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23年卒の就活生を悩ますコロナ禍での「ガクチカ」問題を解決し、逆転する3つの方法

2023年に大学を卒業予定の就活生の最大の問題は、就活のエントリーシートや面接での定番質問である「あなたが、学生時代に最も力をいれて行ったこと(ガクチカ)」にどう答えるかという点にあります。

4年制大学の場合、大学2年生と3年生の大切な2年間の大半がコロナ禍での規制、行動制限、自粛期間となってしまったために、学業や課外活動、大学での人間関係の構築や、チームワークを要する活動、海外関連活動にも大きな影響が出てしまいました。

このような背景の中で2022年3月1日に一般選考ルートが解禁される、2023年卒の就活生は、企業から「ガクチカ」やそれに付随する質問、「学生時代に力をいれて行ったことと、その成果」、「チームワークで結果を出した経験」、「周囲を巻き込んで、協力して何かを成し遂げた経験」があった場合、「何を、どう答えれば良いのか」と、怒りさえ覚えてしまうのが本音だと思います。

コロナ以前の状況でも、これらの「定番」質問は答え難い質問(だからこそ、企業は志望者の人柄や資質を見極めるために多用してきました)であり、コロナ禍が更にその答えを難しくしています。

企業側でも、当然23年卒の就活生の事情は分かっていますが、「学生の人柄や本質・資質を見極めたい」という根本的な要求は変わりません。

そのため、ストレートな表現ではなく「コロナ禍という状況の中で、最も力を入れたこと」等の質問があると考えておきましょう。

この記事では、「どう考え、何を行い、どう答えてこの難題に対処れば良いのか」を解説していきます。

ガクチカの誤解を解こう

ガクチカ系の質問で企業が知りたいのは、活動そのものではなく、活動のプロセスを通じた「あなた」の人柄や資質、(因数分解すれば興味・関心、性格、価値観、思考特性、行動特性、強みや弱み、能力)です。

これを誤解している学生は多く、他の学生と差別化できる程の「打ち込んだこと+その成果」がないことで、自信を無くしてしまうのです。

コロナ以前では、部活やサークル活動での優秀な結果、あるいは海外留学・海外インターンシップ、海外ボランティア等の経験など、「分かり易く、差別化しやすい」ものがあれば、それだけでガクチカ系の質問に対するファクトを基に、あとは「表現を工夫すれば十分に自分をアピールすることが可能でした。

2023年卒の就活生は、そのファクト作りが環境的に難しかったために、「お手上げ」と思っているのではないでしょうか?

つまりそれが誤解なのです。

どんな場合でもファクトは必要です。ファクトがないと嘘になってしまうからです。そして嘘は面接では、殆どの場合見破られ、結果的に選考落ちに繋がります。

コロナ禍でのガクチカでは、ファクトを基にした「あなた」の人柄や資質、(因数分解すれば興味・関心、性格、価値観、思考特性、行動特性、強み、能力)をアピールすることに集中すれば良いのです。

他人と差別化できる、分かり易い活動や成果があればそれを掘り下げれば良いですが、ほとんどの学生はコロナ禍でそれを持っていないでしょう。

ガクチカで語るべきは、華々しい活動やその成果ではなく、あなたの人柄・資質なのです。他人との比較に意味はありません。

極論すれば、就活生の経験したどんな活動でも、企業が新卒人材に求める人柄や資質を十分伝えることが出来ればそれで良いのです。

むしろコロナ禍では、多くの学生が行動をされているので、やり方次第ではチャンスにかえることもできるのです。

解決策 1:制約された条件の中で行った意識の変化→行動→工夫→成長をアピール

ガクチカの本質(=企業が聞きたいこと)は、その活動の中で表現された「あなたの人柄や資質」であり、活動やその結果(実績)ではありません。

もちろん事実として、データやファクトは交えるべきですが、それはエピソードの信憑性、自分が何をしてきたのかのプロセスを具体的・客観的に説明するためのものであり、本質ではありません。

 たとえば、「私は英会話の習得に頑張りました」では主観的な感想を述べているだけにすぎず、企業のES評価者や面接官には「あなたの人柄や資質」は伝わりません。

「毎日欠かさず、1時間はリスニングに取り組み、フィリピンの先生とオンラインで繋いで,週二回の会話レッスンを2年間続けました。その結果TOEICのスコアを2年間で550点から850点まであげることができました」、「レッスン代を捻出するために、英会話の学びをテーマにしたブログを解説し、・・・・・」とデータを交えて答えることで、はじめて「あなた」独自のアピールができるのです。

コロナ禍では、誰しもが行動の制約を受けています。

その厳しい環境の中で、悩み、考え、主体的に行動を起こし、目的や目標を決めて、自分なりの工夫や努力を行い、PDCAを回し、活動を続けて、感じたこと、得られたことを明確にして、それが今の自分に役立っていることを訴えることに集中しましょう。

