「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では理系女子に特に人気の高い森永製菓への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
森永製菓への志望動機(例文):理系総合職
食品業界を志望する理由と、その中でも当社を志望する理由をお書きください。(200字以内)
私は幼少時から料理やお菓子作りに興味があり、大学では食生活化学科で学んできたため食品業界への就職を志望しています。貴社を志望する理由は、お菓子は人のやる気を引き出し、良い感情と、人との関係をつくる特別な食品と考えているからです。貴社のチョコボールに代表されるワクワク感やハイチューやベイクドチョコに代表される技術力を活かしたユニークな商品の創出に挑戦し、人を幸せにする仕事をしたいと考え志望しました。(200文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
ESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
特に製菓業界は採用人数が少ない割に志望者数が多い人気の業界であることから、「お菓子」が好き、「お菓子」に対する思い入れが強い学生が集まるため、志望動機で差別化するのが難しい業界であるため、あえて詳細な志望動機を求めないという背景があります。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、ESや面接における他の重要視質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「上記の研究及び勉強を当社でどのように活かしていきたいか」、「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「これだけは人に負けないと自負している点」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
また安全が大前提の食品業界では、あらゆる局面でコンプライアンスが重視されることから、「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。
森永製菓では森永製菓の人材として期待したい資質を以下の様に明示しています。
・主体的に行動できる
・考え抜くことができる
・周りを巻き込むことができる
これらの力を発揮して、チームとして価値と感動のある新たな食文化の創造にチャレンジできる人材を求めています。従って、ESではこれらの力を自分起点で掘り起こして作成することが重要です。
森永製菓(事務系営業職)への志望動機(例文)の解説
それでは上記のロジックで積み上げた、森永製菓への志望動機を再度例示しておきます。森永製菓の2020年卒用のESでは、志望動機部分200文字以内で簡潔にまとめる必要がありました。
設問は食品業界への志望理由と、その中で森永製菓を志望する理由を問うものでした。
文字数が少ないため、自分の強みやアピールしたいエピソードをESのどの質問に対する回答に込めるか、重複を避けながら一貫性が伝わるように作成しましょう。
例文の構成の中では、動機の強さを表現しつつ、志望の理由が明確になるように工夫しています。
再掲: 食品業界を志望する理由と、その中でも当社を志望する理由をお書きください。(200字以内)
私は幼少時から料理やお菓子作りに興味があり、大学では食生活化学科で学んできたため食品業界への就職を志望しています。貴社を志望する理由は、お菓子は人のやる気を引き出し、良い感情と、人との関係をつくる特別な食品と考えているからです。貴社のチョコボールに代表されるワクワク感やハイチューやベイクドチョコに代表される技術力を活かしたユニークな商品の創出に挑戦し、人を幸せにする仕事をしたいと考え志望しました。(200文字)
要素の分解
結論 1:食品業界を志望する理由
- 私は幼少時から料理やお菓子作りに興味があり、大学では食生活化学科で学んできたため食品業界への就職を志望しています
- →問われている「食品業界を志望する理由」を志望者独自の情報(例文の場合は幼少時からの興味とそれに基づいた大学の専攻(専門分野)を結論ファーストで記述
- →幼少時からの興味の表現と専攻によって食品業界への志望動機の強さを表現
結論 2: 森永製菓を志望する理由
- 貴社を志望する理由は、お菓子は人のやる気を引き出し、良い感情と、人との関係をつくる特別な食品と考えているからです
- →食品の中で「お菓子」をどうとらえているかを志望者独自の価値観で記述
- →「おいしく、たのしく、すこやかに」という森永製菓の企業ビジョンを志望者独自の価値観で言い換え、業界志望理由と会社志望理由を連結
- 貴社のチョコボールに代表されるワクワク感やハイチューやベイクドチョコに代表される技術力を活かしたユニークな商品の創出に挑戦し、人を幸せにする仕事をしたいと考え志望しました
- →森永製菓ならではの情報(例文では代表的な商品の特徴)と志望者の価値観を連結し、志望者独自のビジョン(森永製菓で実現したいこと)を明示して文を結ぶ
- →求める力の一つである「チャレンジできる」にリンクした表現を工夫
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。
この志望者の志望動機の構成は、事務系職種への志望動機にも充分応用が可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていきましょう。
また森永製菓の理系限定インターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、森永製菓の社員から得られたものを理由にあげることは極めて有効です。実際の体験を通じた「森永製菓ならでは」を積極的に表現してください。厳しい選考を経て参加できた方はぜひ利用しましょう。
ESで志望動機の記述を求めない食品・製菓メーカーもありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。そして文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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