「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破し内定に導くための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では三井住友銀行への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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Contents
三井住友銀行への志望動機(例文)
では早速例文をご覧ください。
三井住友銀行を志望する理由についてお答えください。(150字)
志望する理由は大きく二点です。一点目は貴行の女性活躍に対する方針と実績が他行より秀でている点。二点目はインターンシップ等を通じて、貴行の方々の仕事に対する情熱や責任感に感銘を受け、金融を通じて個人、法人、なかでも女性の活躍を支援したいという私のビジョンを実現できる銀行であると実感したからです。(147文字)
総合職(リテールコース)を志望する理由についてお答えください。(200字)
身近な個人・法人の金融ニーズに対しソリューションを提案できる点がリテールコースを選択した理由です。私は大学で女性起業家の輩出とネットワーク形成を目的とする活動に携わり、講演会等の企画運営をしてきました。その活動を通じ、個人や法人、特に女性を取り巻く経済的、社会的な課題を金融や資産形成で支援したいとの意思を固めました。そのため幅広い顧客基盤と中堅企業に強みを持つ貴行のリテールコースを志望します。(198文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前年)のES内容を把握しておきましょう。
ESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。まだ志望動機とは何かが良く分からない人や、作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。以下の記事はブックマークやお気に入りに登録しておくととても便利です。
以下の記事も是非参考にして下さい。
下記の記事では、自己分析や企業研究を既に充分行い志望企業が定まった方が、具体的な企業への志望動機をどのように書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「これだけは人に負けないと自負している点」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)をはじめに考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方をしたくなる気持ちは理解できますが、お勧めはできません。
時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
また信用を重んじる金融機関であれば、「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられれば、なおさら選考を通過させません。
三井住友銀行への志望動機(例文)の解説
それでは上記のロジックで積み上げた、三井住友銀行への志望動機を再度例示しておきます。
この三井住友銀行のESでは三井住友銀行への志望動機部分が150文字以内、コースの選択理由が200文字以内と分けられているため、特にコース(この場合はリテールコース)の選択理由は、より具体的な内容やその根拠を伝える構成にしています。
設問の趣旨に沿った回答、結論ファーストで三井住友銀行ならではの特長と、個人としてのビジョン、学生時代の活動(根拠)を結び付けています。
また二つの志望動機に関する回答で「三井住友銀行で、何を実現したいのか」が明確になるように工夫しています。設問は「理由」を聞いているため、理由を答える形でまとめています。
以下の要素の分解と志望動機の構造を参考にしてください。ただしあくまで「自分起点」で書くことです。
再掲: 三井住友銀行を志望する理由についてお答えください。(150字)
三井住友銀行を志望する理由についてお答えください。(150字)
志望する理由は大きく二点です。一点目は貴行の女性活躍に対する方針と実績が他行より進んでいる点。二点目はインターンシップ等を通じて、貴行の方々の仕事に対する情熱や責任感に感銘を受け、金融を通じて個人、法人、なかでも女性の活躍を支援したいという私のビジョンを実現できる銀行であると実感したからです。(148文字)
要素の分解:
結論1:
- 貴行の女性活躍に対する方針と実績が他行より秀でている
- →三井住友銀行ならではの特長
結論2:
- インターンシップ等を通じて、貴行の方々の仕事に対する情熱や責任感に感銘
- →志望者が三井住友銀行から得た実感
結論のRTB(Reason to Believe):
- 金融を通じて個人、法人、なかでも女性の活躍を支援したいという私のビジョンを実現できる銀行であると実感
- →志望者のビジョンと三井住友銀行を連結
再掲:総合職(リテールコース)を志望する理由についてお答えください。(200字)
身近な個人・法人の金融ニーズに対しソリューションを提案できる点がリテールコースを選択した理由です。私は大学で女性起業家の輩出とネットワーク形成を目的とする活動に携わり、講演会等の企画運営をしてきました。その活動を通じ、個人や法人、特に女性を取り巻く経済的、社会的な課題を金融や資産形成で支援したいとの意思を固めました。そのため幅広い顧客基盤と中堅企業に強みを持つ貴行のリテールコースが第一志望です。(198文字)
要素の分解
結論:
- 身近な個人・法人の金融ニーズに対しソリューションを提案できる点がリテールコースを選択した理由
- →結論ファーストで簡潔に記述
結論のブレークダウン(具体性を持たせる):
- その活動を通じ、個人や法人、特に女性を取り巻く経済的、社会的な課題を金融や資産形成で支援したいとの意思
- →志望者ならではの理由を具体的な業務で補強
結論のRTB (Reason to Believe):
- 私は大学で女性起業家の輩出とネットワーク形成を目的とする活動に携わり、講演会等の企画運営をしてきました
- →結論に至った志望者ならではの理由
- 幅広い顧客基盤と中堅企業に強みを持つ貴行のリテールコース
- →三井住友銀行ならではの特長
まとめ:
三井住友銀行は、「君ならではを、世界へ。」というキャッチコピーを新卒採用に使用していました。
伝統的に個性や個人を重視し、アジアを代表するグローバルバンクになるというビジョン実現のために、画一的でない人財の力を結集し、銀行の新しい形を作っていくというメッセージです。
三井住友銀行の場合、ESの他の設問には「あなたの学生生活における「自分ならでは」の取り組みを教えて下さい。(100時)」や「上記でお答え頂いた取り組みの中で、苦労したことや克服したこと、そこから得たものを教えて下さい。(400字)」があり、それらの回答と志望動機が太いベクトルで合っていることが重要になります。
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。
ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。
そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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