「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事ではJR東海への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
JR東海への志望動機(例文):総合職・運輸系統
当社への志望理由を記入してください
私は日本を活性化する仕事に就きたいと考え、交通インフラ企業を志望している。交通インフラは人やモノの交流を支え、あらゆる産業の基盤である。貴社が担う東京・名古屋・大阪を結ぶ鉄道輸送はまさに日本の大動脈であり、それを支え、さらに太くしていく使命を担いたい。私は高校から7人制ラグビー部の部長を務め、チームマネジメントを自分なりに考え、全国大会出場を果たした。ラグビーで身に付けた、人を巻き込んで連携することで大きな力を発揮する経験を活かし、リニア中央新幹線の実現と、その安全な輸送に尽力したい。そして運輸系統をリードできる人材として成長し、新幹線や在来線のネットワークを支えることで貴社と日本の発展に貢献していきたい。(307文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学部・学科の専攻の理由、学んだ内容」や「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「あなたがこれまで挫折や困難を乗り越えた経験」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
また鉄道行の場合、「人の生命」を預かる事業であり、安全・安心は絶対的な価値です。そのためコンプライアンスは厳しく、選考過程で「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられれば、なおさら選考を通過させません。
JR東海への志望動機(例文)の解説:総合職(運輸系統)
それでは上記のロジックで積み上げた、JR東海への志望動機を再度例示しておきます。
この年のESの志望動機に関連する設問は、シンプルに志望理由を問うものでした。また手書きであるため特に文字数制限は設定されていませんが、過去の例やスペースから300文字前後が適切なボリュームと考えてドラフトを準備しておきましょう。
再掲:当社への志望理由を記入してください
私は日本を活性化する仕事に就きたいと考え、交通インフラ企業を志望している。交通インフラは人やモノの交流を支え、あらゆる産業の基盤である。貴社が担う東京・名古屋・大阪を結ぶ鉄道輸送はまさに日本の大動脈であり、それを支え、さらに太くしていく使命を担いたい。私は高校から7人制ラグビー部の部長を務め、チームマネジメントを自分なりに考え、全国大会出場を果たした。ラグビーで身に付けた、人を巻き込んで連携することで大きな力を発揮する経験を活かし、リニア中央新幹線の実現と、その安全な輸送に尽力したい。そして運輸系統をリードできる人材として成長し、新幹線や在来線のネットワークを支えることで貴社と日本の発展に貢献していきたい。(307文字)
要素の分解:
結論 (JR東海への志望理由):
- 私は日本を活性化する仕事に就きたいと考え、交通インフラ企業を志望している。交通インフラは人やモノの交流を支え、あらゆる産業の基盤である。貴社が担う東京・名古屋・大阪を結ぶ鉄道輸送はまさに日本の大動脈であり、それを支え、さらに太くしていく使命を担いたい
- →JR東海への志望理由を、最も大きなビジョンから落とし込む書き方で記述
- →この例文では「理由」を問われているため、三段論法的な記述をしているが、「実現したいこと」を冒頭にしてもよい
結論のPTB (Reason to believe):
- 私は高校から7人制ラグビー部の部長を務め、チームマネジメントを自分なりに考え、全国大会出場を果たした
- →志望者ならではの情報を前提として記述
- ラグビーで身に付けた、人を巻き込んで連携することで大きな力を発揮する経験を活かし、リニア中央新幹線の実現と、その安全な輸送に尽力したい
- →志望者ならではの強みと、JR東海の事業、職種志望動機を連結
まとめ:
- そして運輸系統をリードできる人材として成長し、新幹線や在来線のネットワークを支えることで貴社と日本の発展に貢献していきたい
- →職種への意欲の表明により、冒頭の結論を補強
JR東海の企業研究をしっかりした学生や、インターンシップに参加した学は、「JR東海はビジョンや企業の使命を重視している企業」であるという特徴は理解で来ているはずです。
もちろん国の重要なインフラ政策を担っていることもありますが、「日本の成長と発展を企業として支える」という意識はl共通の価値観として持っておくべきでしょう。
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。
稀にESで志望動機の記述を求めない鉄道企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。
ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。
そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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