コロナ禍という制約条件の中で、それを克服するために主体的に行動したことの中からそれをみつけてみましょう。

サークル活動や、部活、アルバイト等の活動が、コロナの影響の中で制限付きながらも継続できていた場合は、コロナ禍で活動を継続するために行った様々な工夫や努力があると思います。実際に22年卒の先輩のエントリーシートには、活動を何とか継続させるために主体的に行った工夫や働きかけを記載したり、面接で答えたりする学生が多く、ある意味王道的なアプローチでもあります。

しかし王道であるがゆえに、差別化が難しいとも言えるのです。また、コロナのために活動を事実上ストップしなければならなかった場合もあるでしょう。

そのような場合は、サークルや部活、アルバイトなどの課外活動ではなく、別の活動をテーマにできないかを考えてみましょう。

最も分かり易い例は「学業」です。

「学業」であれば、ファクトはあります。あとは、自分がその「学業」をコロナ禍において、どのように捉え、主体的な取り組みを積み上げていったのかを説明すれば良いのです。あるいはこれからそれを行う事でも一般選考ルートのエントリーまでには間に合います。

オンラインでの講義という制約条件や、ゼミでもリアルな活動がし難かったという制約の中で「自ら考え」、「主体的に動き」他者を「巻き込む」活動があればそれを掘り下げていくことで、立派な「ガクチカ」は作成できます。

「ガクチカ」というと部活やサークル活動、ボランティア活動や海外系の活動などの課外活動のイメージが強い方もいると思いますが、「学業」は立派な「ガクチカ」のテーマになります。

コロナ禍だからこそ自分が専攻したテーマを徹底的に研究しようという姿勢や、自分で考え、工夫して、他の学生と協業しながら研究を極めるという活動は高評価に繋がります。

企業活動は常に何らかの制約条件の中で行われています。コロナ禍という制約条件の中で、自ら考え、主体的に行動することは企業人としてのポテンシャルに繋がり易いのです。

もちろん、学業だけではありません。

コロナ禍という不可避な制約条件の中で、行ったこと、これから行えることは沢山あるはずです。例えば以下のような活動です。

  • オンライン(非接触)で行えること、活動にトライ、集中する
  • オンラインでできる長期インターンに応募、参加して続けてみる
  • コロナ禍のアルバイトで自ら工夫し、行動を起こしてみる
  • コロナ禍で苦しい子供たちを支援するボランティア活動をしてみる
  • コロナ禍の中で、エッセンシャルワークをアルバイトとして体験し、働く意味を考えてみる
  • アフターコロナ、ウイズコロナのビジネスプランを考え、コンテストに応募する
  • 自らのアイディアでWebサイトやアプリを開発してみる
  • 等々

上記以外でも、自分の興味・関心事までひろげれば更に広げることはできるでしょう。ただし目的は「就活」であることを忘れないで、その目的に合うことは重要です。

「仕事」文脈や、自分の「成長」文脈で語れる活動を選択してください。

解決策 2:日常・何気ない活動をリフレーミングして、新たな価値を生みだす

就活生の皆さんが、特に意識して行っていない日常的な活動でも、それを新たな視点、フレームで見つめ直し、そこに新たな価値をつくっていこうというアプローチです。

「価値づくり」は何か新しいことをゼロから始めることだけではありません。

企業活動で言えば「ポカリスエット」は当初スポーツドリンクとして発売されましたが、それが二日酔い時、湯上り時、親子のコミュニケーション時、部活や高校生活等々のリフレームによって、新たな需要を開拓し続けているように、同じ中身でもその意味付けを変えることによって、新たな価値を生むことができるのです。

「ガクチカ」で言えば、例えば皆さんが何気なく行っているアルバイトでも、時間と労働力を提供してその見返りにアルバイト報酬を得るという中身は同じでも、皆さんの捉え方(視点の置き方・意識の仕方)によって「ガクチカ」として語れるような「価値」をつくれるというアプローチです。

たとえば、カフェでアルバイトをしていたら、コロナ禍においての工夫、(例えば席への誘導方法、着席位置)を自ら考え、提案し実行してお客様の反応をみて改善していく、あるいは、さりげないサイドメニューのおすすめ方法の提案など、売上アップのために自ら考え、工夫し、実際に試してみる、などの意識と行動を変えるだけで、「アルバイト」から得られる価値は変わってくるのです。

更にそれを試行錯誤しながら改善していく、他のアルバイトにも働きかけてみる、店長に提案してアイディアを採用してもらう、一連の活動の中で自分が気づいたことをまとめてシェアする等の行動によって、同じ労働力と時間を切り売りするアルバイトが全く違ったものにすることができます。

