリットもない、不満しかないサイレントお祈りを何故企業は行うのでしょうか。しかも、名の通った大手企業、金融機関なども行っています。
そこには企業側の論理があります。それを知っておくことはサイレントお祈りに対する対策のはじめの一歩になります。
企業がサイレントお祈りをする理由は以下の4つに集約できます。
- 内定辞退者が出ることに備えて、それを補充する候補を確保しておきたい
- 合格者への対応を優先して、不合格者までフォローできない
- 不合格告知の「お祈りメール」の誤送信を防ぎたい
- 不合格者への応答対応をしない、またはできない
辞退者の枠を補充したい
最近の売り手市場と言われてきた就活の状況では、一人の学生が獲得する平均内定社数は2を超えるレベルで推移しています。また約30%を超える企業が、内定辞退を受けたという調査もあります。つまり内定辞退は普通になっているというのが実態です。
企業が内定を出したにもかかわらず、内定辞退され、それを放置すれば採用予定枠を埋められず人事部の能力が問われてしまいます。
内定辞退者が出ることを予想して、応募のタイミングを分けて段階的に選考を行うなどの対策はとっていますが、一発勝負で採用スケジュールを立てている企業もまだ沢山あります。
優秀な学生から内定を出して囲い込んでいくため、別の見方をすれば、他の企業と競合して次の選考や内定を辞退する確率が高い学生から合格や内定を出していることにもなります。
あなたがボーダーラインにいる場合、不採用告知である「お祈りメール」を出してしまうと、辞退者が出た場合に二度と声をかけられません。また一から新たな応募者をつのり、書類選考からやり直すことは膨大な手間と費用がかかってしまいます。
つまり予定員数の確保のために、敢えてはっきりした通知をしない、というのがサイレントお祈りをする最大の理由です。
不合格者まで手が回らない
大手企業や人気企業、採用予定人数が多い企業は、合格者のケアとフォローだけで人事部のマンパワー(女性社員を含む人事部の労働力)が精一杯という場合です。大量の応募がある書類選考段階では理解できますが、面接に入って二次、三次、最終と進んでいく過程でサイレントお祈りをすると学生側へのダメージが大き過ぎるので、マンパワー不足を理由にして欲しくはありません。止めて欲しいやり方です。しかし不合格者への対応事務の負担を減らすために、サイレントお祈り方式を採用している企業も多いのが現実です。
お祈りメールの誤送信を防ぐ
不合格者へのお祈りメールは、一斉送信で且つ他人に送信先アドレスが見えない形で送るのが普通です。個人情報保護の観点から絶対に守るべきことです。しかし送信は最終的には人間が行うことなので、そこにミスが起こるリスクがあります。そのため候補が絞られるまではサイレントお祈り、絞られてきたらお祈りメールという運用に切り替える企業も多いのです。
不合格者への応答対応をしない、できない
お祈りメールを出すと、その結果に対して「不合格、不採用の理由を知りたい、聞きたい」と思う学生も多いでしょう。人事部がその応答、対応に追われると、やるべき仕事ができないという事態に陥ります。選考の結果は通知しても、その中身には答えないというのが一般的であり、ほとんどの学生は理解しています。
面接が進んでいくにつれて、不採用の理由を知りたいという問い合わせをする学生も多いため、あえてサイレントにして、問い合わせがあれば答えるという運用をしている企業もあります。
サイレントお祈りをされた時の対策
明確に期限を区切り、それまでに連絡がない場合は不合格と分かるパターンの場合は受け入れるしかありません。
選考の結果を不合格者に連絡するのか、しないのか、いつまでに結果を連絡するのかを告知しない、または「○月○日以降に連絡」という非常に曖昧な設定の場合の対策を解説します。
面接時に合否の連絡方法と、通知期限を確認する
できるだけ具合的に質問しましょう。通知の期間が分かれば、それまでに連絡がなければ不採用ということも判断できます。ドキドキして、問い合わせをする手間も省けるので一番合理的な対策です。
質問しても、非常に曖昧な「○月○日以降に連絡する」という曖昧な答えしか返ってこない場合は、「そこから何日くらいで、連絡がいただけるのでしょうか」と、だいたいの目安を聞いておきましょう。
期間の提示がない場合は直接問い合わせる
一般論ですが、面接で次の選考に進む人を選ぶのは、面接当日か、遅くとも翌日です。選考が進んでいって最終になり、関係各所への根回しが必要な場合でも1週間あれば決定します。そこから事務的な作業を考えても、どんなに遅くとも2週間経過して連絡がなければこちらから電話かメールで人事担当者に問い合わせを入れましょう。
人事担当者が電話に出ない、つかまらない、メールを送っても、何の返信もない場合は残念ながら不採用と判断して、頭を切り替えましょう。それ以上拘るのはマイナスでしかありません。あなたが拘るべきは、企業ではなく「仕事」と考えましょう。「どうしても、この業界」という思いが強ければ、同じ業界でまだチャンスがある場合は企業規模に関わらずそれに集中しましょう。
また職種の枠をはずして、その業界内で色んな経験を積んでから考えるという選択肢もあります。すべてはあなたの人生です。あなたしか決めることができません。
サイレントお祈りの結果を問い合わせる電話のトーク台本
- 人事担当者と直接話してください
- 営業時間内で、始業時と終業時の忙しい時間帯は避けましょう
- 本人に繋がり、話せる状態を確認しましょう
サイレントお祈りの結果を問い合わせるメール(例文)
○○○○株式会社 人事部
新卒採用担当
○○ ○○ 様(不明のの場合は 新卒採用ご担当様)
お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科の○○○○(フルネーム)と申します。
○月○日は、私への第○次面接のために貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
第○次面接の選考結果についてご連絡をお待ちしておりますが、現在の選考の状況をお伺いしたくメールさせていただきました。
お忙しい中、このようなメールをお送りして大変恐縮ですが、状況のご連絡をいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
【署名】
○○大学○○学部○○学科
氏名
住所:東京都○○区・・・・・
電話番号:○○○―○○○○―○○○○
メールアドレス:abcde@fghijk.lmn
ただし、単に選考が遅れている、もしくは、あなたがボーダーラインに残っている可能性もあるため、意を尽くして丁寧に問い合わせをしてください。企業の対応にむかついたり、感情的になってはいけません。
ここまでやって前進がなければ、その企業のことは忘れて、他社への活動に注力しましょう。
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