ただし、行動を起こす動機があり、主体的に行動を起こし、目標を立てて、やり続けてみることは重要です。続けることは、それほどやさしいことではないので、簡単ではありません。

何気ない活動や日常的な行動でも、視点と意識変えて、自分なりの目標を立て、粘り強く続けることで「ガクチカ」として語るべきエピソードはできます。

このアプローチで注意しなければいけないのは、企業のES評価者や面接官に「それって、〇〇なら普通のことだよね」と思われないことです。

常に「普通のこと」と思われないような本当の意味で「主体性」と、立てた目標に対する結果が良くても、悪くても、結果が出るまでは「継続してやりきる」ことが必要であることを忘れないでおきましょう。

このアプローチもアルバイトだけに限ったことではありません。できればチーム、もしくは組織で行う活動テーマの方が好ましいですが、全くなければ趣味や自己研鑽やトレーニングなどの自己完結する活動でも、「動機・意味付け」、「目標」、「継続」、「やりきる」、「成長」が体現できる例を探してみましょう。

解決策 3:過去を振り返り、自分の良さや強みを表現できるエピソードを深堀する

この解決策は、就活で言う「自己分析」の過程で掘り起こしたエピソードに、もう一度光を当ててみるというアプローチになります。

もちろん、大学時代に語るべきエピソードが見つかれば尚良しですが、ESでの設問や面接官の質問が「大学時代に」あるいは「学生時代に」と限定していない場合や、例えば「今までの人生で、最も力を入れて行ってきたこと」、「チームで成果を出した経験」、「人生のターニングポイント」等の近似の質問には有効なアプローチです。

また面接時で、「ガクチカ」とは別のエピソードで「あなたの人柄・資質」をアピールする際にも活用できるので、「自己分析エピソード探し・振り返り」が無駄になることはありません。

まず初心に帰って、「自分のどんなところを企業知ってもらって、採用してもらいたいのか」を再確認しましょう。

殆どの場合、自分が「強み」としてアピールしたい資質や能力が象徴的に発揮されたエピソードや、それらが培われたエピソードに行き当たると思います。

次に行うことは、その時の写真や資料をできるだけ集め、リアルな風景や言葉をできる限り思い出し、その時の心情や苦しさ、何かを克服するために行ったことを情景が思い浮かぶような言葉で書き出していくことです。

伝えたいメッセージ、伝えたいエピソードを自分の言葉で書いていきましょう。エントリーしーとであれば、はじめは文字数制限を気にせず、そのエピソードの時系列や、5W1Hを思い出しながら、その時の自分の感情を思い出して言葉にしていきます。

他人から言われたこと、アドバイスを受けえたこと、口論や激論になったこと、苦しかったこと、嬉しかったこと等を、その時の情景とともに思い出して書き出していきます。

それが出来たら、その時考えたこと、設定した目標、行動原理やモチベーション、実行して何を得られたか、それを今後どう活かそうとしているかをまとめていきましょう。

あなたが本当に苦労し、それを克服したことが良く分かり、情景まで浮かんでくるような表現を工夫していきましょう。

たとえば、協調性、コミュニケーション能力、ストレスに強い、リーダーシップ等の長所や強みの抽象的な言葉はなるべく使わないで、それをエピソードから感じ取ってもらえるような表現、つまりエピソードにあなたを語らせることを目指しましょう。

文章を読んで、あるいは説明を聞いた人が、その時の情景や感情がよみがえるような表現を目指しましょう。

それができれば、「ありふれた」エピソードから一歩抜け出し、本当のあなたの人格や資質、強みがにじみ出る、あなただけのエピソードにすることができます。

本当に大切なのはあなた自身の言葉や思いです。それは他人から借りることはできません。「就活の答え」の数多くの記事には様々な例文や回答例を掲載しているので、それをヒントにしてください。

まとめ

コロナ禍での「ガクチカ」は就活生を悩ませるテーマではありますが、困難な状況下で自ら考え、主体的に行動を起こし、現状を変えていく力は現在のビジネス環境では最も評価される「強み」であることは間違いありません。

コロナ禍は殆どの学生にとって「不幸」な出来事ですが、社会全体の行動が制約され、それぞれの学生が似たような条件下におかれたため、ある意味「ここで差をつける」チャンスでもあります。

現状では未だ「悩み」から抜け出せない就活生が多いと思いますが、この記事をヒントにコロナ禍でもできることを主体的にトライしていきましょう。

まだ時間はあります。何かに集中して3ヵ月間取り組むことで見える景色も違ってきます。

就活は自分自身の未来に対して、自分だけが行う活動であり、その結果もすべて自分に帰ってきます。コロナのせいにしたくなる気持ちは痛いほど理解できますが、それは何も生みだしてはくれません。

前向きに、今からできることに集中していきましょう